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1話
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誰かの歌にこんな歌詞があった。
いつもの夏と違うんだ
君は気づいていないけど…。
俺、西野一哉は父親が海外に赴任したため
東京の親戚の家に居候する予定だった。
しかし、親戚の家との連絡がついておらず
急な話でも困るということで…
急遽俺は一人暮らしをすることになった。
俺は前の学校の制服を身にまとい
新しく通う若杉第三高校の事務室に向かっていた。
事務室で転校してきた西野ですと伝えた。
数分後…担任の先生となる佐々木先生という先生が
事務室にやってきた。
佐々木『あなたが西野一哉君?』
一哉『はい』
佐々木『あなたは今日から2年B組だよ。
私は担任の佐々木葉月…よろしくね』
一哉『はい…よろしくお願いします』
佐々木『もう少しで朝のチャイムが鳴って読書の時間になるからね。その読書が終わったらSHRだから、
そこであなたを皆に紹介します』
一哉『わかりました』
佐々木『あなたは…部活なにかやってた?』
一哉『まあ…陸上を少し…短距離ですけど』
佐々木『あら、陸上部?…よかった。うちのクラスにも陸上部が2人いるから…まあ女の子だけど、
仲良くなれたらそっちの方がいいに決まってるから
仲良くできるよう頑張ってね?2人とも明るい性格だし…大丈夫だと思うけど』
一哉『わかりました…声をあと出掛けてみます』
俺がそう言ったところでチャイムが鳴った。
佐々木『あ、鳴ったわね…読書が始まったから行こうか。君は教室の前で待機しててね』
一哉『わかりました』
俺は佐々木先生に連れられ2年B組の教室の前まで
やって来た。
しかし窓もあるため見えてしまうということで
階段の踊り場で待機することになった。
『(2度目のチャイムがなったら…呼ばれるんだよな)』
そう思っているとチャイムが鳴った。
チャイムが鳴ってしばらくすると…
佐々木『西野君?入ってきて?』
俺は呼ばれたので…少し緊張しながら教室へ入っていった。
佐々木先生が黒板に名前を書きはじめる。
生徒A『え、めっちゃ背が高い!』
生徒B『なんか雰囲気優しくない…?』
生徒C『ちぇ…男子かよー』
生徒A『女子じゃなくて残念だったね!』
という声を聞きながら、先生の指示を待っていた。
佐々木『今日からこのB組の仲間になる西野一哉君です…西野君、
自己紹介をしてくれる?』
一哉『兵庫の星稜高校から来ました、西野一哉です。
部活は陸上部でした。…これからよろしくお願いします』
軽く拍手が起こる。
生徒A『先生!少し質問タイムいいですか?』
佐々木『だそうだけど…どう?西野君?』
一哉『全然大丈夫です』
??『はい!陸上部って…本当ですか?』
一哉『ずっとやってたわけじゃないけど…短距離をやってました』
??『え!本当に?私も!短距離なんだ~!』
??『おい、七海!質問タイムなんだからその話あとでよくね?』
七海『うるさいなぁ~優翔…じゃあ、優翔も質問すれば?』
優翔『あ、そうだな!じゃあ…西野君は部活なにやるつもり??』
一哉『部活はまだ決めてません』
優翔『じゃあ!サッカー部おいでよ!!』
七海『優翔だって質問じゃないじゃん!!』
優翔『あ…そうだった~』
優翔と呼ばれる男がそう言うと小さな笑いが起きた。
佐々木『はいはい…そこまで。1限目の授業が始まるから、準備をしてね…西野君の席どこにしようかな?』
七海『はーい先生!私の隣空いてます!』
佐々木『あら、そうだったね…じゃあ、西野君はあそこの席ね』
窓際の一番後ろの席を指差された。
一哉『はい』
七海『こっちの席こっち!!』
俺は七海と呼ばれる女子生徒に手招きをされながら席に向かった。
七海『私、櫻井七海!!よろしくね!!』
一哉『よろしく…お願いします』
佐々木『はいはい、無駄話はあとでね』
七海『あ!すいません!』
一哉『(この人は…クラスのムードメーカーのようだ)』
佐々木『じゃあ、日直?号令かけて』
日直『起立!礼!』
佐々木先生は教室を出ていった。
するとすぐに七海が声をかけてきた
七海『ねぇねぇ!何て呼んだらいいかな?』
一哉『何でもいいよ…一哉でも』
七海『じゃあ、一哉って呼ぶね!』
そんな話をしていると先程の男子生徒もやってきた。
優翔『俺、サッカー部の北野優翔!優翔ってよんでくれ!
