17 / 29
後悔と寂しさの中で
しおりを挟む
それから数日経っても、花純と千鶴の仲はギクシャクしたままだった。
仕事に必要なやり取りはするが、以前のように明るく会話をしたりは出来ない。
花純は毎日、後悔の念に駆られた。
(どうしてちゃんと千鶴ちゃんに話さなかったんだろう)
だがあの時は、お試しでつき合い始めてちゃんとした恋人同士だという自覚もなく、寂しさと不安に悩む日々だったのだ。
(それでも話しておけば良かった。千鶴ちゃんとこんなふうに気まずくなるなんて……)
同期として入社して以来、何でも相談出来る親友だったのに。
もう以前のようには戻れないのだろうか。
(そんなの嫌。こんなことになるなら、私……)
ーー恋愛しなければ良かったーー
思い浮かんだその言葉は、花純の心を一気に凍りつかせた。
◇
『もしもし、花純? もうマンションに着いた?』
ある夜、久しぶりに光星から電話があった。
「はい、着きました」
『良かった。メッセージの返事がないから、心配してた。最近忙しそうだね』
「そういうわけでは……」
『そう? それなら明日、どこかで夕食でもどう?』
「あの、明日はちょっと……」
『そうか、分かった』
残念そうにそう言うと、光星は優しく『花純』と呼ぶ。
「はい」
『何か悩んでる? 良かったら、話してほしい』
「えっ……」
思いがけない言葉に目が潤む。
最近、光星を避けている自覚があった。
千鶴とのことで恋愛に対する気持ちが冷めたと思っていた。
けれど光星の温かさが電話でも伝わってくる。
(私はこんなにもそっけない態度を取ってしまっているのに、光星さんは……)
声を押し殺して涙を流す。
『花純? どうした?』
「……何でもないの。あの、時間が出来たら連絡します」
光星はしばし押し黙る。
様子がおかしいと感じているのが分かった。
「光星さん、ごめんなさい。少しお時間ください」
『……そう、分かった。花純、何かあればいつでも電話しておいで』
優しい声にすがりつきたくなるが、今は出来ない。
「はい。ありがとうございます」
『じゃあね、ゆっくり休んで。おやすみ』
「おやすみなさい」
電話を切ったあとも、花純はスマートフォンを胸に当ててしばらく泣き続けた。
◇
その日は、支店長とのミーティングがある日だった。
「森川さん、またカフェのコーヒーデリバリー頼めるかな?」
「はい、かしこまりました。手配しておきます」
部長に頼まれた花純は、カフェに電話をして、デリバリーを頼んだ。
時間になると、千鶴と原と一緒に会議室に移動して準備を始める。
しばらくして滝沢がコーヒーを届けに来た。
「ありがとう、滝沢くん」
コーヒーを並べ始めた花純を手伝おうと、千鶴が手を伸ばすと、花純が笑顔で首を振った。
「大丈夫、一人で出来るから」
そう言って黙々と並べていく花純を、千鶴は言葉もなく見つめる。
すると隣で滝沢が小さく話しかけてきた。
「ねえ、杉崎さんさあ。もったいなくない? せっかく両思いだったのに」
「はあ? 何言ってんのよ。私、あっさりフラれたのよ? 完全な私の片思い」
「違うよ、杉崎さんがフッたんだ。森川さんを」
え……と、千鶴は真顔になる。
「どういう意味よ?」
「あんなに仲良かったのに、杉崎さんと森川さん。相思相愛だったでしょ? 杉崎さんが失恋したのは上条さんにじゃない。森川さんにだ」
