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第8章 宣戦布告(新5日目)
8ー5 新5日目会議
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「犯人は、ラジェーシュさんです。ラディカさんの部屋の中から指紋がたくさん見つかりました」
淡々と述べるダルシカにラジェーシュは目を剥く。
「皆さんは何か勘違いをしているのではないかと思いました」
ダルシカは両手をテーブルに置いて話し始めた。それはまるで演説だった。
「我が国は世界最大の民主主義国家で、必然的に法治主義です。ここで起こっているのは殺人事件で、必要なのは証拠です。ですから私はずっと指紋の採取をしてきました」
(掃除に執着したのはそういうこと……)
白い粉を入れた容器を持ちこまめに歩き回っていたが全く気に留めなかった。洗剤の類いだと思った。
「ベジタリアンの方は全員取得出来ています。ガラスのコップからは取りやすいんです。こちらがその指紋標本となります」
セロテープを並べてシートにしたものをラップで覆い、座席番号をペンで書き込んだシートを次々とかざす。
「ノンベジタリアンの方たちの指紋は余り取れていません」
指紋の採取は思ったほどたやすくなかった。重曹とアタではアタの方が採りやすいことがわかってからはただ作業を続け、回を重ねるに連れて取得技術が上がっていった。
(それでアタの減りが早かったのか)
叱りつけたい思いは彼女の「成果」の前に胸で止まる。
「ラジェーシュさんの指紋見本は不完全なものしか取れていません。個室のドアレバーの裏から採取しました。一方、ラディカさんの部屋の中で一番多く指紋が採れたのがライトスタンドの支柱でした。金属が貼られた面があるのでそこから取れたんです」
自分のタブレットを操りいくつかの写真を見せる。
「指先だけの不完全指紋と、ライトスタンドの指紋の特徴が似ていました」
「その程度で人を犯人呼ばわりするな!」
「で、ですから今ここ、皆さんの前で完全な見本を採取してください」
激高したラジェーシュは震え声でのダルシカの返しに毒気を抜かれたように目を丸くした。ダルシカはターリーの小皿と調理用のハケなど一式を回していく。使われた食器は台所に戻さないように注意しないと、汚いからーなど思っているうちにセットはラジェーシュの元に着く。
「人差し指だけでいいです。アタをハケで塗って、余分な粉は軽く指を振って落としてください。はい、そんな感じです。……出来ましたら指を出来るだけ平らにシートへ押しつけてください……ではラップを被せてください」
戻ったシートをダルシカはタブレットの写真を見比べる。
「確認してもらっていいですか? この先っぽの方に三つ、三日月を並べたような傷がありますね。これが共通しているように私には見えます」
隣席のプラサット、その向こうのロハンにタブレットとシートを差し出す。
「本当だ!」
プラサットが感嘆の声を出し、
「指紋は渦巻いているだけで何が何だかわからねえ。だけどよ、下に二つ上にひとつの三日月が乗っかったような傷は確かに共通している」
ダルシカを窺うに頷かれたのでそのまた隣のウルヴァシにもタブレットが回る。
トーシタ、イムラーンと回り始めた頃にダルシカが言った。
「『人狼』は……私達最初からいた中の『人狼』は3、7、11番です。ラジェーシュさんは3番、そこに入っています」
「ダルシカ、番号ズレているよ。7番はわたし!」
レイチェルのつつくような軽い言葉にダルシカは面を伏せる。悲しみとも切なさともつかない感情を秘めた目にラクシュミは打たれた。
意味がわかったレイチェルがぎょっと目を見開く。
「何だその番号は!」
「連れて来られた最初の夜のことでした」
ラジェーシュの詰問にダルシカは語る。
「十一時を過ぎてすぐ、部屋のモニターにこの三つの番号が映ったんです。すぐ消えてまた戻って、今度はしばらく三つの数字は映ったままでした」
「そんな番号が……お前が……『狼』全員を教えてもらえる役なんぞねえぞっ!」
「わ、私もそう思って、だからただ恐くて……」
「ラジェーシュ。怒鳴らないでダルシカに話させなさい」
ラクシュミは介入した。
「あなたに脅し付けられたら女の子は話せなくなる。『狼』呼ばわりされているひとりとして怒りたくなる気持ちはわかるけど、口を塞ごうとするならあなたへの疑いが増すだけ。後であなたも含めて『人狼』リストに入った全員に意見を言う時間を設ける」
(出来れば二十分から)
「今はさっさと話を進めたい。協力して」
不機嫌に口を引き結んだラジェーシュを見てダルシカに頷く。
「何が何だかわかりませんでした。『人狼』の数と同じで、最初の夜の……タミルのシヴァムさんの11番も入っているのは気になっていましたが、一方でまさかとも思っていました。ですが、こちらに移ってからトーシタの言葉で気付いたんです」
自分? と首を傾げるトーシタに微笑みかけて続ける。
「見ている人がいる、とトーシタは教えてくれました。その人たちは-」
と暗い照明が下がる天井を仰ぐ。
「私達を監視するのにきっとパソコンをーもしかしたらもっと凄いコンピューターかもしれませんがーを使っています。仲間内で回すはずの『人狼』の数字を間違えて私のモニターに送ってしまったのではないでしょうか。皆さんは×州の高校で起きた試験問題漏れのニュースを覚えていますか」
何人かが首を縦に振った。
「私のいとこがあの市にいてそれで聞いたんですが、先生方は試験問題を学校のサーバーに送ったつもりだったんです。ですが間違って先生同士の勉強会の掲示板に挙げてしまい、回り回って生徒たちの元に届いてしまったそうです。それと同じだと思います」
ダルシカは肩で息を継ぐ。
「気付いてからクリスティーナさんの記録をチェックし直しました」
空席の14番の前、置かれたままの「ノート」に目を遣る。
「3番と7番、ラジェーシュさんとレイチェルは二日目、一回目と決選投票どちらもラクシュミさんに投票、館内の見回りなど有志での行動も一緒でした。ですがその後は一昨日のクリスティーナさん、昨日のアビマニュさんへの投票まで同じ人には投票しませんでした。そしてレイチェルはこちらに移っての初日、ラジェーシュさんに投票しました」
おそらく、一票増えても危険が無いときに票を投じて仲間であることが露見しないよう打合せたのだろう。
「唐突に見えたのはスンダルさんも指摘していました」
ダルシカが直接レイチェルに尋ねたところ、よくわからないから前に聞いた話から何となく投票したと答えた。
「レイチェルは、口では投げやりなことを言う時もありますが、実際は考えることを放棄しない粘り強い女の子です。らしくない、と思いました」
わなわな震えながらもレイチェルの目は語り続けるダルシカに釘付けだ。
「今までその話をしなかったのは証拠がなかったから?」
「そうです」
スンダルに答える。
「今回は部屋を閉じなかった甲斐がありました。ライトスタンドの指紋は多過ぎて困るくらいで、上から下まであちらこちら握ったようです」
「ライトスタンドの柱なんぞそんな触らねえだろ。おかしいじゃねえか」
ラジェーシュが言葉を飛ばす。ラクシュミの注意は覚えているようで精一杯口調を押さえながら。
「そこです! ここからラディカさんの死の真相についても推理出来るんです。このスタンドはシェードを外して、バスルームの天井点検口に差し渡されたと思われます」
棒を横にする仕草をしてテーブルを見据える。
レイチェルや告発されているラジェーシュだけでない。今や皆の視線が強くダルシカに集中していた。ラクシュミも、この少女の魂に圧倒され目が離せなかった。
(そうだ、私は複雑に考えすぎていた)
それはクリスティーナ、アビマニュとゲームを知る人間が場をリードした唯一の弊害だったかもしれない。彼らは「人狼ゲーム」をよく理解していたが、無意識にその枠組の中に現実を押し込めた。
クリスティーナが繰り返したように自分たちが誘拐被害者なら、ここで起こっていることは強いられたとしてもただの連続殺人。ならば犯人を示すのは科学的証拠だ。
(ダルシカは探偵ごっこをやっていたんじゃない。刑事の真似事だ)
警察不在のここではごっこ遊びでも何でもなく、必要な「仕事」だった。
(……)
「ラジェーシュさんのような男の人が一つしかない出入り口から入って来たら、普通女の子は逃げられません。ラディカさんは柱にタオルかドゥパタのようなものを結んで、テーブルを踏み台に天井裏に逃げ込んでいたんです」
「人狼」として部屋に入ったラジェーシュに天井裏を追い回され、逃げ惑い下に降り、廊下へ逃げ出した。
「その時に人狼の名前を書いた紙を真正面、トーシタの部屋のドアの下へ差し込んだのでしょう」
「わたしの方の紙は?」
「それは私にはわかりません」
ウルヴァシの問いに素っ気なく返すとダルシカは話を戻す。テーブルを一回りして手元に戻って来たタブレットを手に取る。
「実は、一番明確に見えた指紋はテーブルの足に着いたものでした」
タブレットをかざしてから近くの席に見せる。
「白い足にくっきりと灰色の指紋が浮かび上がっています」
