リアル人狼ゲーム in India〈リターン&リベンジ!〉

大友有無那

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第4章 いつまで耐えねばならないのか(4日目)

4ー13 4日目会議 下

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「やはりおれたち以外の人間が潜んでいるのか。だが、昨日隅々まで探した」
 その中でもバーラムはまだクラスメートの善意を信じたいようだった。だが本人も言うようにスティーブン探索の際隅々まで繰り返しチェックした。
「スティーブンは人狼が成りすますのは役のない村人だろうって言っていた。全員がただの村人なのはうちの部屋と隣、それから女子の7号室だけだ」
 アッバースが説く。
「10号室からアディティが廊下を見てて、向かい9号室のシュルティでもないとわかっている。7号室が嘘を言ってたらー」
 スレーシュの話をさえぎり、
「待ってよ! それうちが人狼部屋だって言ってるの?! 違う、わたしたちは村人! ねえナラヤン、今夜はわたしを占って!」
 ニルマラが胸を叩いた。
「オイお前、占いの結果知らない奴いるぞ」
 アッバースの指摘であっという顔をし、ナラヤンは昨夜占星術師として見た結果を報告した。
 初日の夜はスティーブン、次はアディティ。そして、
「昨日はナイナを占った。理由は今言われているようなことで7号室が女子の人狼部屋じゃないかって疑ったから。結果は、ナイナも村人だった」
 強張っていたナイナの頬がゆるむ。
「一部屋にひとりでいいと思うから。ニルマラを占う必要はないかな。悪いね」

「だったら残るのはうちの部屋しかなくなる」
 アッバースの語尾が少しだけ震えた。
(これはまずい)
 ルチアーノは青くなる。
「だがうちは違う」
 深刻な顔だ。
 スティーブン説に従えば、全員村人を自称かつ誰もまだ占われていない4号室こそが人狼部屋となってしまう。
 アッバースに自分、イジャイとスディープの並びに恐れや疑いのまなざしが次々と注がれた。
(あの手札を出す時か?)
 だがこの状況で上手く働くとは思えない。全てが自分に味方しない。
(……だいたい生まれた時から俺には運命が味方していなかったんだし)
 今はそれもどうでもいい。部屋への疑いからどう生き延びるかだ。

「君が人狼だとは思わないよ。ありえない」
 アッバースに言ったのはナラヤンだった。
(意外と感情的だな)
 友情の強さか。ふたり、そしてスティーブンとのーまた胸に痛みが走る。
 アッバースは厳しい表情を変えない。
「そうだ。昨日の夜も全員部屋の中にいた。だがそんなことはお前らに証明出来ない。客観的な証拠がない。だから今日の投票先はうちの部屋から三人。それでいいだろ?」
 ナイナが口元に手を当てる。
「まだやるのかよ」
 もう同数投票をする意味はないとヴィノードが非難した。

「困る。だって私はラジューに投票するもの」
 ナイナが不服を告げる。
「わかった。じゃあラジュー。君も投票先に入ってくれ。女子、マリアを除く5人は彼に投票だ。ならナイナもいいだろ」
 彼女は了承しラジューもかしこまりましたと頭を下げる。
「あの、ミナは計算に入れなくていいのかな」
 スディープが疑問を呈した。
(!)
 今夜投票権を持つのは会議室にいる15人だとルチアーノも思っていた。だからアッバースは5票ずつ3人の割り当てを決めようとしている。
 昨夜おそらくは「3日目脱出権」の切り札で外へ逃げたミナは数の中に入るのか。その後彼女の行方は不明だ。上手く脱出して助かっていればいいが。
「……でも投票出来ねえよな」
「ミナのことは数に入れなくていいと思う」
 首を傾げるアッバースをアディティが助ける。
「昨日とは違って早く会議室の席に着けってアナウンスがなかった。だからミナは数に入っていない」
 昨夜のスティーブンを探し待った焦燥を思い出す。おそらく全員だ。
 胸が重くなる。
「ミナ、無事逃げられたのかな。そうしたら助けも来るよね」
 マリアが言うが、
「遅いよ!」
 シュルティは顔を歪める。
「ここが街から離れた場所なら1日くらいじゃたどり着けない」
 希望を持とうとニルマラがなだめた。

「ちょうどいい。皆が揃っている時に話したいことがあるの。ねえ、ここに人狼役の人もいるんでしょ」
 シュルティは顔を上げた。
「お願いだから苦しめないですぐに死なせて。私、恐いのは嫌なの」
「!」
(シュルティは昨日のカマリの立場か)
 ひとり部屋、武士の守りなし。
 連続で同じ人間は守れないので今夜は守護なし、だがどちらにしろ武士のダウドはつい先ほど死んだ。もう誰も人狼から守られない。
「ドアに背中を向けて椅子に座ってる。抵抗しないから出来るだけ恐くなくて痛くない方法でお願い。カマリみたいのは嫌だよ……」
「シュルティ」
 涙を流し出した彼女をアディティが耐えられないという顔で見守る。
「昨日カマリもわかってるって言ってたでしょ。今夜私は殺される。逃げられない」
 カマリもサントーシュも死体で見つかった。
「ミナはきっと無事。彼女が助けを呼んでくれる。もう警察がここへ向かっているかもしれない」
 アディティの言葉は慰めでしかない。
(それでも有り得ないとはいえない)
 思うことすら空しかった。

「昨日カマリが言われてた。もし生き残ったら人狼だって。シュルティもそうよね」
 シャキーラにシュルティは目を大きく開き、叫ぶ。
「違う! 私は人殺しなんて出来ない。殺されるのが恐いだけ!」
 そして、
「酷い……」
 顔をぐしゃぐしゃにするシュルティにシャキーラは目を伏せ、
「わたしは可能性を言っているだけ」
「全部可能性だらけだぜ」
 アッバースが返した。
「確かなのはスティーブンとアディティとナイナは村人。だから5号室と7号室と10号室は人狼部屋じゃねえ」
(占いの結果って象でも村人で出るんじゃなかったっけ)
 右手側のタブレットを叩きルチアーノはルールを確認する。
 そうだ。だから三人について確かなのは人狼ではないということだけだ。
(あれ? でも勝負についてだとあまり気にしなくていいのか? ゲームの勝敗は人狼と村人の数で決まるんだよな?)
 よくわからなくなった。

「人狼部屋って仮定自体が間違っていたのかも」
 ナイナは小首を傾げ、
「だったら人狼はどうやって外に出たのか? どの部屋でも外に抜け出た奴に気づいてねえって言ってるのに」
 イジャイが返す。
「それともベッド下の隠し扉から通路が繋がってるとかじゃねえの」
「本当に、その可能性もあたって見ないといけないかもしれない」
 ふざけたつもりらしいヴィノードは真面目に取り合ったナラヤンに目を白黒させた。

「混乱しているのは誰かが、またはどこかの部屋ごとが嘘をついているからだ」
 ナラヤンの声が響き、
「もっと言うなら嘘を吐いているのが人狼だ」
 アッバースが生真面目に訂正した。
「だからダウドを殺したのに平気な顔してるラジューが人狼だって言うのよ!」
 ナイナが怒鳴り、
「わたしは人狼じゃありません! 誰も殺していません!」
 ラジューも叫ぶ。ダウドのことは人狼の仕業か切り札かわからないから慎重にとアディティが注意喚起するが、
「アディティ。ダウドは殺されたの。なぜ抑えようとするの!」
 ニルマラが悲しげに喰いつく。
「私はただ、分けて考えるのが正確ー」
「確かなのはここには縄も毒も持った奴がいる。夜だけじゃなくて昼間も危険だから自分の身は自分で守ろうってことじゃね?」
 イジャイが両手を広げ何人かが頷く。ルチアーノも注意すべしと深く心に刻んだ。
「他にも何を持っているかわからない。恐いね」
 スディープがつぶやく。
「毒になる物なんて掃除道具にいくらでもあるでしょ?」
「ナイナ。決めつけた挑発はよせ」
 アッバースが強く言う。
「あら、洗剤とか農薬って原液なら人が死ねるって聞いたけど」
「話がずれている。今は今日の投票をどうするかの相談だ」
 ナラヤンが苛立たしげに足を踏み鳴らした。


