酩酊猫のモノローグ

黒いテレキャス

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有吉佐和子「青い壺」ネタバレ感想

「青い壺が売れてる」





小説興味ない人が聞けば青い磁器が人気あんのか?と思うよね。






有吉佐和子さんの小説の話。





1970年代の小説が今バズってるんだって。それは知ってたけど、チェックすんの後回しにしてたが…






先日読了。






個人的には「今、巷で大人気」みたいなんには必ずしも賛同できなかったりするが、これは違った。






面白かったし期待も裏切られなかった。





散々ハードル上げられた状態で実際に接して軽々ハードル越えたのは、映画だけど「カメラを止めるな!」以来かな。






一つの青い壺が様々な人達の手を渡り、そこで生まれる物語、そして壺を手にした人達の物語。














ジョン・バダムの「ザ・ガン 運命の銃弾」は一挺のピストルが様々な人達の手を渡ってゆく物語。1974年の作品だから同時期に偶然アイデアが被ったんだろう。





1920年代から70年代にかけての日本の様々な階層の人達の経験が語られる。





スペイン風邪の流行で天涯孤独の身となった女性、一方1920年代の日本人女性としては最高レベルの教育を受けた元お嬢様達、戦前をイギリスで過ごした元外交官の家族、現在(1970年代)の若者達…






今となっては知らない人の方が多い様々な物語が語られる。





大日本帝国海軍大尉は「たいい」か「だいい」か?








当時でも知ってる人少なかったが婚約者が戦死し一階級特進して大尉になった女性にとってはないがしろにできない問題。





正解は「だいい」





ちなみに大佐は「だいさ」







帝国陸海軍は仲悪かったからね。色々差異をつけたかったのか?





日本人は和を尊び協調性を重んじる民族である、なんて言う人は帝国陸海軍が犬猿の仲だったって事を知らんのだろう。






英米との戦争が終わったら次は陸軍(海軍)との戦いだ!等とガチで言う海軍(陸軍)の人がいたんだよ。












ポツダム大尉




こういう言葉も知らん人多いやろね。ポツダム宣言受諾=帝国陸海軍の消滅ではなかった。





ポツダム宣言後大尉になってたらポツダム大尉。ま、こういう言い方嫌がった人と自嘲気味に言う人と両方居たようだが。








この作品の感想って時代が変わっても人の心とか悩みって同じやねってのが多いようだが、時代が変わって分からなくなってる事も沢山ある、当然。







オチは予想できたよね?






ネタバレになるけど何故、自分の作品だって言ったんだろ?






作品展に推薦文書いてくれた恩人の面目丸つぶれ、赤っ恥かかせたやん。






でも言った本人はそこ全然気にしてないの変じゃない?







予想だにしなかった驚愕とか職人のプライドのせいで口走っちゃったにせよ相手のリアクション見たら「アチャー。シクった!」って思うでしょ、普通。






あの齟齬自体はうんちく傾ける美術評論家への悪意感じる描写で個人的にはザマァって感じなんだけど、陶芸家さんは心の中で「アレは自分の作品」って思うだけで、いい気分で知識披露してる人、しかも義理ある恩人に恥かかせて、そこは全然気にしてないってのはおかしいよねぇ…









感想 3

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