「滝沢、あんた何言って……」
「じゃあ考えてみてよ。杉崎さんにとって、失ったら困る存在ってどっち? 上条さんか、森川さんか」
千鶴はハッとする。
そんなの……と言い淀んでから、千鶴は顔を上げてきっぱり言った。
「考えるまでもないわ。決まってるでしょ?」
滝沢は、ニッと笑う。
「やっぱベタ惚れじゃん」
「当たり前よ。何年のつき合いだと思ってんの?」
「ははっ、愛が重いねえ」
千鶴はふっと表情を緩める。
「ありがとね、滝沢」
「どういたしまして。あー、俺も誰かにベタ惚れされてえ」
そう言いながら、滝沢は会議室を出て行った。
◇
午後になると、銀行や郵便局の用事で外出することになっていた。
「花純、私も行く」
「えっ? 千鶴ちゃん、やること多いんじゃないの?」
「大丈夫。行こ」
二人並んでオフィスを出た。
互いに何かを言おうとタイミングを計っているような、妙な雰囲気になる。
だが、1階に下りてロビーの窓から外を見ると、二人同時に驚いた。
「すごい風」
「うん、台風来てるもんね。ちょうど今ピークかも?」
木々が大きくしなり、風も不気味に唸っている。
「どうする? 時間ずらして行く?」
花純がそう言うと、千鶴は、うーん、と考え込む。
「でも銀行閉まっちゃうし、今なら雨も降ってないから、行っちゃわない?」
「そうだね」
そう言って自動ドアから一歩踏み出した途端、二人は吹きつける強風に動けなくなった。
「ちょっ、すごすぎるよ」
「ほんと。目も開けられないね」
「やっぱり無理かも? とにかく一旦戻ろうか」
「うん」
花純が頷いた時、千鶴が持っていた書類ケースが風で飛ばされた。
「あっ、大変!」
「私、取ってくる。千鶴ちゃんは中にいて」
そう言って花純は駆け出した。
向かい風でなかなか前に進めず、その間も書類ケースはズルズルと地面を滑っていく。
(大切な書類なのに。失くしたら大変!)
必死で追いかけていると、ようやくビルの外壁に当たって止まった。
ちょうど外壁補修工事の期間で、鉄パイプで足場が組まれている場所だった。
(良かった、あそこで止まって)
花純は懸命に手を伸ばし、書類ケースを掴む。
ふう、と胸をなで下ろした時、ゴーッとひときわ強い風が吹き付けてきた。
花純はその場にしゃがみ込み、目を閉じて耐える。
その時だった。
「危ない! 上!」
千鶴の声がして、花純はハッと目を開く。
見上げると、ガラガラとけたたましい音を立て、頭上に組まれていた鉄パイプが数本、ぶつかり合いながら落ちてくる。
「花純、逃げて!」
千鶴の悲鳴のような声がした。
だが花純は身体がすくみ、動けない。
(もうダメ!)
ギュッときつく目を閉じた時、身体に強い衝撃が加わった。
ザーッと身体が地面を滑る。
ガッシャーン!と派手な音が辺りに響き渡った。
「花純!!」
千鶴の声が遠くに聞こえ、花純はゆっくりと目を開ける。
(あれ、パイプが落ちてきたんじゃ……?)
身体を強張らせて覚悟していたがどこも痛みはなく、誰かの腕の中にしっかりと抱きしめられ、守られていてた。
(え……、誰?)
その時、千鶴が更に悲鳴を上げた。
「上条さん!」
えっ!と花純は身体を起こす。
頭から血を流した光星が、花純を守るように覆いかぶさっていた。
「光星、さん? 光星さん!」
花純は光星を抱き抱え、必死に呼びかける。
(まさか、私をかばって?)
