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第七章:祝賀の宴
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柱の影で息を整えていると、足音が近づいてきた。
「アリア、すごく可愛かったよ」
兄様の声だった。振り返ると、兄様が笑顔で立っていた。上機嫌な様子で、グラスを片手に持っている。
「まさかあいつが、最初に踊るのがお前だとは思わなかった」
兄様は驚いた様子で首を傾げた。私は慌てて笑顔を作った。涙が溢れそうになるのを必死で堪え、何でもないふりをする。
「見知った顔がいたから、誘っただけじゃないかしら」
誤魔化すように言った。兄様は顎に手を当て、少し考え込む様子を見せた。
「そうか? けっこう親密な関係に見えたけどなあ」
兄様がにやりと笑う。心臓が跳ねた。親密。兄様にそう見えていたのだろうか。顔が熱くなり、視線を逸らした。
「あいつの手、こう、腰と尻の間の微妙なところに触れててイヤらしかったぞ」
兄様が手で位置を示しながら言う。顔が一気に熱くなった。確かに、ダリウスの手は通常よりも低い位置にあったのは確かだ。腰と臀部の境目あたりを、大きな手で掴まれていた。
それを兄様に見られていたのは恥ずかしい。
「お兄様の脳内がおかしいです! ただのダンスですよ。イヤらしいだなんて……」
私は顔を真っ赤にして言い返した。兄様は笑いながら、肩をすくめる。
「でもなあ、アリアは本当に可愛いから、変な男に声をかけられないように、もう一人の兄として牽制をかけてくれたのかなあ」
兄様が会場のダリウスの方を見て、微笑ましそうに呟いた。
「あいつらしいなあ」
もう一人の兄として。
その言葉が、胸に突き刺さった。痛い。息が苦しくなる。
「あいつの家、男ばっかりで妹がいないから、アリアのことは本当に可愛がってたんだよな」
兄様が懐かしそうに笑う。幼い頃の思い出を振り返るような、穏やかな笑顔だった。私は苦笑するしかできなかった。
綺麗な女性が兄様に声をかけてきた。豊かな金髪を編み上げた、妖艶な笑みを浮かべる貴婦人。兄様は私に軽く手を振ると、貴婦人の腰に手を回してその場を離れていった。
会場の隅で、兄様が貴婦人を抱き寄せる姿が見えた。人目も憚らず、キスをしている。貴婦人も嬉しそうに兄様の胸に顔を埋めていた。
(やっぱり兄様は軽い人だ)
妻になる女性を本気で探す気があるのだろうか。
呆れながらも、少しだけ羨ましかった。堂々と愛情を示せる関係。隠す必要のない、正当な関係。私とダリウスにはないものだった。
一人になった私に、男性の声がかかった。
「おひとりですか」
振り返ると、伯爵家の紋章をつけた若い男性が立っていた。栗色の髪に、穏やかな茶色の瞳。人の良さそうな笑顔を浮かべている。
「ええ、少し休んでいたところです」
私は礼儀正しく答えた。男性は自己紹介をし、世間話を始める。領地の話、最近の王都の様子、戦後の復興について。差し障りのない話題だったが、会話は弾んだ。男性は話し上手で、私の返事にも丁寧に相槌を打ってくれる。
少し気が楽になってきた頃、別の男性が近づいてきた。背が高く、洗練された身なりの貴族。
「アリア嬢、よろしければ次の曲を踊っていただけませんか」
丁寧な口調で、ダンスの申し込みをしてきた。私は戸惑った。王城でのパーティは人数が桁違いに多い。普段の舞踏会よりも、男性から声をかけられる確率が高いのかもしれない。
どう答えようか迷っていると、突然隣に影ができた。大きく、冷たい影。背筋に冷たいものが走った。
「失礼、先約しているので」
低い声が響いた。ダリウスの声。振り返る間もなく、腰を掴まれた。大きな手が私の腰をグイっと掴み、押される。身体が動き、足が前に出る。
「え——?」
驚いて声を上げたが、ダリウスの動きは止まらなかった。私を導き、会場を横切っていく。周囲の視線が集まるのを感じた。囁き声が聞こえる。
「侯爵様が、あの令嬢を」
「どこへ行かれるのかしら」
大広間を出て、廊下に入った。静かで、人の気配がない廊下。会場の喧騒が遠ざかり、足音だけが響く。私は振り返った。
