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第1章 リアル人狼ゲームへようこそ(1日目)
1ー6 「リアル」
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「しっかりしろ! ……動いてくれ、頼むから」
這って取りすがるヴィノードの声が震え出す。
横倒れの男子ふたりは動かない。
ノンベジ食堂の手前右に細い通路があった。
シュルティたちが先ほど気に止めず通り過ぎたその奥は小さな木のドアにつながっていた。頑丈な蝶番、ドアスコープ(塗りこめられているそうだが)など見れば外へのドアだとすぐに想像出来る。
空調らしい低いブーンという響きが耳から不安をかき立てる基底音となる。
不快な感覚は上で鳴り響く小さいながらサイレンのような音と重なり、
『Warning! Warning! Out of rules!』
と繰り返される無機質な女の声のせいでもある。
「警告! 警告! ルール違反って意味だから。コレ大事だと思うから覚えて。うをーにんぐ、うをーにんぐ、あうとおぶ・るーるす……」
斜め前ではスレーシュが指を振りゆっくり確かめつつラジューに教える。とヴィノードが、
「今そんなことやってんじゃねえっ!」
振り向いて怒鳴りラジューが後ずさる。
上からのアナウンス途中で動きだしたラケーシュとガーラヴは扉を見つけ破ろうと試みた。ふたりは力任せにドアへ蹴りを入れ、後から合流したヴィノードは、
「鍵をこじ開けようと思って、何か差し込めるもんを探しに行こうとー」
日頃からやることが荒くシュルティは敬遠している三人組らしい行動だ。だがー
ヴィノードが戻ろうとした矢先三人共倒れた。
目撃した男子が言うにはふらつきながらもすぐ起き上がったのはヴィノードだけでラケーシュとガーラヴは石の床に転がったまま動かなくなった。
彫り模様があるドア下部に木がささくれたようなキズが付いていた。蹴り跡だろう。
「ここ電子制御だよ。鍵穴をいじっても開かなかったと思う」
ドア回りを検分しつつ肩下までストレートに髪を垂らしたアティフがすっと振り向く。パソコン愛好会のメンバーらしい視点だ。
通路入り口から遠巻きに覗く目に、
「どうでもいいだろ」
絞り出すヴィノードの声はもう泣き声に近い。
『円滑で安全なゲーム運営のためにルール違反のプレイヤーには処罰が下されます』
録音めいた繰り返しから女性の語りにアナウンスが変わった。
『ゲーム中プレイヤーに貸与している首輪には針が内蔵されており、二種類の薬物が注入可能となっています』
(はあ)
こんな物レンタルした覚えはないと心中呟きつつ首輪を触る。冷たく重い感覚しかわからない。前方の男子も周りの女子も恐る恐る自分の首輪に触れている。
『まず一種類は一時的に意識を失わせるもので、軽微な違反や意図しない失敗などに適用されます。18番にはこちらが下されました。鍵に手を加えようとしていた様子ですがルール上許されません。初日ですので警告のみで済ませましたが以後気をつけてください』
ヴイノードはグッと天井を仰ぐ。
『もう一種はプレイの権利を剥奪し退場させるもので数秒と待たず殺害が完了します。5番と6番にはこちらを適用しました』
ヒヤーーーーーッ。
声にならない悲鳴で誰かが後方でへたり込んだ。
『退場宣告ではない警告用の薬物も軽く考えないでください。こちらには麻薬と重なる成分があり、繰り返し摂取することはプレイヤーの健康を大きく損なうでしょう』
ぐらり、とルチアーノの男子の中では小柄な体が揺れアッバースが隣から腕を回し背を支える。
シュルティも何人かの女子もがくりと床に崩れ込んだ。
「お家帰りたいよう……お母さん……っ」
何でこんなものを見ているんだろう。
この後はテスト勉強に集中しなければならない時期となる。だからこそ校外学習を楽しみにしていた。マヤたちとあれが見たい、そこで写真撮ってSNSにあげようと盛り上がっていのにー
「お家……お家帰るぅ……」
涙が止まらない。肩を抱いてくれるニルマラもアディティも震えている。
「どうなってるの? あのふたりの様子は……」
ヴィノードたちのそばにいたナラヤンとスティーブンがこちらに歩いてきた。キランが少しふっくらした体を落ち着かず左右に揺らしつつ尋ねる。
スティーブンは深刻さたたえた目でこちらの女子集団を見据えた。
「何人かで確かめたけど脈が取れない」
「!」
「あの放送の言う通り、なんだと思う」
嫌あああっ! と今度は派手な悲鳴が上がった。シュルティは声も出ない。
(ラケーシュとガーラヴは死んだの?)
