33 / 61
第三章 四つの呪い
06話 黒夢の魔王
しおりを挟む
『ははは、面白い反応をするのう、小娘』
いやだって、いきなり魔王って言われても……困る。
『かつてイストリアルが、突如として我に戦いを挑んできた。その戦いに破れた我は連中に捕らえられ、こうして悠久の時間を過ごす羽目になった』
「な、なるほど」
とりあえず話をあわせる。
「私の紅い髪と瞳は、あなたと関係あるの?」
『ないわけがないだろう。お主が我の力を利用したから、そうなったのだ』
「そう、ですか」
これで得心した。
紅い髪、赤い瞳。
これは魔王の力を使ってしまった代償なんだ。
そして“法術”と呼んでいたものは、文字通り“魔法”だったんだ。ということは記憶を失う前、私は魔王の力に頼る法術を使ってしまったにのだろう。
なんてことを、してしまったのか。
そして記憶喪失。
一定期間滞在したり、誰かと一緒にいると、その場所と誰かを滅ぼす呪い。
これらも全部――
『勘違いするなよ小娘。我がお前に与えた罰は二つのみ。残りは我ではない』
「え!?」
今の魔王の言葉に、耳を疑う事実が込められていた。
『おおかたイストリアルの連中だろうよ。奴らの企みそうなことだ。まったく、黒夢の魔王である我をも利用するとはな。どちらが悪魔か、わからんものだ』
くっくっく、と肩を揺らす魔王。
一体、なんでこんなことになってるんだろう。
『一つ助言するが、小娘よ。お前はおそらく力のあるエルフに手を借りて、ここにやって来たのだろうが、そやつもただでは済んでおらんぞ?』
「え!?」
私をここに導いた方といえば、フィオン陛下しかいない。
なにかあったのだろうか?
『ここはお前らの世界とは違う次元にある。お前は勝手に我の名を呼び、この力を使ったが故に、罰を受けざるを得なかったのだ。しかし、その罰すらイストリアルの連中の、手のひらの上なのだろうがな。全く、口惜しいことだ』
魔王が、眉間に皺を寄せる。
とてつもない大きさで、とんでもない強さの紅いマナが降りかかる。
息苦しさを感じるほどだ。
「あなたが、私に課した罰とは、なに!?」
『くははは! 我がそれをお前に教えて、なんの得がある。思い上がるなよ小娘ぇ』
嘲笑と、怒気混じりの気配を強く感じた。
「なら、あなたは、なんでその罰を、選んだの?」
『愚問ばかり口にするな。我がいちいち罰を選んだりするか!』
駄目だ。あらがえる気がしない。
魔王からすれば私など、檻のなにありながら指で潰せる程度の存在なんだ。
『ん?』
その時、魔王の表情が急変した。
『おお、ああ……まさか、まさか! おお、おおおおおおおおおおお!』
魔王が突然、脱力すると、私をその瞳で凝視する。
なんだろう、この感じ。
これまでの憎しみや恨みではなく、もっと違う、優しげなものを感じる。
『こ、小娘、名は?』
「マール」
私の名を耳にして、魔王はぐわっと目を見開き、限りなく黒に近い、紅のマナをふき出した!
『やはりそうか……そういうことか、イストリアルぁあああああああ!』
怒りを込めた魔王の背中から、大きな真紅の翼が生える。
それは白夢の檻によって伸ばしきることはできなかったけれど、白い格子と紅い翼が激突し、強烈な音と閃光を発した。
『ぐおおおおおおお、よくも、よくもこんなことを! どちらが魔だ、イストリアルのものどもがぁぁあああ! 絶対に、絶対に許さんぞおおおおおおおおおおっ!』
魔王は、涙を振りまきながら叫んでいた。
何故か私はその姿が、酷く痛ましく感じて。
ゆっくりと歩み寄り、慟哭する魔王の左頬に、触れた。
「!?」
はっとしたかのように、魔王が私に視線を向ける。
檻を弾こうとした翼が、力なく床に垂れた。
近くで見ると、魔王の顔は傷痕だらけだった。
「そっか……あなたは私と同じ。たった一人で戦ったんだね」
『う、ぐうゥ!』
眉間に皺を寄せ、歯を食いしばる魔王。
私は何故か、親近感に近いものを感じていた。
『もうよせ。魔王である我に触れるなど、ただではすまぬぞ』
「いいよ」
『よせと言ってる!』
「だから、いいって言ってるの!」
私は魔王の頭を、しっかりと胸に抱きしめた。
『なにを!?』
困惑する魔王の声に、優しく応える。
「あなたが魔王と呼ばれていたのがいつなのかは知らないけど、ここまでの罰を受けることをしたのかな、って思って」
『アレンシアのものどもを、大勢殺した』
「うん」
『やつらの城や、町を破壊した!』
「そう」
『なんなのだ、どうして我に慈愛を与える!?』
「だって魔王でしょ? 悪いこと、たくさんしたんでしょ?」
『それが悪いかどうかを決めるのは我ではない。我はただ、降りかかる火の粉を払っていたにすぎん。その元を叩いていったにすぎん!』
「それならあなたは魔王じゃない。これほどの罰を受けるべき存在じゃない」
『…………』
私の胸に、力を抜いて額を埋める魔王。
どうしてこんなに憐憫の情が湧いてくるんだろ?
その時、空間の気配が変わった。
『ここまでか』
まるで夜明けのように、辺りが明るくなっていく。
『ぐうッ、おおおおおあああああああああああああああ!』
魔王が、その光で苦悶の声をあげる。
『いいかマール。わ、我の力を使う方法を、お前の潜在意識に刻む。これすらも奴らの意図かもしれんが、それでも構わん!』
「なんの話?」
その時。
魔王が口許を緩め、初めて私に優しげな瞳を向けた。
『どうか、僅かでも、しあ――』
会話は、そこで途切れた。
最後の言葉は魔王らしからぬ、悲しげで、優しい声音だった。
仄暗き空間が、光に包まれていく。
次の瞬間、私はエルフェルニアの城の、謁見の間に浮いていた。
「え、なんで?」
気がつくと同時に床に落下して叩きつけられた。
「うッ!」
呻き声が漏れる。
身体がやたらと重い。
まるで三日間、眠っていなかったかのような疲労感だ。
「うう……」
腕に力を入れて、ゆっくりと身体を起こす。
辺りは私が意識をなくした時と、かなり様相が変わっていた。
目の前にフィオン陛下がいない。
そして謁見の間が数カ所、なにか強い力でえぐられたかのように壊され、崩れている。
辺りを見ると、床にフィオン陛下が倒れていて、そばにリアノがついていて、三人のフォレストエルフが私に弓を構えていた。
いやだって、いきなり魔王って言われても……困る。
『かつてイストリアルが、突如として我に戦いを挑んできた。その戦いに破れた我は連中に捕らえられ、こうして悠久の時間を過ごす羽目になった』
「な、なるほど」
とりあえず話をあわせる。
「私の紅い髪と瞳は、あなたと関係あるの?」
『ないわけがないだろう。お主が我の力を利用したから、そうなったのだ』
「そう、ですか」
これで得心した。
紅い髪、赤い瞳。
これは魔王の力を使ってしまった代償なんだ。
そして“法術”と呼んでいたものは、文字通り“魔法”だったんだ。ということは記憶を失う前、私は魔王の力に頼る法術を使ってしまったにのだろう。
なんてことを、してしまったのか。
そして記憶喪失。
一定期間滞在したり、誰かと一緒にいると、その場所と誰かを滅ぼす呪い。
これらも全部――
『勘違いするなよ小娘。我がお前に与えた罰は二つのみ。残りは我ではない』
「え!?」
今の魔王の言葉に、耳を疑う事実が込められていた。
『おおかたイストリアルの連中だろうよ。奴らの企みそうなことだ。まったく、黒夢の魔王である我をも利用するとはな。どちらが悪魔か、わからんものだ』
くっくっく、と肩を揺らす魔王。
一体、なんでこんなことになってるんだろう。
『一つ助言するが、小娘よ。お前はおそらく力のあるエルフに手を借りて、ここにやって来たのだろうが、そやつもただでは済んでおらんぞ?』
「え!?」
私をここに導いた方といえば、フィオン陛下しかいない。
なにかあったのだろうか?
