青春と恋の物語

NISHINO TAKUMI

文字の大きさ
88 / 128
3章 青春恋物語

青春恋物語3-32

しおりを挟む
瑠夏side

まだ…私は一哉に抱き締められていた。
私は出来る限りの力で一哉を抱き締めていた。
『(私に勇気があれば…ここで告白したり…キスできるんだけど…)』
私『か…一哉…』
一哉『…』
私『!?な、なんで泣いてるの!?』
一哉『いや…瑠夏とかに必要とされてるのが…改めて実感できて嬉しくて…』
私『一哉…』
一哉『瑠夏…ごめんね…怪我してなければもっと色々願い叶えてあげたいんだけど…』
私『ははは…一哉らしいね』
一哉『なにが?』
私『自分の感情に馬鹿なくらい素直なところがさ』
一哉『俺の長所でバカは余計だよ』
私『…お願い叶えてくれる…?』
一哉『できることなら…何でも。
あ、怪我しててもできることね?』
『(…願いが叶うなら……)』
私『…♭※♭€…』
一哉『え?』
私『…キス…して…』
一哉『え!!?!?』
私『…私と…いつでも出掛けてくれるって……誓って…?その…付き合うとかじゃなくて…その…これなら本当の証拠になるし…』
一哉『え、いや…でも…その、ほら…』
私『嫌なの…?』
一哉『…』
私『お願い…』
一哉『目…瞑って…』
私は素直に目を閉じた。
私『(ドキドキするものなんだな…やばい…緊張する…)』
そう思って待っていると…
私のおでこに温かい感触が…。
私は驚いて目を開いた。
一哉が私のおでこにキスをしていた…。
『(唇じゃないんかい!!!)そっち!?』
一哉『唇…の方は自分の好きな人にしなよ…俺がするわけにもいかないし…ね?』
私『(ほんっとうに鈍感!!!)馬鹿!』
私『はぁ…』
一哉『まあ…これで契約というか約束したということで…』
私『むー…』
一哉が笑いながら私の頭を撫でた。

※この話は至って清純なお話です…

私『まあいいよ…一哉?そろそろ帰ろっか…時間わかる?』
一哉『えっと…2時になるとこ……』
一哉は画面を見て固まった。
私は自分のスマホを開いて確認するために画面を表示すると…。
美月やら七瀬からのLINEや電話が
大量に来ていた。
私は急いで電話を掛けた。

私『もしも…』
そこまで私がいったところで…
美月『瑠夏!!!!あんた!今どこにいんの!?病院にいないから探してるんだよ!?』
七瀬『美月…落ち着いて……どこにいるの?瑠夏』
私『それが…海にいるの…』
電話越しの2人『海!?!?!?』
私『…うん…私が無理矢理連れてってもらったんだよ。一哉は悪くないから責めないであげて?』
美月『そりゃいいけど…早く帰ってきなよ?一哉は怪我人だし…一応安静期間なんだから…』
私『うん…今から帰るところだよ』
七瀬『帰ってきたらたっぷりお話聞かせてもらいますからね』
私『七瀬、電話で敬語は怖いよ…
うん…じゃあ』
私は電話を切って一哉の方を見た。
丁度一哉も電話でいじられてるようで…
一哉『わかってるって!そんなわけないから!!!…おう…またあとで…』
そんな会話をしながら切っていた。

私『怒られちゃったね』
一哉『帰ってからが怖いっす…』
私『美月には説明しといたから…将太に気を付けてね』
一哉『お、おう…』
一哉は松葉杖を使ってゆっくりと
進み始めた。
私『一哉!!』
私はそう叫んで近づいていった。
一哉『え…?』
私は一哉のところへ走っていった。
私『一哉!目を瞑って?』
一哉『なんで?』
私『まぶたに砂がついてるんだよ』
一哉『え、嘘…』
一哉は目を瞑ったので…
そこを狙って、私は一哉の首にキスをした。
一哉『!?なにしてんの!?』
一哉は目を開けて私を見る。
私『将太に怒られないといいね…』
一哉『え!?なんで!?』
私『ほら、帰るよ』
一哉の質問には答えずに…
首についたキスマークのことを今は
秘密にしておいた。



33話につづく

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。 「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく… なお、スピンオフもございます。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

秘書と社長の秘密

廣瀬純七
大衆娯楽
社内の調査のため、社長・高橋健一はこっそり秘書・木村由紀と不思議なアプリで入れ替わることに。 突然“社長役”を任された由紀と、自由に動ける立場を手に入れた高橋。 ふたりの秘密の入れ替わり作戦は、どの様な結末になるのか?

処理中です...