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最終話 永遠の幸せと新たな命
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グロース国とエルピス国、両国を巻き込む大事件が起きてから、五年の月日が流れました。
あの日、グロース国に戻る決意をした私は、もちろん国王――ではなく、宰相としてグロース国を支えています。
何故私が宰相をしているのかについてですが、私から王になる事を辞退したからです。嵌められたとはいえ、私は追放された身……そんな私が王になる資格は無いと思ったのです。
代わりにノア様が王となり、グロース国の民を守っています。失敗も多々していますが、持ち前の優しさのおかげで、多くの民に愛される王になっております。
それと……お義母様とコルエですが……順番にお話ししましょう。
単刀直入にお話すると……お義母様は死刑と判決され、投獄から一年もたたないうちにこの世を去りました。
私は投獄されてからお義母様にお会いしてないので、どういった最期だったのかは存じませんが、ノア様曰く、最後の最後まで醜く足掻き続け、私への恨み言を口にしていたそうです。
コルエは死刑にはならなかったものの、グロース国が所有する孤島を拠点とする修道院へと送られました。
その修道院は、罪を犯した者が送られる場所で、心を完全に入れ替えるまで絶対に逃げられない、刑務所のような場所です。
コルエも、ある意味お義母様の被害者とも言える子ですし……私としましては、色々酷い事をされましたし、許せないのは確かですが、コルエには心を入れ替えてもらって、平穏に過ごしてほしいと思っておりますの。
最後にカイン様についてですが、彼は特に変わりなく、エルピス国の騎士団長を務めています。最近は多くの方に認めてもらえているようでして、私もとても嬉しく思っていますの。
そんな彼と私の現在は――
「ふぅ、ただいま帰りましたわ」
「おかえり、マシェリー」
「お帰りなさいませ、マシェリー様」
私は家に帰ってくると、恋人……こほん、旦那様のカイン様と、面倒をみてくれている執事のセバス様が出迎えてくれましたわ。
ちなみにここは、両国の国境沿いにある、小さな屋敷ですわ。
この屋敷なんですが、カイン様と離れ離れになるのは不味いと思い、それなら互いに城に行くのに苦労しない場所に家を建てて、一緒に暮らそう! という至極単純で、頭の悪い計画を思いついた私は、沢山の人に頭を下げて、国境沿いに私達の屋敷を作ってもらいましたのよ!
「今日も無事に帰って来てくれて、ホッとしたよ」
「もう、大げさですよ……んっ」
行く時と、帰ってくる時には、こうして必ず口づけをします。たまに血を分ける事もありますが、大体が口づけをするだけですわね。
前までは、口づけをするとフニャフニャになってましたが、今は成長して……フニャって程度に抑えられるようになったんですのよ!
「やれやれ、今日もお熱いですな」
「……すまない、マシェリーを見るとつい……」
「もう慣れたので、お気になさらず。それに、坊ちゃまがこうして幸せに暮らしているのを見てると、自分の事のように嬉しいのです」
カイン様と結婚をしてから、セバス様は良く自分の事に喜んでくれます。きっとカイン様と長い間一緒にいたからこそ、色々と思うところがあるのでしょうね。
「それで、マシェリーの方は?」
「今日も順調ですわ。スラムの整備も終わり、街として復興しかけている。まだかかると思うけど、必ず直して見せますわ!」
「張り切るのは良いですが、体調は大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫ですが……どうしてそんな事を?」
「マシェリー、君はもう一人だけの体ではないんだよ?」
カイン様に促されて下の方を見ると、大きく膨らんでるお腹がありました。
これはカイン様との愛の結晶ですわ。でも、グロース国の事も、私がやらなければなりません。もちろん、お腹の子には細心の注意を払っておりますわ。
「今のところは問題ありません。最近少々陣痛みたいなのが来ますけど」
「それは問題だろう!? 俺の知り合いに、出産に対応できる医者と助産師がいるから、声をかけておこう。セバス、頼めるか?」
「かしこまりました」
な、なんだか大事になってしまいましたわね。私はまだ大丈夫だと思うんだけど……生まれてくる子供の為に、準備を整えるのは、決して悪くはありませんわよね。
****
「い……いだいいいいいいいい!?!?!?!?!」
あれから数日後、ついに本格的な陣痛に襲われた私は、カイン様が呼んでくださったお医者様と助産師の方に付き添われて、ついに出産に挑んでいました。
「そこの棒を持って。力を入れてー……良き吸ってー吐いてー」
事前に屋敷に準備されていたベッドについている棒を掴みながら、言われた通り深呼吸をします。
こんなのが役に立つのかはわかりませんが、言われた事はしっかりやりましょう……うぅ、全然痛みが治まる気配がありませんわ! これをして意味があるのでしょうか!?
