そこは獣人たちの世界

レクセル

文字の大きさ
37 / 303
第一章

口でされる快感

しおりを挟む
凶悪な牙を持った口にパクリとくわえ込まれた瞬間、さすがに全身が震えあがった。恐怖とか、不安とかそういうものだったと思うけど、当然痛いとかはなくってただくわえ込まれただけだったわけだけど。
わかってても本能的に怖かったものは怖かった。大丈夫だったと分かった瞬間体中の力が抜けたけど、その瞬間を狙ったかのように、僕のものから口を離した上に、腰に回されてた足を外す。
そしてぐいっと僕を仰向けに押し倒した。正座っぽい姿勢だった足がお尻の下に着てちょっと痛かったけど、すぐに三角座りみたいに前に出した。
でもそれを見たガロがすごく悪い顔をして、がっしりと脚の裏側を掴む。それにびくりとして後ずさりしようとしたけど、後ろに動くどころか、脚を閉じることさえさせてくれなさそうだ。

「なんだ?くわえられたのは嫌だったか?」

「その、いやってわけじゃなかったけど、ちょっと歯が見えて怖くなっちゃったって感じ?」

「あぁ、なるほど、そういう感じだったのか。初めて咥えられるってから震えてるのかと。でも嚙むわけじゃないってわかっただろ?もう一度咥えていいか?」

「う、うん。」

さすがにいやっていうのもおかしいことだと思ってうなずいた。自分に言い訳するわけじゃないけど、さっきは手で気持ちよくしてもらえたわけだし、口でもきっとそうしてくれるだろうと期待してるところもあるわけで。
ガロの口が開いたけど、今度は牙が見えなかった、あれっと思ったけど、もしかしたら見せないようにした?気を遣わせちゃったかななんて思ったけど、僕の物をくわえられると気ややっぱりびくりとしてしまった。
たださっきよりは怖くないし、すぐに離さなかったから口の中に僕のものがあるって余計にわかる。それが口の中の温かい感じにふれているのがわかっちゃう。
僕のにそって舐め上げられる感覚が伝わってきて、すさまじくぞくぞくっとする。まるで味見されているようでいて、そのひとなめだけでも僕には未知の感触。
元の世界で一人用のいれるやつとかも使ったことはなかったから、ほんとにこれが自分の手以外の何かに包まれてるなんて、異様な感覚なんだ。
それなのにガロは口の中で僕の物を舌で好きなように転がしまくる。そのたびに僕は小刻みに震えてしまう、特に先端にしたが這うと無意識に息を上げて声が漏れる。

「んはぁ、声が漏れてるぞ?いやらしい声だ。」

「そ、そんな、だって・・・」

口を離したかと思えば、いやらしい声だなんて、気持ちよくて漏れてる声なんだからそうに決まってるのに!とつよくはいえないで口ごもるだけだけど。
ただ気持ちいいんだけど出せるような刺激じゃない。一度も出してなければ多分これでも出ちゃってたんだろうけど、ついさっきすでに二回も出してるし。といってももっと出せるような刺激にしてなんて言えるはずもない。

「それにしても不思議なんだよな。確かに他の雄のをくわえたこともあるが、その時の流れでそうなって少しくわえたくらいだったのに、キオのはずっと舐めていたくなる。」

「そ、そうなの?もしかして発情期が再発してる?その割には甘い匂いはしてこないけど。」

「どうなんだろうな。とにかくだ、もっと味わってもいいか?」

「え、えっと、うん、いいよ・・・」

始めは怖いで、そのうちかっこいいとかの印象のほうが強かったのに、顔の位置的に上目使いで首をかしげて聞いてくる様子は、ほんとに犬をほうふつとさせる。実際にはすぐに狼の表情に戻っちゃったけど。
そんな表情をされたらダメとは言えなかった。でも、あの出すに出せないような快楽でずっと攻め続けられるのかと、くわえられた瞬間また体をふるわせてしまったのは、期待からか恐怖からか無意識すぎて自分でももうわからない。
ただガロは味わってもいいかといった通りに、僕の物をまず全体的に丹念に舐め上げる。それだけでも結構ぞくぞくっと来たのに、先っぽばかりを責めるように舌を動かし始める。
気持ちいいけどなんというか切なくて、うつむいて目を細めで、足の指は強く曲げちゃってたし、手はお風呂の床に指先を立てるようにしがみつこうとしてた。
僕の腰が浮きそうになってたし、脚も閉じちゃいそうだったけど、それはガロが腕でさえつけていた。それはまるで逃がさないと言われているようだった。
ただただ僕はそこを責められ続ける。気持ちいいけど出すまでには至らなくて、体の先の方ばかり力が入って、腰を引きそうになるけど、ガロはそれをも許さない。

「ガ、ガロ、き、きつい、い、イかせて。」

どうにもこうにもできなくて出させてほしいと伝えると、くわえたままのガロがにやりと笑った気がした。次の瞬間に僕のものが強く吸い尽くされて、口を離してなんて言う間もなく、僕は情けない声を上げながらガロの口の中に欲を吐き出してしまった。

「んっ、よかった、だせたな?どうだ、地獄のような天国だっただろ?」

「あ、あふ・・・」

口を離してそういわれたけど、僕は声もろくに出せそうにないほどに力が抜けてしまったようだ。腰も抜けちゃったのか、手は離してくれたけど動ける気がしない。
それを言いたいのに、僕の股間の物はまだ足りないとでもいうかのようにそそり立ち続けている。今これ以上いじめられたら、もうどうなるのかわからないくらいに、頭がスパーク気味で、こうして自分の状況を考えてないと、意識を保てるかすら怪しい。

「声にならないくらい気持ちよかったか、二回しか出ないっていてったが、三回目のも結構濃厚でよかったぞ。」

あぁ、ガロは僕の出した欲を本当に飲んじゃったのか。でも離してくれなかったし、むしろ吸い取られたんじゃないかとも思うけど。そんな風に聞くこともできやしない。
そんな敏感な状態なのに、ガロは面白そうにしながら僕の物をツンと突ついた。んぁっと変な声が出てしまって恥ずかしかったけど、余計にガロが悪い顔になった。あぁ、僕から始めたことで最後までやるっていちゃったもんね。もう止められるとは思ってない。
しおりを挟む
感想 64

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

少年探偵は恥部を徹底的に調べあげられる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

月弥総合病院

僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

処理中です...