259 / 303
第三章
塔10階へ
しおりを挟む
二階、三階と進んできたけど、とりあえず針の無い場所から新たに針が出てくるってことはなかった。ただ、その次の階の針がすでにぼくの腰以上の高さがある。刺さったら死ぬよねこれ。それなのにこの一個下の階と同じように針がない場所が所々にあるだけだ。これをジャンプして超えていくの、きついんだけど・・・
もちろん針の無い場所が確実に安全とは言い切れない。最大限に注意しながら針を飛び越えていく。すっごいきつい。ガロに鍛えられてなければ串刺しは確実だっただろう。
何とか突破して階段を上るとなんかジャキンジャキンと鉄の音が聞こえる気がする。恐る恐る五階につくと地面から音に合わせて針が飛び出してきていた。向こう側まで結構あるんだけど、走り抜けろと?
いや、よく見ると真ん中一か所だけ張りが出てきていない。まぁこうして地面から針が出てくるところ見てると、そこが安全かはわからない。走り抜けれない距離ではないよね。引っ込むタイミングに合わせて階段まで駆け抜けた。
少し息を吐いて六階につくと、針は両端に敷き詰められてるだけになった。その代わりにすっごいでかい3つの両刃斧が振り子のように揺れている。両端は通れなくして今度はタイミングをみて通るってことか。
ゲームじゃあるまいしと思いながらもタイミングも見て抜けきる。幸いにもそれほど振りも早くないし道も広いから怖くはない。そう思ってたらちょっと長めの階段の後に道が一気に真ん中だけの一メートルくらいの広さになって、その左右は一段低くなり針が敷き詰められていた。当然かのように4つの両刃斧が振り子のように揺れているし、さっきよりも振りが少し早い。
「まぁ、まだ楽だけど、この調子だと次って・・・」
足場が斧部分だけ途切れて、ジャンプしないといけないようになってる上に、斧が6つも揺らされていて、動きもそこそこ早い。さらに足場も半分くらいの広さになってる。予想はちょっとしてたけど、本格的にアクション感増してきちゃったよ。自分の命かかってるから楽しくはあんまりない、真剣にタイミングを見て突破した。
そして9階も斧振り子は6つ、まぁ建物スペース的にこれ以上増えると狭すぎるよね。ただ結構な速さになってる。そのうえ道とは言えない足場がバスケットボールくらいの丸が点々とあるだけ。たびたび止まってたら勢いも消えてバランス崩しそうだ。一気にリズムよく飛んで抜けるしかない。
「よっ、ほっ、よっ、うっ!」
4つ目のところで振りこのタイミングが合わず、止まってしまった。でも戻るにしろ行くにしろもう飛ぶしかない。魔素纏いの身体強化を高めて、斧がない瞬間を狙い次の足場にと跳んだ。その調子で残り二つの斧もかいくぐり十階の階段を上がる。
次は何だと身構えてたら、まさかのベットに机といす、料理スペースまで用意されている場所についた。窓もあって外の景色が見える。まだまだ朝の太陽の光といえるのが差し込んできてる。でも確か50回あるってあの人は言ってたよね?塔の高さ的にもここは執着じゃないのはわかる上への階段だってあるし。
「まさかもう10階まで到着するとは、君意外とすごいね。」
「っ!さっきの、いつの間にいたんですか?」
塔の入り口であったリス種の人がどこからともなく部屋にと現れた。魔素感知は広げてないから気づかなかっただけかもしれないけど、人の気配くらいはわかるはずだ。相手が隠そうとしてない限りは。
「君が付いたのを気が付いた時だからつい今しがただよ。もし降りたければ今しかないよ?」
「・・・降りませんよ。ところで、この部屋は?」
「準備不足の挑戦者のための部屋さ。20、30、40階にも同じ部屋があるよ。」
「なるほど。」
一応はここは安全と思っていいんだろうか。一階も安全だったしところどころにこうやって安全地帯を用意して、心が折れた人はこのリス種の人が回収するんだろう。
「15、25、35、45階は同じような施設はないけど、ここと同じようにあの魔道具があるからね。断念する場合はあの魔道具に触れたら回収してあげるから。では失礼するよ。」
話したいことだけ話してなぜか下の階に通りていってしまった。どっからどうやってきてるんだかわからないけど、とにかく出る手段がないわけじゃないらしいな。まぁ50階まで降りるつもりはないけど。
それよりも、この先5階ずつに休憩スペースがあるってことは下と同じように4階層ごとに同じようなギミックがどんどん難しく配置されるってここかな。まぁ登ればわかるか、どんどん行こう。
意気込んで11階に来たのはよかったけど、暑い。それもそのはずだ。部屋の地面から炎が噴き出しているんだから。針とは違い勢いよく燃えだすほおは近寄るだけでも危険だろうに、開いてる隙間はそれほど広くない。
魔素纏いすれば炎も平気らしいけど、僕では暑さまでは完全に防げないんだよね。我慢して突っ込むしかないか。ウォーターバレットを展開しつつ進んでも悪くはないけど、魔素はできるだけ温存していこう。上の階はもっとひどいはずだ。
とりあえず昼食を食べたい時間までに20階には行きたい。さらに言えばできれば今日中に突破してやりたい。10回ごとに寝れる場所があるって、ほんとは何日もかかると想定されてるってことだ。このくらいのギミックなら今の僕でも一日で突破できる、はずだ。いや、この先のギミック次第かな・・・
もちろん針の無い場所が確実に安全とは言い切れない。最大限に注意しながら針を飛び越えていく。すっごいきつい。ガロに鍛えられてなければ串刺しは確実だっただろう。
何とか突破して階段を上るとなんかジャキンジャキンと鉄の音が聞こえる気がする。恐る恐る五階につくと地面から音に合わせて針が飛び出してきていた。向こう側まで結構あるんだけど、走り抜けろと?
いや、よく見ると真ん中一か所だけ張りが出てきていない。まぁこうして地面から針が出てくるところ見てると、そこが安全かはわからない。走り抜けれない距離ではないよね。引っ込むタイミングに合わせて階段まで駆け抜けた。
少し息を吐いて六階につくと、針は両端に敷き詰められてるだけになった。その代わりにすっごいでかい3つの両刃斧が振り子のように揺れている。両端は通れなくして今度はタイミングをみて通るってことか。
ゲームじゃあるまいしと思いながらもタイミングも見て抜けきる。幸いにもそれほど振りも早くないし道も広いから怖くはない。そう思ってたらちょっと長めの階段の後に道が一気に真ん中だけの一メートルくらいの広さになって、その左右は一段低くなり針が敷き詰められていた。当然かのように4つの両刃斧が振り子のように揺れているし、さっきよりも振りが少し早い。
「まぁ、まだ楽だけど、この調子だと次って・・・」
足場が斧部分だけ途切れて、ジャンプしないといけないようになってる上に、斧が6つも揺らされていて、動きもそこそこ早い。さらに足場も半分くらいの広さになってる。予想はちょっとしてたけど、本格的にアクション感増してきちゃったよ。自分の命かかってるから楽しくはあんまりない、真剣にタイミングを見て突破した。
そして9階も斧振り子は6つ、まぁ建物スペース的にこれ以上増えると狭すぎるよね。ただ結構な速さになってる。そのうえ道とは言えない足場がバスケットボールくらいの丸が点々とあるだけ。たびたび止まってたら勢いも消えてバランス崩しそうだ。一気にリズムよく飛んで抜けるしかない。
「よっ、ほっ、よっ、うっ!」
4つ目のところで振りこのタイミングが合わず、止まってしまった。でも戻るにしろ行くにしろもう飛ぶしかない。魔素纏いの身体強化を高めて、斧がない瞬間を狙い次の足場にと跳んだ。その調子で残り二つの斧もかいくぐり十階の階段を上がる。
次は何だと身構えてたら、まさかのベットに机といす、料理スペースまで用意されている場所についた。窓もあって外の景色が見える。まだまだ朝の太陽の光といえるのが差し込んできてる。でも確か50回あるってあの人は言ってたよね?塔の高さ的にもここは執着じゃないのはわかる上への階段だってあるし。
「まさかもう10階まで到着するとは、君意外とすごいね。」
「っ!さっきの、いつの間にいたんですか?」
塔の入り口であったリス種の人がどこからともなく部屋にと現れた。魔素感知は広げてないから気づかなかっただけかもしれないけど、人の気配くらいはわかるはずだ。相手が隠そうとしてない限りは。
「君が付いたのを気が付いた時だからつい今しがただよ。もし降りたければ今しかないよ?」
「・・・降りませんよ。ところで、この部屋は?」
「準備不足の挑戦者のための部屋さ。20、30、40階にも同じ部屋があるよ。」
「なるほど。」
一応はここは安全と思っていいんだろうか。一階も安全だったしところどころにこうやって安全地帯を用意して、心が折れた人はこのリス種の人が回収するんだろう。
「15、25、35、45階は同じような施設はないけど、ここと同じようにあの魔道具があるからね。断念する場合はあの魔道具に触れたら回収してあげるから。では失礼するよ。」
話したいことだけ話してなぜか下の階に通りていってしまった。どっからどうやってきてるんだかわからないけど、とにかく出る手段がないわけじゃないらしいな。まぁ50階まで降りるつもりはないけど。
それよりも、この先5階ずつに休憩スペースがあるってことは下と同じように4階層ごとに同じようなギミックがどんどん難しく配置されるってここかな。まぁ登ればわかるか、どんどん行こう。
意気込んで11階に来たのはよかったけど、暑い。それもそのはずだ。部屋の地面から炎が噴き出しているんだから。針とは違い勢いよく燃えだすほおは近寄るだけでも危険だろうに、開いてる隙間はそれほど広くない。
魔素纏いすれば炎も平気らしいけど、僕では暑さまでは完全に防げないんだよね。我慢して突っ込むしかないか。ウォーターバレットを展開しつつ進んでも悪くはないけど、魔素はできるだけ温存していこう。上の階はもっとひどいはずだ。
とりあえず昼食を食べたい時間までに20階には行きたい。さらに言えばできれば今日中に突破してやりたい。10回ごとに寝れる場所があるって、ほんとは何日もかかると想定されてるってことだ。このくらいのギミックなら今の僕でも一日で突破できる、はずだ。いや、この先のギミック次第かな・・・
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,758
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる