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第五章:エリオットの秘密
薬の喪失
大雨が、三日間降り続いた。
窓の外では灰色の空から途切れなく水が落ち、庭の木々が重たげに枝を揺らしている。領地の東側を走る街道沿いの山が崩れたという知らせが入ったのは、四日目の朝だった。
「土砂崩れで街道が塞がれています。商人の往来は当面見込めません」
執事の報告を聞きながら、エリオットは書斎の椅子に座っていた。橋の修繕を終えたばかりの街道が埋まった。せっかく流通を改善したのに、自然には勝てない。
(まあ仕方がない。天災は前世でもどうにもならなかった。復旧作業の人員と資材を手配して、街道の土砂を撤去するのが先決だ)
実務的な判断は即座にできた。前世のプロジェクト管理の経験が、こういう時に役立つ。だが、気になることが一つある。
「商人が来られないということは、定期便の荷も届かないな」
「はい。少なく見積もってもあと十日は——」
ビタミン剤のストックを数えた。デスクの瓶を開け、残りの錠剤を掌に出す。七粒。一日一錠で一週間分。十日以上届かないなら、三日分足りない。
(たかがビタミン剤だ。三日切れたところで死にはしないだろう。果物が食べられないぶんの栄養補給なんだから、他の食事で補えばいい)
——七日後。最後の一錠を飲み終えた翌朝、母が来た。
いつも通り予告なく、我が家のように屋敷内を堂々と歩き回る。今回の母は、使用人を四人引き連れていた。全員が屈強な男たちで、母の背後にぴたりと控えている。
「薬がきれる頃だと聞いたわ。いつ終わるの、ビタミン剤」
応接間に入るなり、母が訊いた。装飾品が取り払われた簡素な部屋に、母のドレスの紫紺だけが浮いている。
「昨日、終わりました。街道の土砂崩れが撤去されない限り、薬は手元にはきません」
エリオットの返答に母の顔色が変わった。血の気が引いていき、唇が一文字に引き結ばれ、手袋をした手が扇子を握り締める。
「最後に飲んだのは昨日ね?」
「――はい」
母がエリオットの顔を覗き込んだ。近い距離で、鼻梁に皺を寄せ、目を細めて——匂いを確かめていた。前にも同じことをされた。あの時は動揺だけで済んだ。今回は母の目に浮かんだのは、明確な恐怖だった。
「外に出てはいけません」
「は?」
「議会にも、街にも、出てはいけません。屋敷から一歩も出ることは許しません」
命令だった。理由の説明はなく、母は踵を返し、連れてきた使用人たちに何かを囁いた。男たちが無言で頷き、散っていく。二人は屋敷の玄関へ、二人はエリオットの寝室の方へ。
「母上、何を——」
「私の言うとおりにしなさい」
――言うとおりってなに?
