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第一章
Sランク昇格
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「それでじじい、なんで眠気や腹の毛の色が変わることを教えなかったんだ?」
「ぬ、すまぬ。じゃがお主ならばそのあたりは知っていて話しているものかと思っていたわい。儂は起こりうる危険なことについて話すだけのつもりじゃったからの。」
「あん?あー、でもそうか、属性を受け付けなくする過程は他から受ける属性の色を落とすみたいなもんだとか見たことがあったな。」
「落とすではなく拒絶するだがの。じゃが封印で一時的に色が濃くなるや黒くなるといった事例はしっていたが、白くなるのは初めてじゃった。もし色が戻らなければすまぬ。」
「色が変わって戻らないからってどうこうなるわけじゃないだろ?要はキオの魔素の乱れがどんなもんかだよな。」
出ていく様子を見た感じでは特に変なことが起こってるようには見えなかったし、狼種の姿から元に戻ることもなかったが、少したってから強く影響が出る可能性もある。家に帰るまではさすがに平気だろうが。
「キオ君が眠くなれば良いのじゃがの。眠くなるということはかなりうまくいっているということじゃ。眠くならずに腹痛などを起こしていれば、まずいことが起きているということじゃの。」
「んなっ!?腹痛とか起こすのかよ?だからそういうことも説明しろよ!」
「大丈夫じゃ、あの様子なら腹痛を起こすような結果にはならんはずじゃ。それに説明したとしてもそもそもで儂だってどんなことが起こるのかをすべて知っているわけではない。個々によって悪影響はどんなことが起こるのかが変わる。死に至るということはあり得ぬがの。」
「問題なければ体の負担は何もないが、失敗すると負担がでかいってそういうことかよ。」
わかっていたことだが、キオは大丈夫だろうか?じじいに限って失敗はないと思うし、それなりに成功の自信もあるようだが。
「そんなに心配なら今日は帰るかの?Sランクになるのが遅くなり、キオ君だけGランクになるわけじゃが。」
「まさか、Sにはできるだけ早くなる。なったらすぐにパートナー登録するつもりだ。あの書類仕事を終わらせればまず申請は通るんだろ?」
「うむ。あの山の書類を片付けてくれればよい。申請すればすぐに結果は届くじゃろう。今日のうちにもSランクとして扱えるかもしれぬ。」
「それは助かる。だがあまり帰りが遅くはなりたくないからな、もう俺は行くぜ?書類以外の仕事もふられるんだろ?」
「もちろんじゃ、必要に応じて振るからその時はじっかりとこなすのじゃ。」
「わかってる。」
昨日以上の書類の山だが、集中して一気に終わらせてやる。キオだって頑張ったんだ、俺だって頑張らないとな。
そう思って気合を入れて取り組んだのはいいんだが、片付けても片付けても全然減る気配がしねぇ。おまけに受付業務に訓練所の武具の整理もあって、結局すべてを終えたのは日が見えなくなったころだった。サンドイッチを2枚多くして置いてもらってよかったなこれは。
「本当に片づけ切るとはの、すでに申請は出しておる。この時間でもすぐに返答は帰ってくるはずじゃ。」
「あぁ、今すぐ帰りたいところだが、明日受け取るより今日受け取っちまった方が楽だからな。」
パーティー申請を同じ日に行うよりは、俺がSになった翌日のほうが少しはいいだろというじじいへの考慮だ。じじいだってそういう書類仕事は大量のはずだからな。
じじいの仕事机の上の王都のギルド本部からの届きものところに転送魔法で新たに一枚書類が届く。その書類をじじいが見ると満足そうにうなずいた。
「うむ、問題なくSランクに昇格のようじゃの。まぁあれだけの遠征任務をこなせば当然だとは思うのじゃが。」
「ギルド仕事に面だけだろうからな。その面ではじじいがいろいろやってくれたんだろ?感謝はしてるぜ?」
「うむ、わかっておる。ギルドカードを貸すのじゃ。届いた書面を登録する。」
書類をさっと丸めて魔力封のリボンで止めたら、あとはそれを俺のギルドカードにと触れさせる。そうすれば書類から光があふれ俺のギルドカードにと入りこんでいく。これでSランクか。ついにという感じだな。
「よし、キオも待ってるだろうし帰らせてもらうぞ。」
「わかっておるわい。じゃがギルド仕事はいつでもある。暇なら手伝ってくれてもよいのじゃぞ?」
「冗談言うなよじじい。もうこんなのごめんだ。キオのためじゃなければやってないからな。」
「そうか、ざんねんじゃがしょうがないの。じゃが気が向くのを待っておるぞ?」
「それはないとおもうけどな。」
そう捨て台詞を置いて部屋を出る。そんなことはないだろうな。俺がキオとい続ける限りは。だが帰宅したら子宝封印で影響が出てるかもしれないキオが待ってる。俺は今まで通りにキオと付き合えるのだろうか?
いや、変わらないはずだと思ったじゃねぇか。俺がキオを本気で好きになってるのは決して発情臭のせいだけじゃない。何より一番はあいつの笑顔と、あいつの飯だ。あぁ腹がかなり減っちまったな、急いで帰るか。
「ぬ、すまぬ。じゃがお主ならばそのあたりは知っていて話しているものかと思っていたわい。儂は起こりうる危険なことについて話すだけのつもりじゃったからの。」
「あん?あー、でもそうか、属性を受け付けなくする過程は他から受ける属性の色を落とすみたいなもんだとか見たことがあったな。」
「落とすではなく拒絶するだがの。じゃが封印で一時的に色が濃くなるや黒くなるといった事例はしっていたが、白くなるのは初めてじゃった。もし色が戻らなければすまぬ。」
「色が変わって戻らないからってどうこうなるわけじゃないだろ?要はキオの魔素の乱れがどんなもんかだよな。」
出ていく様子を見た感じでは特に変なことが起こってるようには見えなかったし、狼種の姿から元に戻ることもなかったが、少したってから強く影響が出る可能性もある。家に帰るまではさすがに平気だろうが。
「キオ君が眠くなれば良いのじゃがの。眠くなるということはかなりうまくいっているということじゃ。眠くならずに腹痛などを起こしていれば、まずいことが起きているということじゃの。」
「んなっ!?腹痛とか起こすのかよ?だからそういうことも説明しろよ!」
「大丈夫じゃ、あの様子なら腹痛を起こすような結果にはならんはずじゃ。それに説明したとしてもそもそもで儂だってどんなことが起こるのかをすべて知っているわけではない。個々によって悪影響はどんなことが起こるのかが変わる。死に至るということはあり得ぬがの。」
「問題なければ体の負担は何もないが、失敗すると負担がでかいってそういうことかよ。」
わかっていたことだが、キオは大丈夫だろうか?じじいに限って失敗はないと思うし、それなりに成功の自信もあるようだが。
「そんなに心配なら今日は帰るかの?Sランクになるのが遅くなり、キオ君だけGランクになるわけじゃが。」
「まさか、Sにはできるだけ早くなる。なったらすぐにパートナー登録するつもりだ。あの書類仕事を終わらせればまず申請は通るんだろ?」
「うむ。あの山の書類を片付けてくれればよい。申請すればすぐに結果は届くじゃろう。今日のうちにもSランクとして扱えるかもしれぬ。」
「それは助かる。だがあまり帰りが遅くはなりたくないからな、もう俺は行くぜ?書類以外の仕事もふられるんだろ?」
「もちろんじゃ、必要に応じて振るからその時はじっかりとこなすのじゃ。」
「わかってる。」
昨日以上の書類の山だが、集中して一気に終わらせてやる。キオだって頑張ったんだ、俺だって頑張らないとな。
そう思って気合を入れて取り組んだのはいいんだが、片付けても片付けても全然減る気配がしねぇ。おまけに受付業務に訓練所の武具の整理もあって、結局すべてを終えたのは日が見えなくなったころだった。サンドイッチを2枚多くして置いてもらってよかったなこれは。
「本当に片づけ切るとはの、すでに申請は出しておる。この時間でもすぐに返答は帰ってくるはずじゃ。」
「あぁ、今すぐ帰りたいところだが、明日受け取るより今日受け取っちまった方が楽だからな。」
パーティー申請を同じ日に行うよりは、俺がSになった翌日のほうが少しはいいだろというじじいへの考慮だ。じじいだってそういう書類仕事は大量のはずだからな。
じじいの仕事机の上の王都のギルド本部からの届きものところに転送魔法で新たに一枚書類が届く。その書類をじじいが見ると満足そうにうなずいた。
「うむ、問題なくSランクに昇格のようじゃの。まぁあれだけの遠征任務をこなせば当然だとは思うのじゃが。」
「ギルド仕事に面だけだろうからな。その面ではじじいがいろいろやってくれたんだろ?感謝はしてるぜ?」
「うむ、わかっておる。ギルドカードを貸すのじゃ。届いた書面を登録する。」
書類をさっと丸めて魔力封のリボンで止めたら、あとはそれを俺のギルドカードにと触れさせる。そうすれば書類から光があふれ俺のギルドカードにと入りこんでいく。これでSランクか。ついにという感じだな。
「よし、キオも待ってるだろうし帰らせてもらうぞ。」
「わかっておるわい。じゃがギルド仕事はいつでもある。暇なら手伝ってくれてもよいのじゃぞ?」
「冗談言うなよじじい。もうこんなのごめんだ。キオのためじゃなければやってないからな。」
「そうか、ざんねんじゃがしょうがないの。じゃが気が向くのを待っておるぞ?」
「それはないとおもうけどな。」
そう捨て台詞を置いて部屋を出る。そんなことはないだろうな。俺がキオとい続ける限りは。だが帰宅したら子宝封印で影響が出てるかもしれないキオが待ってる。俺は今まで通りにキオと付き合えるのだろうか?
いや、変わらないはずだと思ったじゃねぇか。俺がキオを本気で好きになってるのは決して発情臭のせいだけじゃない。何より一番はあいつの笑顔と、あいつの飯だ。あぁ腹がかなり減っちまったな、急いで帰るか。
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