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第1章 異世界転生
第29話
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露天風呂に入った後夕食会場の食事処へ向う。
ホテル内は館内着で過ごすのだがこれが正に浴衣だ。この世界に俺の他にも日本人の異世界転生者がいたのかと思うほどで、本当に日本の温泉地に来たようだ。
食事処に行くと個室に案内された。と言うか全室個室だそうだ。なんでも貴族同士が鉢合わせしないよう配慮されているとのことだが、それならいっそ一流旅館並に食事を部屋出しにすればいいのに。まあそれを贅沢だと思うかどうかはわからないけど。
と言うわけで部屋に入ると、伯爵が既に護衛の兵士達と酒盛りをしていた。
『うお。くっそ飲みて~!風呂上りはビールだろ!』
風呂上がりに浴衣で一杯。これもここでこそ初めてだがよーく馴染んだ光景だ。これで俺だけ飲めないなんて何の拷問よ。
「おぅ、二人とも良く来たな。好きなものを注文するといい。今回の野盗の討伐の報奨金がたんまりあるからな」
『じゃ、酒をくれ!』
毎回毎度そう言いたい。今日は言ってもいいかな。だって温泉よ?しかも心臓のことなんて気にしなくていいんだぜ?そもそもこっちで酒飲めない年齢って設定したっけ?
それからジュリエッタと席に座り、3種の肉ステーキセットを頼んだ。
鉄板の上に乗った牛、豚、鳥のステーキが来ると、にんにくと肉好きの自分にはたまんない匂いがする。口にすると貴族専用の宿に相応しい上品な味わいでとても美味しい。
「おいしいわね。でもヴェルこれ全部一人で食べれるの?」
「大丈夫だと思う。お腹が空いてるからね。少し食べてみる?」
「ええ。それじゃ私のも少しあげるね」
ジュリエッタはビーフシチューを頼んだようだ。取り分ける小皿を貰いお互いに分け合う。美味い。でもビールも飲みたい。そう思いながら食べ進めると、伯爵から髪の毛の艶についてやはり追求された。そりゃ気になるだろうな。
「これは、コラーゲンという素材とレモンの果汁を石鹸に混ぜて洗っただけです」
「して、そのコラーゲンとはどうやって手に入れるのだ?」
「なかなか言いにくいのですが大丈夫ですか?」
「ああ。問題無い」
それならばと清流スライムの体液だと話すと、普通に納得された。
「言われてみれば、スライムの体はほぼ水分だし、死骸を触った事はあるが粘りがあったな」
「それでヴェル様はスライムの事を聞いてきたり、欲しがったりしたのですね。納得ですよ」
「隠すつもりは無かったんです。あの時はまだ、実験をする段階だったので、成功する確信は無かったですし」
「それで、清流スライムしか駄目なのか?」
鑑定結果では清流スライムがベストではあったが、他のスライムでも問題は無いんじゃないかな。それに鑑定スキルの事がバレるのはマズい。
「他のスライムは知りませんが、スライムはほぼ水分で出来ています。水分が失われないようにこのコラーゲンで体を維持しているのでしょう。なので、そこに目を付けて石鹸に配合してみたら、上手くいった。それだけです」
「…それだけですでは済まないよ。これを製品化したら結構なハレーションが起きるだろう。見た目で直ぐに分かるだろうから、黙っておくのも無理がある。明日王都に行ったら、早速商業ギルドに登録するとしよう。ヴェル君は王族への手土産として、何か製品を作ってくれないか?」
「分かりました。何か作ってみます。ところでこの近くに石鹸の工場はありますか?」
「あるが、それがどうかしたのか?」
「石鹸を作る過程で、グリセリンという副産物が出ると思うのですが、そちらが欲しいのです」
「分かった。エルド。悪いが買って来てくれないか?グリセリンは薬品扱いだが、一般でも買えるからな」
グリセリンで通じるとはね。コラーゲンもそうだが。何故かは知らないけど呼び名が同じようだ。と言うか、エルドさん…食事中なのに買いに行かされるのか。悪いことしたな…
まあ、グリセリンが手に入るなら化粧水を作って献上しよう。
こうして、暫く経つとエルドさんが戻って来た。
「お食事中に買って来てくれて、ありがとうございます」
「いや、こんな事ならいつでもどうぞ。それより閣下。野盗のアジトの件なんですが、人質も野盗の仲間も居なかったと連絡がありました。金品が大量にあったそうですが、その対応はどうされますか?」
「ヴェル君、これは君の物だ。どうしたい?」
酒が飲みたいです。はおいといて、野盗から取り返した金品は取り返した者が自由にしていいと言う事だが、正直9歳児の自分には持て余してしまう。
「持ち主が分かる物に関しては返してあげて下さい。行き場の無いお金は孤児院に寄付して下さい」
「ふふふ…ヴェル君らしい答えだね。まだ正式には決まっていないから話しをしていなかったけど、このコラーゲンの件を置いといたとしても、経口保水液、消毒液、マスク、生理的食塩水と、これだけでも君は一生遊んで暮らせるお金を手に入れることができるだろう」
そう言われてもピンとこない。大金持ちになるのはいいけど、子供のオレにどうしろと言うのか?
「一生遊んで暮らせる大金を手に入れるのは嬉しいのですが、使い道がいまいちわかりません。どうしたらいいのですか?伯爵閣下と家族に半分づつあげるとか、孤児院に全額寄付とかって無理ですよね?」
「無理に決まってるだろう。家族のことはともかく私はお金には困っていない。それに、寄付なんかしてみろ、教会が着服する可能性だってある。身に余る大きな金や地位は人を惑わす。決めかねているのなら陛下に相談するがいいさ」
「そうですね。そうします」
「それにしてもヴェルらしいわね。全額寄付だなんて」
「だってさ、使い道が思いつかないんだもん。溜めておく死に金より、経済を回したり、人の役に立つお金の方がいいと思うんだよね」
「死に金か」
「ええ。貯め込んでも使い途に困ります」
「まったく子供らしからぬ、いい言葉を使うもんだな。それでは、君達二人はもう部屋に行きなさい。王族に献上する品も作らなければなるまい」
「はい。それでは先に休ませていただきます。ごちそうさまでした。おやすみなさい」
「それでは皆さん、おやすみなさい」
「ああ。おやすみなさい」
部屋に戻ると早速化粧品の調合に入る。温泉効果も期待してそのお湯に溶かしてシェイクした化粧水を顔に塗ってみる。
「これは照かり過ぎかな。少しコラーゲンとクエン酸の量を調節してみるか。ぶつぶつぶつぶつ……」
そう言いながら何度か試行錯誤すると満足するものが出来上がった。
「この化粧水って言ったっけ?どんな効果なの?」
「保湿成分だから、僕達みたいな子供には効果が薄いかも知れないね」
「そっか。それじゃ私はこの髪の毛専用の石鹸水だけでいいわね」
「うん。それで充分だよ」
そんな話をしながらついでにリンス・イン・シャンプーの開発もした。それをジュリエッタに渡すと大喜びだ。
「これ、お父様に渡してくるね。どうせなら全員髪の毛、艶々で王都に行きましょうよ」
「ジュリエッタがそうしたいのなら構わないよ」
それから、配合のレシピと効能を紙に書き留めておく。商業ギルドの登録に必要らしい。
ジュリエッタが伯爵に、リンス・イン・シャンプーを渡して戻って来ると、伯爵達も試してみたかったと笑っていたようだ。みんなにも気に入って貰えて良かった。
ホテル内は館内着で過ごすのだがこれが正に浴衣だ。この世界に俺の他にも日本人の異世界転生者がいたのかと思うほどで、本当に日本の温泉地に来たようだ。
食事処に行くと個室に案内された。と言うか全室個室だそうだ。なんでも貴族同士が鉢合わせしないよう配慮されているとのことだが、それならいっそ一流旅館並に食事を部屋出しにすればいいのに。まあそれを贅沢だと思うかどうかはわからないけど。
と言うわけで部屋に入ると、伯爵が既に護衛の兵士達と酒盛りをしていた。
『うお。くっそ飲みて~!風呂上りはビールだろ!』
風呂上がりに浴衣で一杯。これもここでこそ初めてだがよーく馴染んだ光景だ。これで俺だけ飲めないなんて何の拷問よ。
「おぅ、二人とも良く来たな。好きなものを注文するといい。今回の野盗の討伐の報奨金がたんまりあるからな」
『じゃ、酒をくれ!』
毎回毎度そう言いたい。今日は言ってもいいかな。だって温泉よ?しかも心臓のことなんて気にしなくていいんだぜ?そもそもこっちで酒飲めない年齢って設定したっけ?
