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第三十四話 祖国の民の為に
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兵士達に連れて行かれるお義母様とコルエを見ていて、本当に終わったのだと実感できた私は、思わずその場に座り込んでしまいました。
元王族としての仕事が少しは果たせた安心感と、ここまで来た疲れが出てしまったのでしょう。なにせ、凄い速度のモコに乗ったり、街中を全力で走ったり、下水を通ったりと、慣れない事ばかりをしましたからね。
「大丈夫か、マシェリー?」
「は、はい……いえ、私よりもカイン様こそ大丈夫ですか!?」
未だに刺された所から血が出ているというのに、カイン様はいつも通りの顔をしています。
本当に大丈夫なのか、やせ我慢をしてるのか……私にはわかりませんが、とにかく早く治療をしなければ!
「うん。急所は外してあるからね。それに、ヴァンパイアはこれくらいでは死なないよ」
「本当ですか? 私に心配をかけないように、隠してませんよね?」
「大丈夫。俺を信じて」
正直まだ不安ですが、カイン様がここまで仰るのですから、信じるしかありませんわね。急に容体が急変しないと良いのですが……。
「君のおかげで、両国の平和は保たれた。皆を代表してお礼を言わせてほしい」
「……いえ、元はといえば、私がもっとしっかりしていれば、この国の王になって、お義母様の暴走を止められたでしょう」
「それはどうだろうか。君が王になったら、それはそれで別の方法を取ってくると俺は思う。だから、早めに止められてよかったんだ」
「…………」
カイン様の言う通り、確かに時間で言えば、何十年も経ったりしていないので、いいのかもしれません。
ですが、この短時間でグロース国の多くは荒廃し、民は苦しんでしまいました。それを忘れてはいけないのですわ……決して。
「カイン様、本当にありがとうございました。あなたがいなければ、どうなっていた事か……」
「気にしなくていいよ。君を守ると約束したからね」
「カイン様……そうだ、モコは……モコは大丈夫なのでしょうか!? もう良いんだよって止めに行かなければ!」
「それだったら、丁度良いタイミングだよ」
「え、それって……」
カイン様の視線の先――玉座の間の入口を見ると、そこには泥だらけになりながらも、嬉しそうにしっぽを振るモコの姿がありました。
「やったなご主人! ご主人の言葉、しっかり聞いてたよ!」
「モコ! どうしてここに……それに、そんなに泥だらけで……怪我は!?」
「へへん、人間の剣なんて、オイラの足の速さがあれば、余裕で避けれるから大丈夫さ!」
綺麗な白い毛が汚れてしまっていますが、モコ自身はとても元気そうです。でも、息がかなり上がっています。ずっと頑張ってくれたと思うと、本当に感謝と申し訳なさで一杯です。
「ふぁ~……さすがに疲れたなー……オイラ、しばらく休むよ。ご主人、後はよろしくな! 結構ぐっすり寝るから、起きなくても心配すんなよ! あと、故郷取り戻せてよかったな、ご主人!!」
「ええ。本当にありがとう、モコ」
「へへっ、どういたしましてだぜ! おいカイン! 干し肉の件、忘れんなよ!」
「大丈夫だ。ちゃんと約束は守る」
モコは満足そうにそう言うと、元の小さな体に戻って寝息を立て始めました。
本当にありがとう、モコ。今回だけじゃなくて、ずっと私の傍にいてくれて……私の家族でいてくれて、本当にありがとう。
「マシェリー様、カイン様。この度はグロース国を救ってくださり、感謝いたします」
「そんな、ノア様の勇気ある行動がなければ、国はもっと荒廃していたでしょう。最悪、戦争に発展して大きな犠牲が出ていたかもしれませんわ」
「僕はそんな優しい言葉をかけてもらう資格などありません……いえ、後悔は後にしましょう。今は民の為に、行動をしなければ。荒んだ街の修復や、民達の安定した生活の確保、資金調達、その他諸々……やる事は盛り沢山です」
「なら、我が国の陛下に掛け合ってみましょう。何か力になってくれるはずです」
「それはありがたい申し出です」
き、聞いてるだけで目が回りそうな業務の数々ですわ。しかも、短期間で終わらせられるものも少ないです。絶対に一人で指揮をするには多忙すぎます。
「それなら、私もここに残りますわ!」
私の申し出に驚いたお二人は、一斉に私へと視線を向けました。突然私がこんな申し出をしたら、驚くのも無理はありませんわ。
「いえ、これは宰相として僕がやるべき事ですので」
「私は元王族です。国や民が大変な時に、安全な場所で傍観してるなんて、出来ませんもの」
「……しかしですね……」
「こうなったマシェリーは、絶対に折れないと思いますよ、ノア殿」
カイン様の後押しに乗るように、私は真っ直ぐとノア様を見つめると、観念したのか、小さく溜息を漏らしました。
「わかりました。ですが、あなたにも色々準備があるでしょう。一度お戻りになって準備をされてから、帰国していただけますか?」
「っ……! ありがとうございます! 私、国と民の為に尽力いたしますわ!!」
グロース国の為に働けるのが嬉しくて、私は思わずノア様の手を取りながら、上下に大きく手を振ってしまいました。
私とした事が、感情に流されて、はしたない事をしてしまいました……反省です。
「その……カイン様、勝手に決めて申し訳ございません」
「いや、君なら名乗り出ると思っていたからね。でも、一つ約束してほしい。全てが終わったら、その時は……」
「もちろんでございます。私はあなたの元に、必ず戻りますわ」
「もしかして、マシェリー様とあなたは?」
「ええ。彼は私の恋人ですの」
「そうでしたか! あなたのような方なら、マシェリー様を安心して任せられる!」
元婚約者のノア様に、カイン様とお付き合いしてるのを知らせたら、あまり良い顔をされないと思っていたのですが、想像以上に好意的で良かったですわ。
「僕では、彼女を幸せにしてあげるどころか、不幸に陥れてしまった。だから、僕の代わりに、彼女を目一杯幸せにしてもらえないでしょうか?」
「あなたも色々と事情があったのですから、あまり気負いはしないでもらいたい。それと、彼女の事はお任せください」
「ありがとうございます。せめてものお礼として、すぐにその傷の治療の準備をさせていただきます」
ノア様の提案を受け入れたカイン様と共に、医務室で手当てと休憩をした私達は、ノア様が用意した馬車に乗って、にエルピス国に帰国しました。
空が少し明るくなり始めた頃、無事帰国し、エルピス国の民達に盛大に出迎えられる中、私達はもみくちゃになりながらも、何とか屋敷まで帰ってこれました。
「屋敷を出てから時間は経っていないのに、なんだか何年も出ていたような気がしてなりません」
私はモコを小屋の中に寝かせながら、大きく息を漏らしました。
疲れと眠気で、体が異様に重いですわ。きっと明日は、体中が筋肉痛になっているに違いありませんね。
「それくらい疲れているのだろう。今日はもう休んで、グロース国に行く準備は明日以降すればいい」
「はい。カイン様もお休みになられますか?」
「そうだね。朝は動くのつらいし、さすがに俺も疲れたから、戻ってすぐに休むつもりだ」
「なら、その……い、一緒に……なんて……あ、何でもないです!」
「ああ、もちろん」
カイン様は短く返事を返しながら、私の唇を奪いました。その口づけはとても優しく、体の芯から溶けそうなくらい心地よく……なによりも、体も心もカイン様の虜になっていくようでした。
「……しばらくは会えないだろうから、今はこうしていたいな」
「そうですわね……あっ!!」
「ど、どうかしたかい?」
「会えなくなったら、血はどうするんですか!?」
「………………言われてみれば、その問題があったね。参ったな……全く考えてなかった。また別の方法で確保するようにしないと」
私もすっかり失念していました。グロース国の民の事も大切ですが、カイン様の事もとても大切ですから、放っておく事など……。
うぅ、どうすれば……冷静に考えるのよ、私。もうあまり時間は残されていないのだから……そうだわ!
