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第一章
ギルド登録
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朝の準備も終えてすぐにガロと一緒にギルドにと出発。僕は魔法訓練にギルド登録。ガロはギルド役員としていくわけだから出勤になるのかな?
ギルドにつくまではなんてことない会話をしてたけど、ついて早々にガロはギルドの受付横にある扉にと入って行ってしまった。たしか受け付けやるとか言ってて、受付役になるまでここで待ってろって言われたんだよね。
ちょっと手持無沙汰な感じだけど、ここでスマホを取り出すとさすがに他の人になんだなんだと言われそうで、そこから僕が人間だってぼろが出そうだし、おとなしく座ってぼーっと待っていると、柴犬のような犬種の人がこちらに気が付いて声をかけてきた。
「あれ、君たしか雷剣・・・じゃなかった、ガロさんと一緒にいた子じゃないか?」
「えっと、そうですけど、何か用ですか?」
「いや、用ってわけじゃないんだ、ごめんね。一人でいたからつい声をかけちゃったって感じかな。」
どこかで見おぼえあると思ったけど、昨日大きめに雷剣ってつぶやいてた人だ。あれかな、ガロに何か思うことがあって一緒にいた僕に気をかけたって感じか。
「そうなんですね。今は一人ですけど僕はこの後ガロが受付を始めたらギルド登録をする予定なのですけど。」
「あ、そうなんだね。それでずっと受付のほうを見ていたんだね。遮っちゃってごめんね。おっと、もういかないと、それじゃあね。」
「はい、さようなら。」
何かを思い出すように外にと走って行っちゃったけど、急ぎの用があったならわざわざ僕に話しかけることもなかっただろうに。って、もうガロ受付の奥に来てるじゃん。あいてるところに行ったのを見て僕はすぐにそこに向かった。
「おう、すぐに来たな。変なのに絡まれなかったか?」
「変なのではないけど、一人話しかけてきたね。でも大した話もせず外出てっちゃったよ。」
「そうか、まぁそれくらいなら大丈夫か。それじゃあさっそくギルド登録をするか?」
「うん!お願いします!」
「じゃあさっそくギルドカードを作るか。右手の平を出してくれ。」
「えっと、こう?」
いわれるままに右手の平を上にして前に出すと、ガロは手袋をしてぶ厚めのカードを取り出して、僕の手の上にと置いた。そうするとそのカードに何かが吸われた感じがして、思わずちょっと手を引ちゃったけど、すぐに収まって微妙に手を引いた状態になってしまった。
「いきなりで驚いただろうが、これでこのギルドカードはキオの魔力に染まった。ギルドカードでできることは自分がギルドに所属していることの証明、相手にランクを確認させたりもそれに含まれるな。それと金銭のやり取りができる。」
「そういえば硬貨みたいなお金を見てないけど、そういうのはないのかな?」
「いや、あることにはある。ただ硬貨で売買を行うということは売買記録が付かないってことだ。まぁいわゆる違法売買の可能性もでてくる。そんな疑いされないように大体の奴はギルド所属できるようになったらすぐに所属してギルドカードで売買を行うんだ。」
「あー、なるほどね。」
確かにレシートもないだろうし、現金で売買を記録するなら手書きのメモとかになるんだろうか?そうだとしたら手間がかかりすぎる。さっきの説明からしてカードを使って払えば勝手に売買記録されるんだろう。
「これでキオはH級の冒険者だ。まぁ冒険なんてことしないやつも冒険者っていうんだがな。かなりの奴がH級で止めたままだろうな。」
「ギルドの仕事をしないと解約されるとかはないんだね?」
「そういうのはないな。だがギルドの定めた規則を破るような違法行為をした場合に降格や追放という形をとることはある。」
「ちゃんと規則があるんだね。どういう規則なの?」
「詳しく知りたければ後でこれを読んでおいてくれ。普通に生きてれば破りようのない規則ばかりだ。無差別的に人を殺すなとか、防衛行為だった場合の保護とかもある。」
「おぉ、なかなかきっちりしてるんだね。」
あっけなくギルドに入って冒険者になれたけど、規則でぎちぎちなのかと思ったら、そうでもないのかもしれない。ガロからもらったパンフレットはそんな大きさじゃないし。
「よし、それじゃあ訓練所にいくぞ。」
「え?」
急にどうして訓練所に行くって話に?いや、そりゃこの後魔法訓練に行こうと思ってたけど、ガロも一緒に来るのはなんで?そんなことを思ってるうちに受付向こうのガロはいつの間にかいなくなって横とのドアから僕の横にまで来ていた。
「俺が役員やってる間にすぐにランクGにしてやる。そのための訓練だ。」
「え、えっと、そんな急がなくても?」
「ダメだ、俺のパートナー登録するからな。Hのままは許さん。」
「ひぇ・・・」
ちょっとガロが本気の目をしてる。もしかしてみっちりしごかれるんだろうか?ちょっと勘弁願いたいけど、パートナーがどうとか言ってたし、逃がしてはくれないだろうな。おとなしくガロについて行って地下訓練所にと向かうしかないな。
ギルドにつくまではなんてことない会話をしてたけど、ついて早々にガロはギルドの受付横にある扉にと入って行ってしまった。たしか受け付けやるとか言ってて、受付役になるまでここで待ってろって言われたんだよね。
ちょっと手持無沙汰な感じだけど、ここでスマホを取り出すとさすがに他の人になんだなんだと言われそうで、そこから僕が人間だってぼろが出そうだし、おとなしく座ってぼーっと待っていると、柴犬のような犬種の人がこちらに気が付いて声をかけてきた。
「あれ、君たしか雷剣・・・じゃなかった、ガロさんと一緒にいた子じゃないか?」
「えっと、そうですけど、何か用ですか?」
「いや、用ってわけじゃないんだ、ごめんね。一人でいたからつい声をかけちゃったって感じかな。」
どこかで見おぼえあると思ったけど、昨日大きめに雷剣ってつぶやいてた人だ。あれかな、ガロに何か思うことがあって一緒にいた僕に気をかけたって感じか。
「そうなんですね。今は一人ですけど僕はこの後ガロが受付を始めたらギルド登録をする予定なのですけど。」
「あ、そうなんだね。それでずっと受付のほうを見ていたんだね。遮っちゃってごめんね。おっと、もういかないと、それじゃあね。」
「はい、さようなら。」
何かを思い出すように外にと走って行っちゃったけど、急ぎの用があったならわざわざ僕に話しかけることもなかっただろうに。って、もうガロ受付の奥に来てるじゃん。あいてるところに行ったのを見て僕はすぐにそこに向かった。
「おう、すぐに来たな。変なのに絡まれなかったか?」
「変なのではないけど、一人話しかけてきたね。でも大した話もせず外出てっちゃったよ。」
「そうか、まぁそれくらいなら大丈夫か。それじゃあさっそくギルド登録をするか?」
「うん!お願いします!」
「じゃあさっそくギルドカードを作るか。右手の平を出してくれ。」
「えっと、こう?」
いわれるままに右手の平を上にして前に出すと、ガロは手袋をしてぶ厚めのカードを取り出して、僕の手の上にと置いた。そうするとそのカードに何かが吸われた感じがして、思わずちょっと手を引ちゃったけど、すぐに収まって微妙に手を引いた状態になってしまった。
「いきなりで驚いただろうが、これでこのギルドカードはキオの魔力に染まった。ギルドカードでできることは自分がギルドに所属していることの証明、相手にランクを確認させたりもそれに含まれるな。それと金銭のやり取りができる。」
「そういえば硬貨みたいなお金を見てないけど、そういうのはないのかな?」
「いや、あることにはある。ただ硬貨で売買を行うということは売買記録が付かないってことだ。まぁいわゆる違法売買の可能性もでてくる。そんな疑いされないように大体の奴はギルド所属できるようになったらすぐに所属してギルドカードで売買を行うんだ。」
「あー、なるほどね。」
確かにレシートもないだろうし、現金で売買を記録するなら手書きのメモとかになるんだろうか?そうだとしたら手間がかかりすぎる。さっきの説明からしてカードを使って払えば勝手に売買記録されるんだろう。
「これでキオはH級の冒険者だ。まぁ冒険なんてことしないやつも冒険者っていうんだがな。かなりの奴がH級で止めたままだろうな。」
「ギルドの仕事をしないと解約されるとかはないんだね?」
「そういうのはないな。だがギルドの定めた規則を破るような違法行為をした場合に降格や追放という形をとることはある。」
「ちゃんと規則があるんだね。どういう規則なの?」
「詳しく知りたければ後でこれを読んでおいてくれ。普通に生きてれば破りようのない規則ばかりだ。無差別的に人を殺すなとか、防衛行為だった場合の保護とかもある。」
「おぉ、なかなかきっちりしてるんだね。」
あっけなくギルドに入って冒険者になれたけど、規則でぎちぎちなのかと思ったら、そうでもないのかもしれない。ガロからもらったパンフレットはそんな大きさじゃないし。
「よし、それじゃあ訓練所にいくぞ。」
「え?」
急にどうして訓練所に行くって話に?いや、そりゃこの後魔法訓練に行こうと思ってたけど、ガロも一緒に来るのはなんで?そんなことを思ってるうちに受付向こうのガロはいつの間にかいなくなって横とのドアから僕の横にまで来ていた。
「俺が役員やってる間にすぐにランクGにしてやる。そのための訓練だ。」
「え、えっと、そんな急がなくても?」
「ダメだ、俺のパートナー登録するからな。Hのままは許さん。」
「ひぇ・・・」
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