「失礼する」
「くぅん……」
「カイン様……モコ……」
「外で待っていると言われたが、落ち着かなくてな。俺も居ていいだろうか」
「ええ、大丈夫ですよ。マシェリー殿の近くで手を握ってあげてください」
その指示に素直に従ったカイン様は、私の枕元に来て、手をギュッと握ってくださいました。その足元には、モコが不安そうに鳴きながら、つぶらな瞳で私を見つめていました。
「俺はここにいる。だから大丈夫。なにがあっても、ずっとだよ」
「ワンワン! ワンッ!!」
「はい……がんばって、大切な家族を迎えますわ……!!」
意気込んだのはいいものの、それはとてつもない戦いでした。もうとにかく痛い。小さな穴から、大きなボールを取り出しているんじゃないかと思うくらいには痛いですわ!!
でも絶対に負けません! 子供一人産めないで、何が祖国を完全に立て直すですか! 笑ってしまいます!
「ふぐぐぐぐぐぐぐぐ……!!!!」
「マシェリー……!」
「頑張りますわ……これくらい、どうって事ありませんもの!!」
決意を固めてから、一体どれくらいの時間が経ったかわかりません。数分かもしれませんし、何日も苦しんだ気がします。
その間に、私は何度も痛みによって気を失いかけたかわかりません。失いかけ、また痛みで覚醒するの繰り返し……それでも私は負けなかった。
そして、ついにその甲斐があって――
「おぎゃあ……おぎゃあ!!」
「おめでとうございます、マシェリー様。元気な女の子ですよ!」
――私は無事に、新しい命を授かる事が出来ました。部屋中に響く、小さな命の賢明な泣き声は、私には天使の歌声に聞こえましたわ。
「ほら、あなたの子供ですよ。抱いてあげて」
「は、はい」
助産師の方に綺麗にしてもらい、タオルに包まれた赤ちゃんを、そっと抱っこしてあげると、その温もりが私の体に伝わってきました。
ああ、私の赤ちゃん……何から何まで小さくて、可愛くて、愛おしい……私の大切な子供……。
「よく頑張ったね、マシェリー……本当によくやった」
「カイン様、ずっと付き添ってくれてありがとうございました。手、大丈夫ですか……?」
「手? ああ……大丈夫だよ」
痛みに必死にこらえる為に、カイン様の手をとても強く握ってしまってましたから、怪我してないから少々不安ですわ。
カイン様の事だから、仮に痛めていたとしても、私に心配させないように隠す気もしますが……。
「カイン様も抱いてあげてください」
「お、俺が? 大丈夫だろうか……?」
「大丈夫に決まってますよ。あなただって、この子の父親なんですから」
「父親……そうか、俺が父親だったな……なんだかまだ実感が湧かないよ」
噛みしめるようにそう仰りながら、カイン様は赤ちゃんを抱きあげました。少々おっかなびっくりな顔をしているのが、とても新鮮ですわ。
「とても可愛いな……名前はどうする?」
「名前は、もう決めてますの」
「そうなのかい? 教えてくれないか」
「シェリー……遠い異国の地の言葉で、最愛を示す言葉だそうよ」
「シェリー……シェリーか。可愛いじゃないか。とても気に入ったよ」
「ふふっ。この子はどんな人生を歩むのかしら。私達のような、大変な人生ではなくて、穏やかに暮らしてほしいです」
「ああ、そうだね。そしてなによりも、ずっと健康に過ごしてほしいね」
カイン様の言う通りですわ。とにかく元気にすくすくと育ってくれれば、親としてこれほど嬉しい事はありませんもの。
「ワンッワンッ」
「モコにも妹が出来たわね。これからはお兄ちゃんとして頑張ってもらわないと」
「…………」
ぴょんっとベッドの上に飛び乗ってきたモコの事を、ジッと見つめるシェリーは、とても楽しそうにキャッキャと笑い始めました。
か、可愛いなんてそんな次元ではありませんわ……まさに天使! さっき天使の歌声と思いましたが、これこそまさに完全な天使そのものです!
