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15 やっぱり優しい人。
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明るい光の下で絡まっていた自分が恥ずかしくて寝室に逃げ込む。
逃げ込むというか誘い込む、追い込まれる。何が適切だか分からないけど。
今はどんな我儘も聞いてくれる、そう言われた。
だからと言ってそうそう言えるものでもないけど。
優しいから、本当ならあきれられるところも何度も許してくれた。
笑って許してくれる人だから。
触れた体はやっぱり堅かった。それでもとても頼りがいがあるように思えたから、あの時本当にこの胸に抱かれたいと思った。
今、目の前にある。
お風呂の中で薄明りにみえるまっすぐな胸。冷たい印象を受けそうなのに、この中の心はとても温かい。私はなんとかそこまで手を伸ばしたくて、ゆっくりと手を這わせる。キスをして熱を感じたいと思う。
冷えていく体はキスをしながらどんどん温度をぶり返す。おへその下。
ゆっくりと手を伸ばし、そろりと触る。
佐野さんのくぐもった声が上で聞こえた。
そして目の前でゆっくり開かれた足。
そこに触れながら血液が集まるのを待つ。
大きくなったその先端が可愛く見えてキスをする。
たまらない様に佐野さんが声をあげて腰を震えさせる。
もっと喜んでほしくて思い切って咥える。
ゆっくり舌を使って裏を舐めあげる。軽く噛みついたりしながら先端へ舌を動かす。
添えた手を根元でゆっくり動かす。大きく息を吐く佐野さん。
もっと声を出してほしい、伝えてほしい。
「佐野さん、どうすればいいの?教えて。」
下から見上げるように聞く。
「ああぁ、まな。さっきのがいい。気持ちいいよ。続けて。」
頭をグッと寄せられたのでそのまままた口に含み手を動かしながら舌を使って舐めあげたり噛みついたりする。息を吸い込むように吸い付くと一層佐野さんの声が上がった。根元だけじゃなくて後ろまでもみほぐすように触ったりする。
佐野さんが自分の刺激に声をあげてくるのがうれしい。
手の動きを速めてめちゃくちゃに吸い付く。
腰が浮いて佐野さんが声を出す。
壁に手をついて堪える佐野さんの真ん中にぶら下がる私。
佐野さんが息を荒げて声を出し続ける。もっと感じて欲しくて音を立てて吸いついて手を動かし続けた。
「まなっ。はぁっ。ああぁぁっ、ああっ。」
大きな声で叫ぶように名前を呼ばれて口の中に吐き出された。
「ごめん、まな。吐き出していいから。外に出して。」
ちょっと飲み込むタイミングが分からず吐き出した。
「まな、うがいして、気持ち悪いでしょう。」
言われる通りにする。
すっかりお互いに皮膚温が下がってしまった。
浴槽に沈みお湯を出して温度をあげる。
向き合うように腿の上に乗り胸に顔を預ける。お湯をお互いの肩にかけあう。
「佐野さん、本当は飲んでほしかった?」
「う・・・・ん、どうかな?してくれただけでもうれしい驚き。」
「飲み込むタイミングも分からなくて。初めてだったの。あれでいいの?佐野さんは気持ちいいの?」
「いいよ、気持ちいい、すっごく。恥ずかしい位に声を出してた。」
「それなら、良かった。」
「まな、ありがとう。」
髪の毛にキスをされる。
すりすりとおでこを大好きな胸に擦り付ける。
「眠い。疲れた。」
「分かった。温まったら髪を洗ってやるから。少しこのまま休んでていいよ。」
肩にお湯をかけながらゆっくりと髪を撫でられる。
本当にこのまま眠れそう。
「佐野さん。」
「ん?何?」
「大好き。」
「うん。僕も。」
そんなうれしい言葉を聞きながら半分眠っていた。その後の記憶はないに等しい。
気がついたら佐野さんはパジャマがないから当然下着1つ。
その状態で寄り添い寝ていたらしい。
まだまだ目覚ましが鳴るまで寝ていたい、このまま。
そう思ったのにおでこにキスされて、唇にも。
耳元で名前を呼ばれて佐野さんの手がどんどん下に降りてくる。
むき出しの胸に触れられて朝から元気に反応してしまう。
おかしい、寝起きは反応が悪いはずなのに。
あっという間に目が覚めると同時に体も覚醒した。
今日も仕事なのに、佐野さんを責める声を出すより、先に自分から佐野さんの首に縋りついて甘い吐息が漏れた。
がら空きの胸の上を佐野さんの手がゆっくり動く。
思わず佐野さんの顔の前に自分から動いて胸をさらけ出す。
佐野さんの頭に手を置くと胸にキスしてくれた。
胸の先端を歯や舌でいじられると中心部分に熱がこもってくる。
朝から自分が欲しがってるのがわかる。
最初は佐野さんが仕掛けて来ても、いつでも自分の体も心もそれを望んで喜んでいるのを感じる。しばらく胸への愛撫を受けつづけ、ゆっくりな動きに甘く声がでる。
どんどん我慢できなくなってくる。体の反応に心がせかされる。
欲しい、もっと。思わず口にしていた。
佐野さんの指が迷いなく私の太ももを割りそこへ来る。
もうすでに潤んでいるのは自分でもわかるくらい。
ゆっくり刺激されるのを待てずに佐野さんの腰に足を巻き付ける。
頭の上の箱から一つ取り出し準備した佐野さんを受け入れる。
ゆっくり腰をうごかしながら一緒に声をあげていく。
「さのさん、さのさん、すき、すき、もっとほしい。」
揺れる声をなんとか言葉にして伝える。
布団をはいで足を持たれてグッと奥にいれられる。
「はぁあっ。」
その後はゴンゴンと突かれて声をあげながら佐野さんの腰を挟んだ足に力を入れる。
「ああぁっ。」
「ああっ、まな、力入れすぎないで。」
だって緩めたら離れちゃうじゃない。心で答える。
もっとぐっと腰をあげて深くまで感じる。
全身が気持ちいいって言ってる。腰を振りながら佐野さんと一緒に快感を分け合う。
「ああぁ、さのさん、きもちいい、いい、ああぁ、いきたい。いっしょに、いく。」
佐野さんの動きが早くなり部屋中にいろんな音が響く中、二人でのぼりきった。
ひと眠りして頭を撫でられる感覚に目を開ける。
アラームは聞こえないけど鳴った?
「さのさん、おきるじかん?」呂律が怪しい。
「ううん。まだ大丈夫みたい。あと少し。」
「うん。」
通じたみたい。ちゃんと喋れてる。さっきはっきり覚醒したのが良かったのかも。
佐野さんがこっちを見てるのを感じる。
またうつ伏せで目を閉じる。
少し眠ったと思う。遠くで聞きなれたアラームが鳴っている。その音を聞きながら意識がはっきりして耳元で鳴るアラームを止める。
ううう・・・・。ゆっくり体を起こす。
佐野さんに抱き寄せられてビックリする。
「おはよう、まな。」
唇にキスをされて一気に目が覚める。だって急に、息苦しいから。
はあぁ、息をついて目を開ける。
「目が覚めた?」
頷く。すっかりしっかりはっきりと覚めました。
よく見たら私は相変わらずの裸で佐野さんは下着に上はシャツを羽織ってる。
自分だけ。それでも前を開けてくれてるのは私の為なのか、今の今までそこにくっついてたと思うとうれしくなる。
「じゃあ、先に起きて準備するから、ゆっくり着替えて来て。」
さっさと起きだしてズボンとベルト靴下まで身に着けて出て行く。
よろよろとクローゼットから着替えを出していつもの身支度をして洗濯物を抱えてお風呂場へ行く。キッチンでお湯が沸きコーヒーの香りがしてくる。
「佐野さん、冷蔵庫のパン食べて。」
顔を洗って化粧をしてすっかり身支度が整う。
パンも焼けた匂いがする。昨日と同じように一緒に朝ごはんを食べて出かける。
「真奈さん、今日一緒に外でご飯しない?」
「はい、うれしいです。」
「あの、佐野さん、呼び捨てで呼んでもらってもいいです、普通の時も。」
「その方がよければそうするけど、皆にばれるけどいいの。」
「佐野さんは困りますか?これからずっとお仕事しますもんね、ここで。」
多分私よりずっと長くここにいると思う。私はいつか離れるんだろうか?それとも。
「もうしばらくこのままにしたい。ちゃんと、・・・・もう少し。」
ちょっと不安になるけど、任せるしかない。
逃げ込むというか誘い込む、追い込まれる。何が適切だか分からないけど。
今はどんな我儘も聞いてくれる、そう言われた。
だからと言ってそうそう言えるものでもないけど。
優しいから、本当ならあきれられるところも何度も許してくれた。
笑って許してくれる人だから。
触れた体はやっぱり堅かった。それでもとても頼りがいがあるように思えたから、あの時本当にこの胸に抱かれたいと思った。
今、目の前にある。
お風呂の中で薄明りにみえるまっすぐな胸。冷たい印象を受けそうなのに、この中の心はとても温かい。私はなんとかそこまで手を伸ばしたくて、ゆっくりと手を這わせる。キスをして熱を感じたいと思う。
冷えていく体はキスをしながらどんどん温度をぶり返す。おへその下。
ゆっくりと手を伸ばし、そろりと触る。
佐野さんのくぐもった声が上で聞こえた。
そして目の前でゆっくり開かれた足。
そこに触れながら血液が集まるのを待つ。
大きくなったその先端が可愛く見えてキスをする。
たまらない様に佐野さんが声をあげて腰を震えさせる。
もっと喜んでほしくて思い切って咥える。
ゆっくり舌を使って裏を舐めあげる。軽く噛みついたりしながら先端へ舌を動かす。
添えた手を根元でゆっくり動かす。大きく息を吐く佐野さん。
もっと声を出してほしい、伝えてほしい。
「佐野さん、どうすればいいの?教えて。」
下から見上げるように聞く。
「ああぁ、まな。さっきのがいい。気持ちいいよ。続けて。」
頭をグッと寄せられたのでそのまままた口に含み手を動かしながら舌を使って舐めあげたり噛みついたりする。息を吸い込むように吸い付くと一層佐野さんの声が上がった。根元だけじゃなくて後ろまでもみほぐすように触ったりする。
佐野さんが自分の刺激に声をあげてくるのがうれしい。
手の動きを速めてめちゃくちゃに吸い付く。
腰が浮いて佐野さんが声を出す。
壁に手をついて堪える佐野さんの真ん中にぶら下がる私。
佐野さんが息を荒げて声を出し続ける。もっと感じて欲しくて音を立てて吸いついて手を動かし続けた。
「まなっ。はぁっ。ああぁぁっ、ああっ。」
大きな声で叫ぶように名前を呼ばれて口の中に吐き出された。
「ごめん、まな。吐き出していいから。外に出して。」
ちょっと飲み込むタイミングが分からず吐き出した。
「まな、うがいして、気持ち悪いでしょう。」
言われる通りにする。
すっかりお互いに皮膚温が下がってしまった。
浴槽に沈みお湯を出して温度をあげる。
向き合うように腿の上に乗り胸に顔を預ける。お湯をお互いの肩にかけあう。
「佐野さん、本当は飲んでほしかった?」
「う・・・・ん、どうかな?してくれただけでもうれしい驚き。」
「飲み込むタイミングも分からなくて。初めてだったの。あれでいいの?佐野さんは気持ちいいの?」
「いいよ、気持ちいい、すっごく。恥ずかしい位に声を出してた。」
「それなら、良かった。」
「まな、ありがとう。」
髪の毛にキスをされる。
すりすりとおでこを大好きな胸に擦り付ける。
「眠い。疲れた。」
「分かった。温まったら髪を洗ってやるから。少しこのまま休んでていいよ。」
肩にお湯をかけながらゆっくりと髪を撫でられる。
本当にこのまま眠れそう。
「佐野さん。」
「ん?何?」
「大好き。」
「うん。僕も。」
そんなうれしい言葉を聞きながら半分眠っていた。その後の記憶はないに等しい。
気がついたら佐野さんはパジャマがないから当然下着1つ。
その状態で寄り添い寝ていたらしい。
まだまだ目覚ましが鳴るまで寝ていたい、このまま。
そう思ったのにおでこにキスされて、唇にも。
耳元で名前を呼ばれて佐野さんの手がどんどん下に降りてくる。
むき出しの胸に触れられて朝から元気に反応してしまう。