「一つ思いついたの。ラジューが使っている右端の蛇口、仕掛けがなかったんじゃなくて流れたんじゃないかって」
 アディティが話を変え、口調も明るめに変わった。
 ダウドが水を飲んだ中央蛇口の下に固まった小さな異物は、オブラートよりもう少し丈夫な水溶性の透明な包みに粉が入ったものが溶け残ったらしい。一方左端の蛇口には白い粉そのものが蛇口内に残っていた。
「ナラヤンに頼んで一緒に見てもらった。ダウドの手は綺麗だった」
 ただれや湿疹のような反応は見えなかったという意味だという。あの洗面にはコップがなかったのでダウドは手ですくって蛇口から水を飲んでいる。仕掛けられたものは皮膚には毒性はないか薄い。
「匂いも嗅いでみたけどわからなかった」
「危ないよ」
 見上げるマリアにわずかに微笑んでから続ける。
「ラジュー。朝からあの時まで右端の蛇口は何回くらい使った?」
「……少なくとも三回は、と思います」
「なら使ったことで粉は落ちて溶けて流れたんじゃないかしら」
 洗面はクリーム色のタイルに白い目地、ラジューは多忙で見逃してもおかしくない。
「そうだよ!」
 マリアは顔を輝かせるが、
「いや。左二つ、仕掛けがあった方のナットはゆるかったが右端は固くてお前開けられなかっただろ。その説は成り立たない」
 自分が代わりに回して開けたから覚えているとアッバースが反論する。アディティは額を叩いて大きなため息を吐いた。マリアも落胆の顔を見せる。
 何もわからない。疑いだけが会議室にどんどん大きく広がる。
 ルチアーノは息を殺して様子を窺う。横目で見るのはスティーブンの空席。
(……)
 会議終了五分前のアナウンスの直後アッバースは、
「提案だけはしておくからな」
 と同数投票の話を再開した。投票先として本人とラジューそして、
「ルチアーノは昨日やった。イジャイかスディープかどちらかに」
 言えばスディープが名乗り出た。だがシャキーラに、
「アッバースは止めた方がいいんじゃない? とても人狼とは思えないから」
 アッバースに割り当てられた人間の票が他へ流れやすいと指摘されルチアーノは自分で手を挙げた。イジャイは顔を背けて動きそうになく揉めたら時間がなくなる。

・ラジュー ナイナ、ニルマラ、シュルティ、アディティ、シャキーラ
・スディープ ルチアーノ、アッバース、ヴィノード、スレーシュ、ラジュー
・ルチアーノ バーラム、ナラヤン、スディープ、イジャイ、マリア

 と最初割り当てたがラジューがヴィノードを自分への割り当てに入れて欲しいと頼んできた。
「そうでないと、わたしへの票が増えるのが恐いので」
(よく見てるな)
「わかってるじゃねえか」
 うそぶいたヴィノードにアディティが、
「私はラジューは違う気がしているから。交換すればいい。私がスディープに投票する」
 入れ替えを申し出たところで投票時間となった。
 隣でアッバースは肩で息を整えていた。


 開票がタブレットに流れ目を丸くした。
ーーーーー


【投票結果】

4票

13スディープ
 ←15ルチアーノ 16アッバース 20ラジュー 37アディティ

15ルチアーノ
 ←9バーラム、11ナラヤン 36マリア 38シャキーラ

34シュルティ
 ←14イジャイ 13スディープ  19スレーシュ 12ニルマラ


3票 20ラジュー
 ←18ヴィノード 24ナイナ 34シュルティ 

ーーーーー


「ニルマラ! 何で!」
 シュルティが叫ぶ。
「人狼なの? だから私を?」
「違う! ごめんなさい! 苦しいのが嫌だって言ってたからあなたが人狼に殺されるくらいならって……今度はしないからっ!」
 考えもしなかった。だが首輪の針により一瞬で死ぬのは首を絞められたりあちらこちら切りつけられるより苦痛は少ない。思った人間が4人いて、

『13番と15番と34番が4票で同数となりました。これより決選投票を行います。この三人のうちに投票してください』

「切り札を切った結果が確認出来るのが今夜なんだ!」
 突然スディープがぶち上げた。
「私だって死ぬのは遅い方がいい」
 シュルティも怒鳴る。自分も何か言わなくては。票が集まってしまう。
「死んでたまるか! 父さんも母さんもまだ俺の存在を知らないんだぞ!」
 絶叫した。
 期せず目尻に涙が滲んだ。


『16番、指定の三人の中から番号を選んでください』
『37番、指定の三人の中から番号を選んでください』

 アッバースとアディティ、ものをよくわかっていそうな二人がルールからの逸脱を注意されている。駄目元で他の人への投票を試みたのだろう。ルチアーノも迷っている。シュルティもスディープも人狼と疑う材料はないがどうすればいい?
 自分への票はどれくらい集まる?
 どくん、どくん。鼓動は大きく早く鳴り内側から耳を圧迫する。
(これで5票ずつだったら今夜ここでは誰も死なない)
 それがいいのか悪いのかももうわからない。ただ、自分は死にたくない。
 1票でもスディープやシュルティより多かったらー
(主よ……)
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