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第10章・危険な香り
77・皇子妃候補には?
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「ち、ちょっと!どうしてそうなるのよ?それに、皇子妃って…」
寝起き(?)にそんなことを言われて、ぜんっぜん頭に入ってこない私…
「それは大変なことじゃないか!取り敢えず中に入って話を」
何故かルシードがそう言って、納得出来ないけど取り敢えず屋敷の中に入る。ルシード…もう皇居に帰っていいのよ?
「ああ、お嬢様~!キャロライン様がずっとお待ちに。うっかり親友になってしまうところでしたよ~」
うっかり…ならないわよね?ロッテ。だけど、そのくらい長い時間待たせてしまったのは分かる。それでリビングに移動してからソファに座り、隣に座るキャロラインのほっぺたを両手で挟んでチェック。うん、まだ大丈夫!
「な、何を?」
「何って、かなり待たせたみたいだから浮腫んでたら大変でしょ?お兄様に顔向け出来ないわっ。そのチェックを…」
「なら、私も頼むよ!」
だから何でまだルシード居るんだって!それに、あなたは大丈夫でしょう?それにもう帰って貰ってもいいのに~
冗談はさておき、クリスティーヌが皇子妃になるですって?何故そんなことになったのかしら?そう思って思い出すのは、確か今日クリスティーヌは、皇后様とのお茶会にお呼ばれしていた筈よね?そこでそういう話になったのかしら…
「それでキャロラインは、誰からその話を聞いたの?その…クリスティーヌか皇子妃にってことの。おまけに相手はウィリアム殿下?まだ中等部よね…確か」
それにキャロラインは、眉間にシワを寄せたまま、少し困ったような顔をした。うん…どうした?
「あのね…呆れないでよ?どうにもディラン様に会いたくなっちゃって、温室の手入れのお手伝いだと言って皇居にお邪魔したのよ。前侯爵様とだったら、顔パスで入れるから…」
そう言って顔を赤らめるキャロライン。可愛いから、いいと思います!お兄様だってそう言うって~
「ふんふん、お祖父様に頼んだと。皇居内ならともかく、温室までだったら先触れも必要ないだろうしね。そこで…聞いちゃったのね?」
そこで何やらキャロラインがモジモジしてるけど、こういうのも珍しくていいわね~
だけど、ということはお茶会は温室で開かれたってコトかしら。やっぱり秘密の話をする時は、温室を使うのかもね…
「私、妃教育で皇居に通っていたじゃない?だから知り合いが大勢皇居にいるんだけど、その人に頼んでディラン様に来ていることを伝えて貰ったの。そして驚かせようと、二重壁の中で隠れてたら…」
「ブハッ!あの中ね。あの中だったら大丈夫よ!絶対バレないから。それにしても…キャロライン、お兄様に似てきてない?」
それに、そお?ってキラキラのお目々で喜んでるけど、褒めてはいないわよ…
「へえぇ…興味深いね、そこは。私も国に帰ったら造ろうかな?便利そう…」
ヤバっ!違う国の人、居るんだった…まあ、ルシードなら大丈夫か?
「それでどうしたの?お兄様を驚かせようと隠れていたら、温室でお茶会が始まっちゃったのね。皇后様とクリスティーヌがやって来たってことよね?」
それにキャロラインは、さっきまでの笑顔が影を潜め少し悲しそうな顔をする。それに、うん?と顔を覗き込む私が…
「クリスティーヌのお母様もいらしたの…そのお茶会に。どちらかというと、お母様の方がそれに乗り気なようだったわ!これで娘は安心だって…。きっと、亡くなった息子さんの影響なんじゃないかと。侯爵家では子供が守れなかったけど、皇族になるならば守れると思ってらっしゃるんじゃない?」
暴漢に襲われて亡くなったクリスティーヌのお兄様…きっとお母様は今でも苦しんでらっしゃるのね…それでクリスティーヌだけは、どうしても守りたいと。そのお気持ちは痛い程分かるけど…果たしてそうかしら?皇族になるならば、守ってくれる人は増えるだろうけど、その代わりに重い重責を背負うことになる。一見、冷静沈着なクリスティーヌは向いているようだけど…やっぱり自由に過ごして欲しいのが親友としての本音だ。おまけに、却って命を狙われることが増えるような気がする…考え過ぎかしら?
「それでクリスティーヌ本人は、何て答えていたの?もしかして、婚約者になるって言っちゃった!?」
「ううん…考えさせて下さいって。でも、皇后様も侯爵夫人も凄く乗り気だったし…決まっちゃうんじゃないかと心配で」
それには考えてしまう…確かにウィリアム殿下の相手となると、一番身分が釣り合うのはクリスティーヌだ。三つ年上だということがあったとしても、ぶっちぎり候補1位だと思う。後の公爵家、侯爵家には、かなり年上になる一人と、今度はずっと年下が何人か…どちらかよね?
伯爵家には大勢いるけど…それでは弱い気がする。アンドリューが言うように、もしもブリジットだったら帝国有数の裕福な伯爵家だから可能性があったけど…
「そうね…明日、クリスティーヌに聞いてみましょう!あの子の気持ちがどうなのか…それからだわ!私達の出番は」
それに深く頷くキャロライン。それからふと閃いて…
「キャロライン、今日は泊まったらどうかしら?それ、良くない?パジャマもドレスも貸すから大丈夫でしょ!」
それに目を丸くするキャロライン。だけど次の瞬間笑顔になって…
「ホント?私、友達のお家に泊まるの初めて!本当にいいの?」
「全然大丈夫よ!アロワ家の御者に公爵様への言伝を頼んで、お兄様のところにも一応連絡しておくわ。キャロラインがいない!って大騒ぎになるから…フフッ」
そして笑い合う二人。今日という日は、まだまだ長くなりそうだ!だけどこういう日もきっと悪くないわ。それから「私も!」というルシードを無理やり皇居に帰した。危ない…何かあったら、ランドン家取り潰しよ~警備上の問題アリアリですからー!
それからキャロラインと二人で夕食を取って、それからキャッキャと遅くまで笑い声が響いたランドン家。だけどいつの間にか二人…同じベッドで眠っていた。
寝起き(?)にそんなことを言われて、ぜんっぜん頭に入ってこない私…
「それは大変なことじゃないか!取り敢えず中に入って話を」
何故かルシードがそう言って、納得出来ないけど取り敢えず屋敷の中に入る。ルシード…もう皇居に帰っていいのよ?
「ああ、お嬢様~!キャロライン様がずっとお待ちに。うっかり親友になってしまうところでしたよ~」
うっかり…ならないわよね?ロッテ。だけど、そのくらい長い時間待たせてしまったのは分かる。それでリビングに移動してからソファに座り、隣に座るキャロラインのほっぺたを両手で挟んでチェック。うん、まだ大丈夫!
「な、何を?」
「何って、かなり待たせたみたいだから浮腫んでたら大変でしょ?お兄様に顔向け出来ないわっ。そのチェックを…」
「なら、私も頼むよ!」
だから何でまだルシード居るんだって!それに、あなたは大丈夫でしょう?それにもう帰って貰ってもいいのに~
冗談はさておき、クリスティーヌが皇子妃になるですって?何故そんなことになったのかしら?そう思って思い出すのは、確か今日クリスティーヌは、皇后様とのお茶会にお呼ばれしていた筈よね?そこでそういう話になったのかしら…
「それでキャロラインは、誰からその話を聞いたの?その…クリスティーヌか皇子妃にってことの。おまけに相手はウィリアム殿下?まだ中等部よね…確か」
それにキャロラインは、眉間にシワを寄せたまま、少し困ったような顔をした。うん…どうした?
「あのね…呆れないでよ?どうにもディラン様に会いたくなっちゃって、温室の手入れのお手伝いだと言って皇居にお邪魔したのよ。前侯爵様とだったら、顔パスで入れるから…」
そう言って顔を赤らめるキャロライン。可愛いから、いいと思います!お兄様だってそう言うって~
「ふんふん、お祖父様に頼んだと。皇居内ならともかく、温室までだったら先触れも必要ないだろうしね。そこで…聞いちゃったのね?」
そこで何やらキャロラインがモジモジしてるけど、こういうのも珍しくていいわね~
だけど、ということはお茶会は温室で開かれたってコトかしら。やっぱり秘密の話をする時は、温室を使うのかもね…
「私、妃教育で皇居に通っていたじゃない?だから知り合いが大勢皇居にいるんだけど、その人に頼んでディラン様に来ていることを伝えて貰ったの。そして驚かせようと、二重壁の中で隠れてたら…」
「ブハッ!あの中ね。あの中だったら大丈夫よ!絶対バレないから。それにしても…キャロライン、お兄様に似てきてない?」
それに、そお?ってキラキラのお目々で喜んでるけど、褒めてはいないわよ…
「へえぇ…興味深いね、そこは。私も国に帰ったら造ろうかな?便利そう…」
ヤバっ!違う国の人、居るんだった…まあ、ルシードなら大丈夫か?
「それでどうしたの?お兄様を驚かせようと隠れていたら、温室でお茶会が始まっちゃったのね。皇后様とクリスティーヌがやって来たってことよね?」
それにキャロラインは、さっきまでの笑顔が影を潜め少し悲しそうな顔をする。それに、うん?と顔を覗き込む私が…
「クリスティーヌのお母様もいらしたの…そのお茶会に。どちらかというと、お母様の方がそれに乗り気なようだったわ!これで娘は安心だって…。きっと、亡くなった息子さんの影響なんじゃないかと。侯爵家では子供が守れなかったけど、皇族になるならば守れると思ってらっしゃるんじゃない?」
暴漢に襲われて亡くなったクリスティーヌのお兄様…きっとお母様は今でも苦しんでらっしゃるのね…それでクリスティーヌだけは、どうしても守りたいと。そのお気持ちは痛い程分かるけど…果たしてそうかしら?皇族になるならば、守ってくれる人は増えるだろうけど、その代わりに重い重責を背負うことになる。一見、冷静沈着なクリスティーヌは向いているようだけど…やっぱり自由に過ごして欲しいのが親友としての本音だ。おまけに、却って命を狙われることが増えるような気がする…考え過ぎかしら?
「それでクリスティーヌ本人は、何て答えていたの?もしかして、婚約者になるって言っちゃった!?」
「ううん…考えさせて下さいって。でも、皇后様も侯爵夫人も凄く乗り気だったし…決まっちゃうんじゃないかと心配で」
それには考えてしまう…確かにウィリアム殿下の相手となると、一番身分が釣り合うのはクリスティーヌだ。三つ年上だということがあったとしても、ぶっちぎり候補1位だと思う。後の公爵家、侯爵家には、かなり年上になる一人と、今度はずっと年下が何人か…どちらかよね?
伯爵家には大勢いるけど…それでは弱い気がする。アンドリューが言うように、もしもブリジットだったら帝国有数の裕福な伯爵家だから可能性があったけど…
「そうね…明日、クリスティーヌに聞いてみましょう!あの子の気持ちがどうなのか…それからだわ!私達の出番は」
それに深く頷くキャロライン。それからふと閃いて…
「キャロライン、今日は泊まったらどうかしら?それ、良くない?パジャマもドレスも貸すから大丈夫でしょ!」
それに目を丸くするキャロライン。だけど次の瞬間笑顔になって…
「ホント?私、友達のお家に泊まるの初めて!本当にいいの?」
「全然大丈夫よ!アロワ家の御者に公爵様への言伝を頼んで、お兄様のところにも一応連絡しておくわ。キャロラインがいない!って大騒ぎになるから…フフッ」
そして笑い合う二人。今日という日は、まだまだ長くなりそうだ!だけどこういう日もきっと悪くないわ。それから「私も!」というルシードを無理やり皇居に帰した。危ない…何かあったら、ランドン家取り潰しよ~警備上の問題アリアリですからー!
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