視界がぼわっとして目が定まらない。座っているのに足が着いている気がしない。
まるで映画の中みたいだ。それも話の最初の方、ヒーローの活躍前に殺されてその後の展開のネタにしかされないモブ的事件の登場人物でー
『初日ですのでゲーム中に生じた死者の処理についてもお知らせします。遺体は朝6時半から7時と、夜の22時半と23時の間の1日2回、処理が可能となります』
(処理……)
終わったかと思ったアナウンスが続いた。
『22時半から手順を説明します。聞きたい者は広間の基準時計真向かいにある大きな窓、こちら「中央窓」と呼んでいますが、その近辺に集合してください』
「落ち着いて。皆しっかり気を持とう」
泣き崩れる女子をなだめるスティーブンも顔がこわばっている。それでも今は遺体となったふたりをその中央窓前に寝かせようと動き出す。
「シーツの余りはどこかにないかな」
「クローゼットにたくさんあった。部屋じゃなくて寝室のある棟の廊下突き当たりの方に。男子も同じだと思う」
ナイナが涙を指で拭きながら伝える。
くりっとして深みのある目元、上級生が教室に覗きに来るほど愛らしさが目立つ彼女は有名な海運会社社長の息子と婚約済みだ。跡取りでもない三男だってとアディティが陰口を言っていたが、「彼」の話をする時の人が変わったように柔らかく、文字通りきらきら輝く表情を見れば何も言えない。
恋だの愛だのはまだ遠い夢なので正直うらやましかった。
今もきちんと受け答え出来るナイナは自分とは違う大人なのだと思う。普段の髪を掻き上げる癖も今は出ていない。スティーブンの指示でラジューが走っていく。
白いシーツを広げた上にそれぞれのベットからのマットをのせ、またシーツ。ラケーシュとガーラブはそこに安置された。ヴィノードは枕元に座り何か語りかけ続けている。茄子とのあだ名がある細長く少し下膨れの彼の顔は今や茄子同様に青冷め生気がなかった。
手分けして探し回ったがお香も造花すらないことに多くの者が気落ちする。
「どうぞ」
白い布巾がざっと開かれればミネラルウォータのボトルが3本ほど。
ラジューが次々と配っては布を開いている。
「どこから持ってきたの」
「食堂です。食材の倉庫みたいになっている所にいっぱいありましたので……」
キランの居丈高な問いに手は止めずかがみ込んで作業を続ける。
「ベジ・ノンベジどっち?」
「ベジタリアン食堂です。わたしはベジタリアンですので……」
最後は弱く付け加える。キランは納得したようにペットボトルを手に取った。シュルティもボトルを取り上げキャップを回した時、
「水のボトルだけど量はどれくらいあったんだ?」
スティーブンが口を挟んだのにふと手が止まる
「あ、えーと、割とたくさんありました」
「これだけ配っても余裕があるくらいにか?」
そこまではとラジューは口ごもる。
「私も見たけどこれくらいは全然問題ないと思う」
ナイナが一息ついて答えマリアが、
「大きな箱がずらりと並んでるよ。だから大丈夫」
と微笑み、ラジューにThnak youと声をかけてから飲み始めた。彼は瞬きをしてから頭を垂れて下がる。
「わかった。ラジュー、この後で食材の量を確かめる。いいと言うまでは勝手に物を持ち出さないでくれ」
スティーブンに詫びを言うラジューを見ながら、そうだ、食堂へ行って腹ごしらえをしてからマヤを探すつもりだったと思い出す。
食べ物の量や今後の心配までしているのはスティーブンらしい。
喉を潤す水は確かに気持ちを落ち着かせる。やっとまともに周りを見られるようになってきた。
殺害、死亡、処理。「ゲーム」なのに例えではなかった。
ああだから、
(「リアル」人狼ゲームって……)
這って取りすがるヴィノードの声が震え出す。
横倒れの男子ふたりは動かない。
ノンベジ食堂の手前右に細い通路があった。
シュルティたちが先ほど気に止めず通り過ぎたその奥は小さな木のドアにつながっていた。頑丈な蝶番、ドアスコープ(塗りこめられているそうだが)など見れば外へのドアだとすぐに想像出来る。