「あの、とても強引で身勝手な方法ですが、一つ思いついた事が――」
元王族としての仕事が少しは果たせた安心感と、ここまで来た疲れが出てしまったのでしょう。なにせ、凄い速度のモコに乗ったり、街中を全力で走ったり、下水を通ったりと、慣れない事ばかりをしましたからね。
「大丈夫か、マシェリー?」
「は、はい……いえ、私よりもカイン様こそ大丈夫ですか!?」
未だに刺された所から血が出ているというのに、カイン様はいつも通りの顔をしています。
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「うん。急所は外してあるからね。それに、ヴァンパイアはこれくらいでは死なないよ」
「本当ですか? 私に心配をかけないように、隠してませんよね?」
「大丈夫。俺を信じて」
正直まだ不安ですが、カイン様がここまで仰るのですから、信じるしかありませんわね。急に容体が急変しないと良いのですが……。
「君のおかげで、両国の平和は保たれた。皆を代表してお礼を言わせてほしい」
「……いえ、元はといえば、私がもっとしっかりしていれば、この国の王になって、お義母様の暴走を止められたでしょう」
「それはどうだろうか。君が王になったら、それはそれで別の方法を取ってくると俺は思う。だから、早めに止められてよかったんだ」
「…………」
カイン様の言う通り、確かに時間で言えば、何十年も経ったりしていないので、いいのかもしれません。
ですが、この短時間でグロース国の多くは荒廃し、民は苦しんでしまいました。それを忘れてはいけないのですわ……決して。
「カイン様、本当にありがとうございました。あなたがいなければ、どうなっていた事か……」
「気にしなくていいよ。君を守ると約束したからね」
「カイン様……そうだ、モコは……モコは大丈夫なのでしょうか!? もう良いんだよって止めに行かなければ!」
「それだったら、丁度良いタイミングだよ」
「え、それって……」
カイン様の視線の先――玉座の間の入口を見ると、そこには泥だらけになりながらも、嬉しそうにしっぽを振るモコの姿がありました。
「やったなご主人! ご主人の言葉、しっかり聞いてたよ!」
「モコ! どうしてここに……それに、そんなに泥だらけで……怪我は!?」
「へへん、人間の剣なんて、オイラの足の速さがあれば、余裕で避けれるから大丈夫さ!」
綺麗な白い毛が汚れてしまっていますが、モコ自身はとても元気そうです。でも、息がかなり上がっています。ずっと頑張ってくれたと思うと、本当に感謝と申し訳なさで一杯です。
「ふぁ~……さすがに疲れたなー……オイラ、しばらく休むよ。ご主人、後はよろしくな! 結構ぐっすり寝るから、起きなくても心配すんなよ! あと、故郷取り戻せてよかったな、ご主人!!」
「ええ。本当にありがとう、モコ」
「へへっ、どういたしましてだぜ! おいカイン! 干し肉の件、忘れんなよ!」
「大丈夫だ。ちゃんと約束は守る」
モコは満足そうにそう言うと、元の小さな体に戻って寝息を立て始めました。
本当にありがとう、モコ。今回だけじゃなくて、ずっと私の傍にいてくれて……私の家族でいてくれて、本当にありがとう。
「マシェリー様、カイン様。この度はグロース国を救ってくださり、感謝いたします」
「そんな、ノア様の勇気ある行動がなければ、国はもっと荒廃していたでしょう。最悪、戦争に発展して大きな犠牲が出ていたかもしれませんわ」
「僕はそんな優しい言葉をかけてもらう資格などありません……いえ、後悔は後にしましょう。今は民の為に、行動をしなければ。荒んだ街の修復や、民達の安定した生活の確保、資金調達、その他諸々……やる事は盛り沢山です」
「なら、我が国の陛下に掛け合ってみましょう。何か力になってくれるはずです」
「それはありがたい申し出です」
き、聞いてるだけで目が回りそうな業務の数々ですわ。しかも、短期間で終わらせられるものも少ないです。絶対に一人で指揮をするには多忙すぎます。
「それなら、私もここに残りますわ!」
私の申し出に驚いたお二人は、一斉に私へと視線を向けました。突然私がこんな申し出をしたら、驚くのも無理はありませんわ。
「いえ、これは宰相として僕がやるべき事ですので」
「私は元王族です。国や民が大変な時に、安全な場所で傍観してるなんて、出来ませんもの」
「……しかしですね……」
「こうなったマシェリーは、絶対に折れないと思いますよ、ノア殿」
カイン様の後押しに乗るように、私は真っ直ぐとノア様を見つめると、観念したのか、小さく溜息を漏らしました。
「わかりました。ですが、あなたにも色々準備があるでしょう。一度お戻りになって準備をされてから、帰国していただけますか?」
「っ……! ありがとうございます! 私、国と民の為に尽力いたしますわ!!」
グロース国の為に働けるのが嬉しくて、私は思わずノア様の手を取りながら、上下に大きく手を振ってしまいました。
私とした事が、感情に流されて、はしたない事をしてしまいました……反省です。
「その……カイン様、勝手に決めて申し訳ございません」
「いや、君なら名乗り出ると思っていたからね。でも、一つ約束してほしい。全てが終わったら、その時は……」
「もちろんでございます。私はあなたの元に、必ず戻りますわ」
「もしかして、マシェリー様とあなたは?」
「ええ。彼は私の恋人ですの」
「そうでしたか! あなたのような方なら、マシェリー様を安心して任せられる!」
元婚約者のノア様に、カイン様とお付き合いしてるのを知らせたら、あまり良い顔をされないと思っていたのですが、想像以上に好意的で良かったですわ。
「僕では、彼女を幸せにしてあげるどころか、不幸に陥れてしまった。だから、僕の代わりに、彼女を目一杯幸せにしてもらえないでしょうか?」
「あなたも色々と事情があったのですから、あまり気負いはしないでもらいたい。それと、彼女の事はお任せください」
「ありがとうございます。せめてものお礼として、すぐにその傷の治療の準備をさせていただきます」
ノア様の提案を受け入れたカイン様と共に、医務室で手当てと休憩をした私達は、ノア様が用意した馬車に乗って、にエルピス国に帰国しました。
空が少し明るくなり始めた頃、無事帰国し、エルピス国の民達に盛大に出迎えられる中、私達はもみくちゃになりながらも、何とか屋敷まで帰ってこれました。
「屋敷を出てから時間は経っていないのに、なんだか何年も出ていたような気がしてなりません」
私はモコを小屋の中に寝かせながら、大きく息を漏らしました。
疲れと眠気で、体が異様に重いですわ。きっと明日は、体中が筋肉痛になっているに違いありませんね。
「それくらい疲れているのだろう。今日はもう休んで、グロース国に行く準備は明日以降すればいい」
「はい。カイン様もお休みになられますか?」
「そうだね。朝は動くのつらいし、さすがに俺も疲れたから、戻ってすぐに休むつもりだ」
「なら、その……い、一緒に……なんて……あ、何でもないです!」
「ああ、もちろん」
カイン様は短く返事を返しながら、私の唇を奪いました。その口づけはとても優しく、体の芯から溶けそうなくらい心地よく……なによりも、体も心もカイン様の虜になっていくようでした。
「……しばらくは会えないだろうから、今はこうしていたいな」
「そうですわね……あっ!!」
「ど、どうかしたかい?」
「会えなくなったら、血はどうするんですか!?」
「………………言われてみれば、その問題があったね。参ったな……全く考えてなかった。また別の方法で確保するようにしないと」
私もすっかり失念していました。グロース国の民の事も大切ですが、カイン様の事もとても大切ですから、放っておく事など……。
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