おかしい、寝起きは反応が悪いはずなのに。
あっという間に目が覚めると同時に体も覚醒した。
今日も仕事なのに、佐野さんを責める声を出すより、先に自分から佐野さんの首に縋りついて甘い吐息が漏れた。
がら空きの胸の上を佐野さんの手がゆっくり動く。
思わず佐野さんの顔の前に自分から動いて胸をさらけ出す。
佐野さんの頭に手を置くと胸にキスしてくれた。
胸の先端を歯や舌でいじられると中心部分に熱がこもってくる。
朝から自分が欲しがってるのがわかる。
最初は佐野さんが仕掛けて来ても、いつでも自分の体も心もそれを望んで喜んでいるのを感じる。しばらく胸への愛撫を受けつづけ、ゆっくりな動きに甘く声がでる。
どんどん我慢できなくなってくる。体の反応に心がせかされる。
欲しい、もっと。思わず口にしていた。
佐野さんの指が迷いなく私の太ももを割りそこへ来る。
もうすでに潤んでいるのは自分でもわかるくらい。
ゆっくり刺激されるのを待てずに佐野さんの腰に足を巻き付ける。
頭の上の箱から一つ取り出し準備した佐野さんを受け入れる。
ゆっくり腰をうごかしながら一緒に声をあげていく。
「さのさん、さのさん、すき、すき、もっとほしい。」
揺れる声をなんとか言葉にして伝える。
布団をはいで足を持たれてグッと奥にいれられる。
「はぁあっ。」
その後はゴンゴンと突かれて声をあげながら佐野さんの腰を挟んだ足に力を入れる。
「ああぁっ。」
「ああっ、まな、力入れすぎないで。」
だって緩めたら離れちゃうじゃない。心で答える。
もっとぐっと腰をあげて深くまで感じる。
全身が気持ちいいって言ってる。腰を振りながら佐野さんと一緒に快感を分け合う。
「ああぁ、さのさん、きもちいい、いい、ああぁ、いきたい。いっしょに、いく。」
佐野さんの動きが早くなり部屋中にいろんな音が響く中、二人でのぼりきった。
ひと眠りして頭を撫でられる感覚に目を開ける。
アラームは聞こえないけど鳴った?
「さのさん、おきるじかん?」呂律が怪しい。
「ううん。まだ大丈夫みたい。あと少し。」
「うん。」
通じたみたい。ちゃんと喋れてる。さっきはっきり覚醒したのが良かったのかも。
佐野さんがこっちを見てるのを感じる。
またうつ伏せで目を閉じる。
少し眠ったと思う。遠くで聞きなれたアラームが鳴っている。その音を聞きながら意識がはっきりして耳元で鳴るアラームを止める。
ううう・・・・。ゆっくり体を起こす。
佐野さんに抱き寄せられてビックリする。
「おはよう、まな。」
唇にキスをされて一気に目が覚める。だって急に、息苦しいから。
はあぁ、息をついて目を開ける。
「目が覚めた?」
頷く。すっかりしっかりはっきりと覚めました。
よく見たら私は相変わらずの裸で佐野さんは下着に上はシャツを羽織ってる。
自分だけ。それでも前を開けてくれてるのは私の為なのか、今の今までそこにくっついてたと思うとうれしくなる。
「じゃあ、先に起きて準備するから、ゆっくり着替えて来て。」
さっさと起きだしてズボンとベルト靴下まで身に着けて出て行く。
よろよろとクローゼットから着替えを出していつもの身支度をして洗濯物を抱えてお風呂場へ行く。キッチンでお湯が沸きコーヒーの香りがしてくる。
「佐野さん、冷蔵庫のパン食べて。」
顔を洗って化粧をしてすっかり身支度が整う。
パンも焼けた匂いがする。昨日と同じように一緒に朝ごはんを食べて出かける。
「真奈さん、今日一緒に外でご飯しない?」
「はい、うれしいです。」
「あの、佐野さん、呼び捨てで呼んでもらってもいいです、普通の時も。」
「その方がよければそうするけど、皆にばれるけどいいの。」
「佐野さんは困りますか?これからずっとお仕事しますもんね、ここで。」
多分私よりずっと長くここにいると思う。私はいつか離れるんだろうか?それとも。
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