「モコを見て笑ったわ! 可愛い……!」
「なんだって? まさかシェリーの初めての笑顔を、モコに取られてしまうとは……父親として、少々複雑と言わざるを得ないね」
「はふっ」
少々自慢げに顔を上げるモコ。その顔は、『オイラが一番最初に笑わせたぞ! カイン悔しいか?』って言っているようで……とても微笑ましいです。
「いいじゃないですか。これから先、沢山この子の笑顔を見れるのですから」
「それもそうだね。その為にも……より一層励まなくては。家族の為、そして国の為にも」
「ええ。一緒に頑張りましょう!」
「っ……!? おぎゃあ~!」
「ああ、ごめんね急に大きな声を出して。カイン様、あやしてあげてくださいませ!」
「あ、あやす? こうかな……お~よしよし~……これで合ってるだろうか?」
……前途多難な子育てになりそうですが、きっと大丈夫でしょう。何故なら私には、かけがえのない人達がいるのだから。
お父様、お母様……私は世界一愛している、大切な旦那様と、可愛い兄妹と共に、もっと幸せに……世界で一番幸せになります。そして、祖国を一番幸せな国にします。だから……天国から見守っていてください!
あの日、グロース国に戻る決意をした私は、もちろん国王――ではなく、宰相としてグロース国を支えています。
何故私が宰相をしているのかについてですが、私から王になる事を辞退したからです。嵌められたとはいえ、私は追放された身……そんな私が王になる資格は無いと思ったのです。
代わりにノア様が王となり、グロース国の民を守っています。失敗も多々していますが、持ち前の優しさのおかげで、多くの民に愛される王になっております。
それと……お義母様とコルエですが……順番にお話ししましょう。
単刀直入にお話すると……お義母様は死刑と判決され、投獄から一年もたたないうちにこの世を去りました。
私は投獄されてからお義母様にお会いしてないので、どういった最期だったのかは存じませんが、ノア様曰く、最後の最後まで醜く足掻き続け、私への恨み言を口にしていたそうです。
コルエは死刑にはならなかったものの、グロース国が所有する孤島を拠点とする修道院へと送られました。
その修道院は、罪を犯した者が送られる場所で、心を完全に入れ替えるまで絶対に逃げられない、刑務所のような場所です。
コルエも、ある意味お義母様の被害者とも言える子ですし……私としましては、色々酷い事をされましたし、許せないのは確かですが、コルエには心を入れ替えてもらって、平穏に過ごしてほしいと思っておりますの。
最後にカイン様についてですが、彼は特に変わりなく、エルピス国の騎士団長を務めています。最近は多くの方に認めてもらえているようでして、私もとても嬉しく思っていますの。
そんな彼と私の現在は――
「ふぅ、ただいま帰りましたわ」
「おかえり、マシェリー」
「お帰りなさいませ、マシェリー様」
私は家に帰ってくると、恋人……こほん、旦那様のカイン様と、面倒をみてくれている執事のセバス様が出迎えてくれましたわ。
ちなみにここは、両国の国境沿いにある、小さな屋敷ですわ。
この屋敷なんですが、カイン様と離れ離れになるのは不味いと思い、それなら互いに城に行くのに苦労しない場所に家を建てて、一緒に暮らそう! という至極単純で、頭の悪い計画を思いついた私は、沢山の人に頭を下げて、国境沿いに私達の屋敷を作ってもらいましたのよ!
