青春と恋の物語

NISHINO TAKUMI

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3章 青春恋物語

青春恋物語3-7

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一哉side


俺は美月と七瀬の料理を食堂へ運ぶのを手伝い…ついに初日の飯となった。

一同『いただきます…!』

男子3人は試合の疲れもあるのか…
ほぼ無口で食べ続けていた。
決勝戦をやる気満々でいた
俺、美月、瑠夏はアドレナリンが
出まくってるせいなのか
疲れを感じず全然元気でいられた。
俺は少し寝ているのもあるが
疲れは感じていなかった。

美月『ねえー、一哉…
一哉がさっきやってた両襟背負い私に教えてよ。』
瑠夏『あ、私も覚えたいな。
練習してなくても皆背負いやってたし…覚えといて損はないと思うんだよね』
俺『だめー…あれは俺の隠し技なの。
もう出しちゃってるけど…入るタイミングも違いがあるから教えません!』 
瑠夏『あ、わかった!奪われて負けるのが怖いんだ~!』
美月『あ、一哉そういうことなの?』
瑠夏『そーなんでしょ?』
俺『違うわ!美月も両襟やってたけど
あれは本当に奇跡だし…
奇跡にやられるほど俺は弱くないので!』
美月『はあ?勇紀!あれは奇跡だったと思う!?』
勇紀『…あ…いや…』
俺『ほら!勇紀はっきり言えって!』
美月『言うのを強要するのはどうかと思いまーす!』
将太『…美月に同感…』
俺『さっきまで疲れきった顔してたくせになんで今口を出すんだよ!将太!』
将太『悪いか!こんなうまい飯食ってりゃ元気にもなるわ!』
瑠夏『あ、確かにおいしいよね~
美月も七瀬もやるじゃん?』
美月『…』
七瀬『あ…ありがと!おいしいならよかった!野菜炒めは美月が作ったんだよ?』
俺『へぇ…意外できるもんなんだな』
美月『…うん…』
美月が急に元気がなくなったのが
気になったが…そこは触れないことにした。
七瀬『食べ終わったらそのままおいといてね!片付けておくからさ~』
一同『了解~!』
本当に七瀬を夜に置いてよかったと
心からそう思う俺だった。
ただ1つ気がかりなのは美月の様子がおとなしくなったこと…なぜ?


七瀬side

食事を終えた皆が各自の部屋に戻っていった。
私は一哉と2人で後片付けをしていた。
私は1人でいいよっていったんだけど…
一哉『七瀬も疲れてる…と思ったからさ』
私『ありがとう…(それは一哉も同じはずなのに…)ごめんね?』
一哉『いいよいいよ?早く片付けよ!』
私『そうだね!』
私達はどんどん片付けていって
10分ぐらいで後片付けを終らせた。
一哉『ふぅー…終わったぁ…』
私『お疲れ様…大丈夫?疲れてない?』
一哉『んー、大丈夫だよ…結局決勝戦やらなかったからさ。決勝戦やってればもう少し疲れてたかも…だけどね』
私『今日の皆…かっこよかった…
いつも、はしゃいでる皆じゃないみたいだった。』
一哉『そーなんだよね!あいつらもやればこんなに強くなるんだってことがすごいわかった。』
私『特に皆じ一哉との試合は…狩人みたいな目をしてた…怖くなかった?』
一哉『怖かったよ…嬉しかったけどね。こんなに俺に真剣に来てくれるなんて今までなかったから……まぁ…美月と瑠夏はいつも殺しに来るけどな』
一哉笑いながらそんなことを言っていた。
私『一哉もたまには…ゆっくり休みなよ?私にできることあれば言ってね?』
一哉『ありがとな~本当に七瀬だけは唯一の俺の味方だよ‥
七瀬も俺にできることあれば何でも言ってな?』
私『ありがとう~…でも今回の合宿…振り替えるのはまだ全然早いけど…
ゆっくり話ができるのなんてこの4日ぐらいだもんね…もうちょっと話さない?』
一哉『ここじゃあれだし…部屋で話そうよ。最初の部屋割で俺達おなじ部屋なんだからさ?』
私『うん!』
私と一哉は一緒に部屋に戻っていった。


一哉『あぁぁぁーなんだかんだ言っても疲れた~』
私『やっぱり疲れてるんじゃん?』
一哉『だって全部で何試合だ…?
見てるだけでも全部白熱して疲れるしさ。5試合?やることなんて滅多にないもん予選大会も3.4が最高だし…』
私『まあそうだよね…
あ、ねえねえ…お願い聞いてくれないかな?というか一哉にご褒美あげさせてくれない?』
一哉『え?なんのご褒美?』
私『準優勝の。まああとは…
私達3人の世話してくれたことのお礼というか…』
一哉『え…準優勝なら優勝の美月にあげてよ~俺はもらえないよ…
世話したのも俺の好きでだし…』
私『…嬉しかったんだもん』
一哉『え?』
私『一哉が…私のために蓮に怒った?のが…』
一哉『…』
私『自分のために怒ってくれるなんて…滅多にないことだもん…
私を誰よりも先に助けてくれたし…』
一哉『七瀬は大切な仲間だから……当たり前なんだけどな…』
私『当たり前ができない人なんてたくさんいるんだよ。…蓮だって私のことは大切とか言ってくれるけど…助けてはくれなかったし…助けようとはしてくれたけどね…だからさお願い。お礼をさせて?』
一哉『…』
一哉はそこからしばらく考えて…
一哉『わかったよ?でもご褒美ってなに?』
私『私の家来てよ。料理とか…大したもの出せないけどおもてなしするからさ…?』
一哉『え!?!?七瀬の…家?』
私『嫌なら一哉の家でも…』
一哉『嫌じゃないけど…いいのかなぁ…家族いるだろうし…』
私『夏休み最後の日まで海外行ってていないの。』
一哉『え!?…まさかこの合宿のせいで…七瀬置いてかれたの…?』
私『…そういう訳じゃないけど…優先したには…したかな』
一哉『1人で合宿終わったら2~3日すごすの?…危なくない?』
私『大丈夫だけど…寂しいには寂しいんだよね…だからお礼とお願いの意味を込めて…来てくれませんか?』
一哉はしばらく考えた結果…

一哉『わかった…』
そう返事をしてくれた。

私『ありがとう!楽しみにしててね!
じゃ、私お風呂行ってくるね~!一哉は…寝る?』
一哉『まだ入ってないし…最後に入ろうかな?それまでイメトレしてるよ。』
私『そっか!じゃ、またあとでね!』
私は幸せ気分でお風呂場に向かった。


8話につづく
8話の前にまとめ編があります
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