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三島由紀夫「英霊の聲」感想
三島由紀夫「英霊の聲」読了。
随分長い間積ん読状態だったが30分程度で読み終えた。元々、三島由紀夫がF104に搭乗した時の経験を綴った短編を読みたくて買った本に掲載されててずっと後回しにしてた。
天皇の人間宣言に嘆き憤る英霊。
2・26事件の決起将校と特攻隊員。
前者はともかく、天皇が神である事に拘ってた特攻隊員が居たのか疑問。俺も結構特攻隊については調べたが天皇関係ない所での決意だと思うが。そりゃ遺書にはそれっぽい事書くけど定型文、そう書かざるを得なかっただけじゃないかと…
「半年の特殊訓練の後」比島戦で突入した事になってるけどフィリピンの特攻隊にはそんな訓練期間なんか無かったよ。201空って実名出てくるけど、前線の実施部隊がそのまま特攻に使われただけ。
「人々がわれらを遇する遇し方には、何か特別の敬意と恥らいがあった。上官たちもわれわれに対するとき、そのいかめしい唇に恥らいの微笑をうかべていた。生き残る者の耐えがたい恥じらいの」(「F104」河出文庫「英霊の聲」 P74)
比島戦の時はまだそんな空気あったかな。沖縄戦になると特攻隊員に対するそんな心遣い敬意微塵もないどころか機体トラブルで帰還した特攻隊員を臆病者卑怯者呼ばわりするようになったけど。
参考文献に猪口力平と中島正の著作があるけど、これ特攻隊を送り出して生き残った側が自己正当化の為に特攻隊員を美化してる。明白な間違いもあるし勝手に特攻隊員の心理描写もしてる。
特攻隊員の霊が空母のリフトに突入するのを語るシーンは全然リアリティないなぁ。
…
戦前戦中の日本は美しく、敗戦により国体が失われ堕落したなんて幻想でしょ。戦前戦中から堕落した輩は存在したし、社会全体として見ても闇は戦後より深く暗かったんじゃね?
…
天皇が神だと信じて死んだ人達が戦後の人間宣言で梯子外されて怒るって一見もっともらしいけどあくまで理屈であって現実とは乖離してるような気がする。天皇が現人神って設定で無茶振りはされたけど、それを本気で信じてた人は少数派でしょ。ま、天皇は神って設定の下に死んだんだから設定変えんなよって事なら分かる。
…
この作品には南方で餓死病死した人達(それが多数派)の「英霊の聲」は出てこない。俺が書こうかなぁ。既にあるのかな?
随分長い間積ん読状態だったが30分程度で読み終えた。元々、三島由紀夫がF104に搭乗した時の経験を綴った短編を読みたくて買った本に掲載されててずっと後回しにしてた。
天皇の人間宣言に嘆き憤る英霊。
2・26事件の決起将校と特攻隊員。
前者はともかく、天皇が神である事に拘ってた特攻隊員が居たのか疑問。俺も結構特攻隊については調べたが天皇関係ない所での決意だと思うが。そりゃ遺書にはそれっぽい事書くけど定型文、そう書かざるを得なかっただけじゃないかと…
「半年の特殊訓練の後」比島戦で突入した事になってるけどフィリピンの特攻隊にはそんな訓練期間なんか無かったよ。201空って実名出てくるけど、前線の実施部隊がそのまま特攻に使われただけ。
「人々がわれらを遇する遇し方には、何か特別の敬意と恥らいがあった。上官たちもわれわれに対するとき、そのいかめしい唇に恥らいの微笑をうかべていた。生き残る者の耐えがたい恥じらいの」(「F104」河出文庫「英霊の聲」 P74)
比島戦の時はまだそんな空気あったかな。沖縄戦になると特攻隊員に対するそんな心遣い敬意微塵もないどころか機体トラブルで帰還した特攻隊員を臆病者卑怯者呼ばわりするようになったけど。
参考文献に猪口力平と中島正の著作があるけど、これ特攻隊を送り出して生き残った側が自己正当化の為に特攻隊員を美化してる。明白な間違いもあるし勝手に特攻隊員の心理描写もしてる。
特攻隊員の霊が空母のリフトに突入するのを語るシーンは全然リアリティないなぁ。
…
戦前戦中の日本は美しく、敗戦により国体が失われ堕落したなんて幻想でしょ。戦前戦中から堕落した輩は存在したし、社会全体として見ても闇は戦後より深く暗かったんじゃね?
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天皇が神だと信じて死んだ人達が戦後の人間宣言で梯子外されて怒るって一見もっともらしいけどあくまで理屈であって現実とは乖離してるような気がする。天皇が現人神って設定で無茶振りはされたけど、それを本気で信じてた人は少数派でしょ。ま、天皇は神って設定の下に死んだんだから設定変えんなよって事なら分かる。
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この作品には南方で餓死病死した人達(それが多数派)の「英霊の聲」は出てこない。俺が書こうかなぁ。既にあるのかな?
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