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角川映画「戦国自衛隊」感想

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「戦国自衛隊」

　
角川映画(１９７９年)

公式動画Youtubeで期間限定配信してたんで見た。

驚いた!

今でも何度かテレビで見てたけど色々カットされてたんやね。完全版初めて見た。

単なる自衛隊タイムスリップアクション物だと思ってたけど…

人間の強さ、弱さ、美しさ、醜さを描いた傑作!

渡瀬軍団、集落襲って拉致レイプ、略奪、殺人…

中国大陸の旧日本軍状態。

コレ一つ覚えで「中国の戦犯収容所の洗脳ガー」って言う奴いるけど、強姦殺人に罪悪感ゼロ、武勇伝だと思ってた人が多いんだよ。

シナではクーニャンやりたい放題。

こんな事を大陸帰りが囁いてた時代。

結局レイシズム。

チ○ンコロは犯して殺しても構わない。

かつて日本ではこんな価値観が横行していた。

無論そうじゃない人もいて、そういう人達の視点からも差別主義者の存在が浮かび上がる。

これも一つ覚えで「人種差別主義の西欧列強に対し亜細亜解放の戦い」みたいな事言う奴いるけど、人種差別についても西欧列強と大日本帝国は目くそ鼻くそ同レベルだったのは厳然たる事実。

戦場では狂気に駆られ、或いは欲望の赴くままに行動する人間も出てくる。我々日本人も例外ではなかったという当たり前の話。

…

戦国自衛隊の話。

ああいう状況では渡瀬軍団みたいなの出て来ても不思議じゃない。

それだけじゃなく後家さんに夜這いとか性の問題もちゃんと描いてるの良い。

防衛大モノ某マンガでは完全にオミットされてる部分だが、ココ描かないと綺麗事のフィクションになっちゃうよね。

…

役者さんの存在感、迫力凄い。特に千葉ちゃん、渡瀬さん、夏八木さん、ワンシーンのみの薬師丸ひろ子さん!小野みゆきさんも、あの時代の人っぽかった。岡田奈々さん昭和の美人って感じで良い。

人海戦術の前には近代兵器も圧倒されるってのもリアル。

自衛隊が異世界とかで近代兵器で無双するの夢想するような作品より俺はコッチの方が好き。

モブシーンも結構な迫力で全盛期の角川パワーを感じる。

ジョー山中さんの歌も最高!

上記した性描写とか自衛隊内のクーデター計画話のせいで自衛隊の協力は得られなかったが、そこを乗り越えるのが当時の角川。

ミリオタとしては61式戦車の完成度の高さに驚く。ラスト水没してたけど「僕らの七日間戦争」に出てましたね。

ヘリコプターは陸上自衛隊が使ってたのとは違うけどそれっぽく見えたからヨシ!

めっちゃ低空飛行しててビビるがパイロット役の人飛行時間１万３０００時間越え!!の超ベテランパイロット。

撮影から２年後事故で亡くなったそうです。

…

何度も書いてるが俺は実銃大嫌いのプロップガンマニア。その辺気になる。

銃は全部無可動電気着火だが見た目は完成度高い。

ガバメントがずっとハンマーダウン状態なの気になる奴(笑)

64式は「皇帝のいない8月」の時に作ったプロップだね。後に「ガンヘッド」に出てた。

最近「新幹線大爆破」リメイクされたけど「皇帝のいない8月」もやって欲しいなぁ。

鈴木ヒロミツさんが山の中でセミオート状態で戦うシーンリアルだった。最後のシーンで着剣してるの良い。

俺64式好き。

ビミョーなデザインにアジアテイストを感じる(試作段階のは酷すぎるが)欧米では出てこないセンス。スラブ系のカラシニコフに近いがあちらには機能美がある。

で昔電動エアガン買った。ホビーフィックスのモデルガンは手が出なかった。