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第二章
それからしばらくして
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せわしなく過ごす中いつの間にか春は過ぎて夏に突入していた。今日も今日とて日差しが熱い。春のうちは気になら中たけど、今はこの毛皮が忌まわしいかもしれない。といっても人間の姿に戻るわけにはいかないんだけど。
というか戻れるとは思ってない。だって遠征以外では毎日毎日ガロと絡んでいるからだ。そういえばドーパーから帰ってきたあの日から絡むときには水竜のせいであれとかそれとか濁せなくなっちゃったんだよね・・・
まぁ、恥ずかしいけど行為が始まって興奮しきっちゃうと逆に自然に出るくらいにはなってきちゃってるんだけど、後で思い返すとやっぱり恥ずかしい。そんなことを思いながらギルドでの訓練の帰り道にガロを見つめる。
「ん?まだ暑さになれないか?セリーヌの町なら上だけでも脱げるのにな。」
「え、うん、そうだね。」
春のうちは王都の家でもあんまり脱いでいなかったけど、夏前の暑くなり始めてからは家では脱いでるんだよね。ちょっと目の毒、なんてね。ガロ以外の人も待ちゆく人みんな暑そうにしてる。逆に脱ぎたがりのガロは暑そうな表情はしていない。内心は僕より暑いって思ってそうだけど。
そういう僕もすこしづつ表情を抑える練習が始まってる。尻尾のほうはまだまだ勝手に動いちゃうけど、いやなことがあっても顔をゆがませないのが特に王族系統に属する相手との会話で必要なんだそうだ。
いやなときは尻尾も揺れるよりは垂れてるだろ?といわれて確かに納得したんだけど、その練習としてくすぐられても抑えるってのはどうかと思う。しかもギルドでやるんじゃなく、家で全裸でやらされてる。多分今日もこの後やるんだと思う。
「ね、ねぇ、今日もまたあれやるの?」
「まだまだ耐えれてないからな、今だっていやそうな表情してるぞ?抑えないとCランクに上がれないぞ。」
それもこれもCランク昇給のためだって言ってるけど、絶対楽しんでる。だってガロはビャクラクさんにはこんな特訓されてないだろうし。でもじじいからの特訓のほうがきつかったぞ?そっちがいいか?と聞かれたら答えはノーだけど。
春の終わりに依頼達成量を認められてDランクに昇格してからこれだもんなぁ。まぁDと違ってCは自己申請での昇格試験を受けることになる。しかもガロの助けは一切なしだ。ガロだって僕自身だって不安にもなる。
いや、でもあれは絶対楽しんでるだけだよね?昇格試験で表情を揺らすなって言われたけど、やっぱりくすぐるのはガロの趣味だよね?いぶかしげににらんでもフンと鼻息でかえされるだけだけど。
ガロも王都で受けたCランクの昇格試験では探索技能、戦闘技能、交渉技能が要求されるらしい。探索と戦闘の面は魔法だけで何とでもなるけど交渉だけは難しく、Dどまりが多い理由だともガロが言ってた。
もちろん探索だって簡単なものじゃないらしい。ガロの時は森の中でほかの魔物とも戦いながら試験官を探し出したらしい。キオもそうなるだろうといわれた。それも一日二日ではなく三日間探す羽目になるそうだ。見つけたと思ったところに教官はおらず、確実に三日は過ぎるように動かれるらしい。探索というよりもサバイバル技術かな?
そして見つけた教官とすぐ戦闘、ではなくここで交渉を始めなくてはいけないらしい。逃げた悪人という設定で投降するように語りかけなければいけないそうだ。しかしそこでどこから調べたのかという教官ならではの攻め言葉が来るらしい。逃げた悪人設定はどこへ?と思っても顔をゆがめてはいけない。そこで表情を変えずに、こちらからは決して攻撃せず、投降を何度も要求するのが試験内容なんだそうだ。
「まぁ最終的には教官側から襲ってくるんだけどな。うるせぇ!って、意味不明だったぞあれは。」
「そういう理不尽な依頼が実際にもあるものなの?」
「あー、それ以上のものは確かにあったな。王族関連には。」
かなり僕は顔をゆがめちゃったけどそういうところ直さないとなと言われたのを覚えてる。いやでもやっぱりくすぐりはおかしいと思うけど!いろいろ考えつつ帰宅すれば、即上の服を脱ぎ捨てるガロ。さすがになれたけど、はじめのうちはドキッとしちゃって驚いたもんだ。いや、今でもあんまり表情に出てないだけでドキッとはするんだけど。
「ハー、とりあえず飯にしてから表情特訓にいくぞ。」
「・・・どうせそのあといつも通りになるからでしょ?」
「キオが我慢しきれればなしでもいいんだぞ?」
にやにやとしてるのはガロのくすぐりを一定時間耐えきれなかったら僕のほうがら誘うように行為に移ることという条件だからだろう。散々ごねたけど、結局その日の行為中に受けちゃった僕を呪うしかない。いや、うんといわされたんだけどさ。言っちゃったからにはね。
まぁなんだかんだ言いつつ、昨日からの約束だった夕飯のからあげを準備し始める。飛来鶏の肉を使ったにんにく醤油味の無難なやつだが、これが一番ガロが気に入ってるし、僕もこの味に結局落ち着いちゃうんだよね。
下ごしらえをして油でじゅわーと揚げ始めれば匂いも広がってくる。思わず舌なめずりしながらカラッと揚がるようにスマホの時計を見る。春の終わりに開発できたとグランドマスターからもらった試供品の置き時計よりもやっぱり正確だからだ。
前はスマホにも時計の表示がなかったけど、時計を貰ったら時計のアプリが追加されていた。この世界に時間の概念ができたからなんだろうか?まぁおかげで一定時間がガロの感覚じゃなくちゃんと20分という時間設定ができたんだけどね。その点だけは出来上がったタイミングがよかったと思えるよ、ほんと。呼び出しにはなにごとかと焦ったけどね。
というか戻れるとは思ってない。だって遠征以外では毎日毎日ガロと絡んでいるからだ。そういえばドーパーから帰ってきたあの日から絡むときには水竜のせいであれとかそれとか濁せなくなっちゃったんだよね・・・
まぁ、恥ずかしいけど行為が始まって興奮しきっちゃうと逆に自然に出るくらいにはなってきちゃってるんだけど、後で思い返すとやっぱり恥ずかしい。そんなことを思いながらギルドでの訓練の帰り道にガロを見つめる。
「ん?まだ暑さになれないか?セリーヌの町なら上だけでも脱げるのにな。」
「え、うん、そうだね。」
春のうちは王都の家でもあんまり脱いでいなかったけど、夏前の暑くなり始めてからは家では脱いでるんだよね。ちょっと目の毒、なんてね。ガロ以外の人も待ちゆく人みんな暑そうにしてる。逆に脱ぎたがりのガロは暑そうな表情はしていない。内心は僕より暑いって思ってそうだけど。
そういう僕もすこしづつ表情を抑える練習が始まってる。尻尾のほうはまだまだ勝手に動いちゃうけど、いやなことがあっても顔をゆがませないのが特に王族系統に属する相手との会話で必要なんだそうだ。
いやなときは尻尾も揺れるよりは垂れてるだろ?といわれて確かに納得したんだけど、その練習としてくすぐられても抑えるってのはどうかと思う。しかもギルドでやるんじゃなく、家で全裸でやらされてる。多分今日もこの後やるんだと思う。
「ね、ねぇ、今日もまたあれやるの?」
「まだまだ耐えれてないからな、今だっていやそうな表情してるぞ?抑えないとCランクに上がれないぞ。」
それもこれもCランク昇給のためだって言ってるけど、絶対楽しんでる。だってガロはビャクラクさんにはこんな特訓されてないだろうし。でもじじいからの特訓のほうがきつかったぞ?そっちがいいか?と聞かれたら答えはノーだけど。
春の終わりに依頼達成量を認められてDランクに昇格してからこれだもんなぁ。まぁDと違ってCは自己申請での昇格試験を受けることになる。しかもガロの助けは一切なしだ。ガロだって僕自身だって不安にもなる。
いや、でもあれは絶対楽しんでるだけだよね?昇格試験で表情を揺らすなって言われたけど、やっぱりくすぐるのはガロの趣味だよね?いぶかしげににらんでもフンと鼻息でかえされるだけだけど。
ガロも王都で受けたCランクの昇格試験では探索技能、戦闘技能、交渉技能が要求されるらしい。探索と戦闘の面は魔法だけで何とでもなるけど交渉だけは難しく、Dどまりが多い理由だともガロが言ってた。
もちろん探索だって簡単なものじゃないらしい。ガロの時は森の中でほかの魔物とも戦いながら試験官を探し出したらしい。キオもそうなるだろうといわれた。それも一日二日ではなく三日間探す羽目になるそうだ。見つけたと思ったところに教官はおらず、確実に三日は過ぎるように動かれるらしい。探索というよりもサバイバル技術かな?
そして見つけた教官とすぐ戦闘、ではなくここで交渉を始めなくてはいけないらしい。逃げた悪人という設定で投降するように語りかけなければいけないそうだ。しかしそこでどこから調べたのかという教官ならではの攻め言葉が来るらしい。逃げた悪人設定はどこへ?と思っても顔をゆがめてはいけない。そこで表情を変えずに、こちらからは決して攻撃せず、投降を何度も要求するのが試験内容なんだそうだ。
「まぁ最終的には教官側から襲ってくるんだけどな。うるせぇ!って、意味不明だったぞあれは。」
「そういう理不尽な依頼が実際にもあるものなの?」
「あー、それ以上のものは確かにあったな。王族関連には。」
かなり僕は顔をゆがめちゃったけどそういうところ直さないとなと言われたのを覚えてる。いやでもやっぱりくすぐりはおかしいと思うけど!いろいろ考えつつ帰宅すれば、即上の服を脱ぎ捨てるガロ。さすがになれたけど、はじめのうちはドキッとしちゃって驚いたもんだ。いや、今でもあんまり表情に出てないだけでドキッとはするんだけど。
「ハー、とりあえず飯にしてから表情特訓にいくぞ。」
「・・・どうせそのあといつも通りになるからでしょ?」
「キオが我慢しきれればなしでもいいんだぞ?」
にやにやとしてるのはガロのくすぐりを一定時間耐えきれなかったら僕のほうがら誘うように行為に移ることという条件だからだろう。散々ごねたけど、結局その日の行為中に受けちゃった僕を呪うしかない。いや、うんといわされたんだけどさ。言っちゃったからにはね。
まぁなんだかんだ言いつつ、昨日からの約束だった夕飯のからあげを準備し始める。飛来鶏の肉を使ったにんにく醤油味の無難なやつだが、これが一番ガロが気に入ってるし、僕もこの味に結局落ち着いちゃうんだよね。
下ごしらえをして油でじゅわーと揚げ始めれば匂いも広がってくる。思わず舌なめずりしながらカラッと揚がるようにスマホの時計を見る。春の終わりに開発できたとグランドマスターからもらった試供品の置き時計よりもやっぱり正確だからだ。
前はスマホにも時計の表示がなかったけど、時計を貰ったら時計のアプリが追加されていた。この世界に時間の概念ができたからなんだろうか?まぁおかげで一定時間がガロの感覚じゃなくちゃんと20分という時間設定ができたんだけどね。その点だけは出来上がったタイミングがよかったと思えるよ、ほんと。呼び出しにはなにごとかと焦ったけどね。
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