「ふざけるな! そんな目立つ汚れ拭いたに決まってんだろ! ……もし『狼』なら」
最後慌てたように加えたが、それは自白のようにラクシュミには思えた。
「ご存じですか。指紋には後から浮き上がるものもあるんです。おそらくライトスタンドを戻した時にシェードの埃に触れて指先が汚れてしまったんだと思います。シェードはこういう形ですから埃がたまりやすい」
山をかたどるように両手を末広がりに下ろしてみせる。
(……)
一度洗った服がシェードで汚れ洗い直したみじめな記憶がラクシュミの脳裏に甦った。
点検口上にあったスタンド支柱を下ろしてシェードを被せた時に手が汚れ、ラディカが踏み台としたテーブルを戻した時にそれがついた。
「正確には、これは指紋部分が汚れで潰れて指紋とは逆、ネガポジの対称となったものです。ですので画像を処理してから今採った指紋と比較します……確定ですね」
回りにタブレットを差し出す。プラサットが間違いないと興奮気味に語りロハンも追認する。
「ならこうしましょう」
一通り語り終わったのを見定めてラクシュミは早口で言った。
「本日の投票はラジェーシュに。『人狼』候補リストにはレイチェルも入れ、次に優先することとー」
「レイチェルは何一つ手を出していない!」
爆発したようなラジェーシュの叫びだった。
「そいつは無実だ。誰も殺していない。オレは誓う」
その視線は最初ラクシュミに注がれ、次にテーブルを見回した。
「こいつに罪があるとしたらお前らと全く同じだ。人が殺されるのを黙って見ていて、前の所でならジョージに殺しを押しつけて、こっちに来てからは投票で殺す奴を指名した。だから、クリスティーナさんが言っていたように役に関係なくこいつも守ってやってくれ」
レイチェルのすすり泣きだけが広間に響いた。
今までの彼女の泣き方とは違い大声は出さず肩を震わせ、涙だけを多量に頬へしたたらせながら泣き続けた。
「ひとつだけ答えてください。あなたがシドを殺したんですか」
イムラーンの問い。
「ああ」
とうとう明白に認めた。
「ディヴィアさんもですか」
「ここまでだ。オレはひとつだけ答えると言ったぞ」
「わかりました。レイチェルを守ることをお約束します」
イムラーンはいつもの真面目な顔で請け負った。
一方ラクシュミは、
「自分以上に守るとは私には言えない。『リアル人狼ゲーム』が続く限り誰かには投票せざるを得ない。『人狼』候補者リストはラジェーシュを筆頭に私とトーシタ、ウルヴァシ、そしてレイチェルだけれど、彼女を最後に回す」
「象」の動向が不明な間は「狼」を全滅させるのは「村人」陣営には危険だ。「象」に勝利をかっ攫われる。ラクシュミの説明に何人かがタブレットを操りルールブックを確認している。
「保険として残す『人狼』をレイチェルにして、その間にクリスティーナたちが言った皆が助かる方法を検討する」
爆弾魔との言葉の応酬だけで積み上がる逃亡計画を実行する。
「私にはそれくらいしか提案出来ない」
「十分だ」
ダルシカの告発が始まって以来初めてラジェーシュは頬を緩めた。
「今夜の投票先はオレでいい」
「まだるっこしいことしないで聞いてみりゃいいじゃないですか? レイチェル、他に『人狼』はいる? いたら教えて」
スンダルの問いかけに、
「喋るな!」
口を開いたまま声を出さないレイチェルにラジェーシュが怒鳴った。
「仲間への信義は守れ」
「口止め? そこまで都合が悪いの?」
スンダルは笑う。
「仲間がいない、つまり『人狼』はもうラジェーシュとレイチェルのふたりだけの方がレイチェルには有利」
ラクシュミは説明した。
最後の「狼」は「象」の確認なしではたやすく処刑出来ない。
だが他にも「人狼」がいるなら「村人」にはレイチェルを守る必要はなくなる。
「他に『人狼』がいるらしきことをほのめかすことはレイチェルの利益にならない。なら真実性が増す。私達最初からの中には『人狼』は三人。シヴァム、ラジェーシュ、レイチェル。なら残りはウルヴァシかトーシタのどちらか、または両方」
「No!」
トーシタは叫び、
「わたしたちはタミルの少年? のシヴァムという人が『人狼』だったとは信じていません。他にも『人狼』はいるかもしれませんがわたしたちに押しつけられるのは迷惑ですし、合理性がありません」
ウルヴァシは不機嫌顔でだが冷静に主張した。
「トーシタが提案があるそうです」
イムラーンが挙手して読み上げる。
「昨夜、アビマニュは自分に投票して咎められませんでした。ならば明日からはそれぞれ自分に投票すれば誰も『処刑』しなくて済むのではないでしょうか」
「それは危険過ぎる」
「無理」
「それ駄目だ」
ラクシュミにスンダル、ロハンと口々に言う。
「私達は既に最初の夜、皆で隣に入れる同数投票を狙って失敗している」
ラクシュミは話を継ぐ。
ひとりでも間違えたら、また悪意をもった人間がひとり別に投票するだけで「処刑」へ持っていける。通常の投票ならある程度数を集めなければ「処刑」にはならないのにかえって危険だ。
ラクシュミの返答を読んでトーシタはしょぼんと首を落とす。
「もう余り時間はない。まず今夜のことについての提案。私はこの後早く部屋に入るから、外からテーブルなどでバリケードを作り、粉を撒くなどして出入りしにくいようにしてほしい。『無実』を証明する助けになる。レイチェルにも同様の処置を。トーシタとウルヴァシはどうする? 希望に任せるけど」
ウルヴァシは同じようにと言ったがトーシタは断った。火災や地震などがあったら、また『人狼』がドア以外から入って来た時に自分が危ないからという。
「あなたへの疑いが増すこととイコールだけどいいのね?」
「わたしは『狼』じゃないから、危険はなるだけ避けます」
イムラーンの読み上げに了承する。
「粉を撒くなど物理的に妨げない仕掛けはあってもいい?」
頷く。
「女性でリスト入りしていないのはアンビカ、ダルシカだけか」
圧倒的に人手が足りない。
「マーダヴァン、あなたが率先して男性も参加して」
彼は了承する。
「あの、私もそれお願いしたいです」
先ほどの態度からは一転、頼る目でダルシカが訴えた。
「私は今夜危ないと思います。『人狼』の襲撃をうけるかもしれません」
その時に少しでも証拠が残るようにー言い終わる時にはまた毅然とした姿勢に戻っていた。レイチェルが小さく左右に首を横に振ったのが目の端に見えた。
「わかった。作業する人たち、ダルシカの部屋の前もお願い。それから『武士』、いたらダルシカが危険なことを考慮して今夜の守りを考えてほしい」
投票五分前のアナウンスに皆が顔を強ばらせる。
「最後に『人狼』候補者リストから一言ずつ。まず私は『人狼』じゃない。私はクリスティーナが本物の「占星術師」だと思っていて、彼女から「人狼」ではないと占われたことが根拠になる。ウルヴァシ、トーシタ、どうぞ」
「何かでないと証明するのは難しい。『悪魔の証明』です。わたしは今恐いだけ。ダルシカも言っていたけれど今夜『人狼』がわたしを襲うのではないかとの気持ちでいっぱいです。仲間意識で結ばれている皆さんからわたしとトーシタだけが疎外されています。あなたたちも恐いです。だけどわたしは『人狼』じゃありません。それだけは信じてください」
ウルヴァシが言い、トーシタは先ほどの主張が無実の訴えだ、これ以上何を加えていいのかわからないと頭を振った。
「ウルヴァシさんと同じでわたしも恐いです。殺されるまで『人狼」ではないと信じてもらえないのなら、わたしが死体になった時にどうぞ信じてください」
イムラーンが読み上げる間、トーシタは目元に力を入れ泣くような睨むような視線でテーブルを見ていた。
ふとラジェーシュを見ると穏やかな、または諦観を窺わせる目で泣き続けるレイチェルを見守っていた。ラクシュミの視線に気付くと小さく笑み、
「オレからのリクエストは『風の部屋』だ。アビマニュと同じでオレもとっとと終わる方がいい。スイッチを蹴るのは誰かやってくれ」
「ええ」
「全く、酷え人生の終わり方だ。……オレは男兄弟だけでな。レイチェル、お前と組めたことだけは悪くなかった」
顔に当てていた両手を開いてレイチェルがラジェーシュを見た、途端にまた涙を流し始めた。今度は悲痛な声も絞り出される。
「お前の家、多分オレん家の工房からそう遠くない。ピザ屋とアイス屋の脇を入るとすぐに古い市場が広がる場所はオレもわかる。お前はカンナダの中坊に次いでガキなんだから、お兄さんお姉さんたちに守ってもらってあの街に帰れ」
「ひっく、……ダルシカの方が、誕生日が遅い……ううっ」
「どうでもいいだろそんな細かいこと。ガキには変わりはねえよ」
今まで見せなかった優しい笑みに死の匂いがまとわりつく。
「……ダルシカ。完敗だ。お前凄えな」
静かな微笑みのまま彼は言う。本人はきゅっと硬直する。
「お前を殺さなかったのはレイチェルが強硬に反対したからだ」
整ったアーモンド型の目が見開かれる。
「お前が贔屓のクリスティーナの言葉に従うなら、役が『人狼』だろうと同じ誘拐被害者だろ? レイチェルはお前らの仲間だ。これからも」
小さく口を開け放し、伏せ気味のまましばらく動かなかったダルシカの首がはっきり縦に振られる。ラジェーシュが大きく唇を横に開いて笑った時、