俺も一哉って呼ばせてもらっていいかな?』
一哉『うん…もちろん』
優翔『よろしくな!!』
七海『あ、待って!………玲香!!こっちきて!』
玲香『七海?どうしたの?……ってかあんただれ?』
一哉『え…あの…』
七海『さっきの話聞いてなかったの?』
玲香『あー…昨日夜遅くまでイメトレしてたら…眠くて…寝てた』
七海『新しく転校してきた西野一哉君だよ!陸上部だったんだって!』
玲香『え!まじで!…私も陸上部なんだ~!なにやってたの?』
一哉『短距離を少し…』
玲香『え!私と七海と一緒じゃん!!陸上部入るの?』
一哉『まだ部活は決めてなくて…』
優翔『いやいや!一哉はサッカー部がもらう!』
玲香『何言ってんの!優翔!』
一哉『今日、2つとも見学行っていいですか?』
七海『もちろん!っていうかタメ口でいいから!』
優翔『そうだぜ!タメで話そうぜ!せっかく同じクラスになったんだから!
一哉『わかった。ありがとう…じゃあ、今日の放課後見学行かせてもらうよ』
優翔 七海『待ってる!』
一哉『(なんとかこのクラスに馴染んでいけそうだなと思った)』
しかし、七海は…授業中も明るくクラスを盛り上げていて
本当にムードメーカーのようだった。
午前授業が一通り終わり、昼休み…俺はコンビニで買ったパンを
食べていた。
優翔『一哉!!!俺達と食べようぜ?玲香!七海!いいよな?』
玲香『当たり前だよ!』
七海『もちろん!!』
一哉『あ、あぁ…ありがとう』
俺は優翔に呼ばれて3人と昼飯をとった。
優翔『てか、一哉なんでコンビニなの?』
一哉『あぁ……俺、1人暮らしだからさ…』
七海『えー!お母さんは?』
一哉『小さい頃…死んだ。…父親は海外に赴任しててさ』
優翔『え、まじかよ!』
七海『なんか…ごめんね』
玲香『め、めずらしい!七海が謝った!』
七海『珍しいって何よー!私だって謝ることぐらいある!』
優翔『悪りぃな…一哉…こいつらいつもこんなのだから…』
七海&玲香『こんなのって言うな!』
俺は思わず笑ってしまった。
七海『あ!やっと笑った!緊張してるのかずっと暗い顔してたから心配したんだよ!』
玲香『根暗だったらどうしようと思ったよ…』
優翔『笑ってれば一哉イケメンじゃね?』
七海『あ!わかる!』
一哉『そんなことないよ…』
玲香『またまた~謙遜しちゃって!彼女いるの?』
一哉『いたことない…かな』
七海『え!何で今溜めたの!?いるの!?』
一哉『まあ…秘密』
俺たちはそんな話をしながら昼飯を食べた。
ー放課後ー
優翔『じゃあ、先にサッカー部行こうぜ!陸部、今日
ミーティングで最初練習しないからさ!』
七海『あ、たしかにそうだね…一哉、サッカー部行ってきなよ!』
玲香『じゃ、あとで私が迎えにいくよ』
一哉『わかった…優翔どこでやってるの?』
優翔『こっちこっち!…七海!玲香!また明日な!』
七海『うん!…一哉、また明日!』
玲香『じゃあねー!』
俺は一旦、2人のとわかれて優翔に連れられサッカー部の練習を
見に行った。
優翔は練習に参加するため付き添ってはいない
一哉『優翔…エースなんだな…』
?『見学?1年生?』
一哉『あ…転校してきて…優翔に誘われて見学に』
?『あ、本当に?じゃあ、入るの?経験者?』
一哉『いや…まだ迷ってます…やったことはないです』
?『そっかー、入ったらよろしくね…あ、私の名前は山下真冬!
あなたと同じ2年生でサッカー部のマネージャーだよ!』
一哉『そうなんですか…優翔はエースなんですよね?』
真冬『そーだよ~うちのサッカー部は優翔の調子によって試合結果が左右しちゃうの…本当はそれじゃだめなんだけどね』
一哉『そーなんだ…』
俺はそこから30分ほど練習を見ていた。
練習を見ている途中で玲香が約束通り迎えに来た。
玲香『一哉~!練習始まるよ!……あれ?真冬?なにやってんの?…まさか一哉…口説いてた?』
一哉『違う違う…!』
真冬『そう!口説かれちゃった~』
一哉『ちょ!真冬さん!?』
真冬『うそうそ(笑)、サッカー部のこと教えてたんだよ』
玲香『なぁんだ~…じゃあ一哉行こうか!』
真冬『じゃ、入るならいつでも待ってるからね~』
一哉『わかりました。ありがとうございました』
俺は玲香と一緒に陸上部の練習を見に行った。
玲香『一哉は本当に真冬を口説いてないの~?』
一哉『だから…説明聞いてただけ…』
玲香『かわいいなぁと思った?』
一哉『まあ思ったけど口説いてないから…』
玲香『真冬は彼氏いるから狙っても無駄だよ~………あ!丁度七海が短距離練習やってるじゃん!』
玲香が指差す方を見ると、確かに七海が走っていた。
一哉『はや…』
玲香『知らないかもしれないけど…七海はうちのエースだよ?
