そこは獣人たちの世界

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第一章

検査のための

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体を揺さぶられている気がして、ようやく意識が戻ってくると、ガロの声も聞こえてくる。

「おいキオ、起きろ、ずっと寝てたのか?」

「ん・・・ガロ?ごめん、帰ってきたんだね、寝ちゃっててごめん。」

「いや、寝てたんじゃしょうがねぇ。体のほうは大丈夫か?」

「えっと、とりあえずは狼種の姿のまんまだし、あ、お腹の毛も戻ってる。」

「お、確かに戻ってるな。」

狼種の姿のままだったし、お腹をめくってみると白くなってたところが灰色の毛に戻ってる。それを見たガロがなぜかお腹をつついてきた。ちょっとくすぐったい。

「あ、それよりご飯作らないとね。外が相当暗いからお腹すいちゃったでしょ?」

「まぁ今帰ってきたところだけど、腹が減ってるのは確かだな。悪いけど頼む。」

「うん、できる限り早く作るよ。」

さて、ささっと作るならやっぱ豚しゃぶかな?前作ったのはいつだっけ?まぁでも今は早いほうがいいか。味付けを変えればいいかな?
うーん、レモン汁絞って塩をかけてみるのがいいかな?ドレッシングとかあればもっといろいろできるんだけど、これも作るしかないかな。作るとしても梅干しとかほしいな。
そんなことを考えつつささっと切り分けた豚肉をゆで上げる。きちんと湯切りしてレモン汁をかけて塩で味を調えたら完成だ。

「もうできたのか?ほんとに早いな。」

「うん、肉は切り分けておいたからね。ゆでるだけだから早かったんだよ。」

前に切り分けておいてよかった。今日は帰ってきてからすぐに寝ちゃったからな。そう思うとだいぶ寝ちゃったんだな僕。

「よし、食うか。いただきますだな。」

「うん、いただきます。」

早速ゆでた豚を一口。レモンの酸味はちょっと強いけど、これはこれでおいしい。

「お、少しすっぱめだがうまいな。ほんとゆでて味付けを変えるだけで色々楽しめるもんなんだな。」

「うん、特にゆで豚は味付け次第でかなり変わるからね。」

「あぁ、肉の味は薄めなのが少しだけもったいないけどな。」

そんなこんなを話しつつ、あっという間にガロはゆで豚だけじゃなく、用意したサラダもパンも片付けていく。そうしてあっという間に食べ終えてしまった。いつもより少し早い気もしたし、相当お腹すいてたかな?
僕も遅れて食べ終えてささっと食器を片付ける。そうしたらいつもの避妊薬を飲む時間だ。だけどガロから薬でなく紙を渡された。

「えっと、なにこれ?薬じゃないの?」

「あぁ、子宝封印をしたかもう薬は切れるまでは必要ねぇはずだ。だが万が一うまく言ってねぇとあれだからな。その紙を使う。」

「使うって、どう使うの?」

「あー、あれだ。それに精液をかけて色が変わらなければ子宝封印が完全にできてる証拠らしい。」

「え、精液?」

「そうだ。」

せ、精液をかけるって、そのまんまの意味だよね?うーん、ちょっとびっくりしちゃったけど調べるのに必要ならやらなきゃだよね。

「わ、わかった、お風呂でやってくるよ。」

「ん?その紙を水で塗らしたりするとまずいから気をつけなきゃなんねぇぞ?まぁでもそのほうがキオがやりやすいっていうならしょうがねぇか。」

しょうがないといいつつなぜかガロがお風呂場のほうにと向かっていく。え、なんで?どういうこと?

「えっと、ガロ?」

「ん?俺が出させてやるってことだよ。なんだ?いやか?」

「い、いやってことはないけど、別に手伝ってもらわなくても大丈夫だよ?」

「いやじゃねぇなら別に手伝ってもいいよな?」

「う、ま、まぁいいけど。」

そんなことを言い出すってことはとりあえず子宝封印で僕との関係が変わることはなさそうだなと思いつつ、ちょっとガロにいじられることに期待しつつお風呂場にと向かった。
そして紙を濡らすわけにもいかないのでシャワーの魔道具は起動できず、ガロにその場に座らされて、後ろにはガロが軽く抱き着くように座り込んできた。

「もう興奮してるのか?下が少し膨れて顔出してるぞ?」

「うっ、そ、そりゃこういうことするって思ったら、しょうがないじゃん?」

「しょうがないか、まぁ確かにな?それよりこれちゃんと持ってろよ?持ってられないなら俺が持つが。」

後ろにいるから表情が見えるわけじゃないけど、声が少し浮ついて聞こえるからきっとまたにやついてるんじゃないだろうか?
で、渡されたのはさっきのリトマス紙くらいの大きさの白い長方形の紙。ガロに持ってろって言われたけど、いじられてて落とすかもしれないか。

「うーん、その、持っててくれると嬉しいかな。無意識に動かしたりしちゃいそうだし。」

「そうか、分かった。じゃあいじるぞ?」

「うん。」

ちょっと声が浮ついた返事になっちゃったけど、ガロの手がそっと僕のに触れてくる。それだけで僕は少し体をこわばらせて、下のところも軽く剥かれたらっという間に袋の中から狼種の形になったのが全部顔をのぞかせる。
自分の体ながらいやしいと思えてしまうほどだけど、ガロはそんなこと気にしないように僕のをこすり始める。そのたびに小さく声を上げて体がこわばってしまう。手もぎゅっと握っちゃうし、持っててもらって正解だった。

「おいキオ、体をこわばらせちまうのはしょうがねぇが、あんまり動くと紙にキオのものがついちまう。出したのだけかけないとだから、ちゃんと俺によっかかっておけ。」

「うへ!?きゅ、急に引き寄せないでよ。でもわかった、ちゃんとガロにくっついてる。」

引き寄せられて、ガロに完全に寄りかかるかたちなったけど、ガロの温かさと鼓動を毛越しにだけど少し聞こえてくる。あぁ、ちょっと音が跳ねてる気がするから、ガロも行為にドキドキしてるのかな。
そんなのんきに考えられたのはそこまでで、ガロの扱く手が一気に僕を絶頂に誘うような動きに代わって、考える余裕がなくなる。
下手に体を動かさないように必死にガロにと寄りかかりながら、昨日してなかったし出してなかったのもあってか、あっけなく僕は果てさせられた。
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