『ここはお前らの世界とは違う次元にある。お前は勝手に我の名を呼び、この力を使ったが故に、罰を受けざるを得なかったのだ。しかし、その罰すらイストリアルの連中の、手のひらの上なのだろうがな。全く、口惜しいことだ』
魔王が、眉間に皺を寄せる。
とてつもない大きさで、とんでもない強さの紅いマナが降りかかる。
息苦しさを感じるほどだ。
「あなたが、私に課した罰とは、なに!?」
『くははは! 我がそれをお前に教えて、なんの得がある。思い上がるなよ小娘ぇ』
嘲笑と、怒気混じりの気配を強く感じた。
「なら、あなたは、なんでその罰を、選んだの?」
『愚問ばかり口にするな。我がいちいち罰を選んだりするか!』
駄目だ。あらがえる気がしない。
魔王からすれば私など、檻のなにありながら指で潰せる程度の存在なんだ。
『ん?』
その時、魔王の表情が急変した。
『おお、ああ……まさか、まさか! おお、おおおおおおおおおおお!』
魔王が突然、脱力すると、私をその瞳で凝視する。
なんだろう、この感じ。
これまでの憎しみや恨みではなく、もっと違う、優しげなものを感じる。
『こ、小娘、名は?』
「マール」
私の名を耳にして、魔王はぐわっと目を見開き、限りなく黒に近い、紅のマナをふき出した!
『やはりそうか……そういうことか、イストリアルぁあああああああ!』
怒りを込めた魔王の背中から、大きな真紅の翼が生える。
それは白夢の檻によって伸ばしきることはできなかったけれど、白い格子と紅い翼が激突し、強烈な音と閃光を発した。
『ぐおおおおおおお、よくも、よくもこんなことを! どちらが魔だ、イストリアルのものどもがぁぁあああ! 絶対に、絶対に許さんぞおおおおおおおおおおっ!』
魔王は、涙を振りまきながら叫んでいた。
何故か私はその姿が、酷く痛ましく感じて。
ゆっくりと歩み寄り、慟哭する魔王の左頬に、触れた。
「!?」
はっとしたかのように、魔王が私に視線を向ける。
檻を弾こうとした翼が、力なく床に垂れた。
近くで見ると、魔王の顔は傷痕だらけだった。
「そっか……あなたは私と同じ。たった一人で戦ったんだね」
『う、ぐうゥ!』
眉間に皺を寄せ、歯を食いしばる魔王。
私は何故か、親近感に近いものを感じていた。
『もうよせ。魔王である我に触れるなど、ただではすまぬぞ』
「いいよ」
『よせと言ってる!』
「だから、いいって言ってるの!」
私は魔王の頭を、しっかりと胸に抱きしめた。
『なにを!?』
困惑する魔王の声に、優しく応える。
「あなたが魔王と呼ばれていたのがいつなのかは知らないけど、ここまでの罰を受けることをしたのかな、って思って」
『アレンシアのものどもを、大勢殺した』
「うん」
『やつらの城や、町を破壊した!』
「そう」
『なんなのだ、どうして我に慈愛を与える!?』
「だって魔王でしょ? 悪いこと、たくさんしたんでしょ?」
『それが悪いかどうかを決めるのは我ではない。我はただ、降りかかる火の粉を払っていたにすぎん。その元を叩いていったにすぎん!』
「それならあなたは魔王じゃない。これほどの罰を受けるべき存在じゃない」
『…………』
私の胸に、力を抜いて額を埋める魔王。
どうしてこんなに憐憫の情が湧いてくるんだろ?