「ダリウス様?」
彼の顔を見て、息を呑んだ。険しい顔をしていた。眉間に皺が寄り、唇は一文字に結ばれている。灰青色の瞳が、鋭く私を捉えていた。
怒っている。
ダンスでのお別れの挨拶で、気分を害したのだろう。
「ダリウス様、お仕事のお話をしていたのでは? よろしいのですか?」
私は恐る恐る尋ねた。男性たちに囲まれていたはずのダリウスが、どうしてここにいるのか。
「かまわない」
ダリウスが短く答えた。そして、私の手を引いて歩き出す。廊下の奥、窓際へ向かう。月明かりが差し込む場所で、ダリウスは立ち止まった。
「アリア、キスして」
唐突な言葉だった。頭が真っ白になる。ダリウスが壁に手をつき、私を閉じ込める形になった。大きな身体が私を覆い、逃げ場がない。
「ここでは」
私は慌てて周囲を見渡そうとした。廊下だった。誰かが通るかもしれない。見られてしまう。
「アリアからは見えないだろ」
ダリウスが低く囁いた。確かに、彼の大きな身体が私の視界を遮っていた。背後の壁と、目の前のダリウス。彼の影に隠れて、私の姿は見えないのかもしれない。
「早く、アリア」
再度促された。私は背伸びをして、唇を重ねた。触れるだけの、短いキス。すぐに離れようとすると、ダリウスの手が私の後頭部を押さえた。
「もっと。甘いやつ」
彼の声が耳元で響く。口を開けると、彼の舌が侵入してきた。深く、激しいキス。舌が絡み合い、唾液が混ざる。息が苦しくなり、ダリウスのシャツを掴んだ。
壁についていない方の手が、私の腰を掴んだ。その手がゆっくりと下に移動し、臀部を撫でる。ドレスの上から、彼の手が私の身体を確かめるように触れてくる。
「ダリウス様、んぅ……触っちゃ、やぁ……ん」
甘い声が漏れた。自分の声なのに、自分のものとは思えない。ダリウスの口元が緩んだ。満足そうな、僅かな笑み。
キスが終わると、ダリウスが私の耳元に口を寄せた。
「いつもみたいに呼んで、アリア」
低い声が、耳朶を撫でる。いつもみたいに。様をつけずに、名前だけで。
「ダリウス様」
私は震える声で答えた。ダリウスの眉間の皺が深くなった。
「違うだろ」
声が低くなる。私は首を横に振った。
「だって兄様に、言われているの。もう昔みたいには無理って、次に会うときは『ダリウス様』だからって」
兄様の言葉。侯爵になったダリウスには、敬称をつけて呼ばなければならない。身分の差を弁える。それが礼儀だと、兄様は教えてくれた。
ダリウスの顔が、さらに険しくなった。彼の足が私の下腹部を刺激してきた。膝が、ドレスの上から押し当てられる。ぐりぐりと、敏感な場所を擦られる。
「んんっ、やめ……」
快感が走り、身体が震えた。腰が砕けそうになり、ダリウスに寄りかかる。気持ち良くて、おかしくなりそうだ。
「アリア、命令」
ダリウスの声が耳元で響いた。
「いつもみたいに呼んで」
命令。拒否できない口調。私は唇を震わせ、彼の名を呼んだ。
「ダリウス」
「いい子だ」
ダリウスが囁いた。耳朶を甘噛みされ、首筋へとキスが落ちてくる。唇が肌を這い、一箇所を強く吸われた。痛みと快感が混ざり合い、声が漏れる。
赤い痕がつけられた。キスマーク。ドレスでは隠せない場所に。
「中庭に移動しよう。話しがしたい」
ダリウスが私の手を取り、歩き出した。手を引かれ、私は足を動かす。頭が混乱していた。
侯爵になったダリウスと、今夜はお別れをするつもりだった。身分の差を弁え、彼の新しい人生を邪魔しないって決めたのに。
彼は私の気持ちを察したはず。手を強く握り返したあの瞬間、私の意図を理解したと思ったのに。
なのに。
どうして彼は離してくれないのか。
どうして連れ出すのか。
どうして話しがあると言うのか。
手を引かれたまま、私は彼の背中を見つめた。広く、頼もしい背中。月明かりに照らされた濃紺の髪。大きな手が、私の小さな手を包み込んでいる。
離れられない。
心の奥で、そう思った。もう、彼から離れることはできない。彼が離してくれない限り、私は彼の傍にいてしまう。
廊下を進み、中庭へと続く扉が見えてきた。ダリウスが扉を開け、夜の空気が流れ込んでくる。冷たく、澄んだ空気。月が中庭を照らし、庭園の木々が影を作っていた。
ダリウスが私を中庭へと導く。人気のない、静かな場所。噴水の音だけが、静寂を破っていた。
「アリア、すごく可愛かったよ」
兄様の声だった。振り返ると、兄様が笑顔で立っていた。上機嫌な様子で、グラスを片手に持っている。
「まさかあいつが、最初に踊るのがお前だとは思わなかった」
兄様は驚いた様子で首を傾げた。私は慌てて笑顔を作った。涙が溢れそうになるのを必死で堪え、何でもないふりをする。
「見知った顔がいたから、誘っただけじゃないかしら」
誤魔化すように言った。兄様は顎に手を当て、少し考え込む様子を見せた。
「そうか? けっこう親密な関係に見えたけどなあ」
兄様がにやりと笑う。心臓が跳ねた。親密。兄様にそう見えていたのだろうか。顔が熱くなり、視線を逸らした。
「あいつの手、こう、腰と尻の間の微妙なところに触れててイヤらしかったぞ」
兄様が手で位置を示しながら言う。顔が一気に熱くなった。確かに、ダリウスの手は通常よりも低い位置にあったのは確かだ。腰と臀部の境目あたりを、大きな手で掴まれていた。
それを兄様に見られていたのは恥ずかしい。
「お兄様の脳内がおかしいです! ただのダンスですよ。イヤらしいだなんて……」
私は顔を真っ赤にして言い返した。兄様は笑いながら、肩をすくめる。
「でもなあ、アリアは本当に可愛いから、変な男に声をかけられないように、もう一人の兄として牽制をかけてくれたのかなあ」
兄様が会場のダリウスの方を見て、微笑ましそうに呟いた。
「あいつらしいなあ」
もう一人の兄として。
その言葉が、胸に突き刺さった。痛い。息が苦しくなる。
「あいつの家、男ばっかりで妹がいないから、アリアのことは本当に可愛がってたんだよな」
兄様が懐かしそうに笑う。幼い頃の思い出を振り返るような、穏やかな笑顔だった。私は苦笑するしかできなかった。
綺麗な女性が兄様に声をかけてきた。豊かな金髪を編み上げた、妖艶な笑みを浮かべる貴婦人。兄様は私に軽く手を振ると、貴婦人の腰に手を回してその場を離れていった。
会場の隅で、兄様が貴婦人を抱き寄せる姿が見えた。人目も憚らず、キスをしている。貴婦人も嬉しそうに兄様の胸に顔を埋めていた。
(やっぱり兄様は軽い人だ)
妻になる女性を本気で探す気があるのだろうか。
呆れながらも、少しだけ羨ましかった。堂々と愛情を示せる関係。隠す必要のない、正当な関係。私とダリウスにはないものだった。
一人になった私に、男性の声がかかった。
「おひとりですか」
振り返ると、伯爵家の紋章をつけた若い男性が立っていた。栗色の髪に、穏やかな茶色の瞳。人の良さそうな笑顔を浮かべている。
「ええ、少し休んでいたところです」
私は礼儀正しく答えた。男性は自己紹介をし、世間話を始める。領地の話、最近の王都の様子、戦後の復興について。差し障りのない話題だったが、会話は弾んだ。男性は話し上手で、私の返事にも丁寧に相槌を打ってくれる。
少し気が楽になってきた頃、別の男性が近づいてきた。背が高く、洗練された身なりの貴族。
「アリア嬢、よろしければ次の曲を踊っていただけませんか」
丁寧な口調で、ダンスの申し込みをしてきた。私は戸惑った。王城でのパーティは人数が桁違いに多い。普段の舞踏会よりも、男性から声をかけられる確率が高いのかもしれない。
どう答えようか迷っていると、突然隣に影ができた。大きく、冷たい影。背筋に冷たいものが走った。
「失礼、先約しているので」
低い声が響いた。ダリウスの声。振り返る間もなく、腰を掴まれた。大きな手が私の腰をグイっと掴み、押される。身体が動き、足が前に出る。
「え——?」
驚いて声を上げたが、ダリウスの動きは止まらなかった。私を導き、会場を横切っていく。周囲の視線が集まるのを感じた。囁き声が聞こえる。
「侯爵様が、あの令嬢を」
「どこへ行かれるのかしら」
大広間を出て、廊下に入った。静かで、人の気配がない廊下。会場の喧騒が遠ざかり、足音だけが響く。私は振り返った。
「ダリウス様?」
彼の顔を見て、息を呑んだ。険しい顔をしていた。眉間に皺が寄り、唇は一文字に結ばれている。灰青色の瞳が、鋭く私を捉えていた。
怒っている。
ダンスでのお別れの挨拶で、気分を害したのだろう。
「ダリウス様、お仕事のお話をしていたのでは? よろしいのですか?」
私は恐る恐る尋ねた。男性たちに囲まれていたはずのダリウスが、どうしてここにいるのか。
「かまわない」
ダリウスが短く答えた。そして、私の手を引いて歩き出す。廊下の奥、窓際へ向かう。月明かりが差し込む場所で、ダリウスは立ち止まった。
「アリア、キスして」
唐突な言葉だった。頭が真っ白になる。ダリウスが壁に手をつき、私を閉じ込める形になった。大きな身体が私を覆い、逃げ場がない。
「ここでは」
私は慌てて周囲を見渡そうとした。廊下だった。誰かが通るかもしれない。見られてしまう。
「アリアからは見えないだろ」
ダリウスが低く囁いた。確かに、彼の大きな身体が私の視界を遮っていた。背後の壁と、目の前のダリウス。彼の影に隠れて、私の姿は見えないのかもしれない。
「早く、アリア」
再度促された。私は背伸びをして、唇を重ねた。触れるだけの、短いキス。すぐに離れようとすると、ダリウスの手が私の後頭部を押さえた。
「もっと。甘いやつ」
彼の声が耳元で響く。口を開けると、彼の舌が侵入してきた。深く、激しいキス。舌が絡み合い、唾液が混ざる。息が苦しくなり、ダリウスのシャツを掴んだ。
壁についていない方の手が、私の腰を掴んだ。その手がゆっくりと下に移動し、臀部を撫でる。ドレスの上から、彼の手が私の身体を確かめるように触れてくる。
「ダリウス様、んぅ……触っちゃ、やぁ……ん」
甘い声が漏れた。自分の声なのに、自分のものとは思えない。ダリウスの口元が緩んだ。満足そうな、僅かな笑み。
キスが終わると、ダリウスが私の耳元に口を寄せた。
「いつもみたいに呼んで、アリア」
低い声が、耳朶を撫でる。いつもみたいに。様をつけずに、名前だけで。
「ダリウス様」
私は震える声で答えた。ダリウスの眉間の皺が深くなった。
「違うだろ」
声が低くなる。私は首を横に振った。
「だって兄様に、言われているの。もう昔みたいには無理って、次に会うときは『ダリウス様』だからって」
兄様の言葉。侯爵になったダリウスには、敬称をつけて呼ばなければならない。身分の差を弁える。それが礼儀だと、兄様は教えてくれた。
ダリウスの顔が、さらに険しくなった。彼の足が私の下腹部を刺激してきた。膝が、ドレスの上から押し当てられる。ぐりぐりと、敏感な場所を擦られる。
「んんっ、やめ……」
快感が走り、身体が震えた。腰が砕けそうになり、ダリウスに寄りかかる。気持ち良くて、おかしくなりそうだ。
「アリア、命令」
ダリウスの声が耳元で響いた。
「いつもみたいに呼んで」
命令。拒否できない口調。私は唇を震わせ、彼の名を呼んだ。
「ダリウス」
「いい子だ」
ダリウスが囁いた。耳朶を甘噛みされ、首筋へとキスが落ちてくる。唇が肌を這い、一箇所を強く吸われた。痛みと快感が混ざり合い、声が漏れる。
赤い痕がつけられた。キスマーク。ドレスでは隠せない場所に。
「中庭に移動しよう。話しがしたい」
ダリウスが私の手を取り、歩き出した。手を引かれ、私は足を動かす。頭が混乱していた。
侯爵になったダリウスと、今夜はお別れをするつもりだった。身分の差を弁え、彼の新しい人生を邪魔しないって決めたのに。
彼は私の気持ちを察したはず。手を強く握り返したあの瞬間、私の意図を理解したと思ったのに。
なのに。
どうして彼は離してくれないのか。
どうして連れ出すのか。
どうして話しがあると言うのか。
手を引かれたまま、私は彼の背中を見つめた。広く、頼もしい背中。月明かりに照らされた濃紺の髪。大きな手が、私の小さな手を包み込んでいる。
離れられない。
心の奥で、そう思った。もう、彼から離れることはできない。彼が離してくれない限り、私は彼の傍にいてしまう。
廊下を進み、中庭へと続く扉が見えてきた。ダリウスが扉を開け、夜の空気が流れ込んでくる。冷たく、澄んだ空気。月が中庭を照らし、庭園の木々が影を作っていた。
ダリウスが私を中庭へと導く。人気のない、静かな場所。噴水の音だけが、静寂を破っていた。
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