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86.デュース攻防戦2
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「ヒュ-! 見るのは二度目だが、前にもまして凄い威力だなぁ~」
ジュリアンは、感嘆の声を上げる。
前にジュリアンが見たのは、キメラと盗賊達を消し去った一撃だった。
あの時には、『メテオブレイク』を真下に向けて、同じ位置に落としたので、地面に大穴を開けてしまい、今では水がたまり大きな湖となっていた。
まあ、そのおかげで、大量の七色鋼を発見したのだが。
今回は、倒すべき敵の数も多いので、『メテオブレイク』に角度を付けて落とした。
その為、デラ-ト大隊長には、自分達に向かって落ちて来るように見えたのだ。
しかし、五つの隕石はデラ-ト大隊長の頭を通り過ぎて、後方に居た魔物四千のことごとくを、なぎ倒して消し去ったのであった。
「ティスとア-リンは後方から援護。全員、ショットガンに『ダ-クジェル』を装填。魔物にイッセイ射撃の後、『銀のジェル』を再装填して、魔物へ突撃する。行くぞ!」
「「「おぉ~!」」」
当初、魔物の数に足がすくむ思いをしたモンタナ達も、『メテオブレイク』の迫力に驚き、消えて行く魔物達をみて勝算を確信したのか、今はアドレナリン全開で興奮していた。
「各自、演習通り。狙え、撃て~!」
響達は、隊列を整えると、ショットガンを魔物に向けて、一斉射撃を加える。
予め演習の時に、同じ位置を射撃しないように、各自の射撃目標位置を決めていた。
そのため、百発を越える『ダ-クジェル』の弾丸は、魔物に効果的なダメ-ジを与えて行く。
響達は、次弾を装填すると、ブラッド騎士団達と戦う魔物の、後ろを駆け抜けざまにショットガンを、撃ちかけて行くのだった。
「おぉ~助けが来たぞ!」
「これで勝てるぞ~! 皆、押し返せ~」
ブラッド騎士団達は、『メテオブレイク』に驚き、魔物の半数以上が消滅した事に二度驚き、響達を見て歓喜した。
響達は、ひたすら魔物に向けて、アタック&ゴ-作戦を繰り返す。
魔物達もただやられる訳もなく、攻撃後の響達を仕留めるべく、後を追って来る。
これに気付いた響は、クロエを連れて撃退に向かう。
「モンタナさん、後の指揮をよろしく!」
「任されよ!」
響は剣を抜きクロエと、『ダ-クショット』を放ちながら、魔物に突っ込んで行く。
ゴブリン、コボルト、オーク、トロール等は、今の響やクロエの敵ではない。
しかし、ワーウルフにまとまって襲い掛かられると、足の速い分少し手間取る。
そこで、威力を発揮したのが、銀の弾丸を装填したショットガンである。
撃たれたワーウルフは、のた打ち回り死んで行くのだった。
「響、それの威力凄いじゃないかい! アタイにも撃たしとくれよ!」
「やめろ! ショットガンに触るんじゃね~」
クロエは、響に纏わり付いて、ショットガンを奪い取ろうとする。
響は、ショットガンを高く掲げて、クロエを遠ざけようと、もう一方の手でクロエの顔面を押し返す。
「が…じ…で、うぉぐれよ~」
「いい加減にしろ~お前、ちから強ぇ~なぁ~、やめろ、やめろ、くすぐったい」
クロエは、顔面を押さえ付けられながらも、響の脇腹をくすぐるのであった。
「取ったぁ~! えぇ~?」
ビュン!
「だから~、やめろって言ったろ~」
クロエが、響からショットガンを取り上げたとたん、そのショットガンは、クロエの目の前から消えてしまった。
琴祢の安全装置が、発動した瞬間だった。
響はこの時、ウルム公爵の味わった虚しさを、味わったのであった。
「ティスさん、クロエさんと響さんは、何をしているんでしょうね?」
「………」
チュ-ン! チュ-ン! チュ-ン!
ティスは、ア-リンの問い掛けに、答える事なく『クリスタルガン』を、打ち続けるのであった。
「ティスさん………誰を狙っているのかなぁ~?」
「………」
チュ-ン! チュ-ン!
「当たると、死んじゃいますよ。ティスさん!」
「………大丈夫です。『クリスタルガン』の出力を、下げていますから。当たっても焦げるくらいです」
「そうですか~」
ア-リンは、背筋に冷たい物を感じる。
そして、『この人には、逆らわないようにしよう』と、強く誓うのであった。
「ほっ。よっ。はっ。ふんっ~ん」
ティスの正確な射撃を、尻を振り振り避けるクロエの姿は、ティス達をより不愉快にする。
しかし、調子よくティスの射撃を避けていたクロエに、不運が舞い降りる。
響の倒したゴブリンが、クロエの足元に転がり、クロエは躓き倒れ込む。
ハシュ-ン!
「あぁ~、アッ~ツ~イ!」
この一瞬を、ティスは見逃さなかった。
ティスの放った一発が、見事にクロエの尻に命中する。
「「ヤリッ~!」」
ティスとア-リンは、手を合わせて喜び合う。
「響~。ティスが、アタイを撃って来るんだよ~。怒っておくれよ~」
クロエは、馬上の響に抱き付き、尻を指さし叫ぶのであった。
「クロエ、離れろ! 前が見えない!」
「水臭い事、お言いでないよ!」
クロエは、離されまいと余計に抱き着いて来る。
「ティスさん、私も弓で射ってもいいですか?」
「弓は、止めておきなさい。死んじゃいますから」
ティスも、流石にア-リンの弓矢は、『まずい』と思ったのか、弓を使う事を止めるのだった。
しかし、ティス、ア-リン、アリシアの三人で構成される。
『ナイン同盟』で、何を取り決めたのかは知らないが、『ナイン同盟』を、年下のティスが仕切っているのは、間違い無いようである。
ジュリアンは、感嘆の声を上げる。
前にジュリアンが見たのは、キメラと盗賊達を消し去った一撃だった。
あの時には、『メテオブレイク』を真下に向けて、同じ位置に落としたので、地面に大穴を開けてしまい、今では水がたまり大きな湖となっていた。
まあ、そのおかげで、大量の七色鋼を発見したのだが。
今回は、倒すべき敵の数も多いので、『メテオブレイク』に角度を付けて落とした。
その為、デラ-ト大隊長には、自分達に向かって落ちて来るように見えたのだ。
しかし、五つの隕石はデラ-ト大隊長の頭を通り過ぎて、後方に居た魔物四千のことごとくを、なぎ倒して消し去ったのであった。
「ティスとア-リンは後方から援護。全員、ショットガンに『ダ-クジェル』を装填。魔物にイッセイ射撃の後、『銀のジェル』を再装填して、魔物へ突撃する。行くぞ!」
「「「おぉ~!」」」
当初、魔物の数に足がすくむ思いをしたモンタナ達も、『メテオブレイク』の迫力に驚き、消えて行く魔物達をみて勝算を確信したのか、今はアドレナリン全開で興奮していた。
「各自、演習通り。狙え、撃て~!」
響達は、隊列を整えると、ショットガンを魔物に向けて、一斉射撃を加える。
予め演習の時に、同じ位置を射撃しないように、各自の射撃目標位置を決めていた。
そのため、百発を越える『ダ-クジェル』の弾丸は、魔物に効果的なダメ-ジを与えて行く。
響達は、次弾を装填すると、ブラッド騎士団達と戦う魔物の、後ろを駆け抜けざまにショットガンを、撃ちかけて行くのだった。
「おぉ~助けが来たぞ!」
「これで勝てるぞ~! 皆、押し返せ~」
ブラッド騎士団達は、『メテオブレイク』に驚き、魔物の半数以上が消滅した事に二度驚き、響達を見て歓喜した。
響達は、ひたすら魔物に向けて、アタック&ゴ-作戦を繰り返す。