空調らしい低いブーンという響きが耳から不安をかき立てる基底音となる。
不快な感覚は上で鳴り響く小さいながらサイレンのような音と重なり、
『Warning! Warning! Out of rules!』
と繰り返される無機質な女の声のせいでもある。
「警告! 警告! ルール違反って意味だから。コレ大事だと思うから覚えて。うをーにんぐ、うをーにんぐ、あうとおぶ・るーるす……」
斜め前ではスレーシュが指を振りゆっくり確かめつつラジューに教える。とヴィノードが、
「今そんなことやってんじゃねえっ!」
振り向いて怒鳴りラジューが後ずさる。
上からのアナウンス途中で動きだしたラケーシュとガーラヴは扉を見つけ破ろうと試みた。ふたりは力任せにドアへ蹴りを入れ、後から合流したヴィノードは、
「鍵をこじ開けようと思って、何か差し込めるもんを探しに行こうとー」
日頃からやることが荒くシュルティは敬遠している三人組らしい行動だ。だがー
ヴィノードが戻ろうとした矢先三人共倒れた。
目撃した男子が言うにはふらつきながらもすぐ起き上がったのはヴィノードだけでラケーシュとガーラヴは石の床に転がったまま動かなくなった。
彫り模様があるドア下部に木がささくれたようなキズが付いていた。蹴り跡だろう。
「ここ電子制御だよ。鍵穴をいじっても開かなかったと思う」
ドア回りを検分しつつ肩下までストレートに髪を垂らしたアティフがすっと振り向く。パソコン愛好会のメンバーらしい視点だ。
通路入り口から遠巻きに覗く目に、
「どうでもいいだろ」
絞り出すヴィノードの声はもう泣き声に近い。
『円滑で安全なゲーム運営のためにルール違反のプレイヤーには処罰が下されます』
録音めいた繰り返しから女性の語りにアナウンスが変わった。
『ゲーム中プレイヤーに貸与している首輪には針が内蔵されており、二種類の薬物が注入可能となっています』
(はあ)
こんな物レンタルした覚えはないと心中呟きつつ首輪を触る。冷たく重い感覚しかわからない。前方の男子も周りの女子も恐る恐る自分の首輪に触れている。
『まず一種類は一時的に意識を失わせるもので、軽微な違反や意図しない失敗などに適用されます。18番にはこちらが下されました。鍵に手を加えようとしていた様子ですがルール上許されません。初日ですので警告のみで済ませましたが以後気をつけてください』
ヴイノードはグッと天井を仰ぐ。
『もう一種はプレイの権利を剥奪し退場させるもので数秒と待たず殺害が完了します。5番と6番にはこちらを適用しました』
ヒヤーーーーーッ。
声にならない悲鳴で誰かが後方でへたり込んだ。
『退場宣告ではない警告用の薬物も軽く考えないでください。こちらには麻薬と重なる成分があり、繰り返し摂取することはプレイヤーの健康を大きく損なうでしょう』
ぐらり、とルチアーノの男子の中では小柄な体が揺れアッバースが隣から腕を回し背を支える。
シュルティも何人かの女子もがくりと床に崩れ込んだ。
「お家帰りたいよう……お母さん……っ」
何でこんなものを見ているんだろう。
この後はテスト勉強に集中しなければならない時期となる。だからこそ校外学習を楽しみにしていた。マヤたちとあれが見たい、そこで写真撮ってSNSにあげようと盛り上がっていのにー
「お家……お家帰るぅ……」
涙が止まらない。肩を抱いてくれるニルマラもアディティも震えている。
「どうなってるの? あのふたりの様子は……」
ヴィノードたちのそばにいたナラヤンとスティーブンがこちらに歩いてきた。キランが少しふっくらした体を落ち着かず左右に揺らしつつ尋ねる。
スティーブンは深刻さたたえた目でこちらの女子集団を見据えた。
「何人かで確かめたけど脈が取れない」
「!」
「あの放送の言う通り、なんだと思う」
嫌あああっ! と今度は派手な悲鳴が上がった。シュルティは声も出ない。
(ラケーシュとガーラヴは死んだの?)