インターハイベスト4にも残ってるし』
一哉『ベスト4!?うっそ!?』
玲香『速いでしょ~』
一哉『玲香さんは?』
玲香『優翔と七海みたいに玲香でいいって…私は普通かな?』
一哉『そうなんだ…懐かしいなぁ陸上部』
玲香『一哉、走ってみる?』
一哉『いや…もう1年近くやってないし…』
玲香『いいからいいから!……七海!』
玲香に呼ばれて七海がこちらに気づいた。
七海『あ!玲香!!一哉も!』
玲香『やっほー!一哉が七海に惚れてたよ~』
一哉『違うから!』
七海『え、嬉しいなぁ~………んで?玲香…何?』
玲香『一哉が走りたいんだって…短距離の男子と1回走らせてみてよ』
七海『あ、わかった!じゃあ…男子の俊足…好一!!』
好一と呼ばれる男がこちらに近づいてくる。
好一『どうしたの?櫻井先輩?』
七海『この人が走りたいんだって!少し相手してあげてよ』
好一『いいですけど…この人は?』
玲香『転校してきた西野一哉!同じ短距離やってたんだってさ』
好一『へぇ…成宮光好一です。じゃあ…やりましょうか』
俺はやるとも言っていないのに勝手にやることになってしまった。
七海『じゃあ、行くよ?………よーい…ドン!』
俺は言われるがままに走る…その結果…。
玲香『か、一哉…速くない!?!?』
七海『は、速い…』
一哉『…そうでもないよ…』
好一『あの…失礼ながらどこの高校ですか?』
一哉『星稜』
好一『せ、星稜高校!?兵庫のですか!?』
一哉『そうだけど…』
七海『なに、好一知ってるの?』
好一『いやいや知ってるも何も!陸部男子の名門高校ですよ!』
七海『え、うっそ!…インターハイ出場何人いた…?』
一哉『俺と…友達2人と女子が3人』
玲香『一哉出てたの!?』
七海『じゃあ、もう陸上部入りなよ!!名門の生徒が入れば
うちの陸上部強くなるし!…お願い!』
玲香『私からも頼む!!んね!!』
好一『お願いします!』
一哉『………わかったよ…入るよ』
俺がそう言うと…陸上部のメンバーたちが大喜びで俺を囲んでくる。
部員A『すげぇ!星稜の選手が仲間になった!』
好一『んな!すげぇよな!』
一哉『とりあえず…俺は今日はここで…』
七海『あ、まって!一緒に帰ろうよ!』
好一『えぇ!?櫻井先輩…練習は!?』
七海『一哉の入部祝いで終わり!』
玲香『勝手に決めて…まあいいけど…終わりでいいよ…解散!』
陸上部一同『やったぁ!お疲れ様でした!』
その後…俺は2人と一緒に帰ることになった。
七海『いやぁ、まさか一哉があんなに速いなんて…』
玲香『七海見てビックリしてたのが嘘みたい…』
一哉『だから…そんな速くな…』
2人『あの速さで速くないって言われたらうちらどーなんのよ!』
一哉『ごめん…』
玲香『まあ…いいよ。入部が決まったし…あ、部長私だからよろしくね』
七海『そうだね!明日から楽しみ!』
一哉『うん…まあがんばります…』
玲香『………あ、私こっちだから…じゃあね』
七海『ばいばーい!』
玲香『じゃあね!』
玲香は俺達とは反対の道へゆっくりと消えていった。
七海『なんかごめんねー、今日は振り回しちゃって』
一哉『いや…全然いいよ…むしろ嬉しかったし』
七海『そっかぁ…ならよかった!』
一哉『七海……さんは…』
七海『何で玲香がいたときは呼び捨てできてたのに
2人だとさん付けな訳?…………あ!本当に惚れてくれたの!?』
一哉『惚れてるとかじゃなくて…』
七海『じゃあなに~?……まあいっか』
一哉『七海はさ?なんで陸上やってるの?』
七海『あ、やっと呼んでくれた。………んー風を切る感じが楽しい!風との一体感が気持ちよくてさ!!』
俺はその言葉を聞いた瞬間…あることを思い出した。
過去
??『私は風を切って走るのが楽しいの!一体感というか…風が私に話しかけてくるみたいで!』
一哉『なんだそれ…変なの…』
??『変なのって言うなよー!とりやぁ!』
俺は、彼女に鞄で叩かれた。
一哉『なにするんだよ…』
七海『…や………一哉!!!』
俺は、呼ばれる声に我に返った。
一哉『あ…ごめん…ど、どうしたの?』
七海『私の理由はそれだけど…一哉はなんで走ってるの?
