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第二章
スマホの写真
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いきなり興奮したみたいだけど、ディバンさんは珍しいものとかに目がないっぽいのかな?ほしいとか言い出しそうだな。使えるのは僕だけっぽいし、見せると決めたから見せるけど。
「これです。スマホというものなんですけど。」
とりあえずホーム画面を見せるけど、やっぱり何も見えてないようで困った顔をしている。セリスさんですら首をかしげている。
「見たことない形状で、黒いのに光っている?確かに魔道具のようだが、それで俺様達に時計の作り方を見せれるものなのか?」
「やっぱり見えたりはしてないんですね。これ、どうやら動かせるのも普通に見れるのも僕だけみたいなんですよ。」
「それでは私たちは見ることはできませんよね?」
「そうですね、でもこれなら見れるとおもいます。」
カメラを起動しておもむろに二人をパシャっととる。フラッシュはたいてないけどかなり驚いたようで、映った姿はセリスさんまで少し面食らった顔になっていた。
「な、なんだいまのは!?」
「体の異常は、無いようですね。何をしたのか説明いただけますか?」
「おいキオ、そういうのはちゃんと言ってからやれ。」
「う、ごめんなさい。今のはカメラの写真という機能で、場面を写し取るものなんです。そういう魔道具が、あるんだよね?」
「あぁ、あるぞ。だが言ったようにそんな瞬間的に撮れるものじゃない。」
びっくりさせてしまって悪いけどそういう魔道具があることをガロから聞いてたから撮ったんだけどと目で見ればあきれたように答えてくれた。
「ほぉ、あの一瞬で写し取ったのか?見せてみろ。」
「はい、どうぞ。」
「っ!すごいですね。すごい綺麗にとれています。高性能な写し取りの魔道具並みです。」
「あぁ、こりゃすごいな!」
スマホをひっくり返して見せると意外にも先に食いついてきたのはセリスさんのほうで一瞬だけどちょっと体が前のめりになった。ディバンさんはずっと前のめりだ。セリスさんが抑えてなかったらもっとこっちきてそうな感じ。
「この機能の応用を使って、スマホで調べた内容が見せれないかと思って。ちょっと画面変えますね。」
「あぁ、キオ君。少し待ってください。その写し取ったのは残しておけるのですか?」
「え?いえ、どうやら一時的なようで、元の世界ではちゃんととったのがアルバムってのに残ってたんですけど、その機能はなぜかないんですよね。」
「なるほど、聞いておいてよかったです。ディバン、記録をお願いします。」
「え?あ、お、おう。キオ君、その写したのを俺様が残しセリスが紙にうつす。問題ないか?」
「え、そんなことができるんですか!?」
完全にそれこそカメラじゃないか!まさか人の魔力だけで出来るっていうのかな?さっきの過去視みたいな魔法もあるし、できちゃうのかもしれない。
「あぁ、俺様とセリスで合わせた魔法になるから少し時間がかかるぞ?それでも良ければそのまま見せておいてくれるか?」
「わかりました。どうぞ。」
「ありがとうございます。ではこの紙に写しましょう。」
どこからともなくセリスさんが真っ白な紙を取り出し、その紙の角に右手を置き、そして左手はディバンさんの右手とつないだ。ディバンさんは左手を前にと突き出して僕のスマホをしっかりととらえるようにじっと見つめ始める。
「そのまま持っててくれよキオ君。置いたりはしたくないんだろ?」
「あ、はい、すいません。一応は。」
「いいんだ。個人の魔道具というのは基本は尊重されるものだからな。」
「ディバン、集中してください。」
「大丈夫だ、このくらいの会話で俺は集中を途切れさせねぇよ。」
そうは言うけどじっと白い紙を見つめるセリスさんの邪魔をしたくなくて、スマホを動かさないようにじっとしてることしかできなかった。しばらくすると机の上の白い紙に僕のスマホで取ったセリスさんとディバンさんの写真が浮かび上がってくる。
「おぉ、すごい。」
「まだだキオ君。終わるまで待ってくれよ?」
「あ、すいません。」
ちょっと体が動きそうになったけど、すっとガロが手で止めてきた。しゃべってなかったけど、セリスさんを見て結構緊迫した面持ちをしてるところを見るに、失敗させたらまずいんだろう。
とにかくじっとしているうちに映し終えたようで、ディバンさんも構えをやめて、セリスさんも紙から顔を上げた。
「ふぅ、終わりました。ではこれはいただきますね。」
「あ、はい。というか写したそれは僕のものではないと思うのですけど。」
ちょっと疲れの色があったように感じるがやり遂げてすっきりという雰囲気もあるのに、出来上がった紙をあまりちゃんと見せてくれることもなく、きれいに丸めて胸元にとしまい込んでしまった。
「まぁなんだ、付き合わせて悪かったな。」
「い、いえ、大丈夫です。」
「セリスさんがあんなふうになるとは、知らなかった。」
「私は至って冷静ですよ?あぁ、もう写したものは切り替えていただいて構いません。むしろできれば保存はしておかないように。」
「おい、どこが冷静なんだ。」
さっきまでのちょっと表情の見えていた感じからすっかり悟らせない表情に戻っているが、胸元のそれを大事そうにしてるところを見るに、まぁなんかぼくのとった写真に思うところがあったんだろう。まぁあんな風に言われたら残せても取っておくつもりはないから安心してほしいもんだ。
「これです。スマホというものなんですけど。」
とりあえずホーム画面を見せるけど、やっぱり何も見えてないようで困った顔をしている。セリスさんですら首をかしげている。
「見たことない形状で、黒いのに光っている?確かに魔道具のようだが、それで俺様達に時計の作り方を見せれるものなのか?」
「やっぱり見えたりはしてないんですね。これ、どうやら動かせるのも普通に見れるのも僕だけみたいなんですよ。」
「それでは私たちは見ることはできませんよね?」
「そうですね、でもこれなら見れるとおもいます。」
カメラを起動しておもむろに二人をパシャっととる。フラッシュはたいてないけどかなり驚いたようで、映った姿はセリスさんまで少し面食らった顔になっていた。
「な、なんだいまのは!?」
「体の異常は、無いようですね。何をしたのか説明いただけますか?」
「おいキオ、そういうのはちゃんと言ってからやれ。」
「う、ごめんなさい。今のはカメラの写真という機能で、場面を写し取るものなんです。そういう魔道具が、あるんだよね?」
「あぁ、あるぞ。だが言ったようにそんな瞬間的に撮れるものじゃない。」
びっくりさせてしまって悪いけどそういう魔道具があることをガロから聞いてたから撮ったんだけどと目で見ればあきれたように答えてくれた。
「ほぉ、あの一瞬で写し取ったのか?見せてみろ。」
「はい、どうぞ。」
「っ!すごいですね。すごい綺麗にとれています。高性能な写し取りの魔道具並みです。」
「あぁ、こりゃすごいな!」
スマホをひっくり返して見せると意外にも先に食いついてきたのはセリスさんのほうで一瞬だけどちょっと体が前のめりになった。ディバンさんはずっと前のめりだ。セリスさんが抑えてなかったらもっとこっちきてそうな感じ。
「この機能の応用を使って、スマホで調べた内容が見せれないかと思って。ちょっと画面変えますね。」
「あぁ、キオ君。少し待ってください。その写し取ったのは残しておけるのですか?」
「え?いえ、どうやら一時的なようで、元の世界ではちゃんととったのがアルバムってのに残ってたんですけど、その機能はなぜかないんですよね。」
「なるほど、聞いておいてよかったです。ディバン、記録をお願いします。」
「え?あ、お、おう。キオ君、その写したのを俺様が残しセリスが紙にうつす。問題ないか?」
「え、そんなことができるんですか!?」
完全にそれこそカメラじゃないか!まさか人の魔力だけで出来るっていうのかな?さっきの過去視みたいな魔法もあるし、できちゃうのかもしれない。
「あぁ、俺様とセリスで合わせた魔法になるから少し時間がかかるぞ?それでも良ければそのまま見せておいてくれるか?」
「わかりました。どうぞ。」
「ありがとうございます。ではこの紙に写しましょう。」
どこからともなくセリスさんが真っ白な紙を取り出し、その紙の角に右手を置き、そして左手はディバンさんの右手とつないだ。ディバンさんは左手を前にと突き出して僕のスマホをしっかりととらえるようにじっと見つめ始める。
「そのまま持っててくれよキオ君。置いたりはしたくないんだろ?」
「あ、はい、すいません。一応は。」
「いいんだ。個人の魔道具というのは基本は尊重されるものだからな。」
「ディバン、集中してください。」
「大丈夫だ、このくらいの会話で俺は集中を途切れさせねぇよ。」
そうは言うけどじっと白い紙を見つめるセリスさんの邪魔をしたくなくて、スマホを動かさないようにじっとしてることしかできなかった。しばらくすると机の上の白い紙に僕のスマホで取ったセリスさんとディバンさんの写真が浮かび上がってくる。
「おぉ、すごい。」
「まだだキオ君。終わるまで待ってくれよ?」
「あ、すいません。」
ちょっと体が動きそうになったけど、すっとガロが手で止めてきた。しゃべってなかったけど、セリスさんを見て結構緊迫した面持ちをしてるところを見るに、失敗させたらまずいんだろう。
とにかくじっとしているうちに映し終えたようで、ディバンさんも構えをやめて、セリスさんも紙から顔を上げた。
「ふぅ、終わりました。ではこれはいただきますね。」
「あ、はい。というか写したそれは僕のものではないと思うのですけど。」
ちょっと疲れの色があったように感じるがやり遂げてすっきりという雰囲気もあるのに、出来上がった紙をあまりちゃんと見せてくれることもなく、きれいに丸めて胸元にとしまい込んでしまった。
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