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第一章
パン作り 前編
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さっそくキッチンにと案内してもらうと、結構きれいに整っていた。というか使ってなかっただけ?でもそれだったら埃っぽくなるだろうけど。
ちゃんと包丁やまな板なんかの道具もあるけど、流し台が変な感じになってる。蛇口じゃなくってした方面に尖った魔石がくっついてるようだけど、なんだろうこれ。
「ガロ、流し台のこれは何?もしかして水の魔石とか?」
「いや、それも魔道具というべきだな。確かに魔石から作られてるんだけどな。そのとがっているのと逆側を二回突くと、とがっているところから方向に水が流れるぞ。」
「なるほど、じゃあとりあえずリンゴを洗うね。」
「おっと、出してなかったな、ほらよ。」
ポーチからすっとリンゴを取り出してくれる。それを受け取ってまずはあ表面を洗い流す。きれいかもしれないけど、一応ね。もちろん瓶も水で洗っておく。熱湯で消毒したほうがいいらしいけど、まぁ大丈夫だろう。
リンゴは瓶に入りやすいように8等分にきって入れる。そして砂糖を入れた後に水を入れて浸して蓋をする。
「とりあえずこれでおっけー。あとはこのまま三日くらい放置、一日2回くらいふってからふたを開ける。それで泡が出てきたら冷やすんだよ。」
「そうなのか、だけどなんかもう泡立ち始めてるぞ?」
「へ?」
瓶の中ですでに泡が立ち始めてる、こんなこと作り方に書いてなかったけど、このままでいいの?なんて思ってたらどんどん泡が多くなっていく。次第にはリンゴの皮が勝手にむけてきた。
これもうスマホの画像で見た三日か四日目くらいの勢いなんだけど?とりあえず瓶を振ってみよう。そのまま放置ってのもよくないだろうし。
・・・それで少しふってみてまた少し放置してるんだけど、泡の勢いはどうやら収まったようだけどこれどう言う状況なんだろう。あ、そうだ、カメラで見てみたらわかるかも?
えっと瓶の中身はリンゴ酵母という表示になっている。え、もうでき上っちゃったってこと?この世界の何かが関係してるのかな・・・
「大丈夫なのか?失敗しちまったか?」
「いや、成功は成功みたいなんだけど、僕の調べた情報とは違ってすぐできあがっちゃったって感じ。ほんとは五日から七日かかるって書いてあったんだけどね・・・」
「そうなのか、まぁ早くでき上ってよかったじゃないか。小麦粉買っておいてよかったな。」
「確かにそれもそうだね。じゃあ早速使ってみようか。」
出来上がったようなので早速使ってみる。といってもこっからも結構時間がかかるはずなんだけど、酵母がこれだったから怪しいもんだ。まず中のリンゴを取り出すと、この短時間でしっかりりスカスカになってる。うん、これはもう使えないね。
「生ごみとかってどこに捨てればいいのかな?」
「なんだ?そのリンゴを使うわけじゃないのか?というか捨てちまうのか。」
「違うよ、この液体のほうを使うの。もうこのリンゴはおいしいところを全部出し切ったみたいな感じだからね。」
「なるほどな。それならここに捨ててくれ。」
キッチンの下部分の戸を一つ開けてくれたのでそこに捨てようとしたら、なんか中で透明の物体がうごめいていて思わず手が止まる。
「え、な、なんかいるんだけど。」
「おっと、言い忘れてたな。これはスライムごみ箱っていってスライムっていう魔物が入ってるんだ。ほぼ何でも食べるからごみはこいつらに任されてるわけだな。」
「へぇ、これがスライムなんだ、危険はないの?」
「これは一番弱くて知能もないクリアスライムっていう奴だからな。手についたとしても振り払っちまえばすぐ取れる。その魔道具から出た水は平気だが、水魔法なんかだとすぐ消滅しちまうしな。」
「なるほど、魔物でも結構便利に使われてるんだね。」
リンゴのカスを投げ入れてみると中でしゅわしゅわと溶かし始めたようだ。ちょっと見てたけどガロが困ったように見てたので作業再開!
グラムとかは測れないから目分量で酵母と強力粉を同じ量程別の瓶に入れて粉っぽくなくなるまで混ぜ合わせていく。ちなみに混ぜるのにはキッチンにあったスプーンを使わせてもらった。
それで蓋をしてまたこのまま置くわけだけど、温かいところのほうがいいとか書いてあるのに、みるみる中で膨らんでいく。あっという間に二倍くらいの大きさになっちゃった。
ちょっとスマホで確認するけど、さすがにこれは出来上がってるかわからないようだ。でも多分次行っちゃって大丈夫かな?さらに強力粉を追加して水も入れる。また倍になるまで放置。
「結構手順がいるんだな。」
「本来ならこれに待つ時間も必要なんだろうけど、なんかあっという間にでき上っていくんだよね。まぁとにかく手順通りにやっていこう・・・」
そこからはまた膨らんだものに酵母液と強力粉を入れて少し放置。また膨らんだらほんとは冷蔵庫で寝かせるらしいんだけど、なんかもうでき上ってる雰囲気なんだよなぁ。そもそもこの一個前の手順でも冷やしてないし。もういいや、このまま突き進む。そもそも手作りパンなんて作ったことないからわからない!
「これで元種っていうパンの元みたいなのができたから、これを使ってパンを作れるはずだよ。まずほかの材料が無きゃ作れないけど、型とかもあると楽なんだろうけどね。」
「他にも必要なのか!?なら行っておいてくれれば買ってきておいたんだがな。何が必要だったんだ?」
「こんなに早くできると思ってなかったから、後で買えばいいと思ってたんだよ・・・えっと牛乳とバターがあれば最低でも作れるはずだよ塩はこの家にあるんだよね?」
「あぁ、塩ならあるぞ。魔道具で保存してあるやつで機能出したばっかりだからまだまだ使える。それと牛乳なら買ってきてるぞ、ただばたーってのは知らないな、なんだそれ?」
えぇ?バターがないの?あ、でもだからパンがおいしくなかった可能性はあるな。確かパンを作るのにもバターは欠かせないとかテレビっていうかアニメで見た気がする。
お、でも牛乳がいっぱいあるならバターも作れるんじゃないか?おそらく牛乳も成分調整とかしてない、絞ってそのままの牛乳なんじゃないかとにらんでる。
「そっか、バターもないんだね。でももしかしたら牛乳から作れるかも、ただ結構牛乳使っちゃうことになるけど、それでも良ければ。」
「おう、別にいいぞ。ちょっと待ってくれ。ほらよ。」
渡されたのは瓶に入った牛乳。うん、この様子なら多分できると思う。もちろんスマホでバターの作り方を調べてからだけど。バターは牛乳から作るものなのは知ってる、でも市販の牛乳では作れないってのもなぜか覚えてる。
調べると出てきた。やっぱり牛から直接絞った牛乳じゃないとだめのようだ。どこでこれ見たんだったか忘れたけど、とにかくやってみよう。
「ありがとう。後は牛乳を入れるための容器があるといいんだけど・・・」
「なんでもいいならボウルがあるぞ、確かここだ、これでいいか?」
見るとまさしく元の世界でも見たような鉄製のボウルだ。まぁ包丁もあるし鉄製品は結構似たものもあるのかな。さっそくボウルに牛乳を入れて少し放置すると上にクリーム層ができ始める。完璧!あとは洗った瓶に丁寧にすくっていく。
「なんか牛乳が少し固まったみたいな感じか?普通に飲むものくらいにしか考えてなかったんだが、置いておくとそんな風になるんだな。」
「でもこうなるまでほんとは30時間くらい放置するんだよ。後はこれに蓋をして、とにかく振る!」
「30時間?もしかしてキオの世界では時間の単位があるのか。この世界じゃ時間に単位なんかないから一瞬わからなかったが。」
「え?時間に単位がない?じゃあ一日をどうやって計ってるの?」
「そりゃ太陽が出たら次の日だろ。」
その何とも言えない答えに思わず手が止まってしまった。いやまぁそれでもわかるっちゃわかるんだろうけどさ。ちょっと不便そうな気もする。もしかしてそのせいでスマホに時計の表示がなくなってたんだろうか・・・
ちゃんと包丁やまな板なんかの道具もあるけど、流し台が変な感じになってる。蛇口じゃなくってした方面に尖った魔石がくっついてるようだけど、なんだろうこれ。
「ガロ、流し台のこれは何?もしかして水の魔石とか?」
「いや、それも魔道具というべきだな。確かに魔石から作られてるんだけどな。そのとがっているのと逆側を二回突くと、とがっているところから方向に水が流れるぞ。」
「なるほど、じゃあとりあえずリンゴを洗うね。」
「おっと、出してなかったな、ほらよ。」
ポーチからすっとリンゴを取り出してくれる。それを受け取ってまずはあ表面を洗い流す。きれいかもしれないけど、一応ね。もちろん瓶も水で洗っておく。熱湯で消毒したほうがいいらしいけど、まぁ大丈夫だろう。
リンゴは瓶に入りやすいように8等分にきって入れる。そして砂糖を入れた後に水を入れて浸して蓋をする。
「とりあえずこれでおっけー。あとはこのまま三日くらい放置、一日2回くらいふってからふたを開ける。それで泡が出てきたら冷やすんだよ。」
「そうなのか、だけどなんかもう泡立ち始めてるぞ?」
「へ?」
瓶の中ですでに泡が立ち始めてる、こんなこと作り方に書いてなかったけど、このままでいいの?なんて思ってたらどんどん泡が多くなっていく。次第にはリンゴの皮が勝手にむけてきた。
これもうスマホの画像で見た三日か四日目くらいの勢いなんだけど?とりあえず瓶を振ってみよう。そのまま放置ってのもよくないだろうし。
・・・それで少しふってみてまた少し放置してるんだけど、泡の勢いはどうやら収まったようだけどこれどう言う状況なんだろう。あ、そうだ、カメラで見てみたらわかるかも?
えっと瓶の中身はリンゴ酵母という表示になっている。え、もうでき上っちゃったってこと?この世界の何かが関係してるのかな・・・
「大丈夫なのか?失敗しちまったか?」
「いや、成功は成功みたいなんだけど、僕の調べた情報とは違ってすぐできあがっちゃったって感じ。ほんとは五日から七日かかるって書いてあったんだけどね・・・」
「そうなのか、まぁ早くでき上ってよかったじゃないか。小麦粉買っておいてよかったな。」
「確かにそれもそうだね。じゃあ早速使ってみようか。」
出来上がったようなので早速使ってみる。といってもこっからも結構時間がかかるはずなんだけど、酵母がこれだったから怪しいもんだ。まず中のリンゴを取り出すと、この短時間でしっかりりスカスカになってる。うん、これはもう使えないね。
「生ごみとかってどこに捨てればいいのかな?」
「なんだ?そのリンゴを使うわけじゃないのか?というか捨てちまうのか。」
「違うよ、この液体のほうを使うの。もうこのリンゴはおいしいところを全部出し切ったみたいな感じだからね。」
「なるほどな。それならここに捨ててくれ。」
キッチンの下部分の戸を一つ開けてくれたのでそこに捨てようとしたら、なんか中で透明の物体がうごめいていて思わず手が止まる。
「え、な、なんかいるんだけど。」
「おっと、言い忘れてたな。これはスライムごみ箱っていってスライムっていう魔物が入ってるんだ。ほぼ何でも食べるからごみはこいつらに任されてるわけだな。」
「へぇ、これがスライムなんだ、危険はないの?」
「これは一番弱くて知能もないクリアスライムっていう奴だからな。手についたとしても振り払っちまえばすぐ取れる。その魔道具から出た水は平気だが、水魔法なんかだとすぐ消滅しちまうしな。」
「なるほど、魔物でも結構便利に使われてるんだね。」
リンゴのカスを投げ入れてみると中でしゅわしゅわと溶かし始めたようだ。ちょっと見てたけどガロが困ったように見てたので作業再開!