というかなんで走るのやめてたの…?』
一哉『理由…か…約束があるからかなぁ…やめたのは…色々あって……』
七海『言えない…?』
一哉は『まあ…色々あってね…いつかは言うよ…』
七海『そっか!なら待ってるよ!』
一哉『七海が走ってる姿かっこよかったよ』
七海『え…あ、ありがと!…努力してきたかいがあった…』
一哉『褒められたの初めてでもあるまいし…』
七海『初めてだよ』
一哉『え!?な、なんで…』
七海『普段のキャラのせいで、明るくて当たり前、七海ならできて当たり前みたいに思われてるとこがあるのかも。
でも…私本当は全然明るくないの。すごい負けず嫌いでネガティブ。試合前なんて震えが止まらないの…でも走ると風が私に話しかけてきてくれる…がんばれ!って…あ、ごめん!急に変な話しちゃって…』
一哉『意外…』
七海『ん?』
一哉『意外…あんなに明るい七海にこんな一面があるなんてさ…
すごい努力家なんだなって感心しちゃった』
七海『努力家…か…それも違うけど…まあいいや!……
あ!私あっちだから…じゃあね!!』
一哉『あ、あぁ?じゃあね…』
七海は駅に向かって走っていった。
俺は1人で帰りながら…七海の言葉を思い出していた。
『(風を切る感じが楽しい!風との一体感が気持ちよくてさ!!か…兵庫にいるあいつは…今頃走ってんのかな…俺が…走るのをやめた理由…か…)』
俺は家に着いてからもずっとそんなことを考えていた。
翌朝…学校へ登校してると優翔と七海に会った。
優翔『おはよ!一哉!!!』
七海『おっはよー!』
一哉『おはよう…』
優翔『一哉!真冬から聞いたけどサッカー部入るんだって!?』
一哉『は!?入るなんていってないし…(あの人勝手なことを…)』
七海『フッフッフ…優翔残念だったね!一哉は私達陸上部がもらったよ!時期エース間違いなし!!』
優翔『えぇ!?真冬…あいつ嘘ついたな…』
七海『一哉はインターハイ出場経験がある凄足の持ち主!』
優翔『えーまじかよー!じゃあ…なんでやめたんだ?全国狙えるのに…』
一哉『単純に疲れただけ…ってことにしとく』
優翔『なんだよそれー…』
七海『いつかしっかりした理由教えてくれるってさ!だから今はそれでいいじゃん?ね?優翔?』
優翔『まあ…それなら!いいよ…(笑)』
俺は転校2日目にしてなんとか友達ができていた。
途中で玲香も合流し、4人で登校するのがその日から
当たり前になっていった。
俺が転校して約3週間が経っていた。
先週はテスト週間でみんなも目が血走っていて怖かったが
テストも無事、みんな赤点にならずにすんだようだった。
テストが終わり…気づけばもうすぐ夏休みだった。
俺はすっかり馴染んだ陸上部で短距離を走っていた。
その時、同じ短距離の玲香と七海が声をかけてきた。
玲香『一哉…あのさ相談あるんだけど?』
七海『お願いだからできるだね了承してほしいな』
一哉『内容によるけど…』
玲香『あのさ…一哉の転校前の学校と夏休み合宿したいんだけど…事前にお願いしといてくれないかな…』
一哉『えっ…』
前の学校…つまり星稜高校とみんなが合宿をしたいと言い出した。
七海『だめかな…?』
一哉『でも…』
玲香『お願い!!』
俺は2人のお願いを断りきれず…合宿のことを事前に頼むことになった。
その日の夜…七海と玲香からLINEがあった。
LINE
七海『一哉!!!連絡してくれたかな?』既読
玲香『できれば今日中に頼みたいんだけど…』既読
一哉『まだ…わかったよ…今から連絡するよ…』既読
俺はそれだけ返信し…
星稜高校の陸上部仲間…里奈に電話を掛けた。
TEL
里奈『もしもし…』
一哉『もしもし…里奈…?』
里奈『一哉…どうしたの…?』
一哉『いや…久しぶりだなって…』
里奈『久しぶり…だね』
一哉『最近走ってる?』
里奈『うん…まあ…最初は一哉が抜けて皆ショック受けてたけど
今はなんとかやってるよ』
一哉『そっか…あのさ…お願いがあって…』
里奈『お願い?』
一哉『うん…顧問の沢木先生に…合宿を頼みたいんだ』
里奈『え、合宿?』
一哉『俺、こっちでも陸上部に入ったんだけど…その仲間が
インターハイ常連高校の星稜と合同でやりたいんだってさ…』
里奈『一哉も来るの?』
一哉『まあ…そりゃ部員だし行くよ』
俺がそう言った途端…里奈のテンションが上がった。
里奈『え!本当!?皆喜ぶよ!わかった!先生に頼んでおく!』
一哉『わかった…でよければ若杉第三高校の番号言うから
そっちに連絡するように頼んでくれる?』
里奈『わかった。番号は?』
一哉『03-××××-××××』
里奈『わかったよー!先生も一哉が来るならOKしてくれると思うから…また連絡するよ』
一哉『悪いね…じゃあ、また』
里奈『うん、じゃあね!』
