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千玄室さんと特攻隊
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千玄室さんが亡くなった。
102歳。亡くなる2ヶ月前のインタビューをYoutubeで見たが、背筋は伸び眼光炯々。言語明瞭、理路整然とした話ぶり。あんなオーバー100歳はあの方くらいだろう。
お茶の世界でのトップだが醸し出す雰囲気は老剣豪、古武士の風格。内面が滲み出てる。
個人的には千玄室さんと言えば元特攻隊員。いわゆる学徒出陣の14期予備学生。8月14日、日本の一番長い日の1日前に亡くなったってのは単なる偶然だろうが、そこに何か因縁意味を見いだそうとしてしまう。
ちなみに源田実の死去は8月15日。兵科予備学生出身で海軍士官だった東宝の職人監督、松林宗恵も同日に亡くなった。(年は違う)
…
千玄室さんは同志社大学の学生の時、学生航空連盟に所属、操縦訓練を受けていたので飛行科予備学生に採用されて土浦の基礎教程を終えた後の操偵判定でも自分は操縦員(パイロットね。陸軍では操縦者)だと思ってたら、まさかの偵察員(主に航法ナビゲーションを担当。操縦はしない。某雑誌の記事に桜花の発案者とされる太田正一の事を偵察機のパイロットって書いてあった。ライターが偵察員って言葉の意味知らんかったんや…)
分隊長に抗議に行ったら、答えは…
骨相で決まったから。
…
大日本帝国海軍航空隊が搭乗員の適性試験に骨相を採用してたって事あんま知られてないんじゃない?
骨相も統計学の一つだって山本五十六が支持したとか言われてるけど前近代的、非科学的な感じがする、個人的には。実際、事故による殉職多かったし、骨相で偵察員になった人が戦後、名パイロットになったケースもあるらしいし。
…
14期予備学生は19年5月から飛行訓練が始まり実用機による延長教育終了後、千玄室さんが着任したのは徳島航空隊。そこで編成された白菊特攻隊に編入。
白菊。実用機ではなく練習機。
綺麗な名前だが飛行機史上ワースト3に入る不細工な機体(私見)
元々低速の白菊に爆装、最高速度は100ノット程度(約180キロ)。特攻機を迎撃する艦載機F6Fの最高速度は300ノット以上(約600キロ)F4Uは更に速い。
あまりにもスピードが遅いので米軍の無線で「駆逐艦より遅く飛ぶ事のできる日本の新兵器に攻撃されている」とジョークのネタにされていたという説もある(当時の米軍駆逐艦の最大速度は30ノット。翼面過重が低く空力特性も良い零戦21型でも着陸失速速度は68ノットくらい。白菊が低速と言っても、それより遅い事はない)
…
速度が遅すぎて白昼強襲は無理。夜間攻撃しかない。
短期間の猛訓練で夜間飛行をこなせるようになった搭乗員だから通常攻撃で良いのでは?とならないのが大日本帝国。規定路線は変わらない。
…
千玄室さんは幸い出撃待機中に敗戦。体験者が語る話は小林よしのりの描く美談とは異なる。
特攻隊員と一口に言っても乙飛甲飛予科練出身者と予備学生では特攻に対する考えは違うし(元々海軍の軍人だった丙飛の人達も又違う。この甲乙丙という無神経なネーミングがトラブルの種となった)士官でも海兵出身と予備学生では異なる。無論個人差もある。確かに言えるのは、若者が自らを爆弾と化すような「状況」は異常。決して、それは美談ではない。
我々後世の人間がすべきは、悲壮かつ美しい物語に浸る事ではなく、可能なかぎり一人一人の特攻隊員がどのような過程を経て出撃させられ死んでいったのかを知る事。
史料文献は沢山ある。玉石混淆だが。歴史本すべてに言える事だがタイトルに「本当」とか「真実」ってワードが入ってるのは基本避けるべき(例外もあるが)
…
昭和20年5月夜陰に乗じ敵艦を目指す白菊。25番(250キロ爆弾)は当初機内に板を敷いて固縛する予定だったが結局翼下に懸吊したのか?塗装も迷彩と言われるが詳細は不明。
102歳。亡くなる2ヶ月前のインタビューをYoutubeで見たが、背筋は伸び眼光炯々。言語明瞭、理路整然とした話ぶり。あんなオーバー100歳はあの方くらいだろう。
