酩酊猫のモノローグ

黒いテレキャス

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エド・マクべインと「87分署」シリーズ

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職人。




プロのスキルの持ち主で自分の仕事に関しては決して失敗する事がない。






職人作家。




コレも存在する。







常にアベレージ以上の作品をクリエイトし読者を失望させないどころか、その完成度の高さに瞠目させられたりする。








俺にとっての職人作家は…





エド・マクベイン
















「87分署」シリーズ






この第一作をたまたま読んだのはいつの事だったか…








出会えて良かった。多大な楽しみを与えてくれたので。






アメリカ、真夏の大都会の夜。一人の刑事が夜勤に出る為の支度をしている。丹念な日常描写。
寝ている家族を部屋に残し一人夜の路上に歩みだす。
この男が主人公なんだろうと思ってるいると…






小説もつかみが大事。






「警官嫌い」






この一作目で俺は87分署の世界に夢中になった。






当時はまだエド・マクべインが健在で新作が発表されていた。






俺が87分署沼にハマった頃既にシリーズはかなりの冊数を重ねていたが






日本の出版事情では直近の数作以外は品切れ状態。









書店の棚にはない。






当時はネット普及以前。








俺は87分署シリーズを探し古本屋巡りをした。







スマホで簡単に欲しい本をゲットできる今に比べ不便で非効率ではあるが







それはそれで楽しかった。







中々見つける事ができなかった作品をやっと発見した時の喜び。











これはネット通販では味わえないし、探している本以外との出会いもある。





その頃お世話になった古本屋さんはほぼ全て廃業、この世に存在しない。






大阪球場跡地の古本屋街。






大阪に住んでて、ある世代以上の本好きは知ってると思う。






大学生の時はしょっちゅう通ってた。













最近行ってないがどうなってるんだろう?





数年前行った時営業してたのは2、3軒だけだった。







87分署の話。






ニューヨークをモデルにした架空の都市アイソラを舞台にした刑事群像劇。






50作以上あるが外れ無し。







職人は決してマンネリに陥る事なく時にトリッキーな変化球を投げ込んでくるが絶対にストライクゾーンを外さない。





キャラクターの面白さが魅力の一つ。





個性的なキャラの中でも一番異彩を放ってるのはコイツ






オリーウィークス






このある意味クズ野郎に変化が起き始める所でエド・マクべインが亡くなってしまったが…








オリーウィークスのその後を想像するのも面白い。







登場人物にリアリティーがあるからこそ、こういう
楽しみも生まれる。







ほんの数行しか登場しない名もなきモブキャラすら、その人物の人生の重みが感じられ心に残る。







職人故の手腕。









87分署シリーズは1950年代半ばから2000年代前半の長きに渡って書き継がれた。





作品内では40年以上が経過してテクノロジーも進化したが登場人物は数歳しか年を取らなかった。








エド・マクべイン亡き後、物語が更新される事はおそらくないが…





87分署の面々は俺の、そして世界中の多くのファンの心の中に存在し今日もアイソラの街を駆け巡っている。




























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