「今日も無事に帰って来てくれて、ホッとしたよ」
「もう、大げさですよ……んっ」
行く時と、帰ってくる時には、こうして必ず口づけをします。たまに血を分ける事もありますが、大体が口づけをするだけですわね。
前までは、口づけをするとフニャフニャになってましたが、今は成長して……フニャって程度に抑えられるようになったんですのよ!
「やれやれ、今日もお熱いですな」
「……すまない、マシェリーを見るとつい……」
「もう慣れたので、お気になさらず。それに、坊ちゃまがこうして幸せに暮らしているのを見てると、自分の事のように嬉しいのです」
カイン様と結婚をしてから、セバス様は良く自分の事に喜んでくれます。きっとカイン様と長い間一緒にいたからこそ、色々と思うところがあるのでしょうね。
「それで、マシェリーの方は?」
「今日も順調ですわ。スラムの整備も終わり、街として復興しかけている。まだかかると思うけど、必ず直して見せますわ!」
「張り切るのは良いですが、体調は大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫ですが……どうしてそんな事を?」
「マシェリー、君はもう一人だけの体ではないんだよ?」
カイン様に促されて下の方を見ると、大きく膨らんでるお腹がありました。
これはカイン様との愛の結晶ですわ。でも、グロース国の事も、私がやらなければなりません。もちろん、お腹の子には細心の注意を払っておりますわ。
「今のところは問題ありません。最近少々陣痛みたいなのが来ますけど」
「それは問題だろう!? 俺の知り合いに、出産に対応できる医者と助産師がいるから、声をかけておこう。セバス、頼めるか?」
「かしこまりました」
な、なんだか大事になってしまいましたわね。私はまだ大丈夫だと思うんだけど……生まれてくる子供の為に、準備を整えるのは、決して悪くはありませんわよね。
****
「い……いだいいいいいいいい!?!?!?!?!」
あれから数日後、ついに本格的な陣痛に襲われた私は、カイン様が呼んでくださったお医者様と助産師の方に付き添われて、ついに出産に挑んでいました。
「そこの棒を持って。力を入れてー……良き吸ってー吐いてー」
事前に屋敷に準備されていたベッドについている棒を掴みながら、言われた通り深呼吸をします。
こんなのが役に立つのかはわかりませんが、言われた事はしっかりやりましょう……うぅ、全然痛みが治まる気配がありませんわ! これをして意味があるのでしょうか!?
「失礼する」
「くぅん……」
「カイン様……モコ……」
「外で待っていると言われたが、落ち着かなくてな。俺も居ていいだろうか」
「ええ、大丈夫ですよ。マシェリー殿の近くで手を握ってあげてください」
その指示に素直に従ったカイン様は、私の枕元に来て、手をギュッと握ってくださいました。その足元には、モコが不安そうに鳴きながら、つぶらな瞳で私を見つめていました。
「俺はここにいる。だから大丈夫。なにがあっても、ずっとだよ」
「ワンワン! ワンッ!!」
「はい……がんばって、大切な家族を迎えますわ……!!」
意気込んだのはいいものの、それはとてつもない戦いでした。もうとにかく痛い。小さな穴から、大きなボールを取り出しているんじゃないかと思うくらいには痛いですわ!!
でも絶対に負けません! 子供一人産めないで、何が祖国を完全に立て直すですか! 笑ってしまいます!