その時、空間の気配が変わった。
『ここまでか』
まるで夜明けのように、辺りが明るくなっていく。
『ぐうッ、おおおおおあああああああああああああああ!』
魔王が、その光で苦悶の声をあげる。
『いいかマール。わ、我の力を使う方法を、お前の潜在意識に刻む。これすらも奴らの意図かもしれんが、それでも構わん!』
「なんの話?」
その時。
魔王が口許を緩め、初めて私に優しげな瞳を向けた。
『どうか、僅かでも、しあ――』
会話は、そこで途切れた。
最後の言葉は魔王らしからぬ、悲しげで、優しい声音だった。
仄暗き空間が、光に包まれていく。
次の瞬間、私はエルフェルニアの城の、謁見の間に浮いていた。
「え、なんで?」
気がつくと同時に床に落下して叩きつけられた。
「うッ!」
呻き声が漏れる。
身体がやたらと重い。
まるで三日間、眠っていなかったかのような疲労感だ。
「うう……」
腕に力を入れて、ゆっくりと身体を起こす。
辺りは私が意識をなくした時と、かなり様相が変わっていた。
目の前にフィオン陛下がいない。
そして謁見の間が数カ所、なにか強い力でえぐられたかのように壊され、崩れている。
辺りを見ると、床にフィオン陛下が倒れていて、そばにリアノがついていて、三人のフォレストエルフが私に弓を構えていた。
0
あなたにおすすめの小説
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
残念ながら主人公はゲスでした。~異世界転移したら空気を操る魔法を得て世界最強に。好き放題に無双する俺を誰も止められない!~
日和崎よしな
ファンタジー
―あらすじ―
異世界に転移したゲス・エストは精霊と契約して空気操作の魔法を獲得する。
強力な魔法を得たが、彼の真の強さは的確な洞察力や魔法の応用力といった優れた頭脳にあった。
ゲス・エストは最強の存在を目指し、しがらみのない異世界で容赦なく暴れまくる!
―作品について―
完結しました。
全302話(プロローグ、エピローグ含む),約100万字。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【改訂版アップ】10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~
ばいむ
ファンタジー
10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~
大筋は変わっていませんが、内容を見直したバージョンを追加でアップしています。単なる自己満足の書き直しですのでオリジナルを読んでいる人は見直さなくてもよいかと思います。主な変更点は以下の通りです。
話数を半分以下に統合。このため1話辺りの文字数が倍増しています。
説明口調から対話形式を増加。
伏線を考えていたが使用しなかった内容について削除。(龍、人種など)
別視点内容の追加。
剣と魔法の世界であるライハンドリア・・・。魔獣と言われるモンスターがおり、剣と魔法でそれを倒す冒険者と言われる人達がいる世界。
高校の休み時間に突然その世界に行くことになってしまった。この世界での生活は10日間と言われ、混乱しながらも楽しむことにしたが、なぜか戻ることができなかった。
特殊な能力を授かるわけでもなく、生きるための力をつけるには自ら鍛錬しなければならなかった。魔獣を狩り、いろいろな遺跡を訪ね、いろいろな人と出会った。何度か死にそうになったこともあったが、多くの人に助けられながらも少しずつ成長し、なんとか生き抜いた。
冒険をともにするのは同じく異世界に転移してきた女性・ジェニファー。彼女と出会い、ともに生き抜き、そして別れることとなった。
2021/06/27 無事に完結しました。
2021/09/10 後日談の追加を開始
2022/02/18 後日談完結しました。
2025/03/23 自己満足の改訂版をアップしました。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる