2 / 53
第二話 険悪な母娘
翌日、誰に起こされる訳でもなく、自然と窓から入る日差しによって目を覚ました私は、化粧台の前に座って髪をとかしはじめる。
「うん、寝癖も無いし、よだれの跡も無いわね。制服も大丈夫っと」
自分で洗濯をして綺麗になった制服に身を包んだ私は、厨房に向かうと、他の人達に用意されていた朝食の一部を自分で皿によそい、再び自室に戻ってきた。
根本的に、私の食事に関しては用意されていないが、いつも食事自体は多く用意されているから、私が持っていっても特に叱られたりしない。だって、私はいない者として扱われているのだから。
まあ、いない者として扱われ始めた頃は辛かったし、一人で泣いていることも多かったけど、今では何も感じなくなってしまった。
「ふぅ……」
簡単な朝食を済ませてから、事前に持ってきていた紅茶を口にすると、柔らかい花の香りが口いっぱいに広がった。
このままのんびりと紅茶を楽しみながら、読書をしたいところだけど、そろそろ出発しないと遅刻をしてしまう。
「忘れ物は無いわね。今日は新学期の初日だから、教科書とかはいらないのだけど」
学園が指定している茶色の鞄に、筆記用具と本を何冊か入れた私は、自室を出ると、丁度一人の女性が歩いているのが目に入った。
彼女の名前は、ヴィクトリア・スフォルツィ。私とシャーロットの実の母だ。真っ黒な長い髪と、切れ長の黒い目は、美しくも少々高圧的な感じだ。
「おはようございます、お母様」
「…………」
挨拶なんて帰ってこないのは重々承知だったけど、目が合ってしまった以上、無視するわけにもいかない。だから挨拶をしたのだが……帰ってきたのは、汚い物を見るような目だった。
「アメリア、あなた……いつになったら屋敷を出て行きますの?」
「朝から随分なご挨拶ですね、お母様」
開口一番に出て行く話をするなんて、我が母ながら凄い方だと思うわ。まあこれもいつものことだから、あまり気にはならないけど。
「朝からとか関係ないわ。あなたのような勉強もたいしてできない、魔法の才能も無い落ちこぼれは、この家にはいりませんの。私が優しく言っているうちに、早く出て行ってくれる?」
「いつ頃かのお約束は出来ませんが、いつかは出て行くかと。それでは私はそろそろ学園に行かないといけないので、失礼致します」
ここで話していても、時間の無駄にしかならない。そう判断した私は、お母様に背中を向けて歩き出した。
「出来損ないの分際で、偉そうに言ってるんじゃないわよ! スフォルツィ家の繁栄と、私の地位をあげるのに使えない無能なあんたなんか、さっさと私の前から消えなさい!」
背中に容赦なく浴びせられる罵声に対して、私は深々と溜息をしながら立ち去る。
いくらなんでも、あまりにも酷い言われ様だと思うかもしれないけど、これにもちゃんと理由がある。
お母様は、昔はとても貧乏で家族もいなかったそうだ。でも、その容姿をお父様に気に入られて結婚をしたという過去がある。
だからなのか、スフォルツィ家の地位を上げることや、自分の地位を上げること以外にも、お金に関しても執着がもの凄い。
その目的のために、お母様が主となって、私やシャーロットに英才教育を施し、地位の高い男性に嫁がせようとしているの。
それを達成できそうなシャーロットはとても大切にしていて、私に対しては酷く当たっているということだ。
なんとも身勝手な話よね。私もシャーロットも、家や両親のために頑張っていたのに、その根底にあったものは、ただの身勝手な思惑なのだから。
お父様が止めてくれれば良いのだけど、基本的に仕事一筋で放任主義だし、お父様にとっても、家の繁栄に繋がるから止めたりしないという悪循環だ。
シャーロットも、お母様がどんな思惑を持っていようとも、自分が愛されるのならそれで良いとか思っていそうだ。
「……まあいいわ。どうせ今に始まったことじゃないし。それに、勉強も魔法もシャーロットに劣っているのも事実だし。さて、早く出発しなきゃ」
誰にも見送られずに、徒歩で学園に向けて出発する。
屋敷の敷地の外は、広大な草原が広がっていて、歩いているだけで気持ちがいい。しかし、屋敷から学園までは、歩いて行くと結構な距離がある。大体一時間はかかるだろう。
馬車で行ければ、もっと睡眠時間や勉強の時間を確保できるのだけど、私にそんなものが用意されるはずもないから、こうして早めに屋敷を出発しているの。
「春とはいえ、朝は風が冷たいわね」
私の頬を撫でた風の冷たさに反応して、体が少し縮こまった。もうちょっと厚着をして来ればよかったかもしれないわね。
「…………」
学園に近づくにつれて、学園のある方向へ向かう馬車をよく見かけるようになった。その頃には、私がこの前に来た図書館がある、大きな町に到着していた。
そして、その町の中でも一段と大きな建物がある。そこが、私の通っている学園――アドミラル学園だ。
アドミラル学園は、私の住む大陸の中で一番大きくて有名な名門校だ。世界中から多くの支持を得ていて、遠くの地からわざわざ移り住んでまで通っている生徒も沢山いる。
通っている生徒は、主に貴族の子供やその血縁者が多い。他にも学問や魔法に精通した平民や、金持ちの商人の子供も通っているけど、あまり数は多くない。
基本的な学問の他にも、専門的な学問に加えて、魔法にもとても力を入れていて、多くの有名な人間を卒業させ、社会に輩出させた実績がある。
私もシャーロットも、アドミラル学園で優秀な人間になって、貴族の男性に嫁ぐために入学させられたのよ。
「あら、みすぼらしい人が歩いていると思ったら、お姉様じゃない!」
「シャーロット」
もう少しで学園に到着するところで、一台の馬車から見覚えのある顔がのぞいてきた。
「どうして貧乏人みたいに、歩いて登校しているの? あまりにもみすぼらしくて、思わず声をかけちゃったよ」
「事情を知ってるあなたに、それを説明しても仕方がないでしょ? それと、歩いているからって貧乏人扱いするのは、どうかと思うわよ。スフォルツィ家の令嬢なら、外ではもっと品の良い言葉を選びなさい」
「偉そうにお説教しないでくれる? はっきり言うけど、お姉様なんかにお説教されるとか、腹立たしくて仕方がないから! 早く出して」
シャーロットは大きく舌打ちを残して、私の前から去っていった。
これでも一応、私はシャーロットの姉だから、恥をかかないように伝えておこうと思ったのだけど、必要なかったみたいね。
まあいいわ。邪険に扱われるなんて、慣れたものだし。
「…………」
静かに歩みを進めて行くと、周りと比べて一回り大きな建物の前にたどり着いた。
ここがアドミラル学園。レンガで作られた校舎はとてもおしゃれで、高級感に溢れている。中庭も緑が多くて掃除も行き届いており、生徒や職員達が、快適に過ごせるように配慮されている。
さてと、教室に行きましょう……って、今日から新学期でクラス替えが行われるから、クラスの確認をしないといけないわね。
「クラスの確認は、こちらの掲示板から行ってくださいー」
多くの生徒で溢れる中庭に、いつもは無い大きな掲示板が立てられていた。
えっと……私のクラスは、2-4みたいね。シャーロットは別のクラスになったみたいだ。一緒だと面倒なことになりそうだし、別で安心だわ。
生徒達の談笑の声で賑やかな廊下を進み、目的の2-4の教室の前に立ち、扉を開ける。すると、新しいクラスメイト達の視線が、一瞬だけ私の方へと向けられる。
でも、それは本当に一瞬で……彼らはすぐに気まずそうに私から視線を逸らすと、談笑へと戻っていった。
「えっと、私の席は……」
教室の黒板に貼られた座席表を見て確認してから、自分の席へと向かう。
すると、そこにはなぜか多くのゴミによって汚された、私の席があった。
「うん、寝癖も無いし、よだれの跡も無いわね。制服も大丈夫っと」
自分で洗濯をして綺麗になった制服に身を包んだ私は、厨房に向かうと、他の人達に用意されていた朝食の一部を自分で皿によそい、再び自室に戻ってきた。
根本的に、私の食事に関しては用意されていないが、いつも食事自体は多く用意されているから、私が持っていっても特に叱られたりしない。だって、私はいない者として扱われているのだから。
まあ、いない者として扱われ始めた頃は辛かったし、一人で泣いていることも多かったけど、今では何も感じなくなってしまった。
「ふぅ……」
簡単な朝食を済ませてから、事前に持ってきていた紅茶を口にすると、柔らかい花の香りが口いっぱいに広がった。
このままのんびりと紅茶を楽しみながら、読書をしたいところだけど、そろそろ出発しないと遅刻をしてしまう。
「忘れ物は無いわね。今日は新学期の初日だから、教科書とかはいらないのだけど」
学園が指定している茶色の鞄に、筆記用具と本を何冊か入れた私は、自室を出ると、丁度一人の女性が歩いているのが目に入った。
彼女の名前は、ヴィクトリア・スフォルツィ。私とシャーロットの実の母だ。真っ黒な長い髪と、切れ長の黒い目は、美しくも少々高圧的な感じだ。
「おはようございます、お母様」
「…………」
挨拶なんて帰ってこないのは重々承知だったけど、目が合ってしまった以上、無視するわけにもいかない。だから挨拶をしたのだが……帰ってきたのは、汚い物を見るような目だった。
「アメリア、あなた……いつになったら屋敷を出て行きますの?」
「朝から随分なご挨拶ですね、お母様」
開口一番に出て行く話をするなんて、我が母ながら凄い方だと思うわ。まあこれもいつものことだから、あまり気にはならないけど。
「朝からとか関係ないわ。あなたのような勉強もたいしてできない、魔法の才能も無い落ちこぼれは、この家にはいりませんの。私が優しく言っているうちに、早く出て行ってくれる?」
「いつ頃かのお約束は出来ませんが、いつかは出て行くかと。それでは私はそろそろ学園に行かないといけないので、失礼致します」
ここで話していても、時間の無駄にしかならない。そう判断した私は、お母様に背中を向けて歩き出した。
「出来損ないの分際で、偉そうに言ってるんじゃないわよ! スフォルツィ家の繁栄と、私の地位をあげるのに使えない無能なあんたなんか、さっさと私の前から消えなさい!」
背中に容赦なく浴びせられる罵声に対して、私は深々と溜息をしながら立ち去る。
いくらなんでも、あまりにも酷い言われ様だと思うかもしれないけど、これにもちゃんと理由がある。
お母様は、昔はとても貧乏で家族もいなかったそうだ。でも、その容姿をお父様に気に入られて結婚をしたという過去がある。
だからなのか、スフォルツィ家の地位を上げることや、自分の地位を上げること以外にも、お金に関しても執着がもの凄い。
その目的のために、お母様が主となって、私やシャーロットに英才教育を施し、地位の高い男性に嫁がせようとしているの。
それを達成できそうなシャーロットはとても大切にしていて、私に対しては酷く当たっているということだ。
なんとも身勝手な話よね。私もシャーロットも、家や両親のために頑張っていたのに、その根底にあったものは、ただの身勝手な思惑なのだから。
お父様が止めてくれれば良いのだけど、基本的に仕事一筋で放任主義だし、お父様にとっても、家の繁栄に繋がるから止めたりしないという悪循環だ。
シャーロットも、お母様がどんな思惑を持っていようとも、自分が愛されるのならそれで良いとか思っていそうだ。
「……まあいいわ。どうせ今に始まったことじゃないし。それに、勉強も魔法もシャーロットに劣っているのも事実だし。さて、早く出発しなきゃ」
誰にも見送られずに、徒歩で学園に向けて出発する。
屋敷の敷地の外は、広大な草原が広がっていて、歩いているだけで気持ちがいい。しかし、屋敷から学園までは、歩いて行くと結構な距離がある。大体一時間はかかるだろう。
馬車で行ければ、もっと睡眠時間や勉強の時間を確保できるのだけど、私にそんなものが用意されるはずもないから、こうして早めに屋敷を出発しているの。
「春とはいえ、朝は風が冷たいわね」
私の頬を撫でた風の冷たさに反応して、体が少し縮こまった。もうちょっと厚着をして来ればよかったかもしれないわね。
「…………」
学園に近づくにつれて、学園のある方向へ向かう馬車をよく見かけるようになった。その頃には、私がこの前に来た図書館がある、大きな町に到着していた。
そして、その町の中でも一段と大きな建物がある。そこが、私の通っている学園――アドミラル学園だ。
アドミラル学園は、私の住む大陸の中で一番大きくて有名な名門校だ。世界中から多くの支持を得ていて、遠くの地からわざわざ移り住んでまで通っている生徒も沢山いる。
通っている生徒は、主に貴族の子供やその血縁者が多い。他にも学問や魔法に精通した平民や、金持ちの商人の子供も通っているけど、あまり数は多くない。
基本的な学問の他にも、専門的な学問に加えて、魔法にもとても力を入れていて、多くの有名な人間を卒業させ、社会に輩出させた実績がある。
私もシャーロットも、アドミラル学園で優秀な人間になって、貴族の男性に嫁ぐために入学させられたのよ。
「あら、みすぼらしい人が歩いていると思ったら、お姉様じゃない!」
「シャーロット」
もう少しで学園に到着するところで、一台の馬車から見覚えのある顔がのぞいてきた。
「どうして貧乏人みたいに、歩いて登校しているの? あまりにもみすぼらしくて、思わず声をかけちゃったよ」
「事情を知ってるあなたに、それを説明しても仕方がないでしょ? それと、歩いているからって貧乏人扱いするのは、どうかと思うわよ。スフォルツィ家の令嬢なら、外ではもっと品の良い言葉を選びなさい」
「偉そうにお説教しないでくれる? はっきり言うけど、お姉様なんかにお説教されるとか、腹立たしくて仕方がないから! 早く出して」
シャーロットは大きく舌打ちを残して、私の前から去っていった。
これでも一応、私はシャーロットの姉だから、恥をかかないように伝えておこうと思ったのだけど、必要なかったみたいね。
まあいいわ。邪険に扱われるなんて、慣れたものだし。
「…………」
静かに歩みを進めて行くと、周りと比べて一回り大きな建物の前にたどり着いた。
ここがアドミラル学園。レンガで作られた校舎はとてもおしゃれで、高級感に溢れている。中庭も緑が多くて掃除も行き届いており、生徒や職員達が、快適に過ごせるように配慮されている。
さてと、教室に行きましょう……って、今日から新学期でクラス替えが行われるから、クラスの確認をしないといけないわね。
「クラスの確認は、こちらの掲示板から行ってくださいー」
多くの生徒で溢れる中庭に、いつもは無い大きな掲示板が立てられていた。
えっと……私のクラスは、2-4みたいね。シャーロットは別のクラスになったみたいだ。一緒だと面倒なことになりそうだし、別で安心だわ。
生徒達の談笑の声で賑やかな廊下を進み、目的の2-4の教室の前に立ち、扉を開ける。すると、新しいクラスメイト達の視線が、一瞬だけ私の方へと向けられる。
でも、それは本当に一瞬で……彼らはすぐに気まずそうに私から視線を逸らすと、談笑へと戻っていった。
「えっと、私の席は……」
教室の黒板に貼られた座席表を見て確認してから、自分の席へと向かう。
すると、そこにはなぜか多くのゴミによって汚された、私の席があった。
あなたにおすすめの小説
「愛があれば十分だ」と私を捨てた婚約者へ――では、その婚約破棄の条件から確認いたしましょう
師走
恋愛
伯爵令嬢リディア・エーヴェルは、貴族たちの婚約や離縁、持参金や相続に関わる条件調整を陰でまとめてきた実務家だった。
だがある夜会で、婚約者である王太子側近ユリウス・グランツから「君は条件ばかりで冷たい。愛があれば契約などいらない」と一方的に婚約破棄されてしまう。
静かに婚約破棄を受理したリディアは、その場で持参金返還、贈与品、名誉回復の文言など必要事項の確認を始めるが、誰もその意味を理解しない。
けれど彼女が婚約から外れた直後から、王都では縁談、婚約、離縁の調整が次々と滞り始める。今まで多くの案件を陰でまとめていたのは、ほかでもないリディアだったのだ。
そんな中、法務局の裁定官補佐セオドア・ヴァレントから、王女ヘレナの婚姻条件を見直してほしいと依頼が舞い込む。
北方大公家との政略結婚。けれど提示された条件は、婚姻ではなく人質の引き渡しに等しいものだった。
「条件は愛の代わりではありません。ですが、愛が壊れたときに人を守ることはできます」
傷つきながらも再び交渉の場に立つリディアは、王女の未来を守るため、そして自分自身の人生を取り戻すため、契約と誠意を武器に王都最大の婚姻交渉へ挑む。
一方、自分を支えていたものの大きさに気づいた元婚約者は、今更になって復縁を望み始めるが――。
小説家になろう様でも掲載中
これまでは悉く妹に幸せを邪魔されていました。今後は違いますよ?
satomi
恋愛
ディラーノ侯爵家の義姉妹の姉・サマンサとユアノ。二人は同じ侯爵家のアーロン=ジェンキンスとの縁談に臨む。もともとはサマンサに来た縁談話だったのだが、姉のモノを悉く奪う義妹ユアノがお父様に「見合いの席に同席したい」と懇願し、何故かディラーノ家からは二人の娘が見合いの席に。
結果、ユアノがアーロンと婚約することになるのだが…
『姉に全部奪われた私、今度は自分の幸せを選びます ~姉の栄光を支える嘘を、私は一枚ずつ剥がす~』
六角
恋愛
復讐はしない。——ただ「嘘」を回収する。 礼儀と帳簿で宮廷の偽りを詰ませる“監査官令嬢”の華麗なる逆転劇。
王家献上宝飾の紛失事件で濡れ衣を着せられ、家族にも婚約者にも捨てられて追放された子爵家次女リリア。 数年後、彼女は王妃直属の「臨時監査官」として、再び宮廷の土を踏む。
そこで待っていたのは、「慈愛の聖女」として崇められる姉セシリアと、彼女に心酔する愚かな貴族たち。しかし、姉の栄光の裏には、横領、洗脳、そして国を揺るがす「偽造魔石」の陰謀が隠されていた。
「復讐? いいえ、これは正当な監査です」
リリアは感情に流されず、帳簿と証拠、そして真実を映す「プリズム」を武器に、姉が築き上げた嘘の城を一枚ずつ剥がしていく。 孤立無援の彼女を支えるのは、氷のように冷徹な宰相補佐レオンハルトと、豪快な近衛騎士団長カミュ。 やがてリリアは、国中を巻き込んだ姉の洗脳計画を打ち砕き、自分自身の幸せと、不器用な宰相補佐からの溺愛を手に入れる——。
妹のことが好き過ぎて婚約破棄をしたいそうですが、後悔しても知りませんよ?
