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3章 青春恋物語
青春恋物語3-4
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一哉side
俺は美月といつものようにふざけあい、
笑いながら寺に帰ってきた。
寺に着いた俺は部屋に戻ろうとする美月に
七瀬からの伝言を伝えた。
俺『あ、美月!』
美月『ん?何?』
俺『さっきも言ったけど一応伝えとくね。
七瀬からの伝言!3時半には準備はじめるってさ!サポート役…頼んだよ!』
美月『あ、うん!任せなさい!』
俺はそれだけ伝えて美月とわかれた。
俺が部屋に戻るとすでに買い物を終えて帰ってきていた七瀬がいた。
俺『あ、七瀬…お帰り』
七瀬『ただいま…っていうか、一哉もお帰り…だね』
俺『ん?…あぁ…ただいま?』
七瀬はおかしそうに笑っていた。
俺『夕飯のメニュー決めた?』
七瀬『今考えてるとこだよ。時間もあと30分しかないし…悩んでるとこ。』
俺『俺はななせが懸命に作ったものなら…
なんでも食べるよ?』
俺がそういうと七瀬は笑いながら
七瀬『なにそのベタな台詞~』
と言ってきた。
俺『本当のことだし…まあベタすぎたか…』
俺は肩をすくめて笑った。
七瀬『でもありがと。メニューは今決めたよ。…教えないけどね~』
俺『いやいや、教えてよ!…ま、楽しみにしてるよ』
そこまで話して俺は床に寝転がった。
すると七瀬が不意に俺に聞いてきた。
七瀬『一哉…ってさ?好きな人とかいるの?』
俺『え?好きな人?…部活の皆好きだよ?』
七瀬『鈍感…そうじゃなくて、
恋愛的な意味で好きな人…だよ。』
そう聞かれて俺は考えてしまった。
部活ばかりで…恋愛的な意味で考えたことなんてなかったから、答えれなかった。
俺『うーん…はっきり誰が好きとか
そういうのはないのかな…
はっきりこの人!って思い浮かばないし
恋愛なんて考えたこともなかったから。』
七瀬『え、ほんとに?美月とか瑠夏みたいにかわいい人がいるのに?』
俺『可愛い…ね…性格を知り尽くしてると
可愛いと言うより怖さが目につくよ…
俺からしたら七瀬の方が可愛いように見えるよ』
七瀬『ちょ…急に何言ってんの…』
七瀬は赤くなってしまった顔を手で隠した。
七瀬『でも、美月も瑠夏もさ?
確かスカウトされたことあったんだよね?』
俺『あー…そんなこともあったっけ…』
確かあれは…高校入る直前の春休み…
田舎の生活に飽きた!と言い出した
2人に無理矢理連れられて東京に遊びに来ていた俺。朝からテンションが高い2人と
渋谷やら原宿やらに行って買い物をしていた。
そんなとき突然怪しい男が名刺を見せて
芸能界でモデルとして働かないか?というスカウトをしてきた。
田舎者の俺は警戒して2人を連れて逃げようとした。
…が…2人は『興味ない』とはっきり
告げてしまったのだ…。
俺は男に謝って2人を連れて逃げ出した。
七瀬『やっぱりスカウトされてるじゃん?』
俺『あんなの本物かもわからないし…』
七瀬『でも2人を狙ってる男子結構多いよ?クラスの男子とか…普通に私に2人のこと
聞き出そうとしてくるし…』
俺『個人的な思いなんだけど…
俺は部員の保護者的な目線をいつからか持ってるんだよね。』
七瀬『え?保護者?』
俺『そう。だからメンバーになんかあったら助けるし…変な虫がつかないよう守ってる…つもりだよ。俺も2人のこと聞かれるけど答えたことないからね』
七瀬『へぇ…じゃ私を助けてくれるのも
保護者的な感覚なんだ?』
俺『もちろんそれだけじゃないけど…
全部話すと恥ずかしいから…ここから先は企業秘密。』
七瀬『え~教えてよ』
俺『いつかね…』
七瀬『じゃ、いつか本当に教えてね?
