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第二章・学園生活が幕を開ける
13・お茶会
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「ねぇ皆んな、最近聞いたんだけどね、私達のことキャロラインの取り巻きA、B、Cって呼ばれてるらしいのよ」
お茶を飲みながら聞いていた私は、そんなブリジットの言葉にバッと前を向く。ブリジットは少し困った顔をしながら、私とクリスティーヌ、そしてキャロラインの顔を順に見ている。
「何それ、素晴らしい!」
私がそう叫ぶと、ほかの三人は唖然として私を見つめた。
「いいの?アリシア。それであなたは大丈夫なの?」
キャロラインが言いにくそうにそう言って、上目遣いで見ている。うん…ダメかしら?
「あら、皆さんダメなの?私ってば、私達のことをそんなふうに言うなんて、仲が良い証拠だわ!って思って…怒らないといけない?」
「ええーっ!それは意外すぎない?私、烈火のごとくお怒りになると思って、随分前に聞いても黙ってたんだけど…」
そう唖然としながらブリジットが言うと、あとの三人は大爆笑する。
「フフフッ…私も前から聞いていたけど、絶対怒ると思ってたわ。それに私の…なんて、気を悪くしないかと心配だったのよ」
そう告白するキャロラインに、私とクリスティーヌは目を見合わせる。そして「知らなかったの、私達だけ?」と首を傾げる。
「そんなの早く教えてくれればいいのに。キャロラインは皇太子妃に内定してるんだし、仲良しの私達がそう言われるのも、当たり前だと思うけど?」
クリスティーヌもそう言って、それに反対派だったキャロラインとブリジットはびっくりしたような顔をする。
「あなたたちって、意外と懐が深いのね。私達の仲に一切優劣なんてないのに、それを傷つけられてるようで嫌だったのよ…。私なんてキーッ!ってなっちゃってさ、弟を殴っちゃったわぁ~」
「私もそう思ったわ!なんだか、ムカつくわよね?」
そうブリジットとキャロラインは、プンプン怒りながら言っている。
──うーん、だけどなぁ…悪いことだけでもないような気がする。
「そう言われればそうかもね。だけどさ、それだけ私達の仲がクラスメイト達に浸透してるのよ。それでキャロラインの力になれるなら、光栄なことじゃない?私がアリシアだからA?ブリジットがB、そしてクリスティーヌがCでしょう?言い出した人、天才ね?」
そう言って可笑しくてまた笑いが出た。そして四人で笑い合う。
あれから二ヶ月が経ち、すっかり私達は仲良くなった。学園がお休みの日にはお互いの家に招待されたりして、今では家族ぐるみの仲だ。唯一人、ブリジットの弟のアンドリューだけは嫌そうだけど!あの人、この前の私が強烈だったらしくて物凄く警戒しているの。猫ちゃんが、シャーッ!ってしてる感じ?
キャロラインのアロワ公爵家は言わずもがな、皇家にも連なる高貴な家柄だ。公爵様は手広く事業を展開しており、帝国で一、二を争うくらいの裕福な家門で…だからそんな家の公女であるキャロラインが、皇太子妃に内定するのは当たり前だわね。
それからクリスティーヌのロウブルグ侯爵家は、侯爵様がこの帝国の宰相職に就いている。だからうちのお父様とは、もちろん前からの見知った間柄であるし、そして善を尊び悪を許さぬ姿勢は、尊敬できるお方だとお父様からのお墨付きだ。
そして可愛い双子のブリジットのスコット伯爵家は、領地が農業が盛んで、この帝国一番の作付面積を誇っている。ということは、伯爵様を怒らせようものなら、たちまち食糧難が訪れて考えるだけで恐ろしいことになるということ…わお!
だからさ、私達って、強力なラインナップだと思うんだよね。商業と産業、そして農業、おまけに帝国の手綱を握ってるし、お父様はお金を操れる。なかなかの布陣だと思うのよ?こんな私達がキャロラインの側にいるんだから、今後はおいそれとは手出し出来ないと思うわ。
「あらっ?あそこにいるのはアリシアの専属メイドじゃない?」
クリスティーヌにそう聞かれて我に返る。うん…メイドだって?
今日は皆んなをランドン伯爵邸にご招待している。だから今、ティータイム中だったんだけど…どこどこ?うわっ!
見ると、庭園のガゼボにいる私達の、噴水を挟んで向こう側に見慣れた顔が半分だけ見えている。壁に隠れているつもりなのかも知れないが、片目だけで見ているのがハッキリ見えていて…怖っ!