震える声を振り絞った。
「光星さん、光星さん!? お願い、返事をして」
すると光星が、ゆっくりとわずかに目を開けた。
「光星さん!」
「……花純、ケガは?」
花純は涙を堪えながら首を振る。
「どこも、平気」
「良かった、無事で……」
光星はふっと笑みを浮かべると、そのまま目を閉じた。
「……光星さん? 光星さんっ! いや、お願い! 目を開けて」
光星を抱きしめる花純の目から、涙がほとばしる。
やがてサイレンを鳴らしながら救急車が滑り込んできた。
すぐに光星はストレッチャーに乗せられる。
光星を抱いていた花純は、血で真っ赤に染まっていた。
花純の身体は、急にガタガタと震え出す。
(いや、光星さん……)
救急救命士が振り返って花純に声をかけた。
「この方のお知り合いですか? 付き添いをお願いします」
花純は呆然としたまま反応しない。
「花純!」
千鶴が花純の両肩を掴んだ。
「しっかりしなさい! あなたがそんなのでどうするの?」
「……千鶴ちゃん」
「大丈夫、絶対に大丈夫だから! 上条さんのそばにいてあげなきゃ。花純の声ならきっと届くから」
「うん……、うん。私、行くね」
花純は立ち上がると、救急車に乗り込む。
「私も祈ってるからね!」
「ありがとう! 千鶴ちゃん」
バタンと後部ドアが閉まり、救急車はまたサイレンを鳴らしながら走り出した。
仕事に必要なやり取りはするが、以前のように明るく会話をしたりは出来ない。
花純は毎日、後悔の念に駆られた。
(どうしてちゃんと千鶴ちゃんに話さなかったんだろう)
だがあの時は、お試しでつき合い始めてちゃんとした恋人同士だという自覚もなく、寂しさと不安に悩む日々だったのだ。
(それでも話しておけば良かった。千鶴ちゃんとこんなふうに気まずくなるなんて……)
同期として入社して以来、何でも相談出来る親友だったのに。
もう以前のようには戻れないのだろうか。
(そんなの嫌。こんなことになるなら、私……)
ーー恋愛しなければ良かったーー
思い浮かんだその言葉は、花純の心を一気に凍りつかせた。
◇
『もしもし、花純? もうマンションに着いた?』
ある夜、久しぶりに光星から電話があった。
「はい、着きました」
『良かった。メッセージの返事がないから、心配してた。最近忙しそうだね』
「そういうわけでは……」
『そう? それなら明日、どこかで夕食でもどう?』
「あの、明日はちょっと……」
『そうか、分かった』
残念そうにそう言うと、光星は優しく『花純』と呼ぶ。
「はい」
『何か悩んでる? 良かったら、話してほしい』
「えっ……」
思いがけない言葉に目が潤む。
最近、光星を避けている自覚があった。
千鶴とのことで恋愛に対する気持ちが冷めたと思っていた。
けれど光星の温かさが電話でも伝わってくる。
(私はこんなにもそっけない態度を取ってしまっているのに、光星さんは……)
声を押し殺して涙を流す。
『花純? どうした?』
「……何でもないの。あの、時間が出来たら連絡します」
光星はしばし押し黙る。
様子がおかしいと感じているのが分かった。
「光星さん、ごめんなさい。少しお時間ください」
『……そう、分かった。花純、何かあればいつでも電話しておいで』
優しい声にすがりつきたくなるが、今は出来ない。
「はい。ありがとうございます」
『じゃあね、ゆっくり休んで。おやすみ』
「おやすみなさい」
電話を切ったあとも、花純はスマートフォンを胸に当ててしばらく泣き続けた。
◇
その日は、支店長とのミーティングがある日だった。
「森川さん、またカフェのコーヒーデリバリー頼めるかな?」
「はい、かしこまりました。手配しておきます」
部長に頼まれた花純は、カフェに電話をして、デリバリーを頼んだ。
時間になると、千鶴と原と一緒に会議室に移動して準備を始める。
しばらくして滝沢がコーヒーを届けに来た。
「ありがとう、滝沢くん」
コーヒーを並べ始めた花純を手伝おうと、千鶴が手を伸ばすと、花純が笑顔で首を振った。
「大丈夫、一人で出来るから」
そう言って黙々と並べていく花純を、千鶴は言葉もなく見つめる。
すると隣で滝沢が小さく話しかけてきた。
「ねえ、杉崎さんさあ。もったいなくない? せっかく両思いだったのに」
「はあ? 何言ってんのよ。私、あっさりフラれたのよ? 完全な私の片思い」
「違うよ、杉崎さんがフッたんだ。森川さんを」
え……と、千鶴は真顔になる。
「どういう意味よ?」
「あんなに仲良かったのに、杉崎さんと森川さん。相思相愛だったでしょ? 杉崎さんが失恋したのは上条さんにじゃない。森川さんにだ」
「滝沢、あんた何言って……」
「じゃあ考えてみてよ。杉崎さんにとって、失ったら困る存在ってどっち? 上条さんか、森川さんか」
千鶴はハッとする。
そんなの……と言い淀んでから、千鶴は顔を上げてきっぱり言った。
「考えるまでもないわ。決まってるでしょ?」
滝沢は、ニッと笑う。
「やっぱベタ惚れじゃん」
「当たり前よ。何年のつき合いだと思ってんの?」
「ははっ、愛が重いねえ」
千鶴はふっと表情を緩める。
「ありがとね、滝沢」
「どういたしまして。あー、俺も誰かにベタ惚れされてえ」
そう言いながら、滝沢は会議室を出て行った。
◇
午後になると、銀行や郵便局の用事で外出することになっていた。
「花純、私も行く」
「えっ? 千鶴ちゃん、やること多いんじゃないの?」
「大丈夫。行こ」
二人並んでオフィスを出た。
互いに何かを言おうとタイミングを計っているような、妙な雰囲気になる。
だが、1階に下りてロビーの窓から外を見ると、二人同時に驚いた。
「すごい風」
「うん、台風来てるもんね。ちょうど今ピークかも?」
木々が大きくしなり、風も不気味に唸っている。
「どうする? 時間ずらして行く?」
花純がそう言うと、千鶴は、うーん、と考え込む。
「でも銀行閉まっちゃうし、今なら雨も降ってないから、行っちゃわない?」
「そうだね」
そう言って自動ドアから一歩踏み出した途端、二人は吹きつける強風に動けなくなった。
「ちょっ、すごすぎるよ」
「ほんと。目も開けられないね」
「やっぱり無理かも? とにかく一旦戻ろうか」
「うん」
花純が頷いた時、千鶴が持っていた書類ケースが風で飛ばされた。
「あっ、大変!」
「私、取ってくる。千鶴ちゃんは中にいて」
そう言って花純は駆け出した。
向かい風でなかなか前に進めず、その間も書類ケースはズルズルと地面を滑っていく。
(大切な書類なのに。失くしたら大変!)
必死で追いかけていると、ようやくビルの外壁に当たって止まった。
ちょうど外壁補修工事の期間で、鉄パイプで足場が組まれている場所だった。
(良かった、あそこで止まって)
花純は懸命に手を伸ばし、書類ケースを掴む。
ふう、と胸をなで下ろした時、ゴーッとひときわ強い風が吹き付けてきた。
花純はその場にしゃがみ込み、目を閉じて耐える。
その時だった。
「危ない! 上!」
千鶴の声がして、花純はハッと目を開く。
見上げると、ガラガラとけたたましい音を立て、頭上に組まれていた鉄パイプが数本、ぶつかり合いながら落ちてくる。
「花純、逃げて!」
千鶴の悲鳴のような声がした。
だが花純は身体がすくみ、動けない。
(もうダメ!)
ギュッときつく目を閉じた時、身体に強い衝撃が加わった。
ザーッと身体が地面を滑る。
ガッシャーン!と派手な音が辺りに響き渡った。
「花純!!」
千鶴の声が遠くに聞こえ、花純はゆっくりと目を開ける。
(あれ、パイプが落ちてきたんじゃ……?)
身体を強張らせて覚悟していたがどこも痛みはなく、誰かの腕の中にしっかりと抱きしめられ、守られていてた。
(え……、誰?)
その時、千鶴が更に悲鳴を上げた。
「上条さん!」
えっ!と花純は身体を起こす。
頭から血を流した光星が、花純を守るように覆いかぶさっていた。
「光星、さん? 光星さん!」
花純は光星を抱き抱え、必死に呼びかける。
(まさか、私をかばって?)
震える声を振り絞った。
「光星さん、光星さん!? お願い、返事をして」
すると光星が、ゆっくりとわずかに目を開けた。
「光星さん!」
「……花純、ケガは?」
花純は涙を堪えながら首を振る。
「どこも、平気」
「良かった、無事で……」
光星はふっと笑みを浮かべると、そのまま目を閉じた。
「……光星さん? 光星さんっ! いや、お願い! 目を開けて」
光星を抱きしめる花純の目から、涙がほとばしる。
やがてサイレンを鳴らしながら救急車が滑り込んできた。
すぐに光星はストレッチャーに乗せられる。
光星を抱いていた花純は、血で真っ赤に染まっていた。
花純の身体は、急にガタガタと震え出す。
(いや、光星さん……)
救急救命士が振り返って花純に声をかけた。
「この方のお知り合いですか? 付き添いをお願いします」
花純は呆然としたまま反応しない。
「花純!」
千鶴が花純の両肩を掴んだ。
「しっかりしなさい! あなたがそんなのでどうするの?」
「……千鶴ちゃん」
「大丈夫、絶対に大丈夫だから! 上条さんのそばにいてあげなきゃ。花純の声ならきっと届くから」
「うん……、うん。私、行くね」
花純は立ち上がると、救急車に乗り込む。
「私も祈ってるからね!」
「ありがとう! 千鶴ちゃん」
バタンと後部ドアが閉まり、救急車はまたサイレンを鳴らしながら走り出した。
0
あなたにおすすめの小説
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
声(ボイス)で、君を溺れさせてもいいですか
月下花音
恋愛
不眠症の女子大生・リナの唯一の救いは、正体不明のASMR配信者「Nocturne(ノクターン)」の甘い声。
現実の隣の席には、無口で根暗な「陰キャ男子」律がいるだけ。
……だと思っていたのに。
ある日、律が落としたペンを拾った時、彼が漏らした「……あ」という吐息が、昨夜の配信の吐息と完全に一致して!?
「……バレてないと思った? リナ」
現実では塩対応、イヤホン越しでは砂糖対応。
二つの顔を持つ彼に、耳の奥から溺れさせられる、極上の聴覚ラブコメディ!
子持ち愛妻家の極悪上司にアタックしてもいいですか?天国の奥様には申し訳ないですが
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
胸がきゅんと、甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちだというのに。
入社して配属一日目。
直属の上司で教育係だって紹介された人は、酷く人相の悪い人でした。
中高大と女子校育ちで男性慣れしてない私にとって、それだけでも恐怖なのに。
彼はちかよんなオーラバリバリで、仕事の質問すらする隙がない。
それでもどうにか仕事をこなしていたがとうとう、大きなミスを犯してしまう。
「俺が、悪いのか」
人のせいにするのかと叱責されるのかと思った。
けれど。
「俺の顔と、理由があって避け気味なせいだよな、すまん」
あやまってくれた彼に、胸がきゅんと甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちなのに。
星谷桐子
22歳
システム開発会社営業事務
中高大女子校育ちで、ちょっぴり男性が苦手
自分の非はちゃんと認める子
頑張り屋さん
×
京塚大介
32歳
システム開発会社営業事務 主任
ツンツンあたまで目つき悪い
態度もでかくて人に恐怖を与えがち
5歳の娘にデレデレな愛妻家
いまでも亡くなった妻を愛している
私は京塚主任を、好きになってもいいのかな……?
結婚する事に決めたから
KONAN
恋愛
私は既婚者です。
新たな職場で出会った彼女と結婚する為に、私がその時どう考え、どう行動したのかを書き記していきます。
まずは、離婚してから行動を起こします。
主な登場人物
東條なお
似ている芸能人
○原隼人さん
32歳既婚。
中学、高校はテニス部
電気工事の資格と実務経験あり。
車、バイク、船の免許を持っている。
現在、新聞販売店所長代理。
趣味はイカ釣り。
竹田みさき
似ている芸能人
○野芽衣さん
32歳未婚、シングルマザー
医療事務
息子1人
親分(大島)
似ている芸能人
○田新太さん
70代
施設の送迎運転手
板金屋(大倉)
似ている芸能人
○藤大樹さん
23歳
介護助手
理学療法士になる為、勉強中
よっしー課長
似ている芸能人
○倉涼子さん
施設医療事務課長
登山が趣味
o谷事務長
○重豊さん
施設医療事務事務長
腰痛持ち
池さん
似ている芸能人
○田あき子さん
居宅部門管理者
看護師
下山さん(ともさん)
似ている芸能人
○地真央さん
医療事務
息子と娘はテニス選手
t助
似ている芸能人
○ツオくん(アニメ)
施設医療事務事務長
o谷事務長異動後の事務長
ゆういちろう
似ている芸能人
○鹿央士さん
弟の同級生
中学テニス部
高校陸上部
大学帰宅部
髪の赤い看護師
似ている芸能人
○田來未さん
准看護師
ヤンキー
怖い
シンデレラは王子様と離婚することになりました。
及川 桜
恋愛
シンデレラは王子様と結婚して幸せになり・・・
なりませんでした!!
【現代版 シンデレラストーリー】
貧乏OLは、ひょんなことから会社の社長と出会い結婚することになりました。
はたから見れば、王子様に見初められたシンデレラストーリー。
しかしながら、その実態は?
離婚前提の結婚生活。
果たして、シンデレラは無事に王子様と離婚できるのでしょうか。
国宝級イケメンとのキスは、最上級に甘いドルチェみたいに私をとろけさせます♡ 〈Dulcisシリーズ〉
はなたろう
恋愛
人気アイドルとの秘密の恋愛♡コウキは俳優やモデルとしても活躍するアイドル。クールで優しいけど、ベッドでは少し意地悪でやきもちやき。彼女の美咲を溺愛し、他の男に取られないかと不安になることも。出会いから交際を経て、甘いキスで溶ける日々の物語。
★みなさまの心にいる、推しを思いながら読んでください
◆出会い編あらすじ
毎日同じ、変わらない。都会の片隅にある植物園で働く美咲。
そこに毎週やってくる、おしゃれで長身の男性。カメラが趣味らい。この日は初めて会話をしたけど、ちょっと変わった人だなーと思っていた。
まさか、その彼が人気アイドル、dulcis〈ドゥルキス〉のメンバーだとは気づきもしなかった。
毎日同じだと思っていた日常、ついに変わるときがきた。
◆登場人物
佐倉 美咲(25) 公園の管理運営企業に勤める。植物園のスタッフから本社の企画営業部へ異動
天見 光季(27) 人気アイドルグループ、dulcis(ドゥルキス)のメンバー。俳優業で活躍中、自然の写真を撮るのが趣味
お読みいただきありがとうございます!
★番外編はこちらに集約してます。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/411579529/693947517
★最年少、甘えん坊ケイタとバツイチ×アラサーの恋愛はじめました。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/411579529/408954279
アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚
日下奈緒
恋愛
仕事の契約を打ち切られ、年末をあと1か月残して就職活動に入ったつむぎ。ある日街で車に轢かれそうになるところを助けて貰ったのだが、突然週末婚を持ち出され……
離した手の温もり
橘 凛子
恋愛
3年前、未来を誓った君を置いて、私は夢を追いかけた。キャリアを優先した私に、君と会う資格なんてないのかもしれない。それでも、あの日の選択をずっと後悔している。そして今、私はあの場所へ帰ってきた。もう一度、君に会いたい。ただ、ごめんなさいと伝えたい。それだけでいい。それ以上の願いは、もう抱けないから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる