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第3章86話:魔法陣
しおりを挟むルミは壁の前に立つ。
拳を構えた。
と、そのとき。
ゴッ、と音がした。
「……!?」
さらにゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴと音がする。
ダンジョンが軋むように揺れる。
同時に、目の前の石壁が二つに割れて、開いていく。
ルミは何もしていない。
ひとりでに壁が開いたのだ。
困惑する。
やがて壁が口を開けた先に、石壁の部屋が存在していた。
『えwwwwwww』
『勝手に開いたwwwwww』
『何故wwwwwwww』
『殴る前に開く壁w』
『壁くんもビビったんだなwwwwww』
『壁パンチの殺気を感じたかw』
『壁「殴られるのはイヤです!」』
『壁パンチは痛そうだもんなwwwwww』
『俺が壁でもそうするわwwwww』
「宝箱があるわ!」
来花が石壁の奥を見つめながら叫ぶ。
彼女の言う通り、そこには一つの宝箱があった。
隠し部屋の宝箱。
レアアイテム確定だ!
「見たところ周囲に罠らしきものは無さそうね」
「そうですか。じゃあ入りましょうか」
「ええ」
ルミと来花はさっそく隠し部屋に入る。
宝箱に向かって歩いていく。
しかし。
部屋の中ほどまで来たときだった。
突如として、それは発動した。
「!!?」
足元が急に光りだす。
慌てて下を見たルミは、そこに巨大な魔法陣が描かれているのに気づいた。
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