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27.アルン村の収穫
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アルン村では、村人総出で作物の収穫が、行われている。今日の収穫は、大麦が中心となっている。
この大麦で麦芽を作り、麦芽・ホップ・水・酵母を原料にビ-ルが造れる。そして、麦芽糖を原料に子供達が喜びそうな、水飴やシロップも造る事が出来る。前にクロエが言っていた。
『手を加えて売る』を、話し合った結果。
大麦麦芽を蒸留して、モルト・ウイスキーを、ブドウを使ってワイン造りも決定している。
騎士達は連絡用端末を持ち、この四ヶ月手分けして座標設定用アンカーを、大陸の各地に設置するために、走り回っている。
このアンカーを設置する事で、半径二百キロのセンサ-監視と、亜空間ベース『レオン』への、転送が可能となる。
だから遠く離れていても、騎士達は毎日夜にはアルン村へ、帰って来ているのだ。
因みに、連絡用端末、座標設定用アンカーと言った機材には、琴祢とティスが開発した。
魔素の腐食防止用カプセルが、使用されている。
魔素の腐食防止用カプセルが、出来たことを聴き付けた響が、『ガ-ディアンに使える~』と喜んでティスの所に来て、ティスから『ガ-ディアンには使えない』と言われて、しょげて居たのが、昨日のことのように思い出される。
このセンサ-設置も、完全網羅とはいかないが、現在大陸の三分の一まで、設置が完了している。
そして、センサ-設置により、これまでに新しくダンジョン一ヵ所、魔物グル-プ一組を見付けて、響とクロエの二人で殲滅している。
今回は、最初に見付けたダンジョンがまた開いたので、ダンジョン殲滅と、新しい魔法の習得が目的だ。と言うのも公爵家にあった古文書の中から、ティスが見付けた魔法書の一部に、闇属性魔法『メテオブレイク』の記述があった。
この魔法は、クロエも聞き覚えがなく。その記述には、『なんじ清き乙女の〇を掴み、呪文を唱えよ』とあり、〇の部分が虫に食われて読めなかった。
そこで先日、響とクロエの二人でダンジョン近くに赴き、響がクロエの体のあちらこちらを掴み、呪文を唱えて見たが何も起こらず。
ただ、クロエを喜ばせるだけに終わった。
そこで、『レオン』に戻りティス、琴祢、アリシアと響の四人で、話し合った結果。
記述にあった。
『なんじ清き乙女の〇を掴み、呪文を唱えよ』の『なんじ清き乙女』に、魔族のクロエが『該当しないのではないか』と言う事になり、今回は、響とクロエそしてアリシアの三人で、出向いて来たのだ。
「今回はアリシアがいるから、このぐらい離れていれば安全かな」
先日から響は、アリシアをさん付けで呼ばなくなっていた。と言うのも、アリシアから、『もう、公爵家の者ではありませんので』と言われたからだ。
「そうだね。ここなら、大丈夫だろうよ」
クロエが見る先には、崩れた岩を取り払い、出入りするゴブリンの姿があった。
「あれが、ダンジョンですか」
アリシアは、ダンジョンを見るのが初めてとあって、物珍しさと興味が沸いていた。
「そ……それじゃぁ、始めようか!」
響は、兜と胸当てを外した、アリシアに近づいて行く。
「…………」
アリシアは目をつむり、これから響にされるであろう事を、『村の民のため』と、心に言い聞かせるのであった。
「アンタ何処から、触ろうとしているんだい?それに、片方でいいんじゃないかい!」
「…………!」
響は、気づいた。あまりにも緊張しすぎて、両手でアリシアの胸を、触りに行こうとしていた事を、クロエの時は、普通だったのに……なれたのか?
「あのさぁ~、アンタとアタイは、リングで繋がっているんだから。アタイが触って新しい魔法を、覚えてもいいんじゃないのかい?」
なぜ今まで、誰も気づかなかったのだろうか?