俺は電話を切って2人にLINEをいれた。
LINE
一哉『まだ…わかったよ…今から連絡するよ…』既読
一哉『今、部活仲間に連絡して顧問に頼んでもらうよう頼んでおきました。恐らくOKもらえるとのことです』既読
七海『ありがとう!』既読
玲香『ありがとうー!!』既読
『(既読はやいな…まったく…)』
そして、翌日の部活で顧問から、星稜高校との3泊4日の合同合宿が決まったことを知らされた。
俺は…また星稜高校に4日間だけ戻ることになったのだった。
2話に続く
いつもの夏と違うんだ
君は気づいていないけど…。
俺、西野一哉は父親が海外に赴任したため
東京の親戚の家に居候する予定だった。
しかし、親戚の家との連絡がついておらず
急な話でも困るということで…
急遽俺は一人暮らしをすることになった。
俺は前の学校の制服を身にまとい
新しく通う若杉第三高校の事務室に向かっていた。
事務室で転校してきた西野ですと伝えた。
数分後…担任の先生となる佐々木先生という先生が
事務室にやってきた。
佐々木『あなたが西野一哉君?』
一哉『はい』
佐々木『あなたは今日から2年B組だよ。
私は担任の佐々木葉月…よろしくね』
一哉『はい…よろしくお願いします』
佐々木『もう少しで朝のチャイムが鳴って読書の時間になるからね。その読書が終わったらSHRだから、
そこであなたを皆に紹介します』
一哉『わかりました』
佐々木『あなたは…部活なにかやってた?』
一哉『まあ…陸上を少し…短距離ですけど』
佐々木『あら、陸上部?…よかった。うちのクラスにも陸上部が2人いるから…まあ女の子だけど、
仲良くなれたらそっちの方がいいに決まってるから
仲良くできるよう頑張ってね?2人とも明るい性格だし…大丈夫だと思うけど』
一哉『わかりました…声をあと出掛けてみます』
俺がそう言ったところでチャイムが鳴った。
佐々木『あ、鳴ったわね…読書が始まったから行こうか。君は教室の前で待機しててね』
一哉『わかりました』
俺は佐々木先生に連れられ2年B組の教室の前まで
やって来た。
しかし窓もあるため見えてしまうということで
階段の踊り場で待機することになった。
『(2度目のチャイムがなったら…呼ばれるんだよな)』
そう思っているとチャイムが鳴った。
チャイムが鳴ってしばらくすると…
佐々木『西野君?入ってきて?』
俺は呼ばれたので…少し緊張しながら教室へ入っていった。
佐々木先生が黒板に名前を書きはじめる。
生徒A『え、めっちゃ背が高い!』
生徒B『なんか雰囲気優しくない…?』
生徒C『ちぇ…男子かよー』
生徒A『女子じゃなくて残念だったね!』
という声を聞きながら、先生の指示を待っていた。
佐々木『今日からこのB組の仲間になる西野一哉君です…西野君、
自己紹介をしてくれる?』
一哉『兵庫の星稜高校から来ました、西野一哉です。
部活は陸上部でした。…これからよろしくお願いします』
軽く拍手が起こる。
生徒A『先生!少し質問タイムいいですか?』
佐々木『だそうだけど…どう?西野君?』
一哉『全然大丈夫です』
??『はい!陸上部って…本当ですか?』
一哉『ずっとやってたわけじゃないけど…短距離をやってました』
??『え!本当に?私も!短距離なんだ~!』
??『おい、七海!質問タイムなんだからその話あとでよくね?』
七海『うるさいなぁ~優翔…じゃあ、優翔も質問すれば?』
優翔『あ、そうだな!じゃあ…西野君は部活なにやるつもり??』
一哉『部活はまだ決めてません』
優翔『じゃあ!サッカー部おいでよ!!』
七海『優翔だって質問じゃないじゃん!!』
優翔『あ…そうだった~』
優翔と呼ばれる男がそう言うと小さな笑いが起きた。
佐々木『はいはい…そこまで。1限目の授業が始まるから、準備をしてね…西野君の席どこにしようかな?』
七海『はーい先生!私の隣空いてます!』
佐々木『あら、そうだったね…じゃあ、西野君はあそこの席ね』
窓際の一番後ろの席を指差された。
一哉『はい』
七海『こっちの席こっち!!』
俺は七海と呼ばれる女子生徒に手招きをされながら席に向かった。
七海『私、櫻井七海!!よろしくね!!』
一哉『よろしく…お願いします』
佐々木『はいはい、無駄話はあとでね』
七海『あ!すいません!』
一哉『(この人は…クラスのムードメーカーのようだ)』
佐々木『じゃあ、日直?号令かけて』
日直『起立!礼!』
佐々木先生は教室を出ていった。
するとすぐに七海が声をかけてきた
七海『ねぇねぇ!何て呼んだらいいかな?』
一哉『何でもいいよ…一哉でも』
七海『じゃあ、一哉って呼ぶね!』
そんな話をしていると先程の男子生徒もやってきた。
優翔『俺、サッカー部の北野優翔!優翔ってよんでくれ!