グラムとかは測れないから目分量で酵母と強力粉を同じ量程別の瓶に入れて粉っぽくなくなるまで混ぜ合わせていく。ちなみに混ぜるのにはキッチンにあったスプーンを使わせてもらった。
それで蓋をしてまたこのまま置くわけだけど、温かいところのほうがいいとか書いてあるのに、みるみる中で膨らんでいく。あっという間に二倍くらいの大きさになっちゃった。
ちょっとスマホで確認するけど、さすがにこれは出来上がってるかわからないようだ。でも多分次行っちゃって大丈夫かな?さらに強力粉を追加して水も入れる。また倍になるまで放置。
「結構手順がいるんだな。」
「本来ならこれに待つ時間も必要なんだろうけど、なんかあっという間にでき上っていくんだよね。まぁとにかく手順通りにやっていこう・・・」
そこからはまた膨らんだものに酵母液と強力粉を入れて少し放置。また膨らんだらほんとは冷蔵庫で寝かせるらしいんだけど、なんかもうでき上ってる雰囲気なんだよなぁ。そもそもこの一個前の手順でも冷やしてないし。もういいや、このまま突き進む。そもそも手作りパンなんて作ったことないからわからない!
「これで元種っていうパンの元みたいなのができたから、これを使ってパンを作れるはずだよ。まずほかの材料が無きゃ作れないけど、型とかもあると楽なんだろうけどね。」
「他にも必要なのか!?なら行っておいてくれれば買ってきておいたんだがな。何が必要だったんだ?」
「こんなに早くできると思ってなかったから、後で買えばいいと思ってたんだよ・・・えっと牛乳とバターがあれば最低でも作れるはずだよ塩はこの家にあるんだよね?」
「あぁ、塩ならあるぞ。魔道具で保存してあるやつで機能出したばっかりだからまだまだ使える。それと牛乳なら買ってきてるぞ、ただばたーってのは知らないな、なんだそれ?」
えぇ?バターがないの?あ、でもだからパンがおいしくなかった可能性はあるな。確かパンを作るのにもバターは欠かせないとかテレビっていうかアニメで見た気がする。
お、でも牛乳がいっぱいあるならバターも作れるんじゃないか?おそらく牛乳も成分調整とかしてない、絞ってそのままの牛乳なんじゃないかとにらんでる。
「そっか、バターもないんだね。でももしかしたら牛乳から作れるかも、ただ結構牛乳使っちゃうことになるけど、それでも良ければ。」
「おう、別にいいぞ。ちょっと待ってくれ。ほらよ。」
渡されたのは瓶に入った牛乳。うん、この様子なら多分できると思う。もちろんスマホでバターの作り方を調べてからだけど。バターは牛乳から作るものなのは知ってる、でも市販の牛乳では作れないってのもなぜか覚えてる。
調べると出てきた。やっぱり牛から直接絞った牛乳じゃないとだめのようだ。どこでこれ見たんだったか忘れたけど、とにかくやってみよう。
「ありがとう。後は牛乳を入れるための容器があるといいんだけど・・・」
「なんでもいいならボウルがあるぞ、確かここだ、これでいいか?」
見るとまさしく元の世界でも見たような鉄製のボウルだ。まぁ包丁もあるし鉄製品は結構似たものもあるのかな。さっそくボウルに牛乳を入れて少し放置すると上にクリーム層ができ始める。完璧!あとは洗った瓶に丁寧にすくっていく。
「なんか牛乳が少し固まったみたいな感じか?普通に飲むものくらいにしか考えてなかったんだが、置いておくとそんな風になるんだな。」
「でもこうなるまでほんとは30時間くらい放置するんだよ。後はこれに蓋をして、とにかく振る!」
「30時間?もしかしてキオの世界では時間の単位があるのか。この世界じゃ時間に単位なんかないから一瞬わからなかったが。」
「え?時間に単位がない?じゃあ一日をどうやって計ってるの?」
「そりゃ太陽が出たら次の日だろ。」
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