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第6章 狼はすぐそこに(6日目)
6ー30 報道
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アディティは首の皮膚の治療で道中の大きな病院に入ったと教えられた。
明け方に控え室となる病室に入ったのはルチアーノ、スディープ、イジャイ、アッバース、ヴィノードの5人だった。4号室のメンバーにヴィノードが加わったかたちだ。
決まり悪気に小さくなるスディープに助かって良かったなとアッバースが声をかけ、彼は小さく微笑む。
「他の生徒は別ルートだ」
(ナラヤンとナイナか)
残りの人狼はイジャイかアッバースだと考えていたが、「兄弟」との申告が嘘だったならアディティの可能性もある。
(だけどアディティは治療で別行動だと言っている)
警察はナラヤンとナイナを人狼だと見ている。彼らの判断基準は法律だから、残りひとりの人狼は手を下していない「変成狼」だ。ルチアーノは結論づけた。
仮眠の時間は短く朝の診療が始まればムンバイ警察から交代したというラクナウ警察の警察官に叩き起こされる。黄色のカーテンの向こう、朝の光が目に痛いほどまぶしい。熱望した外気と太陽と青い空が今そこにある。
「これは特別な措置となる。君たちを守るために行動してきた『St.R……学院兄弟会』だ。誰よりも先に面会を許可する」
水色の扉から入ってきたのは男子女子の生徒ひとりずつだった。
自分たちが身代金誘拐だとされ協定で全く報道がなされていなかったことをルチアーノたちはつい先ほど知った。
マスコミは抑えられても一番危ないのが「学校」だった。「兄弟会」のメンバーは誘拐被害のクラスに身内がいた生徒たちで、学内で情報を集め、SNSで何か仄めかした投稿を消させたり、自分の家族の安全に関わるからと説得したりと精力的に活躍した。
「原則、亡くなられた方のご家族はそちらに行っているのでー」
ワンピースのようにも見える上質な白地のサルワールで入ってきた女子生徒にスディープは反射的に顔を背けた。この人に見つかってはいけない。傷付ける。
自分の胸に刻み込まれた痛みを避けるようにただ目を下に落とす。
「リーダーのラシュミカさん、十一年生。スディープ君のお姉さんだ」
(それ言っちゃ駄目です!)
言葉にならない悲鳴がほとばしる。アッバースや他の面々が口々に礼を言っている。どうしていいのかわからない。何で意地汚く生き延びてしまったんだろう。
「スディープ。良かった」
目の前で声がする。恐る恐る顔を動かした。
ラシュミカは泣いていた。手のひらが自分の頭をはさみ二三度形と温もりを確かめ、それから肩から腕を遠慮がちにたどって最後に両手を握った。
「ラシュミカ、さん……」
彼女はこれも控え目に肩に頭を付けた。
「私も好きであんな家に生まれたんじゃない」
「!」
「あんたに言われて気づいた」
「……それはぼくのカルマです」
ずっとそう言い聞かせてきた。
「だったら私も同じカルマ! 本当に納得出来なくて、どうしてって! あんたがうちのお母さんや叔父さんたちを苦しめているんじゃない。子どもだもの、どうにも出来ない」
泣きながら肩を叩く拳は酷く軽くやわらかい。
「あんたに何かあったらどうしようって……良かった」
「ラシュミカ、お姉さんと呼んでもよろしいですか」
「うん。お姉ちゃん、私」
「ラシュミカ姉さん、ありがとうございます。生きて戻っても誰も喜ばないかと思ってたけど、姉さんがこうやって迎えてくださって、本当にうれし……っ」
後は言葉にならず二人で泣いた。
「何かわからねえけど良かったね」
イジャイが言う。彼の家が訳ありなのは電話の件で皆が感じていたことだ。
「いいことなかったからね。こういう時は思い切り喜んだ方がいい」
ルチアーノも言った。
普段何か言いそうなアッバースはもう一人の少年を前に絶句していた。
彼の兄弟はこの学院にはいないと思ったが。
警官が言い訳めいた言葉を発する。
「どうしてもというので、連れてきた。スティーブン君のいとこだ」
「!」
「アッバース兄さん、ご無事でよかったです」
「……」
「兄さん……スティーブン兄さんのことは知っています。今おじさんが遺体確認に向かっていて、おばさんはマスコミ対応してて、僕もテレビに映っちゃうのは困るって言ってたんです。そうしたらラシュミカ先輩がこちらに伺うとのことで、警察の方に無理言って連れてきてもらいました」
スティーブンによく似た澄んだ目の光。
ナラヤンとふたりで家に遊びに行ったとき、この子も一緒にゲームをしたりと何度か一緒に遊んだ。中庭を挟んだ住居で行き来していてほとんど兄弟のようなものだろう。彼がスティーブンになついていたのはアッバースもよく目にしていた。
思わず座り込む。同じ白い床でもあの建物の石張りと違い病院の床はそこまで冷たくはなかった。
「一緒に帰って来られなかった……」
どうしようもなくうなだれる。
詫びる言葉もない。
「そんなつもりじゃなかったんです」
慌てたように彼も目の前にしゃがんだ。
「アッバース兄さんも、会えないけれどナラヤン兄さんもご無事だと聞きました。せめてお迎えしたいって僕がわがまま言ってしまいました」
大変お疲れのところごめんなさいと謝る。ああこの素直さもスティーブンそっくりだ!
「スティーブン兄さんのことはまだ実感がないんです。学校でずっと優秀だって、お前本当にいとこなのかって言われるのが自慢で、その兄さんがいなくなったとか僕わかんないです」
滲んだ涙をこらえアッバースは彼の肩を叩いてやった。
「俺も、いまだに信じられねえ……。何でこんな酷いことが起こるんだろうな。……辛いな」
確かめるように語る言葉は今回の事件への皆の思いを代弁したようだ。
もらい泣きを抑えながらルチアーノは思った。
自分だけは、この事件への関わりが他のクラスメートと違うと知るのはもっと後のことになる。
親たちが病院に着いたとのことで二人は退出となる。
「オフィサー! 親には絶対内緒でお願いします」
ラシュミカが頼めば、
「任せておけ。思いっきり内緒にしてやる」
中年の警官が言い別の初老の警官も、
「お前らガキどもの内緒にしてくれなんぞふざけたことばかりだが、今回は完全に合法で、何の良心の咎めもない。全力で内密にしてやるぞ」
ラシュミカとスディープは揃って深々と頭を下げた。
ルチアーノの保護者役は学院のシスターが行うと言われたが、他の生徒や保護者への対応でなかなか身が空かない。何度もこちらに目はやるがその度に親や警官に呼び止められる。しびれを切らした警官が彼女を引っ張りようやく警察の書類にサインをもらえた。
「ルチアーノ! あなたが無事で本当にうれしい。だけど、修道会は生徒さんをお預かりする立場だから、あなたが戻ってきたことを盛大にはお祝い出来ないの」
申し訳なさそうにシスターが告げる。
彼女は以前施設の方にいて子どもの頃から知っている人だ。
「大丈夫です。全部終わったら学院の寮に戻るんでいいですか? 何か手伝えることがあったら言ってください」
他の生徒が保護者と診察に回るのと時々廊下ですれ違う。ルチアーノはひとりだがラクナウ警察の私服警官二人が付き添うのは同じだ。親子連れを装おうとでもいうのか途中でひとりが中年の女性警官に変わった。
隠密に動きたいのは待合室に置かれたテレビのニュースを見ればわかる。
『ラクナウ高校生クラスごと誘拐事件』でマスコミは大騒ぎだった。
(何だよ。2500万ルピー、学校からせしめる気だったのか)
『逃亡してきた生徒2人、現地で8人を保護。うち2人が入院中』
(アディティと、後は誰だろう)
ナイナとナラヤンのどちらかが体調を崩したのか。バーラムとシャキーラのどちらかに何かあったのか。
『バス運転手と学校雑役夫は犯人側の模様。厳しい取り調べへ』
『教師1人及び生徒28人は殺害と推測』
『犯人側の雇われが場所を自白、遺体は次々と掘り出され身元確認へー』
『息子らしい遺体が発見されたとのことで、私もこれから現地へ参ります。どうか皆様、混乱と悲嘆の極致にある私共をご想像いただき、他の保護者の方々への接触は避けていただければと願っております。私は向こうに着きましたらご希望があり次第取材に応じさせていただきます』
いつもテレビ局の皆様にはお世話になっているので、と頭を下げる。
上下同色のスーツの毅然とした女性の移動につれ囲む記者たちもわらわらと動いた。
(スティーブンのお母さんはテレビの脚本家だったのか)
いとこだという八年生が話していたのはこれだ。
挙げられていた恋愛ドラマの名はその手の内容には興味のないルチアーノでも知っていた。施設の女の子が騒いでいた記憶がある。かなり話題になった作品だ。他に師匠格の大御所と作っている脚本グループでは歴史物や神話物の執筆もしているそうだ。大作だからそちらも名前は聞いたことがある。
記者にまとわりつかれることを考えて憂鬱になったルチアーノだがそれほど心配は要らなかった。間もなく、彼らが起こしたもっと目を引く事件にマスコミは釘付けになる。
※全員の配役及び各日の役職者の行動一覧は結末に載せる予定です。
明け方に控え室となる病室に入ったのはルチアーノ、スディープ、イジャイ、アッバース、ヴィノードの5人だった。4号室のメンバーにヴィノードが加わったかたちだ。
決まり悪気に小さくなるスディープに助かって良かったなとアッバースが声をかけ、彼は小さく微笑む。
「他の生徒は別ルートだ」
(ナラヤンとナイナか)
残りの人狼はイジャイかアッバースだと考えていたが、「兄弟」との申告が嘘だったならアディティの可能性もある。
(だけどアディティは治療で別行動だと言っている)
