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第十八話 二度目の口づけ
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あの事件から五日が経ちました。私とモコの怪我も順調に治ってきており、徐々に普通に生活が出来るようになってきましたわ。
ですが、カイン様はあの日からずっと忙しそうにしております。屋敷にはほとんど帰ってこず、帰ってきても自室に籠りっぱなし。
少しだけお話を伺った時に仰っていたのですが、あの事件を起こした三人の事で、色々と動いていたそうですの。
三人は騎士団を解雇され、牢に入れられたそうなのですが、そこに至るまでに騒ぎを起こしたり、逃げだそうとしたりと、散々だったとの事です。
その話を伺った時、正直凄く申し訳ない気持ちになりましたわ。だって、元々は私が彼らを叱らなければ、こんな事にはならなかったのですから。
「はぁ、なにかお詫びが出来ればいいのですが……モコ、あなたにもお詫びをしないとなんだけど、何がいいかしら?」
「ワフゥ? ワンワン!」
モコは小首を傾げてから、部屋の隅に置いてあったボールを持ってきました。
なるほど、これで遊んでくれって言ってるんですね。ふふ、モコの知能が人間レベルとわかったから、こういう思考も読みやすくなりましたね。
「それじゃ庭で遊びましょうか! モコ、行くわよ!」
「ワンワンッ!」
私はモコと一緒に庭に出ると、モコのお気に入りのおもちゃを投げて遊び始めました。
ついこの前あんな事があったからか、こうして空の下でモコと遊ぶのが、心が躍りますし、とても暖かいんですの。こう、胸の奥がじんわりと暖かいって言えば伝わるかしら……?
「……? ワンワンワン!!」
「どうしたの? あっ……馬車ですわ……カイン様?」
急いで馬車の元に行くと、ちょうどカイン様が降りる所でした。
ですが……体に全然力が無く、ぐったりしたカイン様は、私に体を預けるようにしてきました。
「カイン様、お体の調子が!?」
「み、みたいだね……流石に忙しすぎた。とりあえず、全員捕まえて刑罰も決まったから、安心して」
「あなたがそんな疲れていたら、安心なんて出来ませんわ! 部屋に運びますわよ!
んしょ……うぅぅぅぅぅぅんんん!!!!」
カイン様をおんぶして運ぼうと思いましたが、私の力ではビクともしませんでした。元々身長差があるのに、腕力も無いと来たら……こうもなりますわ。
「マシェリー様、ワタクシが運びますので、メイドと一緒に部屋の準備をして貰えますかな?」
「わ、わかりました……不甲斐なくて申し訳ないですわ。モコ、行きましょう」
「ワンッ!」
騒ぎを聞きつけてやって来たセバス様に任せてからカイン様の部屋に向かうと、メイドの方達が部屋の掃除をしていました。
どうやら、最近のお仕事で使った書類が沢山あるみたいで、その整理に追われているようです。
「……というわけですの」
「そうでしたか。では急いで部屋を片付けなければなりませんね。マシェリー様、このゴミを捨てて来てもらえないでしょうか?」
「お任せくださいませ。では行ってまいりますわ」
私はドレスの袖をめくって気合を入れてから、ゴミ袋を運び始めました。
思った以上に重いですわ……あ、足と腕がプルプルします……でも、こんな所で負けませんわ! 先日、人に散々偉そうな事を言ったんだから、これくらい出来なかったら、笑い者になってしまいます!
「よし、焼却場に持ってこれたわ。モコ、戻りましょう」
「ワンッ」
「ふふ、こういう時にモコの背中に乗れれば楽なのに。なんてね」
「…………」
凄いジトッとした目で見られてしまいました。それはまるで、『そんな事で変身させるなよご主人!』って言っているみたいですわ。
「冗談よ。さあ行きましょう」
モコと一緒にカイン様の部屋に行くと、既に片付けが終わっていたどころか、もうカイン様がベッドに横になっておりました。
メイドの方達、仕事が早すぎませんか……? それとも、私が遅いだけなんでしょうか?
「マシェリー様、坊ちゃまが目を覚ましたら、二人きりで話したい事があるそうです。よろしいですかな?」
「はい、もちろん。モコ、私はカイン様を診てるから、部屋に戻ってもらえるかしら?」
「くぅ~ん」
「そんなかわいい声を出しても駄目よ。さあ、お行き」
私の指示で渋々といった具合で、モコは部屋の外に出ていきました。途中、何度もこちらを寂しそうに見る姿は、本当に愛らしさの塊ですわ。
あんなモコが、大きくなって喋るんですから驚きですわ。それも、想像の何倍も流暢で、おしゃべりなのも、あの子らしいというか……。
「カイン様……」
誰もいなくなった一室に、私の声だけが響いてくる。それの、なんと虚しくて悲しい事か……返事をしてくれないだけでも、こんなに悲しくなるなんて、知らなかったわ。
「っ……!! ごほっごほっ! うぅ……久しぶりに来ましたわね……ごほっ!!」
唐突に来た発作は、いつも以上に酷いものでしたわ。あまりにも咳が苦しいうえに、体に力が入りません。口からも血が出てしまっています。
最近は全然発作が起きなかったら、少々油断してましたわ……。
「うるさくしたら、起こしてしまいます……でも、苦しくて動け……ごほっごほっ!!」
「どうした、なにがあった……?」
私が騒がしくしてしまったせいで、カイン様が起きてしまわれましたわ……ああもう、私の馬鹿! なにもこのタイミングで発作が来る事ないじゃないですか!
「……マシェリー、どうしたんだ……発作か?」
「やはり起こしてしまいましたか……ええ、ちょっと今日は酷くて……ごほっ!」
「最近出なくて油断していたな……」
「心配はご無用ですわ。そのうち治まります」
わざと強がってみましたが、正直凄く苦しいですわ。早く部屋に戻って横になりたいくらい。
「私、一旦部屋に――」
「最近忙しくて、抜いてないからか……なら……マシェリー、こっち向いて」
「え? んむっ……!?」
カイン様の方を向いた瞬間、有無を言わさないうちに、私の唇は奪われました。
これ、前にも同じような事が……そうだ、私の血を差し上げる時に、このやり方で行った事もありましたわ。
「んっ……ちゅっ……あふ……」
私の意志とは関係なく、両腕をカイン様の背中に回すと、そのまま強く力を入れました。まるで、絶対にカイン様を逃さないと言わんばかりに。
どうしてこんな事を……駄目ですわ、頭がフワフワして、思考が定まりません……。
「っ!? んっ……んんんっ!」
何か柔らかい物が、私の口の中に入って動き始めました。それが、カイン様の舌だと判断するのに、それほど時間はかかりませんでしたわ。
どうして舌なんて……よ、余計に頭がフワフワと……体に力も入りません……。
「ふぅ、こんなものか」
「はふぅ……いきなり舌を入れてくるなんて……ビックリしてしまいますわ……」
「すまない、急を要する事だったんだ。最近忙しくて、血が完全に足りなくなっていて」
「そうですの……それで、調子は?」
「すこぶる好調だよ」
それはなによりですわ。私の発作よりも、カイン様の体調の方が優先ですから……って、あら?
「……苦しくありませんわ……発作は……?」
「あれだよ、きっと驚きすぎて、どこか行ってしまったのさ」
「な、なるほど……可能性はあります」
仮にそうだとするなら、ビックリはしてしまいましたが、あの行動には意味があったのですね。
……意味があったとしても、まさかまた唇を奪われてしまうとは。でも不思議なんです。前回された時よりも、今回の時は……嬉しいというか、ドキドキしたというか……不思議な感覚を覚えました。
これ、なんなのでしょう……? 経験の無い気持ちですが、不思議と嫌ではないんです。だからこそ、不思議なんですよね……。
ですが、カイン様はあの日からずっと忙しそうにしております。屋敷にはほとんど帰ってこず、帰ってきても自室に籠りっぱなし。
少しだけお話を伺った時に仰っていたのですが、あの事件を起こした三人の事で、色々と動いていたそうですの。
三人は騎士団を解雇され、牢に入れられたそうなのですが、そこに至るまでに騒ぎを起こしたり、逃げだそうとしたりと、散々だったとの事です。
その話を伺った時、正直凄く申し訳ない気持ちになりましたわ。だって、元々は私が彼らを叱らなければ、こんな事にはならなかったのですから。
「はぁ、なにかお詫びが出来ればいいのですが……モコ、あなたにもお詫びをしないとなんだけど、何がいいかしら?」
「ワフゥ? ワンワン!」
モコは小首を傾げてから、部屋の隅に置いてあったボールを持ってきました。
なるほど、これで遊んでくれって言ってるんですね。ふふ、モコの知能が人間レベルとわかったから、こういう思考も読みやすくなりましたね。
「それじゃ庭で遊びましょうか! モコ、行くわよ!」
「ワンワンッ!」
私はモコと一緒に庭に出ると、モコのお気に入りのおもちゃを投げて遊び始めました。
ついこの前あんな事があったからか、こうして空の下でモコと遊ぶのが、心が躍りますし、とても暖かいんですの。こう、胸の奥がじんわりと暖かいって言えば伝わるかしら……?
「……? ワンワンワン!!」
「どうしたの? あっ……馬車ですわ……カイン様?」
急いで馬車の元に行くと、ちょうどカイン様が降りる所でした。
ですが……体に全然力が無く、ぐったりしたカイン様は、私に体を預けるようにしてきました。
「カイン様、お体の調子が!?」
「み、みたいだね……流石に忙しすぎた。とりあえず、全員捕まえて刑罰も決まったから、安心して」
「あなたがそんな疲れていたら、安心なんて出来ませんわ! 部屋に運びますわよ!
んしょ……うぅぅぅぅぅぅんんん!!!!」
カイン様をおんぶして運ぼうと思いましたが、私の力ではビクともしませんでした。元々身長差があるのに、腕力も無いと来たら……こうもなりますわ。
「マシェリー様、ワタクシが運びますので、メイドと一緒に部屋の準備をして貰えますかな?」
「わ、わかりました……不甲斐なくて申し訳ないですわ。モコ、行きましょう」
「ワンッ!」
騒ぎを聞きつけてやって来たセバス様に任せてからカイン様の部屋に向かうと、メイドの方達が部屋の掃除をしていました。
どうやら、最近のお仕事で使った書類が沢山あるみたいで、その整理に追われているようです。
「……というわけですの」
「そうでしたか。では急いで部屋を片付けなければなりませんね。マシェリー様、このゴミを捨てて来てもらえないでしょうか?」
「お任せくださいませ。では行ってまいりますわ」
私はドレスの袖をめくって気合を入れてから、ゴミ袋を運び始めました。
思った以上に重いですわ……あ、足と腕がプルプルします……でも、こんな所で負けませんわ! 先日、人に散々偉そうな事を言ったんだから、これくらい出来なかったら、笑い者になってしまいます!
「よし、焼却場に持ってこれたわ。モコ、戻りましょう」
「ワンッ」
「ふふ、こういう時にモコの背中に乗れれば楽なのに。なんてね」
「…………」
凄いジトッとした目で見られてしまいました。それはまるで、『そんな事で変身させるなよご主人!』って言っているみたいですわ。
「冗談よ。さあ行きましょう」
モコと一緒にカイン様の部屋に行くと、既に片付けが終わっていたどころか、もうカイン様がベッドに横になっておりました。
メイドの方達、仕事が早すぎませんか……? それとも、私が遅いだけなんでしょうか?
「マシェリー様、坊ちゃまが目を覚ましたら、二人きりで話したい事があるそうです。よろしいですかな?」
「はい、もちろん。モコ、私はカイン様を診てるから、部屋に戻ってもらえるかしら?」
「くぅ~ん」
「そんなかわいい声を出しても駄目よ。さあ、お行き」
私の指示で渋々といった具合で、モコは部屋の外に出ていきました。途中、何度もこちらを寂しそうに見る姿は、本当に愛らしさの塊ですわ。
あんなモコが、大きくなって喋るんですから驚きですわ。それも、想像の何倍も流暢で、おしゃべりなのも、あの子らしいというか……。
「カイン様……」
誰もいなくなった一室に、私の声だけが響いてくる。それの、なんと虚しくて悲しい事か……返事をしてくれないだけでも、こんなに悲しくなるなんて、知らなかったわ。
「っ……!! ごほっごほっ! うぅ……久しぶりに来ましたわね……ごほっ!!」
唐突に来た発作は、いつも以上に酷いものでしたわ。あまりにも咳が苦しいうえに、体に力が入りません。口からも血が出てしまっています。
最近は全然発作が起きなかったら、少々油断してましたわ……。
「うるさくしたら、起こしてしまいます……でも、苦しくて動け……ごほっごほっ!!」
「どうした、なにがあった……?」
私が騒がしくしてしまったせいで、カイン様が起きてしまわれましたわ……ああもう、私の馬鹿! なにもこのタイミングで発作が来る事ないじゃないですか!
「……マシェリー、どうしたんだ……発作か?」
「やはり起こしてしまいましたか……ええ、ちょっと今日は酷くて……ごほっ!」
「最近出なくて油断していたな……」
「心配はご無用ですわ。そのうち治まります」
わざと強がってみましたが、正直凄く苦しいですわ。早く部屋に戻って横になりたいくらい。
「私、一旦部屋に――」
「最近忙しくて、抜いてないからか……なら……マシェリー、こっち向いて」
「え? んむっ……!?」
カイン様の方を向いた瞬間、有無を言わさないうちに、私の唇は奪われました。
これ、前にも同じような事が……そうだ、私の血を差し上げる時に、このやり方で行った事もありましたわ。
「んっ……ちゅっ……あふ……」
私の意志とは関係なく、両腕をカイン様の背中に回すと、そのまま強く力を入れました。まるで、絶対にカイン様を逃さないと言わんばかりに。
どうしてこんな事を……駄目ですわ、頭がフワフワして、思考が定まりません……。
「っ!? んっ……んんんっ!」
何か柔らかい物が、私の口の中に入って動き始めました。それが、カイン様の舌だと判断するのに、それほど時間はかかりませんでしたわ。
どうして舌なんて……よ、余計に頭がフワフワと……体に力も入りません……。
「ふぅ、こんなものか」
「はふぅ……いきなり舌を入れてくるなんて……ビックリしてしまいますわ……」
「すまない、急を要する事だったんだ。最近忙しくて、血が完全に足りなくなっていて」
「そうですの……それで、調子は?」
「すこぶる好調だよ」
それはなによりですわ。私の発作よりも、カイン様の体調の方が優先ですから……って、あら?
「……苦しくありませんわ……発作は……?」
「あれだよ、きっと驚きすぎて、どこか行ってしまったのさ」
「な、なるほど……可能性はあります」
仮にそうだとするなら、ビックリはしてしまいましたが、あの行動には意味があったのですね。
……意味があったとしても、まさかまた唇を奪われてしまうとは。でも不思議なんです。前回された時よりも、今回の時は……嬉しいというか、ドキドキしたというか……不思議な感覚を覚えました。
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