俺も一哉って呼ばせてもらっていいかな?』
一哉『うん…もちろん』
優翔『よろしくな!!』
七海『あ、待って!………玲香!!こっちきて!』
玲香『七海?どうしたの?……ってかあんただれ?』
一哉『え…あの…』
七海『さっきの話聞いてなかったの?』
玲香『あー…昨日夜遅くまでイメトレしてたら…眠くて…寝てた』
七海『新しく転校してきた西野一哉君だよ!陸上部だったんだって!』
玲香『え!まじで!…私も陸上部なんだ~!なにやってたの?』
一哉『短距離を少し…』
玲香『え!私と七海と一緒じゃん!!陸上部入るの?』
一哉『まだ部活は決めてなくて…』
優翔『いやいや!一哉はサッカー部がもらう!』
玲香『何言ってんの!優翔!』
一哉『今日、2つとも見学行っていいですか?』
七海『もちろん!っていうかタメ口でいいから!』
優翔『そうだぜ!タメで話そうぜ!せっかく同じクラスになったんだから!
一哉『わかった。ありがとう…じゃあ、今日の放課後見学行かせてもらうよ』
優翔 七海『待ってる!』
一哉『(なんとかこのクラスに馴染んでいけそうだなと思った)』
しかし、七海は…授業中も明るくクラスを盛り上げていて
本当にムードメーカーのようだった。
午前授業が一通り終わり、昼休み…俺はコンビニで買ったパンを
食べていた。
優翔『一哉!!!俺達と食べようぜ?玲香!七海!いいよな?』
玲香『当たり前だよ!』
七海『もちろん!!』
一哉『あ、あぁ…ありがとう』
俺は優翔に呼ばれて3人と昼飯をとった。
優翔『てか、一哉なんでコンビニなの?』
一哉『あぁ……俺、1人暮らしだからさ…』
七海『えー!お母さんは?』
一哉『小さい頃…死んだ。…父親は海外に赴任しててさ』
優翔『え、まじかよ!』
七海『なんか…ごめんね』
玲香『め、めずらしい!七海が謝った!』
七海『珍しいって何よー!私だって謝ることぐらいある!』
優翔『悪りぃな…一哉…こいつらいつもこんなのだから…』
七海&玲香『こんなのって言うな!』
俺は思わず笑ってしまった。
七海『あ!やっと笑った!緊張してるのかずっと暗い顔してたから心配したんだよ!』
玲香『根暗だったらどうしようと思ったよ…』
優翔『笑ってれば一哉イケメンじゃね?』
七海『あ!わかる!』
一哉『そんなことないよ…』
玲香『またまた~謙遜しちゃって!彼女いるの?』
一哉『いたことない…かな』
七海『え!何で今溜めたの!?いるの!?』
一哉『まあ…秘密』
俺たちはそんな話をしながら昼飯を食べた。
ー放課後ー
優翔『じゃあ、先にサッカー部行こうぜ!陸部、今日
ミーティングで最初練習しないからさ!』
七海『あ、たしかにそうだね…一哉、サッカー部行ってきなよ!』
玲香『じゃ、あとで私が迎えにいくよ』
一哉『わかった…優翔どこでやってるの?』
優翔『こっちこっち!…七海!玲香!また明日な!』
七海『うん!…一哉、また明日!』
玲香『じゃあねー!』
俺は一旦、2人のとわかれて優翔に連れられサッカー部の練習を
見に行った。
優翔は練習に参加するため付き添ってはいない
一哉『優翔…エースなんだな…』
?『見学?1年生?』
一哉『あ…転校してきて…優翔に誘われて見学に』
?『あ、本当に?じゃあ、入るの?経験者?』
一哉『いや…まだ迷ってます…やったことはないです』
?『そっかー、入ったらよろしくね…あ、私の名前は山下真冬!
あなたと同じ2年生でサッカー部のマネージャーだよ!』
一哉『そうなんですか…優翔はエースなんですよね?』
真冬『そーだよ~うちのサッカー部は優翔の調子によって試合結果が左右しちゃうの…本当はそれじゃだめなんだけどね』
一哉『そーなんだ…』
俺はそこから30分ほど練習を見ていた。
練習を見ている途中で玲香が約束通り迎えに来た。
玲香『一哉~!練習始まるよ!……あれ?真冬?なにやってんの?…まさか一哉…口説いてた?』
一哉『違う違う…!』
真冬『そう!口説かれちゃった~』
一哉『ちょ!真冬さん!?』
真冬『うそうそ(笑)、サッカー部のこと教えてたんだよ』
玲香『なぁんだ~…じゃあ一哉行こうか!』
真冬『じゃ、入るならいつでも待ってるからね~』
一哉『わかりました。ありがとうございました』
俺は玲香と一緒に陸上部の練習を見に行った。
玲香『一哉は本当に真冬を口説いてないの~?』
一哉『だから…説明聞いてただけ…』
玲香『かわいいなぁと思った?』
一哉『まあ思ったけど口説いてないから…』
玲香『真冬は彼氏いるから狙っても無駄だよ~………あ!丁度七海が短距離練習やってるじゃん!』
玲香が指差す方を見ると、確かに七海が走っていた。
一哉『はや…』
玲香『知らないかもしれないけど…七海はうちのエースだよ?