警察はナラヤンとナイナを人狼だと見ている。彼らの判断基準は法律だから、残りひとりの人狼は手を下していない「変成狼」だ。ルチアーノは結論づけた。
仮眠の時間は短く朝の診療が始まればムンバイ警察から交代したというラクナウ警察の警察官に叩き起こされる。黄色のカーテンの向こう、朝の光が目に痛いほどまぶしい。熱望した外気と太陽と青い空が今そこにある。
「これは特別な措置となる。君たちを守るために行動してきた『St.R……学院兄弟会』だ。誰よりも先に面会を許可する」
水色の扉から入ってきたのは男子女子の生徒ひとりずつだった。
自分たちが身代金誘拐だとされ協定で全く報道がなされていなかったことをルチアーノたちはつい先ほど知った。
マスコミは抑えられても一番危ないのが「学校」だった。「兄弟会」のメンバーは誘拐被害のクラスに身内がいた生徒たちで、学内で情報を集め、SNSで何か仄めかした投稿を消させたり、自分の家族の安全に関わるからと説得したりと精力的に活躍した。
「原則、亡くなられた方のご家族はそちらに行っているのでー」
ワンピースのようにも見える上質な白地のサルワールで入ってきた女子生徒にスディープは反射的に顔を背けた。この人に見つかってはいけない。傷付ける。
自分の胸に刻み込まれた痛みを避けるようにただ目を下に落とす。
「リーダーのラシュミカさん、十一年生。スディープ君のお姉さんだ」
(それ言っちゃ駄目です!)
言葉にならない悲鳴がほとばしる。アッバースや他の面々が口々に礼を言っている。どうしていいのかわからない。何で意地汚く生き延びてしまったんだろう。
「スディープ。良かった」
目の前で声がする。恐る恐る顔を動かした。
ラシュミカは泣いていた。手のひらが自分の頭をはさみ二三度形と温もりを確かめ、それから肩から腕を遠慮がちにたどって最後に両手を握った。
「ラシュミカ、さん……」
彼女はこれも控え目に肩に頭を付けた。
「私も好きであんな家に生まれたんじゃない」
「!」
「あんたに言われて気づいた」
「……それはぼくのカルマです」
ずっとそう言い聞かせてきた。
「だったら私も同じカルマ! 本当に納得出来なくて、どうしてって! あんたがうちのお母さんや叔父さんたちを苦しめているんじゃない。子どもだもの、どうにも出来ない」
泣きながら肩を叩く拳は酷く軽くやわらかい。
「あんたに何かあったらどうしようって……良かった」
「ラシュミカ、お姉さんと呼んでもよろしいですか」
「うん。お姉ちゃん、私」
「ラシュミカ姉さん、ありがとうございます。生きて戻っても誰も喜ばないかと思ってたけど、姉さんがこうやって迎えてくださって、本当にうれし……っ」
後は言葉にならず二人で泣いた。
「何かわからねえけど良かったね」
イジャイが言う。彼の家が訳ありなのは電話の件で皆が感じていたことだ。
「いいことなかったからね。こういう時は思い切り喜んだ方がいい」
ルチアーノも言った。
普段何か言いそうなアッバースはもう一人の少年を前に絶句していた。
彼の兄弟はこの学院にはいないと思ったが。
警官が言い訳めいた言葉を発する。
「どうしてもというので、連れてきた。スティーブン君のいとこだ」
「!」
「アッバース兄さん、ご無事でよかったです」
「……」
「兄さん……スティーブン兄さんのことは知っています。今おじさんが遺体確認に向かっていて、おばさんはマスコミ対応してて、僕もテレビに映っちゃうのは困るって言ってたんです。そうしたらラシュミカ先輩がこちらに伺うとのことで、警察の方に無理言って連れてきてもらいました」
スティーブンによく似た澄んだ目の光。
ナラヤンとふたりで家に遊びに行ったとき、この子も一緒にゲームをしたりと何度か一緒に遊んだ。中庭を挟んだ住居で行き来していてほとんど兄弟のようなものだろう。彼がスティーブンになついていたのはアッバースもよく目にしていた。
思わず座り込む。同じ白い床でもあの建物の石張りと違い病院の床はそこまで冷たくはなかった。
「一緒に帰って来られなかった……」
どうしようもなくうなだれる。
詫びる言葉もない。
「そんなつもりじゃなかったんです」
慌てたように彼も目の前にしゃがんだ。
「アッバース兄さんも、会えないけれどナラヤン兄さんもご無事だと聞きました。せめてお迎えしたいって僕がわがまま言ってしまいました」
大変お疲れのところごめんなさいと謝る。ああこの素直さもスティーブンそっくりだ!
「スティーブン兄さんのことはまだ実感がないんです。学校でずっと優秀だって、お前本当にいとこなのかって言われるのが自慢で、その兄さんがいなくなったとか僕わかんないです」
滲んだ涙をこらえアッバースは彼の肩を叩いてやった。
「俺も、いまだに信じられねえ……。何でこんな酷いことが起こるんだろうな。……辛いな」
確かめるように語る言葉は今回の事件への皆の思いを代弁したようだ。
もらい泣きを抑えながらルチアーノは思った。
自分だけは、この事件への関わりが他のクラスメートと違うと知るのはもっと後のことになる。
親たちが病院に着いたとのことで二人は退出となる。
「オフィサー! 親には絶対内緒でお願いします」
ラシュミカが頼めば、
「任せておけ。思いっきり内緒にしてやる」
中年の警官が言い別の初老の警官も、
「お前らガキどもの内緒にしてくれなんぞふざけたことばかりだが、今回は完全に合法で、何の良心の咎めもない。全力で内密にしてやるぞ」
ラシュミカとスディープは揃って深々と頭を下げた。
ルチアーノの保護者役は学院のシスターが行うと言われたが、他の生徒や保護者への対応でなかなか身が空かない。何度もこちらに目はやるがその度に親や警官に呼び止められる。しびれを切らした警官が彼女を引っ張りようやく警察の書類にサインをもらえた。
「ルチアーノ! あなたが無事で本当にうれしい。だけど、修道会は生徒さんをお預かりする立場だから、あなたが戻ってきたことを盛大にはお祝い出来ないの」
申し訳なさそうにシスターが告げる。
彼女は以前施設の方にいて子どもの頃から知っている人だ。
「大丈夫です。全部終わったら学院の寮に戻るんでいいですか? 何か手伝えることがあったら言ってください」
他の生徒が保護者と診察に回るのと時々廊下ですれ違う。ルチアーノはひとりだがラクナウ警察の私服警官二人が付き添うのは同じだ。親子連れを装おうとでもいうのか途中でひとりが中年の女性警官に変わった。
隠密に動きたいのは待合室に置かれたテレビのニュースを見ればわかる。
『ラクナウ高校生クラスごと誘拐事件』でマスコミは大騒ぎだった。
(何だよ。2500万ルピー、学校からせしめる気だったのか)
『逃亡してきた生徒2人、現地で8人を保護。うち2人が入院中』
(アディティと、後は誰だろう)
ナイナとナラヤンのどちらかが体調を崩したのか。バーラムとシャキーラのどちらかに何かあったのか。
『バス運転手と学校雑役夫は犯人側の模様。厳しい取り調べへ』
『教師1人及び生徒28人は殺害と推測』
『犯人側の雇われが場所を自白、遺体は次々と掘り出され身元確認へー』
『息子らしい遺体が発見されたとのことで、私もこれから現地へ参ります。どうか皆様、混乱と悲嘆の極致にある私共をご想像いただき、他の保護者の方々への接触は避けていただければと願っております。私は向こうに着きましたらご希望があり次第取材に応じさせていただきます』
いつもテレビ局の皆様にはお世話になっているので、と頭を下げる。
上下同色のスーツの毅然とした女性の移動につれ囲む記者たちもわらわらと動いた。
(スティーブンのお母さんはテレビの脚本家だったのか)
いとこだという八年生が話していたのはこれだ。
挙げられていた恋愛ドラマの名はその手の内容には興味のないルチアーノでも知っていた。施設の女の子が騒いでいた記憶がある。かなり話題になった作品だ。他に師匠格の大御所と作っている脚本グループでは歴史物や神話物の執筆もしているそうだ。大作だからそちらも名前は聞いたことがある。
記者にまとわりつかれることを考えて憂鬱になったルチアーノだがそれほど心配は要らなかった。間もなく、彼らが起こしたもっと目を引く事件にマスコミは釘付けになる。
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