配信者ルミ、バズる~超難関ダンジョンだと知らず、初級ダンジョンだと思ってクリアしてしまいました~

てるゆーぬ(旧名:てるゆ)

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第3章100話:扉

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このシーンはバズり、同接数はついに65万を越えた。

ルミの同接最高記録の達成である。

「あ、あなた……滅茶苦茶するわね!!?」

さすがに来花もツッコミを入れずにはいられなかった。

「すみません……でもこれで、吊り天井の脅威はなくなりましたし、ゆっくり謎解きできるんじゃないですか?」

「まあそうだけど。でもね、あたし、たったいま重大なことに気づいたわ」

来花は一拍置いて、言った。

「あなた、瞬間移動でバリアの向こうにいけたりしない?」

「……あ」

完全に失念していた。

そうだ。瞬間移動を使えばバリアを突破できるのではないか?

わざわざ吊り天井を破壊するまでもなかったかもしれない。

「やってみましょう」

ルミが来花の服をつかんでから、バリアの向こうへとワープする。

……成功だ。

「突破できたわね。バリアの罠なら、瞬間移動もちゃんと作動するみたいね」

「そうですね。これは大きな発見です」

「まあ……自分で提案しておいてなんだけど、こういう裏技みたいな攻略は、予期せぬトラブルを起こしかねないから、多用するものではないと思うけどね」

なるほど、一理ある。

できるだけ正攻法での攻略を心がけたほうがいい、と肝に銘じておこう。



さて、通路を歩く。

やはり一本道だ。

進む。

進む。

進む。

1分ほど歩き続ける。

やがて一つの扉の前に辿り着いた。

2.5メートルぐらいのやや丈の高い扉である。

「扉……ボス部屋かしら?」

「どうでしょう? 台座などはありませんが」

ボス部屋の扉には、扉を開けるための台座が存在するのが通例だ。

そういったものは見当たらない。

来花が扉を点検してみるが、どうやら鍵がかかっているようである。

他に通路はなく、この扉の先に進むしか道はないようだ。

「どこかに扉を開ける方法があるはずだけど……」

「うーん。力づくで突破するほうが早いんじゃないですかね?」

「それは……まあ、一度ぐらいはやってみるのもアリかもしれないわね」

来花が賛成する。

ならば……と、ルミが構えを取った。



『お……壁パンチか!?』

『今度こそ壁パンチでこじ開けるか?』

『さっきは壁を開けられなかったからなぁ』

『これは壁じゃなくて扉だぞ!?wwwww』



リスナーたちがワイワイと盛り上がる。
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