──あれは…ロッテ!?おまけにまた泣いてなーい?
「ランドン家のメイドって、アリシアに似て個性的だよね…」
「そうなの。あれで、なかなか優秀なんだけどね…」
遠い目をしてそう言ったけど、ロッテの気持ちも分からないではない。この帝都に出て来て直ぐロッテは、「お嬢様がお友達に囲まれて~」と言っていた。それが現実となって、感動しているのだと思う。どこまでも過保護過ぎ~
「そういえばさっき、ブリジットってばアンドリューを殴ったって言ってたけど、大丈夫だったの?」
色々考えててスルーするところだったが、姉弟喧嘩にまで発展してしまってるとは、穏やかじゃない!おまけに本当は何よりも近い双子同士なのに…
「そうなの。さっき言ったABCを伝えてきたのが弟なんだよね…だからより腹立たしい思いになったのよ。アンドリューってば、ルーシーを心酔しちゃってて。健気だとか、可愛いとか言っちゃってさ」
ブリジットがそう言って口を尖らせている。アンドリューは余程の御執心なんだろうと思っていたけど、そこまで?だけどさぁ…
「それは大変ね?だけど前から思ってたんだけど、アンドリューの方が顔、可愛いと思うんだけど?ルーシーよりよっぽど」
そう言うと三人は、私の方へと振り向く。そして…
「フフッ…ハハッ、アハハハッ」
またまた大爆笑になり、人の目が無かったら令嬢もこんなもんよね?と思った。
「フフッ…ありがとう。私達双子の顔を褒めてくれて。だけどそれを言ったら皆んなだって綺麗よ。キャロラインは妖精のようだし、クリスティーヌはその高貴さで近寄り難い感じ?そしてアリシアは親しみやすい美人で尚且つ秀才で」
それに四人はお互いの顔を見ながら、ウンウン頷いている。親しみやすい…美人っていうのが精一杯なんだろうけど、悪い気はしない。それに私ってば、秀才だしね!性格は親しみやすいとは無縁かも?だけど。
それに納得していると、ブリジットが「あっ!」と思い出したように声を上げた。
「そう言えばさ、アンドリューがまた気になることを言ってたのよ。なんか今、クラスメイト達が殿下派と私達派に分かれているらしいわよ?」
──派閥が…出来てるの?
お茶を飲みながら聞いていた私は、そんなブリジットの言葉にバッと前を向く。ブリジットは少し困った顔をしながら、私とクリスティーヌ、そしてキャロラインの顔を順に見ている。
「何それ、素晴らしい!」
私がそう叫ぶと、ほかの三人は唖然として私を見つめた。
「いいの?アリシア。それであなたは大丈夫なの?」
キャロラインが言いにくそうにそう言って、上目遣いで見ている。うん…ダメかしら?
「あら、皆さんダメなの?私ってば、私達のことをそんなふうに言うなんて、仲が良い証拠だわ!って思って…怒らないといけない?」
「ええーっ!それは意外すぎない?私、烈火のごとくお怒りになると思って、随分前に聞いても黙ってたんだけど…」
そう唖然としながらブリジットが言うと、あとの三人は大爆笑する。
「フフフッ…私も前から聞いていたけど、絶対怒ると思ってたわ。それに私の…なんて、気を悪くしないかと心配だったのよ」
そう告白するキャロラインに、私とクリスティーヌは目を見合わせる。そして「知らなかったの、私達だけ?」と首を傾げる。
「そんなの早く教えてくれればいいのに。キャロラインは皇太子妃に内定してるんだし、仲良しの私達がそう言われるのも、当たり前だと思うけど?」
クリスティーヌもそう言って、それに反対派だったキャロラインとブリジットはびっくりしたような顔をする。
「あなたたちって、意外と懐が深いのね。私達の仲に一切優劣なんてないのに、それを傷つけられてるようで嫌だったのよ…。私なんてキーッ!ってなっちゃってさ、弟を殴っちゃったわぁ~」
「私もそう思ったわ!なんだか、ムカつくわよね?」
そうブリジットとキャロラインは、プンプン怒りながら言っている。
──うーん、だけどなぁ…悪いことだけでもないような気がする。
「そう言われればそうかもね。だけどさ、それだけ私達の仲がクラスメイト達に浸透してるのよ。それでキャロラインの力になれるなら、光栄なことじゃない?私がアリシアだからA?ブリジットがB、そしてクリスティーヌがCでしょう?言い出した人、天才ね?」
そう言って可笑しくてまた笑いが出た。そして四人で笑い合う。
あれから二ヶ月が経ち、すっかり私達は仲良くなった。学園がお休みの日にはお互いの家に招待されたりして、今では家族ぐるみの仲だ。唯一人、ブリジットの弟のアンドリューだけは嫌そうだけど!あの人、この前の私が強烈だったらしくて物凄く警戒しているの。猫ちゃんが、シャーッ!ってしてる感じ?
キャロラインのアロワ公爵家は言わずもがな、皇家にも連なる高貴な家柄だ。公爵様は手広く事業を展開しており、帝国で一、二を争うくらいの裕福な家門で…だからそんな家の公女であるキャロラインが、皇太子妃に内定するのは当たり前だわね。
それからクリスティーヌのロウブルグ侯爵家は、侯爵様がこの帝国の宰相職に就いている。だからうちのお父様とは、もちろん前からの見知った間柄であるし、そして善を尊び悪を許さぬ姿勢は、尊敬できるお方だとお父様からのお墨付きだ。
そして可愛い双子のブリジットのスコット伯爵家は、領地が農業が盛んで、この帝国一番の作付面積を誇っている。ということは、伯爵様を怒らせようものなら、たちまち食糧難が訪れて考えるだけで恐ろしいことになるということ…わお!
だからさ、私達って、強力なラインナップだと思うんだよね。商業と産業、そして農業、おまけに帝国の手綱を握ってるし、お父様はお金を操れる。なかなかの布陣だと思うのよ?こんな私達がキャロラインの側にいるんだから、今後はおいそれとは手出し出来ないと思うわ。
「あらっ?あそこにいるのはアリシアの専属メイドじゃない?」
クリスティーヌにそう聞かれて我に返る。うん…メイドだって?
今日は皆んなをランドン伯爵邸にご招待している。だから今、ティータイム中だったんだけど…どこどこ?うわっ!
見ると、庭園のガゼボにいる私達の、噴水を挟んで向こう側に見慣れた顔が半分だけ見えている。壁に隠れているつもりなのかも知れないが、片目だけで見ているのがハッキリ見えていて…怖っ!
──あれは…ロッテ!?おまけにまた泣いてなーい?
「ランドン家のメイドって、アリシアに似て個性的だよね…」
「そうなの。あれで、なかなか優秀なんだけどね…」
遠い目をしてそう言ったけど、ロッテの気持ちも分からないではない。この帝都に出て来て直ぐロッテは、「お嬢様がお友達に囲まれて~」と言っていた。それが現実となって、感動しているのだと思う。どこまでも過保護過ぎ~
「そういえばさっき、ブリジットってばアンドリューを殴ったって言ってたけど、大丈夫だったの?」
色々考えててスルーするところだったが、姉弟喧嘩にまで発展してしまってるとは、穏やかじゃない!おまけに本当は何よりも近い双子同士なのに…
「そうなの。さっき言ったABCを伝えてきたのが弟なんだよね…だからより腹立たしい思いになったのよ。アンドリューってば、ルーシーを心酔しちゃってて。健気だとか、可愛いとか言っちゃってさ」
ブリジットがそう言って口を尖らせている。アンドリューは余程の御執心なんだろうと思っていたけど、そこまで?だけどさぁ…
「それは大変ね?だけど前から思ってたんだけど、アンドリューの方が顔、可愛いと思うんだけど?ルーシーよりよっぽど」
そう言うと三人は、私の方へと振り向く。そして…
「フフッ…ハハッ、アハハハッ」
またまた大爆笑になり、人の目が無かったら令嬢もこんなもんよね?と思った。
「フフッ…ありがとう。私達双子の顔を褒めてくれて。だけどそれを言ったら皆んなだって綺麗よ。キャロラインは妖精のようだし、クリスティーヌはその高貴さで近寄り難い感じ?そしてアリシアは親しみやすい美人で尚且つ秀才で」
それに四人はお互いの顔を見ながら、ウンウン頷いている。親しみやすい…美人っていうのが精一杯なんだろうけど、悪い気はしない。それに私ってば、秀才だしね!性格は親しみやすいとは無縁かも?だけど。
それに納得していると、ブリジットが「あっ!」と思い出したように声を上げた。
「そう言えばさ、アンドリューがまた気になることを言ってたのよ。なんか今、クラスメイト達が殿下派と私達派に分かれているらしいわよ?」
──派閥が…出来てるの?
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