お茶の世界でのトップだが醸し出す雰囲気は老剣豪、古武士の風格。内面が滲み出てる。
個人的には千玄室さんと言えば元特攻隊員。いわゆる学徒出陣の14期予備学生。8月14日、日本の一番長い日の1日前に亡くなったってのは単なる偶然だろうが、そこに何か因縁意味を見いだそうとしてしまう。
ちなみに源田実の死去は8月15日。兵科予備学生出身で海軍士官だった東宝の職人監督、松林宗恵も同日に亡くなった。(年は違う)
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千玄室さんは同志社大学の学生の時、学生航空連盟に所属、操縦訓練を受けていたので飛行科予備学生に採用されて土浦の基礎教程を終えた後の操偵判定でも自分は操縦員(パイロットね。陸軍では操縦者)だと思ってたら、まさかの偵察員(主に航法ナビゲーションを担当。操縦はしない。某雑誌の記事に桜花の発案者とされる太田正一の事を偵察機のパイロットって書いてあった。ライターが偵察員って言葉の意味知らんかったんや…)
分隊長に抗議に行ったら、答えは…
骨相で決まったから。
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大日本帝国海軍航空隊が搭乗員の適性試験に骨相を採用してたって事あんま知られてないんじゃない?
骨相も統計学の一つだって山本五十六が支持したとか言われてるけど前近代的、非科学的な感じがする、個人的には。実際、事故による殉職多かったし、骨相で偵察員になった人が戦後、名パイロットになったケースもあるらしいし。
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14期予備学生は19年5月から飛行訓練が始まり実用機による延長教育終了後、千玄室さんが着任したのは徳島航空隊。そこで編成された白菊特攻隊に編入。
白菊。実用機ではなく練習機。
綺麗な名前だが飛行機史上ワースト3に入る不細工な機体(私見)
元々低速の白菊に爆装、最高速度は100ノット程度(約180キロ)。特攻機を迎撃する艦載機F6Fの最高速度は300ノット以上(約600キロ)F4Uは更に速い。
あまりにもスピードが遅いので米軍の無線で「駆逐艦より遅く飛ぶ事のできる日本の新兵器に攻撃されている」とジョークのネタにされていたという説もある(当時の米軍駆逐艦の最大速度は30ノット。翼面過重が低く空力特性も良い零戦21型でも着陸失速速度は68ノットくらい。白菊が低速と言っても、それより遅い事はない)
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速度が遅すぎて白昼強襲は無理。夜間攻撃しかない。
短期間の猛訓練で夜間飛行をこなせるようになった搭乗員だから通常攻撃で良いのでは?とならないのが大日本帝国。規定路線は変わらない。
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千玄室さんは幸い出撃待機中に敗戦。体験者が語る話は小林よしのりの描く美談とは異なる。
特攻隊員と一口に言っても乙飛甲飛予科練出身者と予備学生では特攻に対する考えは違うし(元々海軍の軍人だった丙飛の人達も又違う。この甲乙丙という無神経なネーミングがトラブルの種となった)士官でも海兵出身と予備学生では異なる。無論個人差もある。確かに言えるのは、若者が自らを爆弾と化すような「状況」は異常。決して、それは美談ではない。
我々後世の人間がすべきは、悲壮かつ美しい物語に浸る事ではなく、可能なかぎり一人一人の特攻隊員がどのような過程を経て出撃させられ死んでいったのかを知る事。
史料文献は沢山ある。玉石混淆だが。歴史本すべてに言える事だがタイトルに「本当」とか「真実」ってワードが入ってるのは基本避けるべき(例外もあるが)
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