…私そろそろ準備にいくね』
俺『約束するよ。…頼んだよ!期待してます!』
俺は七瀬を見送って、眠りについた。
5話につづく。
俺は美月といつものようにふざけあい、
笑いながら寺に帰ってきた。
寺に着いた俺は部屋に戻ろうとする美月に
七瀬からの伝言を伝えた。
俺『あ、美月!』
美月『ん?何?』
俺『さっきも言ったけど一応伝えとくね。
七瀬からの伝言!3時半には準備はじめるってさ!サポート役…頼んだよ!』
美月『あ、うん!任せなさい!』
俺はそれだけ伝えて美月とわかれた。
俺が部屋に戻るとすでに買い物を終えて帰ってきていた七瀬がいた。
俺『あ、七瀬…お帰り』
七瀬『ただいま…っていうか、一哉もお帰り…だね』
俺『ん?…あぁ…ただいま?』
七瀬はおかしそうに笑っていた。
俺『夕飯のメニュー決めた?』
七瀬『今考えてるとこだよ。時間もあと30分しかないし…悩んでるとこ。』
俺『俺はななせが懸命に作ったものなら…
なんでも食べるよ?』
俺がそういうと七瀬は笑いながら
七瀬『なにそのベタな台詞~』
と言ってきた。
俺『本当のことだし…まあベタすぎたか…』
俺は肩をすくめて笑った。
七瀬『でもありがと。メニューは今決めたよ。…教えないけどね~』
俺『いやいや、教えてよ!…ま、楽しみにしてるよ』
そこまで話して俺は床に寝転がった。
すると七瀬が不意に俺に聞いてきた。
七瀬『一哉…ってさ?好きな人とかいるの?』
俺『え?好きな人?…部活の皆好きだよ?』
七瀬『鈍感…そうじゃなくて、
恋愛的な意味で好きな人…だよ。』
そう聞かれて俺は考えてしまった。
部活ばかりで…恋愛的な意味で考えたことなんてなかったから、答えれなかった。
俺『うーん…はっきり誰が好きとか
そういうのはないのかな…
はっきりこの人!って思い浮かばないし
恋愛なんて考えたこともなかったから。』
七瀬『え、ほんとに?美月とか瑠夏みたいにかわいい人がいるのに?』
俺『可愛い…ね…性格を知り尽くしてると
可愛いと言うより怖さが目につくよ…
俺からしたら七瀬の方が可愛いように見えるよ』
七瀬『ちょ…急に何言ってんの…』
七瀬は赤くなってしまった顔を手で隠した。
七瀬『でも、美月も瑠夏もさ?
確かスカウトされたことあったんだよね?』
俺『あー…そんなこともあったっけ…』
確かあれは…高校入る直前の春休み…
田舎の生活に飽きた!と言い出した
2人に無理矢理連れられて東京に遊びに来ていた俺。朝からテンションが高い2人と
渋谷やら原宿やらに行って買い物をしていた。
そんなとき突然怪しい男が名刺を見せて
芸能界でモデルとして働かないか?というスカウトをしてきた。
田舎者の俺は警戒して2人を連れて逃げようとした。
…が…2人は『興味ない』とはっきり
告げてしまったのだ…。
俺は男に謝って2人を連れて逃げ出した。
七瀬『やっぱりスカウトされてるじゃん?』
俺『あんなの本物かもわからないし…』
七瀬『でも2人を狙ってる男子結構多いよ?クラスの男子とか…普通に私に2人のこと
聞き出そうとしてくるし…』
俺『個人的な思いなんだけど…
俺は部員の保護者的な目線をいつからか持ってるんだよね。』
七瀬『え?保護者?』
俺『そう。だからメンバーになんかあったら助けるし…変な虫がつかないよう守ってる…つもりだよ。俺も2人のこと聞かれるけど答えたことないからね』
七瀬『へぇ…じゃ私を助けてくれるのも
保護者的な感覚なんだ?』
俺『もちろんそれだけじゃないけど…
全部話すと恥ずかしいから…ここから先は企業秘密。』
七瀬『え~教えてよ』
俺『いつかね…』
七瀬『じゃ、いつか本当に教えてね?
…私そろそろ準備にいくね』
俺『約束するよ。…頼んだよ!期待してます!』
俺は七瀬を見送って、眠りについた。
5話につづく。
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