酩酊猫のモノローグ

黒いテレキャス

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匂いの話

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好きな匂いってあります?





俺は…





濡れたアレの匂い













キャー!オッサンサイテーセクハラ!







違う。俺、下ネタ大嫌いだから。







じゃ、紛らわしい言い方すんなや。







例によってムダな前ふりですが、そういう場所です、ここは。











先日、帰宅して荷物を部屋に置いてから近所のスーパー(徒歩片道10分)まで出かけた。






その時点では晴れていた。1日晴天でそのまま終わりそうな感じ。





空気を入れ換える為に部屋の窓を開け、俺はスーパーに向かった。





買い物が終わり帰途についた途端、それに襲われた。









ゴリラ豪雨。








ショーもないボケかます誘惑に負ける奴。
















ゲリラ豪雨って誰のネーミングだろ?







今やニュースで普通に耳にする日常ワードになってるけど






ゲリラ






コレ本来は特殊な非日常ワードじゃね?









「○○国の反米ゲリラの活動が~」







こんな風に使われる国際政治ニュース用語だったのに







今じゃお茶の間(死語)に浸透しちゃった、雨だけに。

















しょーもない事言いたい誘惑に負ける奴。









突然の激しい雨に打たれ、なす術もなくエコバッグ抱えてトボトボ歩く俺。







雨宿りできそうな場所もない。






その時、鼻をついた匂いに思わず立ち止まる。








もう、ここまで濡れたらどうでもいいやって心境。







…この匂い








良く陽に焼かれたアスファルトが突然の驟雨に打たれた時に発する香り。













匂いによって呼び覚まされる記憶と共に胸に広がる心地よい感情。






匂いと共に脳裏に浮かんだのは、子供の頃過ごした住宅街の風景。






何も心配などなくそれが幸福だという事を意識すらしなかった日々。






失われた良き日々の思い出に浸る俺の身に容赦なく降りかかるゴリラじゃなかったゲリラ。





再び歩き始めて直ぐにそれは起きた。





すれ違おうとした一人の女性が俺に傘を差し出してくれた。







ドラマだとここから恋が始まるが…





これは現実。




まずドラマなら、こんなシチュの登場人物は美男美女限定。





実際は俺と、孫が何人かいそうな先輩。




いい人の具現化みたいな表情で自分が使ってる傘をこちらに差し出している。





何か考えてのムーヴではなかったのだろう。





ずぶ濡れの俺を見て反射的に体が動いただけ。






ええ人や。










自然に笑みが浮かび、深く一礼して、その人とすれ違った。




貴方に幸あれ。














リアル水も滴る男になって帰宅すると開けっぱにしてた窓のカーテンレールに掛けてた洗濯物が濡れていた。













しかも俺が帰宅すると同時に雨が止んだ。






日頃の行いのせいか?













自分の日頃の振る舞いを思い起こしながら湿った洗濯物を取り込む。もう一度洗い直しか…水滴の垂れる網戸から吹き込んでくる風は微かに秋の匂いがした。









とか下手くそな文章でキレイ事の嘘っぱち抜かすな!(親切な女性は実話)


























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