カミツドリ
ファンタジー
侯爵令嬢のフリージアは婚約者である第四王子殿下のボルドーに、彼女の妹のことが好きになったという理由で婚約破棄をされてしまう。
フリージアは逆らうことが出来ずに受け入れる以外に、選択肢はなかった。ただし最後に、「後悔しないでくださいね?」という言葉だけを残して去って行く……。
妹に婚約者を奪われた上に断罪されていたのですが、それが公爵様からの溺愛と逆転劇の始まりでした
水上
恋愛
濡れ衣を着せられ婚約破棄を宣言された裁縫好きの地味令嬢ソフィア。
絶望する彼女を救ったのは、偏屈で有名な公爵のアレックスだった。
「君の嘘は、安物のレースのように穴だらけだね」
彼は圧倒的な知識と論理で、ソフィアを陥れた悪役たちの嘘を次々と暴いていく。
これが、彼からの溺愛と逆転劇の始まりだった……。
婚約者の幼馴染に殺されそうになりました。私は彼女の秘密を知ってしまったようです【完結】
小平ニコ
恋愛
選ばれた貴族の令嬢・令息のみが通うことを許される王立高等貴族院で、私は婚約者のチェスタスと共に楽しい学園生活を謳歌していた。
しかし、ある日突然転入してきたチェスタスの幼馴染――エミリーナによって、私の生活は一変してしまう。それまで、どんな時も私を第一に考えてくれていたチェスタスが、目に見えてエミリーナを優先するようになったのだ。
チェスタスが言うには、『まだ王立高等貴族院の生活に慣れてないエミリーナを気遣ってやりたい』とのことだったが、彼のエミリーナに対する特別扱いは、一週間経っても、二週間経っても続き、私はどこか釈然としない気持ちで日々を過ごすしかなかった。
そんなある日、エミリーナの転入が、不正な方法を使った裏口入学であることを私は知ってしまう。私は間違いを正すため、王立高等貴族院で最も信頼できる若い教師――メイナード先生に、不正の報告をしようとした。
しかし、その行動に気がついたエミリーナは、私を屋上に連れて行き、口封じのために、地面に向かって突き落としたのだった……
捨てられた私は遠くで幸せになります
高坂ナツキ
恋愛
ペルヴィス子爵家の娘であるマリー・ド・ペルヴィスは来る日も来る日もポーションづくりに明け暮れている。
父親であるペルヴィス子爵はマリーの作ったポーションや美容品を王都の貴族に売りつけて大金を稼いでいるからだ。
そんな苦しい生活をしていたマリーは、義家族の企みによって家から追い出されることに。
本当に家から出られるの? だったら、この機会を逃すわけにはいかない!
これは強制的にポーションを作らせられていた少女が、家族から逃げて幸せを探す物語。
8/9~11は7:00と17:00の2回投稿。8/12~26は毎日7:00に投稿。全21話予約投稿済みです。
偽りの家族を辞めます!私は本当に愛する人と生きて行く!
ユウ
恋愛
伯爵令嬢のオリヴィアは平凡な令嬢だった。
社交界の華及ばれる姉と、国内でも随一の魔力を持つ妹を持つ。
対するオリヴィアは魔力は低く、容姿も平々凡々だった。
それでも家族を心から愛する優しい少女だったが、家族は常に姉を最優先にして、蔑ろにされ続けていた。
けれど、長女であり、第一王子殿下の婚約者である姉が特別視されるのは当然だと思っていた。
…ある大事件が起きるまで。
姉がある日突然婚約者に婚約破棄を告げられてしまったことにより、姉のマリアナを守るようになり、婚約者までもマリアナを優先するようになる。
両親や婚約者は傷心の姉の為ならば当然だと言う様に、蔑ろにするも耐え続けるが最中。
姉の婚約者を奪った噂の悪女と出会ってしまう。
しかしその少女は噂のような悪女ではなく…
***
タイトルを変更しました。
指摘を下さった皆さん、ありがとうございます。