魔物達もただやられる訳もなく、攻撃後の響達を仕留めるべく、後を追って来る。
これに気付いた響は、クロエを連れて撃退に向かう。
「モンタナさん、後の指揮をよろしく!」
「任されよ!」
響は剣を抜きクロエと、『ダ-クショット』を放ちながら、魔物に突っ込んで行く。
ゴブリン、コボルト、オーク、トロール等は、今の響やクロエの敵ではない。
しかし、ワーウルフにまとまって襲い掛かられると、足の速い分少し手間取る。
そこで、威力を発揮したのが、銀の弾丸を装填したショットガンである。
撃たれたワーウルフは、のた打ち回り死んで行くのだった。
「響、それの威力凄いじゃないかい! アタイにも撃たしとくれよ!」
「やめろ! ショットガンに触るんじゃね~」
クロエは、響に纏わり付いて、ショットガンを奪い取ろうとする。
響は、ショットガンを高く掲げて、クロエを遠ざけようと、もう一方の手でクロエの顔面を押し返す。
「が…じ…で、うぉぐれよ~」
「いい加減にしろ~お前、ちから強ぇ~なぁ~、やめろ、やめろ、くすぐったい」
クロエは、顔面を押さえ付けられながらも、響の脇腹をくすぐるのであった。
「取ったぁ~! えぇ~?」
ビュン!
「だから~、やめろって言ったろ~」
クロエが、響からショットガンを取り上げたとたん、そのショットガンは、クロエの目の前から消えてしまった。
琴祢の安全装置が、発動した瞬間だった。
響はこの時、ウルム公爵の味わった虚しさを、味わったのであった。
「ティスさん、クロエさんと響さんは、何をしているんでしょうね?」
「………」
チュ-ン! チュ-ン! チュ-ン!
ティスは、ア-リンの問い掛けに、答える事なく『クリスタルガン』を、打ち続けるのであった。
「ティスさん………誰を狙っているのかなぁ~?」
「………」
チュ-ン! チュ-ン!
「当たると、死んじゃいますよ。ティスさん!」
「………大丈夫です。『クリスタルガン』の出力を、下げていますから。当たっても焦げるくらいです」
「そうですか~」
ア-リンは、背筋に冷たい物を感じる。
そして、『この人には、逆らわないようにしよう』と、強く誓うのであった。
「ほっ。よっ。はっ。ふんっ~ん」
ティスの正確な射撃を、尻を振り振り避けるクロエの姿は、ティス達をより不愉快にする。
しかし、調子よくティスの射撃を避けていたクロエに、不運が舞い降りる。
響の倒したゴブリンが、クロエの足元に転がり、クロエは躓き倒れ込む。
ハシュ-ン!
「あぁ~、アッ~ツ~イ!」
この一瞬を、ティスは見逃さなかった。
ティスの放った一発が、見事にクロエの尻に命中する。
「「ヤリッ~!」」
ティスとア-リンは、手を合わせて喜び合う。
「響~。ティスが、アタイを撃って来るんだよ~。怒っておくれよ~」
クロエは、馬上の響に抱き付き、尻を指さし叫ぶのであった。
「クロエ、離れろ! 前が見えない!」
「水臭い事、お言いでないよ!」
クロエは、離されまいと余計に抱き着いて来る。
「ティスさん、私も弓で射ってもいいですか?」
「弓は、止めておきなさい。死んじゃいますから」
ティスも、流石にア-リンの弓矢は、『まずい』と思ったのか、弓を使う事を止めるのだった。
しかし、ティス、ア-リン、アリシアの三人で構成される。
『ナイン同盟』で、何を取り決めたのかは知らないが、『ナイン同盟』を、年下のティスが仕切っているのは、間違い無いようである。
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