『二十二時半、投票の時刻になりましたー』
アナウンスが静かな会話を終わらせた。
淡々と述べるダルシカにラジェーシュは目を剥く。
「皆さんは何か勘違いをしているのではないかと思いました」
ダルシカは両手をテーブルに置いて話し始めた。それはまるで演説だった。
「我が国は世界最大の民主主義国家で、必然的に法治主義です。ここで起こっているのは殺人事件で、必要なのは証拠です。ですから私はずっと指紋の採取をしてきました」
(掃除に執着したのはそういうこと……)
白い粉を入れた容器を持ちこまめに歩き回っていたが全く気に留めなかった。洗剤の類いだと思った。
「ベジタリアンの方は全員取得出来ています。ガラスのコップからは取りやすいんです。こちらがその指紋標本となります」
セロテープを並べてシートにしたものをラップで覆い、座席番号をペンで書き込んだシートを次々とかざす。
「ノンベジタリアンの方たちの指紋は余り取れていません」
指紋の採取は思ったほどたやすくなかった。重曹とアタではアタの方が採りやすいことがわかってからはただ作業を続け、回を重ねるに連れて取得技術が上がっていった。
(それでアタの減りが早かったのか)
叱りつけたい思いは彼女の「成果」の前に胸で止まる。
「ラジェーシュさんの指紋見本は不完全なものしか取れていません。個室のドアレバーの裏から採取しました。一方、ラディカさんの部屋の中で一番多く指紋が採れたのがライトスタンドの支柱でした。金属が貼られた面があるのでそこから取れたんです」
自分のタブレットを操りいくつかの写真を見せる。
「指先だけの不完全指紋と、ライトスタンドの指紋の特徴が似ていました」
「その程度で人を犯人呼ばわりするな!」
「で、ですから今ここ、皆さんの前で完全な見本を採取してください」
激高したラジェーシュは震え声でのダルシカの返しに毒気を抜かれたように目を丸くした。ダルシカはターリーの小皿と調理用のハケなど一式を回していく。使われた食器は台所に戻さないように注意しないと、汚いからーなど思っているうちにセットはラジェーシュの元に着く。
「人差し指だけでいいです。アタをハケで塗って、余分な粉は軽く指を振って落としてください。はい、そんな感じです。……出来ましたら指を出来るだけ平らにシートへ押しつけてください……ではラップを被せてください」
戻ったシートをダルシカはタブレットの写真を見比べる。
「確認してもらっていいですか? この先っぽの方に三つ、三日月を並べたような傷がありますね。これが共通しているように私には見えます」
隣席のプラサット、その向こうのロハンにタブレットとシートを差し出す。
「本当だ!」
プラサットが感嘆の声を出し、
「指紋は渦巻いているだけで何が何だかわからねえ。だけどよ、下に二つ上にひとつの三日月が乗っかったような傷は確かに共通している」
ダルシカを窺うに頷かれたのでそのまた隣のウルヴァシにもタブレットが回る。
トーシタ、イムラーンと回り始めた頃にダルシカが言った。
「『人狼』は……私達最初からいた中の『人狼』は3、7、11番です。ラジェーシュさんは3番、そこに入っています」
「ダルシカ、番号ズレているよ。7番はわたし!」
レイチェルのつつくような軽い言葉にダルシカは面を伏せる。悲しみとも切なさともつかない感情を秘めた目にラクシュミは打たれた。
意味がわかったレイチェルがぎょっと目を見開く。
「何だその番号は!」
「連れて来られた最初の夜のことでした」
ラジェーシュの詰問にダルシカは語る。
「十一時を過ぎてすぐ、部屋のモニターにこの三つの番号が映ったんです。すぐ消えてまた戻って、今度はしばらく三つの数字は映ったままでした」
「そんな番号が……お前が……『狼』全員を教えてもらえる役なんぞねえぞっ!」
「わ、私もそう思って、だからただ恐くて……」
「ラジェーシュ。怒鳴らないでダルシカに話させなさい」
ラクシュミは介入した。
「あなたに脅し付けられたら女の子は話せなくなる。『狼』呼ばわりされているひとりとして怒りたくなる気持ちはわかるけど、口を塞ごうとするならあなたへの疑いが増すだけ。後であなたも含めて『人狼』リストに入った全員に意見を言う時間を設ける」
(出来れば二十分から)
「今はさっさと話を進めたい。協力して」
不機嫌に口を引き結んだラジェーシュを見てダルシカに頷く。
「何が何だかわかりませんでした。『人狼』の数と同じで、最初の夜の……タミルのシヴァムさんの11番も入っているのは気になっていましたが、一方でまさかとも思っていました。ですが、こちらに移ってからトーシタの言葉で気付いたんです」
自分? と首を傾げるトーシタに微笑みかけて続ける。
「見ている人がいる、とトーシタは教えてくれました。その人たちは-」
と暗い照明が下がる天井を仰ぐ。
「私達を監視するのにきっとパソコンをーもしかしたらもっと凄いコンピューターかもしれませんがーを使っています。仲間内で回すはずの『人狼』の数字を間違えて私のモニターに送ってしまったのではないでしょうか。皆さんは×州の高校で起きた試験問題漏れのニュースを覚えていますか」
何人かが首を縦に振った。
「私のいとこがあの市にいてそれで聞いたんですが、先生方は試験問題を学校のサーバーに送ったつもりだったんです。ですが間違って先生同士の勉強会の掲示板に挙げてしまい、回り回って生徒たちの元に届いてしまったそうです。それと同じだと思います」
ダルシカは肩で息を継ぐ。
「気付いてからクリスティーナさんの記録をチェックし直しました」
空席の14番の前、置かれたままの「ノート」に目を遣る。
「3番と7番、ラジェーシュさんとレイチェルは二日目、一回目と決選投票どちらもラクシュミさんに投票、館内の見回りなど有志での行動も一緒でした。ですがその後は一昨日のクリスティーナさん、昨日のアビマニュさんへの投票まで同じ人には投票しませんでした。そしてレイチェルはこちらに移っての初日、ラジェーシュさんに投票しました」
おそらく、一票増えても危険が無いときに票を投じて仲間であることが露見しないよう打合せたのだろう。
「唐突に見えたのはスンダルさんも指摘していました」
ダルシカが直接レイチェルに尋ねたところ、よくわからないから前に聞いた話から何となく投票したと答えた。
「レイチェルは、口では投げやりなことを言う時もありますが、実際は考えることを放棄しない粘り強い女の子です。らしくない、と思いました」
わなわな震えながらもレイチェルの目は語り続けるダルシカに釘付けだ。
「今までその話をしなかったのは証拠がなかったから?」
「そうです」
スンダルに答える。
「今回は部屋を閉じなかった甲斐がありました。ライトスタンドの指紋は多過ぎて困るくらいで、上から下まであちらこちら握ったようです」
「ライトスタンドの柱なんぞそんな触らねえだろ。おかしいじゃねえか」
ラジェーシュが言葉を飛ばす。ラクシュミの注意は覚えているようで精一杯口調を押さえながら。
「そこです! ここからラディカさんの死の真相についても推理出来るんです。このスタンドはシェードを外して、バスルームの天井点検口に差し渡されたと思われます」
棒を横にする仕草をしてテーブルを見据える。
レイチェルや告発されているラジェーシュだけでない。今や皆の視線が強くダルシカに集中していた。ラクシュミも、この少女の魂に圧倒され目が離せなかった。
(そうだ、私は複雑に考えすぎていた)
それはクリスティーナ、アビマニュとゲームを知る人間が場をリードした唯一の弊害だったかもしれない。彼らは「人狼ゲーム」をよく理解していたが、無意識にその枠組の中に現実を押し込めた。
クリスティーナが繰り返したように自分たちが誘拐被害者なら、ここで起こっていることは強いられたとしてもただの連続殺人。ならば犯人を示すのは科学的証拠だ。
(ダルシカは探偵ごっこをやっていたんじゃない。刑事の真似事だ)
警察不在のここではごっこ遊びでも何でもなく、必要な「仕事」だった。
(……)
「ラジェーシュさんのような男の人が一つしかない出入り口から入って来たら、普通女の子は逃げられません。ラディカさんは柱にタオルかドゥパタのようなものを結んで、テーブルを踏み台に天井裏に逃げ込んでいたんです」
「人狼」として部屋に入ったラジェーシュに天井裏を追い回され、逃げ惑い下に降り、廊下へ逃げ出した。
「その時に人狼の名前を書いた紙を真正面、トーシタの部屋のドアの下へ差し込んだのでしょう」
「わたしの方の紙は?」
「それは私にはわかりません」
ウルヴァシの問いに素っ気なく返すとダルシカは話を戻す。テーブルを一回りして手元に戻って来たタブレットを手に取る。
「実は、一番明確に見えた指紋はテーブルの足に着いたものでした」
タブレットをかざしてから近くの席に見せる。
「白い足にくっきりと灰色の指紋が浮かび上がっています」
「ふざけるな! そんな目立つ汚れ拭いたに決まってんだろ! ……もし『狼』なら」
最後慌てたように加えたが、それは自白のようにラクシュミには思えた。