インターハイベスト4にも残ってるし』
一哉『ベスト4!?うっそ!?』
玲香『速いでしょ~』
一哉『玲香さんは?』
玲香『優翔と七海みたいに玲香でいいって…私は普通かな?』
一哉『そうなんだ…懐かしいなぁ陸上部』
玲香『一哉、走ってみる?』
一哉『いや…もう1年近くやってないし…』
玲香『いいからいいから!……七海!』
玲香に呼ばれて七海がこちらに気づいた。
七海『あ!玲香!!一哉も!』
玲香『やっほー!一哉が七海に惚れてたよ~』
一哉『違うから!』
七海『え、嬉しいなぁ~………んで?玲香…何?』
玲香『一哉が走りたいんだって…短距離の男子と1回走らせてみてよ』
七海『あ、わかった!じゃあ…男子の俊足…好一!!』
好一と呼ばれる男がこちらに近づいてくる。
好一『どうしたの?櫻井先輩?』
七海『この人が走りたいんだって!少し相手してあげてよ』
好一『いいですけど…この人は?』
玲香『転校してきた西野一哉!同じ短距離やってたんだってさ』
好一『へぇ…成宮光好一です。じゃあ…やりましょうか』
俺はやるとも言っていないのに勝手にやることになってしまった。
七海『じゃあ、行くよ?………よーい…ドン!』
俺は言われるがままに走る…その結果…。
玲香『か、一哉…速くない!?!?』
七海『は、速い…』
一哉『…そうでもないよ…』
好一『あの…失礼ながらどこの高校ですか?』
一哉『星稜』
好一『せ、星稜高校!?兵庫のですか!?』
一哉『そうだけど…』
七海『なに、好一知ってるの?』
好一『いやいや知ってるも何も!陸部男子の名門高校ですよ!』
七海『え、うっそ!…インターハイ出場何人いた…?』
一哉『俺と…友達2人と女子が3人』
玲香『一哉出てたの!?』
七海『じゃあ、もう陸上部入りなよ!!名門の生徒が入れば
うちの陸上部強くなるし!…お願い!』
玲香『私からも頼む!!んね!!』
好一『お願いします!』
一哉『………わかったよ…入るよ』
俺がそう言うと…陸上部のメンバーたちが大喜びで俺を囲んでくる。
部員A『すげぇ!星稜の選手が仲間になった!』
好一『んな!すげぇよな!』
一哉『とりあえず…俺は今日はここで…』
七海『あ、まって!一緒に帰ろうよ!』
好一『えぇ!?櫻井先輩…練習は!?』
七海『一哉の入部祝いで終わり!』
玲香『勝手に決めて…まあいいけど…終わりでいいよ…解散!』
陸上部一同『やったぁ!お疲れ様でした!』
その後…俺は2人と一緒に帰ることになった。
七海『いやぁ、まさか一哉があんなに速いなんて…』
玲香『七海見てビックリしてたのが嘘みたい…』
一哉『だから…そんな速くな…』
2人『あの速さで速くないって言われたらうちらどーなんのよ!』
一哉『ごめん…』
玲香『まあ…いいよ。入部が決まったし…あ、部長私だからよろしくね』
七海『そうだね!明日から楽しみ!』
一哉『うん…まあがんばります…』
玲香『………あ、私こっちだから…じゃあね』
七海『ばいばーい!』
玲香『じゃあね!』
玲香は俺達とは反対の道へゆっくりと消えていった。
七海『なんかごめんねー、今日は振り回しちゃって』
一哉『いや…全然いいよ…むしろ嬉しかったし』
七海『そっかぁ…ならよかった!』
一哉『七海……さんは…』
七海『何で玲香がいたときは呼び捨てできてたのに
2人だとさん付けな訳?…………あ!本当に惚れてくれたの!?』
一哉『惚れてるとかじゃなくて…』
七海『じゃあなに~?……まあいっか』
一哉『七海はさ?なんで陸上やってるの?』
七海『あ、やっと呼んでくれた。………んー風を切る感じが楽しい!風との一体感が気持ちよくてさ!!』
俺はその言葉を聞いた瞬間…あることを思い出した。
過去
??『私は風を切って走るのが楽しいの!一体感というか…風が私に話しかけてくるみたいで!』
一哉『なんだそれ…変なの…』
??『変なのって言うなよー!とりやぁ!』
俺は、彼女に鞄で叩かれた。
一哉『なにするんだよ…』
七海『…や………一哉!!!』
俺は、呼ばれる声に我に返った。
一哉『あ…ごめん…ど、どうしたの?』
七海『私の理由はそれだけど…一哉はなんで走ってるの?