母のアルファの圧に負けて、身体が全く動かない。しばらくすると、寝室のほうに向かった男たちが戻ってきて母に耳打ちしていた。
「準備が整ったわ」
そう母が呟くのが早いか、エリオットは屈強な男たちに腕を掴まれて、無理やり立たされた。
「――何をするっ」
「抵抗は無駄よ。薬が届くまで、あなたは寝室から出ることを禁じます」
そう母に告げられると男たちに引きずられるように寝室に連れて行かれ、室内に放りこまれた。
男たちによって寝室の様子がすっかりと変わっていた。カーテンが閉め切られ、昼間だというのに部屋は薄暗い。蝋燭が一本だけ燭台に立てられ、揺れる炎が壁に影を落としている。寝台の脚に、鉄の鎖が巻きつけられていた。太い環が連なった鎖の先端に、足枷がぶら下がっている。
(何だ、これは——)
振り返ろうとした時、母の使用人に両腕を掴まれた。抵抗する間もなく寝台に押しつけられ、右の足首に冷たい金属が巻きつく。かちり、と錠が下りる音がした。
「母上!」
母は寝室の入口に立っていた。逆光で表情が見えない。声だけが、暗い部屋に落ちてきた。
「あなたのためよ。私だってこんなことしたくないの」
扉が閉まった。外から鍵がかかる音がした。
鎖を引いた。寝台から伸びる鎖は、扉にも窓にも手が届かない。あと一歩というところで、足枷の金属が足首に食い込み、動くたびに鉄の擦れる音が響いた。
(待て。落ち着け。何が起きている。ビタミン剤が切れただけで、なぜ鎖に繋がれる)
理解が追いつかなかった。母はこれまでも高圧的だったが、鎖は初めてだ。幼少期も暴力はああったが、監禁はなかった。ビタミン剤が切れたという一点だけで、母がここまで恐怖に駆られているのだとすれば——あの薬には、ビタミン剤ではないのかもしれない。
(俺はアルファじゃない? もしかして――)
その日から、世界が暗転した。
母は屋敷に居座り、エリオットの書斎を使い、使用人に指示を出し、領地の事務を代行し始めた。二ヶ月かけて築いた信頼も、善政の流れも、母の手に移っていく。扉の向こうから母の声が聞こえてくる。使用人を叱りつける甲高い声。エリオットが改善した業務の手順を、片端から元に戻していくのが扉越しに感じられた。
(せっかく整えたのに——)
食事は一日一回。朝でも昼でもない曖昧な時間に、使用人が盆を置いて去っていく。パンと水と薄い粥。量は子供の一食にも満たなかった。誰とも口をきけない。母だけが一日に一度、寝室の扉を開け、エリオットの顔を確かめ、匂いを嗅ぎ、何も言わずに帰っていく。
「レオンはどうしてますか」
閉じ込められて五日目に、初めてエリオットから口を開いた。鎖に繋がれてから、レオンの姿を一度も見ていない。
「ちゃんと世話はしてるわよ」
母は冷たく言い、扉を閉めた。
(本当か? あの母が、オメガのレオンをまともに世話するとは思えない)
母はオメガを嫌っている。父の愛人で、弟の母である人はオメガだった。美しい容姿に優しい口調の人で、父がどちらを愛しているかなど一目瞭然だった。彼女のヒートに合わせて、スケジュールを組み、ヒートになれば父は一週間、公務を止めていた。自分が愛されていないとわかっていたのもあり、オメガを敵対視し、毛嫌いしていたように思う。
六日目。身体に変化が出始めた。肌が火照り、額に汗が滲み、身体が芯から熱い。五感が鋭くなっている。自分の匂いが濃くなっていくのがわかった。甘い匂い。カイルが「お前の匂いは甘い」と言った、あの匂いが身体から溢れ出している。
(これはもう……確定だろう)
――俺はオメガだ。
母にオルファだと信じ込まされていたにすぎない。ビタミン剤は、抑制剤なのだろう。果物アレルギーだからと薬を毎日飲むように言われているのも、オメガのヒートを発症させないための策。
七日目の朝。母が来た時、エリオットは寝台の上で起き上がった。
「当主として仕事をしないと。議会の出席日が近い。このままでは領地の運営に支障が出る」
母がゆっくりと首を横に振った。
「あなたは出なくていいの。私がやっているから」
「母上がやっているのは元に戻しているだけだ。予算の配分も、街道の復旧計画も、市場の——」
「聞き分けがないのね」
母の声が変わった。低く、平坦に。感情が抜け落ちた声だった。壁にかけられていた鞭を手に取り、革の柄を握りしめた。
(なんでここに鞭が……)
酔った勢いでつい鞭を持ち出さないようにと処分したはずだ。
(母が用意させたのか)
エリオットが抵抗してきたときの対策に――。
――ああ、自分は母と同じ血が流れている。
そう痛感せざるを得なかった。
「背中を出しなさい」
身体が動いた。言われるままに、寝台の上で背を向けて上衣を脱ぐ。母のアルファの威圧の中で、抵抗ができない。薄いシャツ一枚になると、歯を食いしばって痛みに耐える準備を整えた。
鞭が背中を裂いた。
「――っ!」
薄いシャツ越しでも衝撃は容赦なく、皮膚の表面が焼けるように痛んだ。息が詰まり、奥歯を噛み締める。二度目は最初より強く、肩甲骨の間を走った。
「あなたが聞き分けが悪いからよ」
母の声は淡々としていた。
「私だってこんなことしたくないのよ。あなたのせいなんだから。あなたが——あなたさえ——」
言葉が途切れた。母は鞭を下ろし、肩を震わせている。エリオットは背中の痛みに耐えながら、振り返り母の表情を盗み見た。
肩で大きく呼吸をしながら、口元を緩めている。支配する喜びに満ちているように見えた。
(違うだろう。母上が、バレることを恐れているだけ。アルファとして育ててきた男が、実はオメガだったと世間に知られたくないだけだ)
母が去った後、エリオットは寝台にうつ伏せに横たわった。背中がじくじくと痛み、シャツに血が滲んでいるのがわかる。蝋燭の炎が揺れ、天井に影が踊っていた。
——レオンは、こうだったのか。
暗い部屋で逃げ場も与えられず、一日一回の食事。逆らえば鞭。理由もわからないまま閉じ込められ、許しを請うことすらできない日々。エリオットがこの身体を引き継いだ時、レオンの身体に残っていた無数の傷痕——あれは、こうして一本ずつ刻まれたものだった。
前のエリオットがレオンにしてきたことを、今、母がエリオットにしている。
(俺は——レオンに、なんて酷いことをしてきたのだろう)
身体を丸めた。鎖が鳴った。背中の傷がシーツに擦れて沁みた。暗い部屋の中で目を閉じても、眠れなかった。身体は熱く、頭の奥に霞がかかったようにぼんやりとしていた。
窓の外では灰色の空から途切れなく水が落ち、庭の木々が重たげに枝を揺らしている。領地の東側を走る街道沿いの山が崩れたという知らせが入ったのは、四日目の朝だった。
「土砂崩れで街道が塞がれています。商人の往来は当面見込めません」
執事の報告を聞きながら、エリオットは書斎の椅子に座っていた。橋の修繕を終えたばかりの街道が埋まった。せっかく流通を改善したのに、自然には勝てない。
(まあ仕方がない。天災は前世でもどうにもならなかった。復旧作業の人員と資材を手配して、街道の土砂を撤去するのが先決だ)
実務的な判断は即座にできた。前世のプロジェクト管理の経験が、こういう時に役立つ。だが、気になることが一つある。
「商人が来られないということは、定期便の荷も届かないな」
「はい。少なく見積もってもあと十日は——」
ビタミン剤のストックを数えた。デスクの瓶を開け、残りの錠剤を掌に出す。七粒。一日一錠で一週間分。十日以上届かないなら、三日分足りない。
(たかがビタミン剤だ。三日切れたところで死にはしないだろう。果物が食べられないぶんの栄養補給なんだから、他の食事で補えばいい)
——七日後。最後の一錠を飲み終えた翌朝、母が来た。
いつも通り予告なく、我が家のように屋敷内を堂々と歩き回る。今回の母は、使用人を四人引き連れていた。全員が屈強な男たちで、母の背後にぴたりと控えている。
「薬がきれる頃だと聞いたわ。いつ終わるの、ビタミン剤」
応接間に入るなり、母が訊いた。装飾品が取り払われた簡素な部屋に、母のドレスの紫紺だけが浮いている。
「昨日、終わりました。街道の土砂崩れが撤去されない限り、薬は手元にはきません」
エリオットの返答に母の顔色が変わった。血の気が引いていき、唇が一文字に引き結ばれ、手袋をした手が扇子を握り締める。
「最後に飲んだのは昨日ね?」
「――はい」
母がエリオットの顔を覗き込んだ。近い距離で、鼻梁に皺を寄せ、目を細めて——匂いを確かめていた。前にも同じことをされた。あの時は動揺だけで済んだ。今回は母の目に浮かんだのは、明確な恐怖だった。
「外に出てはいけません」
「は?」
「議会にも、街にも、出てはいけません。屋敷から一歩も出ることは許しません」
命令だった。理由の説明はなく、母は踵を返し、連れてきた使用人たちに何かを囁いた。男たちが無言で頷き、散っていく。二人は屋敷の玄関へ、二人はエリオットの寝室の方へ。
「母上、何を——」
「私の言うとおりにしなさい」
――言うとおりってなに?
母のアルファの圧に負けて、身体が全く動かない。しばらくすると、寝室のほうに向かった男たちが戻ってきて母に耳打ちしていた。
「準備が整ったわ」
そう母が呟くのが早いか、エリオットは屈強な男たちに腕を掴まれて、無理やり立たされた。
「――何をするっ」
「抵抗は無駄よ。薬が届くまで、あなたは寝室から出ることを禁じます」
そう母に告げられると男たちに引きずられるように寝室に連れて行かれ、室内に放りこまれた。
男たちによって寝室の様子がすっかりと変わっていた。カーテンが閉め切られ、昼間だというのに部屋は薄暗い。蝋燭が一本だけ燭台に立てられ、揺れる炎が壁に影を落としている。寝台の脚に、鉄の鎖が巻きつけられていた。太い環が連なった鎖の先端に、足枷がぶら下がっている。
(何だ、これは——)
振り返ろうとした時、母の使用人に両腕を掴まれた。抵抗する間もなく寝台に押しつけられ、右の足首に冷たい金属が巻きつく。かちり、と錠が下りる音がした。
「母上!」
母は寝室の入口に立っていた。逆光で表情が見えない。声だけが、暗い部屋に落ちてきた。
「あなたのためよ。私だってこんなことしたくないの」
扉が閉まった。外から鍵がかかる音がした。
鎖を引いた。寝台から伸びる鎖は、扉にも窓にも手が届かない。あと一歩というところで、足枷の金属が足首に食い込み、動くたびに鉄の擦れる音が響いた。
(待て。落ち着け。何が起きている。ビタミン剤が切れただけで、なぜ鎖に繋がれる)
理解が追いつかなかった。母はこれまでも高圧的だったが、鎖は初めてだ。幼少期も暴力はああったが、監禁はなかった。ビタミン剤が切れたという一点だけで、母がここまで恐怖に駆られているのだとすれば——あの薬には、ビタミン剤ではないのかもしれない。
(俺はアルファじゃない? もしかして――)
その日から、世界が暗転した。
母は屋敷に居座り、エリオットの書斎を使い、使用人に指示を出し、領地の事務を代行し始めた。二ヶ月かけて築いた信頼も、善政の流れも、母の手に移っていく。扉の向こうから母の声が聞こえてくる。使用人を叱りつける甲高い声。エリオットが改善した業務の手順を、片端から元に戻していくのが扉越しに感じられた。
(せっかく整えたのに——)
食事は一日一回。朝でも昼でもない曖昧な時間に、使用人が盆を置いて去っていく。パンと水と薄い粥。量は子供の一食にも満たなかった。誰とも口をきけない。母だけが一日に一度、寝室の扉を開け、エリオットの顔を確かめ、匂いを嗅ぎ、何も言わずに帰っていく。
「レオンはどうしてますか」
閉じ込められて五日目に、初めてエリオットから口を開いた。鎖に繋がれてから、レオンの姿を一度も見ていない。
「ちゃんと世話はしてるわよ」
母は冷たく言い、扉を閉めた。
(本当か? あの母が、オメガのレオンをまともに世話するとは思えない)
母はオメガを嫌っている。父の愛人で、弟の母である人はオメガだった。美しい容姿に優しい口調の人で、父がどちらを愛しているかなど一目瞭然だった。彼女のヒートに合わせて、スケジュールを組み、ヒートになれば父は一週間、公務を止めていた。自分が愛されていないとわかっていたのもあり、オメガを敵対視し、毛嫌いしていたように思う。
六日目。身体に変化が出始めた。肌が火照り、額に汗が滲み、身体が芯から熱い。五感が鋭くなっている。自分の匂いが濃くなっていくのがわかった。甘い匂い。カイルが「お前の匂いは甘い」と言った、あの匂いが身体から溢れ出している。
(これはもう……確定だろう)
――俺はオメガだ。
母にオルファだと信じ込まされていたにすぎない。ビタミン剤は、抑制剤なのだろう。果物アレルギーだからと薬を毎日飲むように言われているのも、オメガのヒートを発症させないための策。
七日目の朝。母が来た時、エリオットは寝台の上で起き上がった。
「当主として仕事をしないと。議会の出席日が近い。このままでは領地の運営に支障が出る」
母がゆっくりと首を横に振った。
「あなたは出なくていいの。私がやっているから」
「母上がやっているのは元に戻しているだけだ。予算の配分も、街道の復旧計画も、市場の——」
「聞き分けがないのね」
母の声が変わった。低く、平坦に。感情が抜け落ちた声だった。壁にかけられていた鞭を手に取り、革の柄を握りしめた。
(なんでここに鞭が……)
酔った勢いでつい鞭を持ち出さないようにと処分したはずだ。
(母が用意させたのか)
エリオットが抵抗してきたときの対策に――。
――ああ、自分は母と同じ血が流れている。
そう痛感せざるを得なかった。
「背中を出しなさい」
身体が動いた。言われるままに、寝台の上で背を向けて上衣を脱ぐ。母のアルファの威圧の中で、抵抗ができない。薄いシャツ一枚になると、歯を食いしばって痛みに耐える準備を整えた。
鞭が背中を裂いた。
「――っ!」
薄いシャツ越しでも衝撃は容赦なく、皮膚の表面が焼けるように痛んだ。息が詰まり、奥歯を噛み締める。二度目は最初より強く、肩甲骨の間を走った。
「あなたが聞き分けが悪いからよ」
母の声は淡々としていた。
「私だってこんなことしたくないのよ。あなたのせいなんだから。あなたが——あなたさえ——」
言葉が途切れた。母は鞭を下ろし、肩を震わせている。エリオットは背中の痛みに耐えながら、振り返り母の表情を盗み見た。
肩で大きく呼吸をしながら、口元を緩めている。支配する喜びに満ちているように見えた。
(違うだろう。母上が、バレることを恐れているだけ。アルファとして育ててきた男が、実はオメガだったと世間に知られたくないだけだ)
母が去った後、エリオットは寝台にうつ伏せに横たわった。背中がじくじくと痛み、シャツに血が滲んでいるのがわかる。蝋燭の炎が揺れ、天井に影が踊っていた。
——レオンは、こうだったのか。
暗い部屋で逃げ場も与えられず、一日一回の食事。逆らえば鞭。理由もわからないまま閉じ込められ、許しを請うことすらできない日々。エリオットがこの身体を引き継いだ時、レオンの身体に残っていた無数の傷痕——あれは、こうして一本ずつ刻まれたものだった。
前のエリオットがレオンにしてきたことを、今、母がエリオットにしている。
(俺は——レオンに、なんて酷いことをしてきたのだろう)
身体を丸めた。鎖が鳴った。背中の傷がシーツに擦れて沁みた。暗い部屋の中で目を閉じても、眠れなかった。身体は熱く、頭の奥に霞がかかったようにぼんやりとしていた。
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