「ご存じですか。指紋には後から浮き上がるものもあるんです。おそらくライトスタンドを戻した時にシェードの埃に触れて指先が汚れてしまったんだと思います。シェードはこういう形ですから埃がたまりやすい」
山をかたどるように両手を末広がりに下ろしてみせる。
(……)
一度洗った服がシェードで汚れ洗い直したみじめな記憶がラクシュミの脳裏に甦った。
点検口上にあったスタンド支柱を下ろしてシェードを被せた時に手が汚れ、ラディカが踏み台としたテーブルを戻した時にそれがついた。
「正確には、これは指紋部分が汚れで潰れて指紋とは逆、ネガポジの対称となったものです。ですので画像を処理してから今採った指紋と比較します……確定ですね」
回りにタブレットを差し出す。プラサットが間違いないと興奮気味に語りロハンも追認する。
「ならこうしましょう」
一通り語り終わったのを見定めてラクシュミは早口で言った。
「本日の投票はラジェーシュに。『人狼』候補リストにはレイチェルも入れ、次に優先することとー」
「レイチェルは何一つ手を出していない!」
爆発したようなラジェーシュの叫びだった。
「そいつは無実だ。誰も殺していない。オレは誓う」
その視線は最初ラクシュミに注がれ、次にテーブルを見回した。
「こいつに罪があるとしたらお前らと全く同じだ。人が殺されるのを黙って見ていて、前の所でならジョージに殺しを押しつけて、こっちに来てからは投票で殺す奴を指名した。だから、クリスティーナさんが言っていたように役に関係なくこいつも守ってやってくれ」
レイチェルのすすり泣きだけが広間に響いた。
今までの彼女の泣き方とは違い大声は出さず肩を震わせ、涙だけを多量に頬へしたたらせながら泣き続けた。
「ひとつだけ答えてください。あなたがシドを殺したんですか」
イムラーンの問い。
「ああ」
とうとう明白に認めた。
「ディヴィアさんもですか」
「ここまでだ。オレはひとつだけ答えると言ったぞ」
「わかりました。レイチェルを守ることをお約束します」
イムラーンはいつもの真面目な顔で請け負った。
一方ラクシュミは、
「自分以上に守るとは私には言えない。『リアル人狼ゲーム』が続く限り誰かには投票せざるを得ない。『人狼』候補者リストはラジェーシュを筆頭に私とトーシタ、ウルヴァシ、そしてレイチェルだけれど、彼女を最後に回す」
「象」の動向が不明な間は「狼」を全滅させるのは「村人」陣営には危険だ。「象」に勝利をかっ攫われる。ラクシュミの説明に何人かがタブレットを操りルールブックを確認している。
「保険として残す『人狼』をレイチェルにして、その間にクリスティーナたちが言った皆が助かる方法を検討する」
爆弾魔との言葉の応酬だけで積み上がる逃亡計画を実行する。
「私にはそれくらいしか提案出来ない」
「十分だ」
ダルシカの告発が始まって以来初めてラジェーシュは頬を緩めた。
「今夜の投票先はオレでいい」
「まだるっこしいことしないで聞いてみりゃいいじゃないですか? レイチェル、他に『人狼』はいる? いたら教えて」
スンダルの問いかけに、
「喋るな!」
口を開いたまま声を出さないレイチェルにラジェーシュが怒鳴った。
「仲間への信義は守れ」
「口止め? そこまで都合が悪いの?」
スンダルは笑う。
「仲間がいない、つまり『人狼』はもうラジェーシュとレイチェルのふたりだけの方がレイチェルには有利」
ラクシュミは説明した。
最後の「狼」は「象」の確認なしではたやすく処刑出来ない。
だが他にも「人狼」がいるなら「村人」にはレイチェルを守る必要はなくなる。
「他に『人狼』がいるらしきことをほのめかすことはレイチェルの利益にならない。なら真実性が増す。私達最初からの中には『人狼』は三人。シヴァム、ラジェーシュ、レイチェル。なら残りはウルヴァシかトーシタのどちらか、または両方」
「No!」
トーシタは叫び、
「わたしたちはタミルの少年? のシヴァムという人が『人狼』だったとは信じていません。他にも『人狼』はいるかもしれませんがわたしたちに押しつけられるのは迷惑ですし、合理性がありません」
ウルヴァシは不機嫌顔でだが冷静に主張した。
「トーシタが提案があるそうです」
イムラーンが挙手して読み上げる。
「昨夜、アビマニュは自分に投票して咎められませんでした。ならば明日からはそれぞれ自分に投票すれば誰も『処刑』しなくて済むのではないでしょうか」
「それは危険過ぎる」
「無理」
「それ駄目だ」
ラクシュミにスンダル、ロハンと口々に言う。
「私達は既に最初の夜、皆で隣に入れる同数投票を狙って失敗している」
ラクシュミは話を継ぐ。
ひとりでも間違えたら、また悪意をもった人間がひとり別に投票するだけで「処刑」へ持っていける。通常の投票ならある程度数を集めなければ「処刑」にはならないのにかえって危険だ。
ラクシュミの返答を読んでトーシタはしょぼんと首を落とす。
「もう余り時間はない。まず今夜のことについての提案。私はこの後早く部屋に入るから、外からテーブルなどでバリケードを作り、粉を撒くなどして出入りしにくいようにしてほしい。『無実』を証明する助けになる。レイチェルにも同様の処置を。トーシタとウルヴァシはどうする? 希望に任せるけど」
ウルヴァシは同じようにと言ったがトーシタは断った。火災や地震などがあったら、また『人狼』がドア以外から入って来た時に自分が危ないからという。
「あなたへの疑いが増すこととイコールだけどいいのね?」
「わたしは『狼』じゃないから、危険はなるだけ避けます」
イムラーンの読み上げに了承する。
「粉を撒くなど物理的に妨げない仕掛けはあってもいい?」
頷く。
「女性でリスト入りしていないのはアンビカ、ダルシカだけか」
圧倒的に人手が足りない。
「マーダヴァン、あなたが率先して男性も参加して」
彼は了承する。
「あの、私もそれお願いしたいです」
先ほどの態度からは一転、頼る目でダルシカが訴えた。
「私は今夜危ないと思います。『人狼』の襲撃をうけるかもしれません」
その時に少しでも証拠が残るようにー言い終わる時にはまた毅然とした姿勢に戻っていた。レイチェルが小さく左右に首を横に振ったのが目の端に見えた。
「わかった。作業する人たち、ダルシカの部屋の前もお願い。それから『武士』、いたらダルシカが危険なことを考慮して今夜の守りを考えてほしい」
投票五分前のアナウンスに皆が顔を強ばらせる。
「最後に『人狼』候補者リストから一言ずつ。まず私は『人狼』じゃない。私はクリスティーナが本物の「占星術師」だと思っていて、彼女から「人狼」ではないと占われたことが根拠になる。ウルヴァシ、トーシタ、どうぞ」
「何かでないと証明するのは難しい。『悪魔の証明』です。わたしは今恐いだけ。ダルシカも言っていたけれど今夜『人狼』がわたしを襲うのではないかとの気持ちでいっぱいです。仲間意識で結ばれている皆さんからわたしとトーシタだけが疎外されています。あなたたちも恐いです。だけどわたしは『人狼』じゃありません。それだけは信じてください」
ウルヴァシが言い、トーシタは先ほどの主張が無実の訴えだ、これ以上何を加えていいのかわからないと頭を振った。
「ウルヴァシさんと同じでわたしも恐いです。殺されるまで『人狼」ではないと信じてもらえないのなら、わたしが死体になった時にどうぞ信じてください」
イムラーンが読み上げる間、トーシタは目元に力を入れ泣くような睨むような視線でテーブルを見ていた。
ふとラジェーシュを見ると穏やかな、または諦観を窺わせる目で泣き続けるレイチェルを見守っていた。ラクシュミの視線に気付くと小さく笑み、
「オレからのリクエストは『風の部屋』だ。アビマニュと同じでオレもとっとと終わる方がいい。スイッチを蹴るのは誰かやってくれ」
「ええ」
「全く、酷え人生の終わり方だ。……オレは男兄弟だけでな。レイチェル、お前と組めたことだけは悪くなかった」
顔に当てていた両手を開いてレイチェルがラジェーシュを見た、途端にまた涙を流し始めた。今度は悲痛な声も絞り出される。
「お前の家、多分オレん家の工房からそう遠くない。ピザ屋とアイス屋の脇を入るとすぐに古い市場が広がる場所はオレもわかる。お前はカンナダの中坊に次いでガキなんだから、お兄さんお姉さんたちに守ってもらってあの街に帰れ」
「ひっく、……ダルシカの方が、誕生日が遅い……ううっ」
「どうでもいいだろそんな細かいこと。ガキには変わりはねえよ」
今まで見せなかった優しい笑みに死の匂いがまとわりつく。
「……ダルシカ。完敗だ。お前凄えな」
静かな微笑みのまま彼は言う。本人はきゅっと硬直する。
「お前を殺さなかったのはレイチェルが強硬に反対したからだ」
整ったアーモンド型の目が見開かれる。
「お前が贔屓のクリスティーナの言葉に従うなら、役が『人狼』だろうと同じ誘拐被害者だろ? レイチェルはお前らの仲間だ。これからも」
小さく口を開け放し、伏せ気味のまましばらく動かなかったダルシカの首がはっきり縦に振られる。ラジェーシュが大きく唇を横に開いて笑った時、
『二十二時半、投票の時刻になりましたー』
アナウンスが静かな会話を終わらせた。
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