1 / 6
いるんだよ
しおりを挟む
私の家は争いが多かった。
18歳になった女は家を出た。
1匹の猫を連れて。
名前は豆千代といった。
私の誕生日の次の日、産まれた猫だ。
母猫はロダンという。
黒猫のロダンが華奢な体を、電気が通ったようにびくびくと跳ね上げるのを見て、私はロダンがなくなるんじゃないかと怖かった。綺麗でお利口で、賢い猫さんだったロダンは子猫を産んだ年の春に亡くなった。
捨て猫にされたロダンは、それでも、真っ直ぐな金色の瞳で私を見た。
大好きよ、ばぁば、大好きよ。
優しい甘えん坊だった。
ロダンを見送り、ペット霊園に行き、泣きながら手を合わせた。
最後の贈り物は、子猫豆千代。
ロダンの時はあっという間だった。
お別れの時ロダンはゴロゴロと喉を鳴らした。滑らかだった毛がすっかりボロボロになっていた。
ロダンありがとう、ばぁばも大好き。
家に来てくれてありがとう。
あなたのおかげで、母を憎む気持ちが、すこし薄くなった。
あなたのおかげで、私は人とお話しする楽しみを覚えた。
いつでもロダンは聞いている、私の気持ちを。
いつでもロダンは優しい眼差しで私を見ている。
また桜が咲き、桜が散り、豆千代がやんちゃの盛りを迎えた。
大学生だった私なりに、頑張って豆千代を生かしていた。
やんちゃもやんちゃだった豆千代は、病気で闘病する私を笑わせてくれた。
おちゃめな豆千代とのドタバタの生活が始まる。
18歳になった女は家を出た。
1匹の猫を連れて。
名前は豆千代といった。
私の誕生日の次の日、産まれた猫だ。
母猫はロダンという。
黒猫のロダンが華奢な体を、電気が通ったようにびくびくと跳ね上げるのを見て、私はロダンがなくなるんじゃないかと怖かった。綺麗でお利口で、賢い猫さんだったロダンは子猫を産んだ年の春に亡くなった。
捨て猫にされたロダンは、それでも、真っ直ぐな金色の瞳で私を見た。
大好きよ、ばぁば、大好きよ。
優しい甘えん坊だった。
ロダンを見送り、ペット霊園に行き、泣きながら手を合わせた。
最後の贈り物は、子猫豆千代。
ロダンの時はあっという間だった。
お別れの時ロダンはゴロゴロと喉を鳴らした。滑らかだった毛がすっかりボロボロになっていた。
ロダンありがとう、ばぁばも大好き。
家に来てくれてありがとう。
あなたのおかげで、母を憎む気持ちが、すこし薄くなった。
あなたのおかげで、私は人とお話しする楽しみを覚えた。
いつでもロダンは聞いている、私の気持ちを。
いつでもロダンは優しい眼差しで私を見ている。
また桜が咲き、桜が散り、豆千代がやんちゃの盛りを迎えた。
大学生だった私なりに、頑張って豆千代を生かしていた。
やんちゃもやんちゃだった豆千代は、病気で闘病する私を笑わせてくれた。
おちゃめな豆千代とのドタバタの生活が始まる。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
アルファポリスであなたの良作を1000人に読んでもらうための25の技
MJ
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスは書いた小説を簡単に投稿でき、世間に公開できる素晴らしいサイトです。しかしながら、アルファポリスに小説を公開すれば必ずしも沢山の人に読んでいただけるとは限りません。
私はアルファポリスで公開されている小説を読んでいて気づいたのが、面白いのに埋もれている小説が沢山あるということです。
すごく丁寧に真面目にいい文章で、面白い作品を書かれているのに評価が低くて心折れてしまっている方が沢山いらっしゃいます。
そんな方に言いたいです。
アルファポリスで評価低いからと言って心折れちゃいけません。
あなたが良い作品をちゃんと書き続けていればきっとこの世界を潤す良いものが出来上がるでしょう。
アルファポリスは本とは違う媒体ですから、みんなに読んでもらうためには普通の本とは違った戦略があります。
書いたまま放ったらかしではいけません。
自分が良いものを書いている自信のある方はぜひここに書いてあることを試してみてください。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)
MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。
かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。
44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。
小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。
一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。
ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?
6年前の私へ~その6年は無駄になる~
夏見颯一
恋愛
モルディス侯爵家に嫁いだウィニアは帰ってこない夫・フォレートを待っていた。6年も経ってからようやく帰ってきたフォレートは、妻と子供を連れていた。
テンプレものです。テンプレから脱却はしておりません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる