甘い恋をカラメリゼ

うめこ

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Canneles de Bordeaux~もっと甘く~

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 智駿さんが俺の乳首をぎゅうっとつまみ上げながら、パンツの中に手を突っ込んでくる。乳首をこりこりってされて、きゅんってヒクついたお尻の穴のいりぐちを、智駿さんの指がぐぐっと押し込んでくる。


「ぁんっ……!」


 いりぐちのあたりを、くちくち、と智駿さんはただ弄ってきた。指の第一関節も挿れないくらいにほんのちょっとだけなかに挿れてきて、だしたり、いれたり、穴をとんとんと叩いてきたり。

 ひくん、ひくん、っていっぱいヒクついているのに智駿さんはなかなか奥にくれない。乳首をきゅううって引っ張り上げるとヒクヒクッて激しくソコが痙攣したから、智駿さんがクスクス笑った。


「ねえ梓乃くん。この一週間、どうしてた?  ここ、僕が今日いっぱいいじってあげるってわかっていて……どうしてたの?」

「ち、はやさ……」

「おしえて、梓乃くん」


 ハア、ハア、と息があがってくる。どうしてた、って聞かれても。

 ずっと智駿さんにお尻のなか弄られたことを思い出して、きゅんきゅんしてましたって。今日をずっと楽しみにしていて、考えるだけでイッてました、って。そんなこと言えるわけないのに。

 恥ずかしくて恥ずかしくて俺が口ごもっていると、智駿さんが指の動きを早めてくる。くちゅくちゅっていりぐちのところをひたすらにいじくってきて、奥のほうが激しくきゅんきゅんと反応している。


「はぁっ……あぁあっ、ん……あっ、はっ……」

「ねえ、梓乃くん」

「やっ、ちはや、さっ……う、ぅん……」


 下腹部がじんじんして、それでもイケなくて。

 前に、奥のほうをぐちゅぐちゅとされて激しくイったときのことを思い出してそれが欲しくなって。

 智駿さんの腕にすっぽりと収まりながら俺はひくひくと震えて、智駿さんのいじわるに悶える。でも欲しくて欲しくて、苦しい。イケそうでイケない、その状態がいつまで続くんだろうと思うとクラクラした。

 イきたい。はやくイきたい、イきたい、智駿さんの腕の中で、めちゃくちゃになりたい。


「ちはやさんのこと、かんがえて……きたい、してました……」

「期待して、なにしてたの?」

「えっちなことかんがえてっ……でも、がまんしてっ……きょう、いっぱい、いじめてもらおうって、……たのしみにしてました……!  ん、あっ……あぁああっ」


 我慢ができなくて、思わず言ってしまった、その瞬間。ずぷっと智駿さんの指が奥まで入り込んできて、奥のほうをぐりぐりと掻き回された。


「あぁっ……!  あーっ……!」


 ぬぷぬぷと指を出し入れされて、なかが激しく収縮する。智駿さんの、この、焦らして焦らして一気に責めてくる、このやり方、ずるい。こんなことされたら俺、おかしくなっちゃう……。


「だめぇっ……ちはやさんっ……!」

「だめ?  気持ちいいでしょ?」

「きもち、いい、けど、」

「じゃあやめない」

「あっ……やーっ……」


 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅっ、ていやらしい音が聞こえてきて、股間が揺すられた。俺はあんまりにも気持ちよくて涙目になりながら、ぎゅっと自分の口を塞いだ。

 快楽のあまり、とんでもないことを言ってしまいそうだったから。

 でも、智駿さんはすぐにそんな俺の手を払った。そしてじっと俺の顔をみつめて、やっぱり俺の感じている顔を観察している。にこにこと嬉しそうに、俺をみている智駿さん。

 こっちは責めに責められて大変なことになっているのに……本当にいじわるだ。


「あっ、あぁっ、あぁあっ!」


 次第に、身体が勝手に仰け反っていく。腰をカクッ、カクッ、と揺らしながら仰け反って、俺は泣きながら……


「いくっ……あぁあぁっ!」


 イッてしまった。


「あ……ん……」


 やっぱり、お尻でイッちゃうのは、ヤバイ。ぎゅうっと身体の奥がヒクついて渦の中に突き落とされるような感じがして。一回知ってしまうと忘れられない、すごい気持ち良さ。


「ん……」


 イった余韻に浸って、うっとりと智駿さんの首筋に顔を寄せる。ああ、この匂い、好き。智駿さんに触られているときにずっと俺を包んでいた匂いが、この首筋から一番する。この匂いが俺をイかせているなんて錯覚を覚えて、もうこの匂いを嗅いだだけで身体が疼いてしまう。


「また僕の匂い嗅いで……気持ちいい?」

「はい……すごく、きもちいい……」

「ふ、可愛いね。もっと嗅いでいいよ」

「んっ……ぁっ……」


 ぐいっと頭を引き寄せられて鼻を首筋に押し付けられる。そうするとふわっと一気に智駿さんの匂いが鼻に入り込んできて、その匂いがすうっと俺の下腹部に届いでじゅわっと広がる。びっくん、って腰が跳ねて、また入り込んできた智駿さんの匂いに、びっくん。
 
