青春と恋の物語

NISHINO TAKUMI

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3章 青春恋物語

青春恋物語3-3

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瑠夏side


七瀬の一哉と同じ部屋がいいの一点張りで
部屋が分かれてしまった私。
私は部屋で本を読んで過ごしていた。
さっき、美月と一哉が2人で出掛けるのをみて少し心がざわついていた。

『(美月のことだし…大胆なことしてなきゃいいけど…私も1回してるから人のこと言えないけど…なんだかんだ言って皆一哉の優しさと真面目さに惹かれてるんだよね…
でも、一哉の弱点…柔道以外興味なし、
柔道以外超鈍感…多分はっきり告白しないとわからないんだよなぁ…)…はぁ…』

時間はもう2時半を過ぎた頃だった。

『(本当にやることないんだよな…)』
やることもなく…私は眠りについた。


七瀬side


私は一哉に指名されて夕飯の担当になった。
早速今日の夕飯から作らなければいけなくなったので、調理場へ行ってみた。

『(な、なにこれ…肉とか卵しかない…)』
私は最近の食事のことを思い出す…
『(重いものしか確かになかったな…
サラダとかもあったけど少量だったし…)』
私は4日間の胃を休めれる食事を作ることにした。

私は部屋に戻って一哉に
私『夕飯の買い出しに行ってくるね。
冷蔵庫とか…中身やばかったから。』
一哉『あ、まじ?ごめんな。勝手に決めちゃって…
美月より瑠夏の方が料理できそうだったから
昼の時間に置いてみたんだ。
七瀬は前自分で弁当作ってきてたから
相当上手いって思ったんだよね。
1日の最後…寝る前ぐらいちゃんとしたもの食べたかったから任せちゃった。
朝は俺がやるからさ?ゆっくり寝ててよ
休みがない日ぐらいさ!』

私は話を聞いてビックリした。

『(あの一瞬でそこまで考えて私に任せてくれたんだ…私がお弁当作ってきてたの覚えてくれてたんだ…嬉しいな…)全然大丈夫だよ?やっぱり一哉は優しいね。
じゃあ、行ってくるね?3時半には準備始めるから…美月にも言っといてくれる?』
一哉『あぁ。わかった。伝えとくよ。
いってらっしゃい』

私は一哉に見送られて部屋を出た。
『(私はやっぱり一哉が好き。
でも…最近なんか美月と瑠夏の一哉との近距離感すごいんだよな…もしかしてなんかあったのかな…)』
私は不安になりながらも料理で
しっかり一哉に見てもらおうと気合いを入れ直すのだった。


美月side

少しの間抱き締めあっていた私達だったが
自然と離れてゆっくりと寺に戻る道を歩いていた。
私『…ごめんね…さっきのは…気にしないで』
一哉『気にするよ…急に泣き出すから焦ったし…』
私『ごめんごめん…私の勝手な勘違いかもだけど、一哉にはっきり求められた感じがして…嬉しくなっちゃった』
一哉『あぁ、俺が冗談で言ったやつ…?
本当に抱き締めてくれるとは思わなかったけど…美月を求めてるのはいつもだよ?
練習も美月がいないと困るし…
落ち込んだとき美月とふざけてると
すぐ元気になれるし。』
私『はぁ?なにそれ…私は都合のいい女って訳ですか…』
一哉『いや、そーじゃなくて…』
私は少し焦った様子の一哉が面白くて
笑ってしまった。
一哉『やっと笑ったね~?さっきまで暗い顔してたから心配してたけど…よかったよ。』
『(ずっと心配してくれてたんだね…)
ありがとね。ほんとに。…あ、約束のこと忘れないでよ?』
一哉『え?なんのこと?』
私『は!?さっき約束したこと…もう忘れたの!?』
そんな私を見て一哉は笑いながら
一哉『嘘だよ…しっかり覚えてますよ
合宿が終わったら旅行に連れてけばいいんでしょ?お嬢様の申し付けを忘れるわけがございません』
私『ならよろしい』
一哉『あ、のってきたな~』

私達はその後もいつものようにふざけあって
笑いながら寺まで戻ってきた。


4話につづく
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