というかなんで走るのやめてたの…?』
一哉『理由…か…約束があるからかなぁ…やめたのは…色々あって……』
七海『言えない…?』
一哉は『まあ…色々あってね…いつかは言うよ…』
七海『そっか!なら待ってるよ!』
一哉『七海が走ってる姿かっこよかったよ』
七海『え…あ、ありがと!…努力してきたかいがあった…』
一哉『褒められたの初めてでもあるまいし…』
七海『初めてだよ』
一哉『え!?な、なんで…』
七海『普段のキャラのせいで、明るくて当たり前、七海ならできて当たり前みたいに思われてるとこがあるのかも。
でも…私本当は全然明るくないの。すごい負けず嫌いでネガティブ。試合前なんて震えが止まらないの…でも走ると風が私に話しかけてきてくれる…がんばれ!って…あ、ごめん!急に変な話しちゃって…』
一哉『意外…』
七海『ん?』
一哉『意外…あんなに明るい七海にこんな一面があるなんてさ…
すごい努力家なんだなって感心しちゃった』
七海『努力家…か…それも違うけど…まあいいや!……
あ!私あっちだから…じゃあね!!』
一哉『あ、あぁ?じゃあね…』
七海は駅に向かって走っていった。
俺は1人で帰りながら…七海の言葉を思い出していた。
『(風を切る感じが楽しい!風との一体感が気持ちよくてさ!!か…兵庫にいるあいつは…今頃走ってんのかな…俺が…走るのをやめた理由…か…)』
俺は家に着いてからもずっとそんなことを考えていた。
翌朝…学校へ登校してると優翔と七海に会った。
優翔『おはよ!一哉!!!』
七海『おっはよー!』
一哉『おはよう…』
優翔『一哉!真冬から聞いたけどサッカー部入るんだって!?』
一哉『は!?入るなんていってないし…(あの人勝手なことを…)』
七海『フッフッフ…優翔残念だったね!一哉は私達陸上部がもらったよ!時期エース間違いなし!!』
優翔『えぇ!?真冬…あいつ嘘ついたな…』
七海『一哉はインターハイ出場経験がある凄足の持ち主!』
優翔『えーまじかよー!じゃあ…なんでやめたんだ?全国狙えるのに…』
一哉『単純に疲れただけ…ってことにしとく』
優翔『なんだよそれー…』
七海『いつかしっかりした理由教えてくれるってさ!だから今はそれでいいじゃん?ね?優翔?』
優翔『まあ…それなら!いいよ…(笑)』
俺は転校2日目にしてなんとか友達ができていた。
途中で玲香も合流し、4人で登校するのがその日から
当たり前になっていった。
俺が転校して約3週間が経っていた。
先週はテスト週間でみんなも目が血走っていて怖かったが
テストも無事、みんな赤点にならずにすんだようだった。
テストが終わり…気づけばもうすぐ夏休みだった。
俺はすっかり馴染んだ陸上部で短距離を走っていた。
その時、同じ短距離の玲香と七海が声をかけてきた。
玲香『一哉…あのさ相談あるんだけど?』
七海『お願いだからできるだね了承してほしいな』
一哉『内容によるけど…』
玲香『あのさ…一哉の転校前の学校と夏休み合宿したいんだけど…事前にお願いしといてくれないかな…』
一哉『えっ…』
前の学校…つまり星稜高校とみんなが合宿をしたいと言い出した。
七海『だめかな…?』
一哉『でも…』
玲香『お願い!!』
俺は2人のお願いを断りきれず…合宿のことを事前に頼むことになった。
その日の夜…七海と玲香からLINEがあった。
LINE
七海『一哉!!!連絡してくれたかな?』既読
玲香『できれば今日中に頼みたいんだけど…』既読
一哉『まだ…わかったよ…今から連絡するよ…』既読
俺はそれだけ返信し…
星稜高校の陸上部仲間…里奈に電話を掛けた。
TEL
里奈『もしもし…』
一哉『もしもし…里奈…?』
里奈『一哉…どうしたの…?』
一哉『いや…久しぶりだなって…』
里奈『久しぶり…だね』
一哉『最近走ってる?』
里奈『うん…まあ…最初は一哉が抜けて皆ショック受けてたけど
今はなんとかやってるよ』
一哉『そっか…あのさ…お願いがあって…』
里奈『お願い?』
一哉『うん…顧問の沢木先生に…合宿を頼みたいんだ』
里奈『え、合宿?』
一哉『俺、こっちでも陸上部に入ったんだけど…その仲間が
インターハイ常連高校の星稜と合同でやりたいんだってさ…』
里奈『一哉も来るの?』
一哉『まあ…そりゃ部員だし行くよ』
俺がそう言った途端…里奈のテンションが上がった。
里奈『え!本当!?皆喜ぶよ!わかった!先生に頼んでおく!』
一哉『わかった…でよければ若杉第三高校の番号言うから
そっちに連絡するように頼んでくれる?』
里奈『わかった。番号は?』
一哉『03-××××-××××』
里奈『わかったよー!先生も一哉が来るならOKしてくれると思うから…また連絡するよ』
一哉『悪いね…じゃあ、また』
里奈『うん、じゃあね!』
俺は電話を切って2人にLINEをいれた。
LINE
一哉『まだ…わかったよ…今から連絡するよ…』既読
一哉『今、部活仲間に連絡して顧問に頼んでもらうよう頼んでおきました。恐らくOKもらえるとのことです』既読
七海『ありがとう!』既読
玲香『ありがとうー!!』既読
『(既読はやいな…まったく…)』
そして、翌日の部活で顧問から、星稜高校との3泊4日の合同合宿が決まったことを知らされた。
俺は…また星稜高校に4日間だけ戻ることになったのだった。
2話に続く
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