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第八章・恋の予感?
55・いよいよ卒業パーティー!
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とうとうやってまいりました!今日は卒業パーティーだよ?
ランドン伯爵家では三日前から、何だかよく分からない緑のパックを施され、身体も隅々まで磨き上げられた。これ本当のデビュタントの日だったら、どうなっちゃうの!?というのをまさに味わって…ヒーーッ!
「お嬢様、たかが卒業パーティー…されど卒業パーティーなんですよ?気を抜いちゃ~いけません!前哨戦を制した者が、デビュタントを制します。肝に銘じてくださいまし!」
ロ、ロッテさん?だから何でそんなに戦おうとする訳?皆んなで仲良くデビュタント!ではダメなんだろうか…
まあ、屋敷の皆んなが私の為にアレコレしてくれるのは、とっても嬉しい!だからされるがままの私は諦め顔で…
それから仕上げとばかりに謎の粉をポンポンされて、肌が一皮剥けたくらいに綺麗になって…なにコレ~魔法?
そしていよいよドレスを!となったんだけど…やっぱりクリームイエロー大正解!何故ならアンドリューの瞳の色が、オレンジ色を帯びたイエローだからだ。イエローを帯びたオレンジ?どっちでもいいわ!取り敢えず黄色が入ってたらOKだわよね?曖昧な色、万歳!
ちなみになんだけどさ、もしもパートナーがルシード殿下だったとしても、髪色がプラチナブロンドだからこちらも大丈夫なのよ~クリームイエローって、最強じゃない?
そんなことを考えながらも準備が進んで、あら不思議~いつの間にか美しい令嬢が爆誕している。これはホントにメイドさん達には感謝!
そして仕上げとばかりに、星空を閉じ込めたようなラピスラズリのネックレスを付ける。これはお母様が残した宝石の一つだ…おまけにアンドリューの髪色にもピッタリでしょ?
そうして準備万端になって、後はアンドリューがお迎えに来てくれるのを待つだけだけど…
「お嬢様、アンドリュー様が来られたましたよ」
「は、はーい!」
ロメオのその知らせに、少し緊張してきた。卒業パーティーと銘打っているので私達は所詮脇役なんだけど、それでも初めてだから…それも私なんて、参加出来ることすら奇跡的。そう思ってお母様の形見のネックレスに触れる。それからアンドリューが待つ、一階に降りると…
──ひあ!アンドリュー!?
濃紺の髪を横に撫で付け、そして前髪は右へと流れるように整えてある。そして私の髪色に合わせたダークブラウンの衣装は、一見地味になりがちだが、繊細な刺繍と煌めくラメで豪華に仕立ててあって…それに普段学園では見たこともない黒いマントを肩から垂らしている。そしてそのマントを止める金具には、まるで私の瞳のような多色性のあるグリーンスフェーンが、強い輝きを放っている。その完璧なまでの貴公子さに息を呑んで…
「ア、アンドリュー?ど、どうした…完璧じゃない?」
いつものアンドリューではなく、大人の男性だと意識してしまいそうなその変化。それにドギマギして、そう言うのがやっとだった。それから心を落ち着けて改めてアンドリューを見ると…うん、どうした?
アンドリューは私を見つめながら顔を赤らめ、口元を僅かに震わせている。そして…
「アリシア、本当に綺麗だ!」
「そ、そう…かな」
普段の私達とは思えぬ、甘酸っぱい空気が流れる。恥ずかしいけど、たまにはこんなのもいいな…なんて思ったりして。そうふわふわモジモジしていると、私の後ろから付いて来ていたロメオが…
「なっ、アンドリュー様…100点ですっ!」
「だろ、だろ?」
あっ…いつものアンドリューに戻ったわね?それにしても二人…いつの間にそんなに仲良く?
そのおかげか気恥ずかしさが収まって、笑顔で「今日はよろしくね!」と声を掛ける。それからアンドリューの「お手をどうぞ?お嬢様」の声に手を重ねて、スコット家の馬車に乗りランドン邸を後にする。
「何だか緊張するわね?初めてだから」
「知ってる人はかりだから大丈夫だ!中等部の生徒達もいるけど、幼い感じで微笑ましいぜ?」
それにふと考える。そういえば…フィリップはどうしたのかしら?誰かを誘ったのか、誘われたのか…それとも?
後で知ったのだけど、パートナーが決められない人達の為に救済制度があるらしい…。先生がレベルが同じをような生徒達同士をペアにするって。だけどそれって必要だわ…令嬢は最悪、父親とか兄妹に頼むことも可能だけど、令息達はそうはいかない!母親と参加する訳にいかないし…恥かくでしょ?それを知ったら、何だ!って気が抜けた。心配することなかったみたいね~
「それでブリジットはどうなったの?あの子に聞いても、当日のお楽しみだって言って、全然教えてくれないのよ…どうなったのかしら?」
それにアンドリューは、少し顔を曇らせる…えっ、そんな人なの?相手はアンドリューに、そんな顔をさせるような人なんだと知って驚く。ますます誰なのか、気になって仕方がないけど…
「それは会場で分かるさ!見た方が早いから…」
そうぶっきらぼうに言われたけど、それが楽しみのような…そうじゃないような、微妙な気持ちになる私。
──だけど本当に誰なんだろう?アンドリューがそういう言い方をする相手なんて…
そう思っている間に会場の学園に着いた。いつもは馬車で進めるのは生徒玄関の前までだが、今夜は特別に講堂の前まで進めることが出来る。高等部の方の大きな講堂は綺羅びやかに飾り付けられて、まるで皇居の舞踏会のようになっているらしいわ!それだけでも見る価値あるわよね?そんな呑気な気持ちでいた私。それなのに?