視界がぼわっとして目が定まらない。座っているのに足が着いている気がしない。
まるで映画の中みたいだ。それも話の最初の方、ヒーローの活躍前に殺されてその後の展開のネタにしかされないモブ的事件の登場人物でー
『初日ですのでゲーム中に生じた死者の処理についてもお知らせします。遺体は朝6時半から7時と、夜の22時半と23時の間の1日2回、処理が可能となります』
(処理……)
終わったかと思ったアナウンスが続いた。
『22時半から手順を説明します。聞きたい者は広間の基準時計真向かいにある大きな窓、こちら「中央窓」と呼んでいますが、その近辺に集合してください』
「落ち着いて。皆しっかり気を持とう」
泣き崩れる女子をなだめるスティーブンも顔がこわばっている。それでも今は遺体となったふたりをその中央窓前に寝かせようと動き出す。
「シーツの余りはどこかにないかな」
「クローゼットにたくさんあった。部屋じゃなくて寝室のある棟の廊下突き当たりの方に。男子も同じだと思う」
ナイナが涙を指で拭きながら伝える。
くりっとして深みのある目元、上級生が教室に覗きに来るほど愛らしさが目立つ彼女は有名な海運会社社長の息子と婚約済みだ。跡取りでもない三男だってとアディティが陰口を言っていたが、「彼」の話をする時の人が変わったように柔らかく、文字通りきらきら輝く表情を見れば何も言えない。
恋だの愛だのはまだ遠い夢なので正直うらやましかった。
今もきちんと受け答え出来るナイナは自分とは違う大人なのだと思う。普段の髪を掻き上げる癖も今は出ていない。スティーブンの指示でラジューが走っていく。
白いシーツを広げた上にそれぞれのベットからのマットをのせ、またシーツ。ラケーシュとガーラブはそこに安置された。ヴィノードは枕元に座り何か語りかけ続けている。茄子とのあだ名がある細長く少し下膨れの彼の顔は今や茄子同様に青冷め生気がなかった。
手分けして探し回ったがお香も造花すらないことに多くの者が気落ちする。
「どうぞ」
白い布巾がざっと開かれればミネラルウォータのボトルが3本ほど。
ラジューが次々と配っては布を開いている。
「どこから持ってきたの」
「食堂です。食材の倉庫みたいになっている所にいっぱいありましたので……」
キランの居丈高な問いに手は止めずかがみ込んで作業を続ける。
「ベジ・ノンベジどっち?」
「ベジタリアン食堂です。わたしはベジタリアンですので……」
最後は弱く付け加える。キランは納得したようにペットボトルを手に取った。シュルティもボトルを取り上げキャップを回した時、
「水のボトルだけど量はどれくらいあったんだ?」
スティーブンが口を挟んだのにふと手が止まる
「あ、えーと、割とたくさんありました」
「これだけ配っても余裕があるくらいにか?」
そこまではとラジューは口ごもる。
「私も見たけどこれくらいは全然問題ないと思う」
ナイナが一息ついて答えマリアが、
「大きな箱がずらりと並んでるよ。だから大丈夫」
と微笑み、ラジューにThnak youと声をかけてから飲み始めた。彼は瞬きをしてから頭を垂れて下がる。
「わかった。ラジュー、この後で食材の量を確かめる。いいと言うまでは勝手に物を持ち出さないでくれ」
スティーブンに詫びを言うラジューを見ながら、そうだ、食堂へ行って腹ごしらえをしてからマヤを探すつもりだったと思い出す。
食べ物の量や今後の心配までしているのはスティーブンらしい。
喉を潤す水は確かに気持ちを落ち着かせる。やっとまともに周りを見られるようになってきた。
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ああだから、
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