そのクロエの提案にしたがい、アリシアに触り魔法の習得をするのは、クロエと決まつた。そしてそこには、安堵するアリシアと落ち込む響の姿があった。
「それじゃぁ~いくよ」
クロエは、体操座りをして見ている響を、横目で見ながらアリシアの胸を掴み、呪文を唱えて見たが何も起こらなかった。
「あれ? 次行くよ」
クロエは拍子抜けしたが、気を取り直して、肩、腕、足、背中、お尻と掴んで呪文を唱えて見たが何も起こらなかった。
「発動しないなぁ~クロエ、俺がやろうかぁ~?」
悪い響が、そこにいた。
「待ってな! まさかね?」
クロエは、アリシアの頭を掴み、呪文を唱える。
すると空に暗雲がたちこめ、暗雲を切り裂くように、炎を纏った隕石がダンジョンに向けて、落下して行く。その 後、ダンジョンに落ちた隕石の衝撃は凄まじく、念のため響達は『レオン』に戻り、状況を『レオン』内のモニター画面で、確認していた。
「凄いなぁ~あれじゃあ、ダンジョンの下の階とかも、潰れているんじゃないのか?」
響が驚くのも無理はない、ダンジョンの入り口があった場所に大穴が開き、入り口は跡形もなくなっていた。後、村とは結構離れていたので、たいした影響はなかった。
あの魔法は、使い方を考えないと危ないなぁ~
あぶなかったぁ~
実は、響がこの魔法発動の時に、リミッターを五まで解除して、発動しようと思っていたのだ。
この大麦で麦芽を作り、麦芽・ホップ・水・酵母を原料にビ-ルが造れる。そして、麦芽糖を原料に子供達が喜びそうな、水飴やシロップも造る事が出来る。前にクロエが言っていた。
『手を加えて売る』を、話し合った結果。
大麦麦芽を蒸留して、モルト・ウイスキーを、ブドウを使ってワイン造りも決定している。
騎士達は連絡用端末を持ち、この四ヶ月手分けして座標設定用アンカーを、大陸の各地に設置するために、走り回っている。
このアンカーを設置する事で、半径二百キロのセンサ-監視と、亜空間ベース『レオン』への、転送が可能となる。
だから遠く離れていても、騎士達は毎日夜にはアルン村へ、帰って来ているのだ。
因みに、連絡用端末、座標設定用アンカーと言った機材には、琴祢とティスが開発した。
魔素の腐食防止用カプセルが、使用されている。
魔素の腐食防止用カプセルが、出来たことを聴き付けた響が、『ガ-ディアンに使える~』と喜んでティスの所に来て、ティスから『ガ-ディアンには使えない』と言われて、しょげて居たのが、昨日のことのように思い出される。
このセンサ-設置も、完全網羅とはいかないが、現在大陸の三分の一まで、設置が完了している。
そして、センサ-設置により、これまでに新しくダンジョン一ヵ所、魔物グル-プ一組を見付けて、響とクロエの二人で殲滅している。
今回は、最初に見付けたダンジョンがまた開いたので、ダンジョン殲滅と、新しい魔法の習得が目的だ。と言うのも公爵家にあった古文書の中から、ティスが見付けた魔法書の一部に、闇属性魔法『メテオブレイク』の記述があった。
この魔法は、クロエも聞き覚えがなく。その記述には、『なんじ清き乙女の〇を掴み、呪文を唱えよ』とあり、〇の部分が虫に食われて読めなかった。
そこで先日、響とクロエの二人でダンジョン近くに赴き、響がクロエの体のあちらこちらを掴み、呪文を唱えて見たが何も起こらず。
ただ、クロエを喜ばせるだけに終わった。
そこで、『レオン』に戻りティス、琴祢、アリシアと響の四人で、話し合った結果。
記述にあった。
『なんじ清き乙女の〇を掴み、呪文を唱えよ』の『なんじ清き乙女』に、魔族のクロエが『該当しないのではないか』と言う事になり、今回は、響とクロエそしてアリシアの三人で、出向いて来たのだ。
「今回はアリシアがいるから、このぐらい離れていれば安全かな」
先日から響は、アリシアをさん付けで呼ばなくなっていた。と言うのも、アリシアから、『もう、公爵家の者ではありませんので』と言われたからだ。
「そうだね。ここなら、大丈夫だろうよ」
クロエが見る先には、崩れた岩を取り払い、出入りするゴブリンの姿があった。
「あれが、ダンジョンですか」
アリシアは、ダンジョンを見るのが初めてとあって、物珍しさと興味が沸いていた。
「そ……それじゃぁ、始めようか!」
響は、兜と胸当てを外した、アリシアに近づいて行く。
「…………」
アリシアは目をつむり、これから響にされるであろう事を、『村の民のため』と、心に言い聞かせるのであった。
「アンタ何処から、触ろうとしているんだい?それに、片方でいいんじゃないかい!」
「…………!」
響は、気づいた。あまりにも緊張しすぎて、両手でアリシアの胸を、触りに行こうとしていた事を、クロエの時は、普通だったのに……なれたのか?
「あのさぁ~、アンタとアタイは、リングで繋がっているんだから。アタイが触って新しい魔法を、覚えてもいいんじゃないのかい?」
なぜ今まで、誰も気づかなかったのだろうか?
そのクロエの提案にしたがい、アリシアに触り魔法の習得をするのは、クロエと決まつた。そしてそこには、安堵するアリシアと落ち込む響の姿があった。
「それじゃぁ~いくよ」
クロエは、体操座りをして見ている響を、横目で見ながらアリシアの胸を掴み、呪文を唱えて見たが何も起こらなかった。
「あれ? 次行くよ」
クロエは拍子抜けしたが、気を取り直して、肩、腕、足、背中、お尻と掴んで呪文を唱えて見たが何も起こらなかった。
「発動しないなぁ~クロエ、俺がやろうかぁ~?」
悪い響が、そこにいた。
「待ってな! まさかね?」
クロエは、アリシアの頭を掴み、呪文を唱える。
すると空に暗雲がたちこめ、暗雲を切り裂くように、炎を纏った隕石がダンジョンに向けて、落下して行く。その 後、ダンジョンに落ちた隕石の衝撃は凄まじく、念のため響達は『レオン』に戻り、状況を『レオン』内のモニター画面で、確認していた。
「凄いなぁ~あれじゃあ、ダンジョンの下の階とかも、潰れているんじゃないのか?」
響が驚くのも無理はない、ダンジョンの入り口があった場所に大穴が開き、入り口は跡形もなくなっていた。後、村とは結構離れていたので、たいした影響はなかった。
あの魔法は、使い方を考えないと危ないなぁ~
あぶなかったぁ~
実は、響がこの魔法発動の時に、リミッターを五まで解除して、発動しようと思っていたのだ。
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