 智駿さんの匂いでイっちゃいそう……。
 
 幸せ。幸せ。智駿さんの匂いでイケるの幸せ……。

 どんどん熱くなってくるアソコから、愛液が溢れ出すような錯覚を覚える。ああ、すごい幸福感。頭がふわふわとして、俺、智駿さんでいっぱいって、そう思うとものすごくみたされる。


「梓乃くん、これからもっと気持ちよくなるよ」

「んぁっ……」


 俺が智駿さんの匂いを嗅いでイきそうになって、ぼーっとしていると智駿さんが耳元で笑ってくる。

 俺のズボンを脱がして、パンツを脱がして……まじまじと俺の股間を見つめた。チンコからエッチな汁がたっぷりとでて、パンツの中がぐっしょぐしょになっていたからか、俺の股間が全体的にぬらぬらと濡れている。

 あんまりにもいやらしいその光景を……なぜか俺は目をそらすことができず、ジッと見ていた。


「すっごい濡れてるね。どうしたの?」

「ちはやさんにさわられて……きもちいいから……」

「本当に、梓乃くんの身体って可愛い」

「あぁん……」


 このいやらしいびしょびしょは、俺の身体が智駿さんに支配されている証拠だ……そう思うと、恥ずかしくてもそのびしょびしょのアソコから目がそらせなかった。

 このすごい濡れっぷりをみていると、嬉しくも感じた。こうしてみているあいだにも、チンコの先からとろーっとエッチな汁が溢れてきて、それをみてまた俺は感じてしまう。


「もうちょっと……濡らすね」

「あんっ……えっ、ちはやさん……」


 智駿さんがその出てきたばかりの雫を指ですくって、微笑んだ。そして、ローションを手に取る。


「はい、梓乃くん。もっとエッチなこと、はじめるよ」

「……っ」


 智駿さんはさっと用意してあったタオルを俺のお尻の下に敷く。そして、ローションのボトルのキャップを外して、口を下に向けた。まるでホットケーキにシロップでもかけるように、トロトロと俺の股間にローションをかけてゆく。

「つめた、っ……ん、やぁ……」


 たらーっとローションが俺の股間から伝っていく。脇の方に流れて行ったり、そしてお尻の穴まで伝って行ったり。ある程度かけると智駿さんがそのびしょびしょのアソコに手のひらを乗せた。そして……勢いよく、アソコを揉みしだき始める。


「あんっ……!  あぁんっ……!」


 俺のチンコからでたエッチな汁よりも、ずっと大量のぬるぬる。音はぐっちゅぐっちゅと激しく、感覚も摩擦感が一切なくなって、にゅるにゅるっとした感覚しか伝わってこない。

 すごく、きもちいい。

 初めての感覚に俺はそれはもう歓んでしまって、腰をビクビクと跳ねさせながら、智駿さんにもっと触ってっておねだりするように突き出した。


「梓乃くん。お尻の穴に、いっぱい挿れてくよ」

「あっ……ちはやさん……」


 俺が感じているのをみて、智駿さんはご満悦。もう、智駿さんは俺の感じている顔をみるのはクセみたいだ。俺は見られているってわかっていながらも顔を蕩けさせてしまっていて、お尻に挿れるって言われた瞬間嬉しくて頬が緩んでしまったのも見られたのかと思うと、身体が熱くなった。


「あっ……ああ……」

「まず、二本」

「んぁ……」


 ぬぷ、となかに指がはいりこんでくる。さっきよりも圧迫感があって、指の本数が増やされたことがわかる。正直なところ俺のお尻はオモチャで広げてあるから、そんなに苦労もなく指二本くらいならはいってゆく。智駿さんが心配そうに俺の表情を伺っている中、俺はリラックスした顔でいた。


「……気持ち良さそうな顔、してるね」

「はい……なかがいっぱいになって、しあわせ……」

「……やらしいね。ねえ、梓乃くん。ここ、感じる?」


 俺が痛みを感じていないとわかると、智駿さんが指を俺のなかで動かし始める。ぐちゅっ、ぐちゅっ、となかをぐちゃぐちゃにかき回されて、その間も俺は腰をくねせて感じていた。でも、なかをぐちゃぐちゃされているとき……ふと、ゾクゾクッてして、俺は「ひゃあっ……」なんて甲高い声をあげてしまう。


「ここ、前立腺」

「ぜんり、つ……」

「きもちいい?」

「んっ、ひ、ぁあっ……!」


 俺のなかのある一点を触られた瞬間、凄まじい快楽がなかに広がった。前立腺、聞いたことがある。男の身体のなかで、すごく感じるところ。そこを、今、責められているらしい。


「んぁっ、あっ、やっ、」


 ソコの気持ち良さは、もはや異常だった。智駿さんが指を二本使ってソコをぐりぐりとしてくると、勝手に腰が浮き上がってきてものすごくいやらしいポーズを取ってしまう。腰を浮き上がらせながらカクカクと揺らして、首は仰け反らせて。俺は初めての前立腺責めに、どうしようもなくなっていた。


「あーっ……いくーっ……!」

「ははは、早いね。二回目。ほら、イってごらん」

「あぁあぁっ!」


 智駿さんがぐっと指を突っ込んで、そしてゆっさゆっさと下腹部を揺らす。乳首まで引っ張ってきて、俺はもうわけがわからなくなっていた。ビクンッ!ビクンッ!ってなかが勢いよくヒクついて、ああ、イっちゃった……ってなぜかホッとしたのに、智駿さんは動きをやめない。

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