超越力の学園：星の力と絆

～第1章～

第4話 〜Breaking In The Silence〜

｢俺らは納得いかへん！！｣

　政府機関 Sランク 第6位が発した言葉の後に、｢そうだそうだ！！｣や｢お前が、第1位なんて認めねぇ！！｣、｢雑魚な癖して、どんな不正をしたんだ！！｣など。第7位～第10位達も否定している為、まるで……罵詈雑言の嵐だった。

｢あの～。先輩方……？
不正してたら、私たちが失格してるはずですよ？
しかも、元第1位～元第4位の方たちも見ていて同意の上で第1位にしているので不正はしてないですよ？｣

｢なんだと！？  Aランク如きが……。
口答えすんな！！｣

　政府機関 Sランク 第6位の攻撃に対して
僕はスナイパーに無限属性を付与して、撃った。
すると、その無限属性を付与された銃弾は……Sランク 第6位の攻撃に当たり、当たった直後……収縮され粉々に散った。

｢っ……！｣

　撃ち終わった後、僕はガンマさんの前に立つ。

｢だ、大丈夫ですか？！
ガンマさん！！｣

｢……は、はい！！
だ、大丈夫……です。｣

　立場が急に逆転したから、敬語で話していたガンマさん。

｢ガンマさん、いつもの様な態度で……。｣

｢で、ですが！！｣

｢政府機関 Sランク 第1位の権限です。
いつもの接し方で居てください。｣

｢……。え、あ、う……うん。わ、分かった。｣

　デルタは政府機関のSランク 第6位～第10位までの奴らを睨んだ。

すると、第6位～第10位の奴らは少し……怯んでしまった。

｢じゃ、分かった。
お前らは……僕が嫌なんだろ？
ならば……僕と勝負した方が分かるんじゃないか？｣

　デルタが言った事をガンマは驚きながら止めようとしていた。

｢ちょいちょいちょいちょい……ちょっと待ってよ！  いくら……第一位だからって、一対他はキツすぎるよ？！｣

　すると、デルタはフッと鼻で笑いながら言った。

｢まぁ、やってみないと分からないさ……。
大丈夫……。勝ってくるから。｣

　ガンマの肩をポンポンとしながら……前に立つ。

｢さぁ、掛かってこいよ。
準備は出来てるぜ。｣

　と、言うと……。

｢いいのか？？
負けたら……お前は1位の称号を外されるんだぞ？｣

　そう……第6位の奴が言った。
するとデルタは若干、キレた感じで言う。

｢いいから、さっさとやれよ。
……めんどいな。｣

　その言葉が逆撫でされて、第6位～第10位の攻撃を同時にする。

それをデルタは虚無属性でかき消した。

｢なぁ、無限だったり……虚無だったり、
しつけぇーな！！｣

　更に、高火力の第6位～第10位の攻撃をデルタは喰らった。

｢よし、やったか？｣

　第6位の言葉を背に、デルタはそのまま突き進む。

｢何！？  な、何故だ！？｣

｢答えは簡単だ……。
この全能的な属性の力で、
全てを創造し、
全てを破壊し、
ありとあらゆる事を維持すればいい。

その為には、邪魔する奴らは……
ひたすらに殺せばいい。
それだけの事だ。

それでも、お前らは……邪魔をするか？｣

　第6位～第10位の奴らの顔を近づけながらドス黒いオーラを出してトラウマレベルぐらいに恐怖させた後に、また鼻で笑いながら王座に座る。

｢いいか？
僕の言葉であり、権限だ……。｣

そして、第2位～第5位の者達とガンマは膝を着きながら命令を待機する。

｢この日本の仕組みを変える。
この実力主義を寄り良い環境にしたい。
その為には……DランクとEランクの関係を崩す。｣