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第四章:夢の漣
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―――――
――
―……
「……やめ……ぁ、ああっ……」
冷たい牢獄のなかで響くのは、醜い肉欲の音。もう、何度絶頂に上り詰めたのかわからない。意識を飛ばしそうになっても水をかけられて、無理やり起こされ、そしてまた犯される。
「やめ、……!! う、……」
「かわいくないねぇ……素直になれよ、ほら、こんなに感じているんだからよ!」
「あっ……あ、ああ、あ」
腕で体を支えることすらできなくなっていく。上半身は崩れ落ち、持ち上げられた臀部を調教師にみっともなく突き出す。突かれる度に、純情にも体は揺さぶれる。
ラズワードはガツンガツンと身体を突き上げられながら、乱れた髪の隙間からぎろりと牢獄の入り口をにらみつける。
調教師は「死ね、クソ野郎」と思っている。しかしそれよりも。
「……はあっ、あ、お、まえ……なんの、つもりだ……!」
「……」
「……おい、聞いているのかよ!! ノワール!!」
巨漢の男に激しく犯されながら、ラズワードは叫んだ。仮面をかぶった黒いローブを来た男、ラズワードをここへ連れ込んだ張本人。彼は犯されるラズワードのことなど眼中にないとでも言うかのように、部屋の片隅の椅子に座り、なにやら書類を見ている。
「……ああ、どうした、ラズワード。悪い、聞いていなかったよ」
「……ぁ、……っざけん、な!!」
ノワールは手に持っていたペンを置き、ようやくラズワードに目を向ける。仮面に隠れた顔からは、表情は伺えない。
日中は剣奴としての戦闘の訓練。そのときは、ノワールはラズワードに付きっきりで様々なことを教え込んでいる。
しかし、夜の性奴隷としての調教。それはノワールは関わろうとはしない。どうやら彼は調教師ではないらしい。牢に調教師が来て、彼らがラズワードに調教をするのだ。その時はなぜかノワールは牢を去らず、端の方で関係のなさそうな作業をしている。
「おまえは……! そこで、なにしてるって、……あ、聞いているんだよ!」
「ああ、これ? これは明日ここにくる奴隷の資料だね。整理しないといけないんだ」
「だったらなんでここにいる!」
「別に難しい理由じゃないよ。きみは稀少な存在だ。もし調教師が誤って壊してしまったら困る。見張りを兼ねてここにいるんだよ。まあ、ただ見ているだけじゃあ時間がもったいないからこうして仕事をさせてもらっているけど」
「……っ」
ノワールは犯され続けるラズワードを見ながら、淡々とそんなことを言った。屈辱と快楽で濡れた瞳でラズワードが睨みつけると、ノワールが笑う。
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「……やめ……ぁ、ああっ……」
冷たい牢獄のなかで響くのは、醜い肉欲の音。もう、何度絶頂に上り詰めたのかわからない。意識を飛ばしそうになっても水をかけられて、無理やり起こされ、そしてまた犯される。
「やめ、……!! う、……」
「かわいくないねぇ……素直になれよ、ほら、こんなに感じているんだからよ!」
「あっ……あ、ああ、あ」
腕で体を支えることすらできなくなっていく。上半身は崩れ落ち、持ち上げられた臀部を調教師にみっともなく突き出す。突かれる度に、純情にも体は揺さぶれる。
ラズワードはガツンガツンと身体を突き上げられながら、乱れた髪の隙間からぎろりと牢獄の入り口をにらみつける。
調教師は「死ね、クソ野郎」と思っている。しかしそれよりも。
「……はあっ、あ、お、まえ……なんの、つもりだ……!」
「……」
「……おい、聞いているのかよ!! ノワール!!」
巨漢の男に激しく犯されながら、ラズワードは叫んだ。仮面をかぶった黒いローブを来た男、ラズワードをここへ連れ込んだ張本人。彼は犯されるラズワードのことなど眼中にないとでも言うかのように、部屋の片隅の椅子に座り、なにやら書類を見ている。
「……ああ、どうした、ラズワード。悪い、聞いていなかったよ」
「……ぁ、……っざけん、な!!」
ノワールは手に持っていたペンを置き、ようやくラズワードに目を向ける。仮面に隠れた顔からは、表情は伺えない。
日中は剣奴としての戦闘の訓練。そのときは、ノワールはラズワードに付きっきりで様々なことを教え込んでいる。
しかし、夜の性奴隷としての調教。それはノワールは関わろうとはしない。どうやら彼は調教師ではないらしい。牢に調教師が来て、彼らがラズワードに調教をするのだ。その時はなぜかノワールは牢を去らず、端の方で関係のなさそうな作業をしている。
「おまえは……! そこで、なにしてるって、……あ、聞いているんだよ!」
「ああ、これ? これは明日ここにくる奴隷の資料だね。整理しないといけないんだ」
「だったらなんでここにいる!」
「別に難しい理由じゃないよ。きみは稀少な存在だ。もし調教師が誤って壊してしまったら困る。見張りを兼ねてここにいるんだよ。まあ、ただ見ているだけじゃあ時間がもったいないからこうして仕事をさせてもらっているけど」
「……っ」
ノワールは犯され続けるラズワードを見ながら、淡々とそんなことを言った。屈辱と快楽で濡れた瞳でラズワードが睨みつけると、ノワールが笑う。
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