そして卒業パーティーが幕を開ける。それは意外にもそれぞれの思惑が渦巻いて…どうなる?
ランドン伯爵家では三日前から、何だかよく分からない緑のパックを施され、身体も隅々まで磨き上げられた。これ本当のデビュタントの日だったら、どうなっちゃうの!?というのをまさに味わって…ヒーーッ!
「お嬢様、たかが卒業パーティー…されど卒業パーティーなんですよ?気を抜いちゃ~いけません!前哨戦を制した者が、デビュタントを制します。肝に銘じてくださいまし!」
ロ、ロッテさん?だから何でそんなに戦おうとする訳?皆んなで仲良くデビュタント!ではダメなんだろうか…
まあ、屋敷の皆んなが私の為にアレコレしてくれるのは、とっても嬉しい!だからされるがままの私は諦め顔で…
それから仕上げとばかりに謎の粉をポンポンされて、肌が一皮剥けたくらいに綺麗になって…なにコレ~魔法?
そしていよいよドレスを!となったんだけど…やっぱりクリームイエロー大正解!何故ならアンドリューの瞳の色が、オレンジ色を帯びたイエローだからだ。イエローを帯びたオレンジ?どっちでもいいわ!取り敢えず黄色が入ってたらOKだわよね?曖昧な色、万歳!
ちなみになんだけどさ、もしもパートナーがルシード殿下だったとしても、髪色がプラチナブロンドだからこちらも大丈夫なのよ~クリームイエローって、最強じゃない?
そんなことを考えながらも準備が進んで、あら不思議~いつの間にか美しい令嬢が爆誕している。これはホントにメイドさん達には感謝!
そして仕上げとばかりに、星空を閉じ込めたようなラピスラズリのネックレスを付ける。これはお母様が残した宝石の一つだ…おまけにアンドリューの髪色にもピッタリでしょ?
そうして準備万端になって、後はアンドリューがお迎えに来てくれるのを待つだけだけど…
「お嬢様、アンドリュー様が来られたましたよ」
「は、はーい!」
ロメオのその知らせに、少し緊張してきた。卒業パーティーと銘打っているので私達は所詮脇役なんだけど、それでも初めてだから…それも私なんて、参加出来ることすら奇跡的。そう思ってお母様の形見のネックレスに触れる。それからアンドリューが待つ、一階に降りると…
──ひあ!アンドリュー!?
濃紺の髪を横に撫で付け、そして前髪は右へと流れるように整えてある。そして私の髪色に合わせたダークブラウンの衣装は、一見地味になりがちだが、繊細な刺繍と煌めくラメで豪華に仕立ててあって…それに普段学園では見たこともない黒いマントを肩から垂らしている。そしてそのマントを止める金具には、まるで私の瞳のような多色性のあるグリーンスフェーンが、強い輝きを放っている。その完璧なまでの貴公子さに息を呑んで…
「ア、アンドリュー?ど、どうした…完璧じゃない?」
いつものアンドリューではなく、大人の男性だと意識してしまいそうなその変化。それにドギマギして、そう言うのがやっとだった。それから心を落ち着けて改めてアンドリューを見ると…うん、どうした?
アンドリューは私を見つめながら顔を赤らめ、口元を僅かに震わせている。そして…
「アリシア、本当に綺麗だ!」
「そ、そう…かな」
普段の私達とは思えぬ、甘酸っぱい空気が流れる。恥ずかしいけど、たまにはこんなのもいいな…なんて思ったりして。そうふわふわモジモジしていると、私の後ろから付いて来ていたロメオが…
「なっ、アンドリュー様…100点ですっ!」
「だろ、だろ?」
あっ…いつものアンドリューに戻ったわね?それにしても二人…いつの間にそんなに仲良く?
そのおかげか気恥ずかしさが収まって、笑顔で「今日はよろしくね!」と声を掛ける。それからアンドリューの「お手をどうぞ?お嬢様」の声に手を重ねて、スコット家の馬車に乗りランドン邸を後にする。
「何だか緊張するわね?初めてだから」
「知ってる人はかりだから大丈夫だ!中等部の生徒達もいるけど、幼い感じで微笑ましいぜ?」
それにふと考える。そういえば…フィリップはどうしたのかしら?誰かを誘ったのか、誘われたのか…それとも?
後で知ったのだけど、パートナーが決められない人達の為に救済制度があるらしい…。先生がレベルが同じをような生徒達同士をペアにするって。だけどそれって必要だわ…令嬢は最悪、父親とか兄妹に頼むことも可能だけど、令息達はそうはいかない!母親と参加する訳にいかないし…恥かくでしょ?それを知ったら、何だ!って気が抜けた。心配することなかったみたいね~
「それでブリジットはどうなったの?あの子に聞いても、当日のお楽しみだって言って、全然教えてくれないのよ…どうなったのかしら?」
それにアンドリューは、少し顔を曇らせる…えっ、そんな人なの?相手はアンドリューに、そんな顔をさせるような人なんだと知って驚く。ますます誰なのか、気になって仕方がないけど…
「それは会場で分かるさ!見た方が早いから…」
そうぶっきらぼうに言われたけど、それが楽しみのような…そうじゃないような、微妙な気持ちになる私。
──だけど本当に誰なんだろう?アンドリューがそういう言い方をする相手なんて…
そう思っている間に会場の学園に着いた。いつもは馬車で進めるのは生徒玄関の前までだが、今夜は特別に講堂の前まで進めることが出来る。高等部の方の大きな講堂は綺羅びやかに飾り付けられて、まるで皇居の舞踏会のようになっているらしいわ!それだけでも見る価値あるわよね?そんな呑気な気持ちでいた私。それなのに?
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