それからジュリエッタと席に座り、3種の肉ステーキセットを頼んだ。
鉄板の上に乗った牛、豚、鳥のステーキが来ると、にんにくと肉好きの自分にはたまんない匂いがする。口にすると貴族専用の宿に相応しい上品な味わいでとても美味しい。
「おいしいわね。でもヴェルこれ全部一人で食べれるの?」
「大丈夫だと思う。お腹が空いてるからね。少し食べてみる?」
「ええ。それじゃ私のも少しあげるね」
ジュリエッタはビーフシチューを頼んだようだ。取り分ける小皿を貰いお互いに分け合う。美味い。でもビールも飲みたい。そう思いながら食べ進めると、伯爵から髪の毛の艶についてやはり追求された。そりゃ気になるだろうな。
「これは、コラーゲンという素材とレモンの果汁を石鹸に混ぜて洗っただけです」
「して、そのコラーゲンとはどうやって手に入れるのだ?」
「なかなか言いにくいのですが大丈夫ですか?」
「ああ。問題無い」
それならばと清流スライムの体液だと話すと、普通に納得された。
「言われてみれば、スライムの体はほぼ水分だし、死骸を触った事はあるが粘りがあったな」
「それでヴェル様はスライムの事を聞いてきたり、欲しがったりしたのですね。納得ですよ」
「隠すつもりは無かったんです。あの時はまだ、実験をする段階だったので、成功する確信は無かったですし」
「それで、清流スライムしか駄目なのか?」
鑑定結果では清流スライムがベストではあったが、他のスライムでも問題は無いんじゃないかな。それに鑑定スキルの事がバレるのはマズい。
「他のスライムは知りませんが、スライムはほぼ水分で出来ています。水分が失われないようにこのコラーゲンで体を維持しているのでしょう。なので、そこに目を付けて石鹸に配合してみたら、上手くいった。それだけです」
「…それだけですでは済まないよ。これを製品化したら結構なハレーションが起きるだろう。見た目で直ぐに分かるだろうから、黙っておくのも無理がある。明日王都に行ったら、早速商業ギルドに登録するとしよう。ヴェル君は王族への手土産として、何か製品を作ってくれないか?」
「分かりました。何か作ってみます。ところでこの近くに石鹸の工場はありますか?」
「あるが、それがどうかしたのか?」
「石鹸を作る過程で、グリセリンという副産物が出ると思うのですが、そちらが欲しいのです」
「分かった。エルド。悪いが買って来てくれないか?グリセリンは薬品扱いだが、一般でも買えるからな」
グリセリンで通じるとはね。コラーゲンもそうだが。何故かは知らないけど呼び名が同じようだ。と言うか、エルドさん…食事中なのに買いに行かされるのか。悪いことしたな…
まあ、グリセリンが手に入るなら化粧水を作って献上しよう。
こうして、暫く経つとエルドさんが戻って来た。
「お食事中に買って来てくれて、ありがとうございます」
「いや、こんな事ならいつでもどうぞ。それより閣下。野盗のアジトの件なんですが、人質も野盗の仲間も居なかったと連絡がありました。金品が大量にあったそうですが、その対応はどうされますか?」
「ヴェル君、これは君の物だ。どうしたい?」
酒が飲みたいです。はおいといて、野盗から取り返した金品は取り返した者が自由にしていいと言う事だが、正直9歳児の自分には持て余してしまう。
「持ち主が分かる物に関しては返してあげて下さい。行き場の無いお金は孤児院に寄付して下さい」
「ふふふ…ヴェル君らしい答えだね。まだ正式には決まっていないから話しをしていなかったけど、このコラーゲンの件を置いといたとしても、経口保水液、消毒液、マスク、生理的食塩水と、これだけでも君は一生遊んで暮らせるお金を手に入れることができるだろう」
そう言われてもピンとこない。大金持ちになるのはいいけど、子供のオレにどうしろと言うのか?
「一生遊んで暮らせる大金を手に入れるのは嬉しいのですが、使い道がいまいちわかりません。どうしたらいいのですか?伯爵閣下と家族に半分づつあげるとか、孤児院に全額寄付とかって無理ですよね?」
「無理に決まってるだろう。家族のことはともかく私はお金には困っていない。それに、寄付なんかしてみろ、教会が着服する可能性だってある。身に余る大きな金や地位は人を惑わす。決めかねているのなら陛下に相談するがいいさ」
「そうですね。そうします」
「それにしてもヴェルらしいわね。全額寄付だなんて」
「だってさ、使い道が思いつかないんだもん。溜めておく死に金より、経済を回したり、人の役に立つお金の方がいいと思うんだよね」
「死に金か」
「ええ。貯め込んでも使い途に困ります」
「まったく子供らしからぬ、いい言葉を使うもんだな。それでは、君達二人はもう部屋に行きなさい。王族に献上する品も作らなければなるまい」
「はい。それでは先に休ませていただきます。ごちそうさまでした。おやすみなさい」
「それでは皆さん、おやすみなさい」
「ああ。おやすみなさい」
部屋に戻ると早速化粧品の調合に入る。温泉効果も期待してそのお湯に溶かしてシェイクした化粧水を顔に塗ってみる。
「これは照かり過ぎかな。少しコラーゲンとクエン酸の量を調節してみるか。ぶつぶつぶつぶつ……」
そう言いながら何度か試行錯誤すると満足するものが出来上がった。
「この化粧水って言ったっけ?どんな効果なの?」
「保湿成分だから、僕達みたいな子供には効果が薄いかも知れないね」
「そっか。それじゃ私はこの髪の毛専用の石鹸水だけでいいわね」
「うん。それで充分だよ」
そんな話をしながらついでにリンス・イン・シャンプーの開発もした。それをジュリエッタに渡すと大喜びだ。
「これ、お父様に渡してくるね。どうせなら全員髪の毛、艶々で王都に行きましょうよ」
「ジュリエッタがそうしたいのなら構わないよ」
それから、配合のレシピと効能を紙に書き留めておく。商業ギルドの登録に必要らしい。
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