「ふぐぐぐぐぐぐぐぐ……!!!!」
「マシェリー……!」
「頑張りますわ……これくらい、どうって事ありませんもの!!」
決意を固めてから、一体どれくらいの時間が経ったかわかりません。数分かもしれませんし、何日も苦しんだ気がします。
その間に、私は何度も痛みによって気を失いかけたかわかりません。失いかけ、また痛みで覚醒するの繰り返し……それでも私は負けなかった。
そして、ついにその甲斐があって――
「おぎゃあ……おぎゃあ!!」
「おめでとうございます、マシェリー様。元気な女の子ですよ!」
――私は無事に、新しい命を授かる事が出来ました。部屋中に響く、小さな命の賢明な泣き声は、私には天使の歌声に聞こえましたわ。
「ほら、あなたの子供ですよ。抱いてあげて」
「は、はい」
助産師の方に綺麗にしてもらい、タオルに包まれた赤ちゃんを、そっと抱っこしてあげると、その温もりが私の体に伝わってきました。
ああ、私の赤ちゃん……何から何まで小さくて、可愛くて、愛おしい……私の大切な子供……。
「よく頑張ったね、マシェリー……本当によくやった」
「カイン様、ずっと付き添ってくれてありがとうございました。手、大丈夫ですか……?」
「手? ああ……大丈夫だよ」
痛みに必死にこらえる為に、カイン様の手をとても強く握ってしまってましたから、怪我してないから少々不安ですわ。
カイン様の事だから、仮に痛めていたとしても、私に心配させないように隠す気もしますが……。
「カイン様も抱いてあげてください」
「お、俺が? 大丈夫だろうか……?」
「大丈夫に決まってますよ。あなただって、この子の父親なんですから」
「父親……そうか、俺が父親だったな……なんだかまだ実感が湧かないよ」
噛みしめるようにそう仰りながら、カイン様は赤ちゃんを抱きあげました。少々おっかなびっくりな顔をしているのが、とても新鮮ですわ。
「とても可愛いな……名前はどうする?」
「名前は、もう決めてますの」
「そうなのかい? 教えてくれないか」
「シェリー……遠い異国の地の言葉で、最愛を示す言葉だそうよ」
「シェリー……シェリーか。可愛いじゃないか。とても気に入ったよ」
「ふふっ。この子はどんな人生を歩むのかしら。私達のような、大変な人生ではなくて、穏やかに暮らしてほしいです」
「ああ、そうだね。そしてなによりも、ずっと健康に過ごしてほしいね」
カイン様の言う通りですわ。とにかく元気にすくすくと育ってくれれば、親としてこれほど嬉しい事はありませんもの。
「ワンッワンッ」
「モコにも妹が出来たわね。これからはお兄ちゃんとして頑張ってもらわないと」
「…………」
ぴょんっとベッドの上に飛び乗ってきたモコの事を、ジッと見つめるシェリーは、とても楽しそうにキャッキャと笑い始めました。
か、可愛いなんてそんな次元ではありませんわ……まさに天使! さっき天使の歌声と思いましたが、これこそまさに完全な天使そのものです!
「モコを見て笑ったわ! 可愛い……!」
「なんだって? まさかシェリーの初めての笑顔を、モコに取られてしまうとは……父親として、少々複雑と言わざるを得ないね」
「はふっ」
少々自慢げに顔を上げるモコ。その顔は、『オイラが一番最初に笑わせたぞ! カイン悔しいか?』って言っているようで……とても微笑ましいです。
「いいじゃないですか。これから先、沢山この子の笑顔を見れるのですから」
「それもそうだね。その為にも……より一層励まなくては。家族の為、そして国の為にも」
「ええ。一緒に頑張りましょう!」
「っ……!? おぎゃあ~!」
「ああ、ごめんね急に大きな声を出して。カイン様、あやしてあげてくださいませ!」
「あ、あやす? こうかな……お~よしよし~……これで合ってるだろうか?」
……前途多難な子育てになりそうですが、きっと大丈夫でしょう。何故なら私には、かけがえのない人達がいるのだから。
お父様、お母様……私は世界一愛している、大切な旦那様と、可愛い兄妹と共に、もっと幸せに……世界で一番幸せになります。そして、祖国を一番幸せな国にします。だから……天国から見守っていてください!
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