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第三十四話 同じ部屋で!?
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「……あの、マリーヌ? これは一体……?」
ブラハルト様と本当の意味で夫婦となった日から三日後。
自室で今日の勉強をするつもりだった私の元に、マリーヌを筆頭にやってきた使用人達に、部屋にあった必要な物を持っていかれてしまった。
「今日から部屋が移動になりますので、私物や服を預からせていただきました。丁重に扱いますので、心配はいりませんよ」
「は、はぁ……皆様なら大切に扱ってくれると信じてますので、問題はございません。ですが、随分と唐突ですのね」
「お二人が結ばれた翌日から準備をしていたのですが、物が届かなかったので、今日行うことにしたんですよ」
「物……?」
「それは後のお楽しみです。大丈夫、お二人にとって、いつか必要なことですから。それと、しばらく坊ちゃまを預かっておいてください。この後、坊ちゃまの部屋で作業がありますので」
えっ? と思う暇もないうちに、マリーヌは隣の部屋からブラハルト様を連れてくると、私の部屋へと置いていった。
どうやら仕事中だったのか、その手には羽ペンや書類が握られている。
「ぶ、ブラハルト様。これは一体何の騒ぎなのですか?」
「俺が聞きたいくらいだ」
「ブラハルト様もご存じないのですか?」
「それが全く……おそらく、マリーヌが言い出したことだろう。彼女が俺達にとって迷惑になることはしないだろうから、問題は無いだろうが……」
その意見には同意だけど、一応何をするかは事前に言っておいてほしいわね。
この前の告白の舞台を整えた時や、告白の後のパーティーもそうだったけど、マリーヌはサプライズで何かするのが好きなのかもしれないわ。
「追い出されてしまったものは仕方がない。エルミーユ、机を貸してもらえないか? この書類だけでも片付けたい」
「もちろんですわ」
「ありがとう」
ブラハルト様は優しく微笑むと、私がいつも使っている机に向かい、書類に何か書き始める。
「…………」
することがなくなってしまい、手持ち無沙汰になった私は、仕事をしているブラハルト様をジッと見つめる。
真剣な眼差しで仕事に打ち込むブラハルト様……とても絵になるわ。ずっと見ていられそう。
ここで過ごすようになって、それなりに時は経っているけれど、こうしてブラハルト様が仕事をしているところを、じっくりと拝見するのは初めての経験だ。
私も何かお手伝いをしたいけど、家長の仕事なんて、何をすればいいか全くわからない以上、下手に手伝って邪魔になるくらいなら、静かに見守る方がいいわよね。
「よし、これでいいな。机を貸してくれてありがとう」
「どういたしまして」
私の机からソファに移動したブラハルト様に続いて、私もブラハルト様の隣に座る。すると、ブラハルト様は私の肩をそっと抱いてくれた。
「こうして体を寄せ合うのは、なにも初めてのことではないのに、あの日を境に、言葉で言い表せないくらいの幸福感で満たされるようになったよ」
「私もです。嬉しさとか、幸せとか、安心感とか……色々な気持ちで、胸がいっぱいですわ」
ブラハルト様の手をそっと握りながら顔を上げると、ブラハルト様と視線がぶつかった。
そして、そのまま互いの顔が近づいていき……。
「ふう、お待たせしました! 坊ちゃまの仕事の邪魔をしたくないので、使用人総出で終わらせまし、た……」
「あっ……」
私達の唇が重なる直前に、マリーヌが勢いよく部屋の中に入ってきた。
あまりにも突然のこと過ぎて、私もブラハルト様もくっついたまま固まってしまった。マリーヌも、扉を開けた格好のまま、石のように固まった。
「……私としたことが、一番邪魔をしてはいけないタイミングで邪魔をしてしまいました!! この罪は、命を持って償わせていただきます!!」
マリーヌは滝のような涙を流しながら、自分の頭を壁にガンガンと打ち付け始めた。
タイミングが悪かったからといって、いくらなんでもそれは重すぎるわ! 早くマリーヌを止めないと!
「ま、待て! 早まるな! そんな気にすることではない!」
「何を言っているんですか! 世界で一番重要なことを気にするななんて、無理な話です!!」
「大げさすぎます! とにかく落ち付いてくださいー! 誰か、マリーヌを止めてくださいー!」
――結局私とブラハルト様、それに駆け付けた使用人の数人がかりで、マリーヌを止めることが出来た。
幸いにも、命に別状はなかったけど、ショックで気絶をしてしまい、別室へと運ばれていった。
もう、マリーヌったらやりすぎよ……ただの事故なのだから、気にすることはないのに……。
「やれやれ、マリーヌには困ったものだ……」
「後でお見舞いに行きましょう」
「ああ。それで、もう俺は部屋に戻っていいのか?」
「はい。エルミーユ様もご一緒にお越しください」
女性の使用人に連れられてブラハルト様の部屋に行くと、そこには二人分の机や、今までよりも大きな化粧台やクローゼット、そしてベッドが置かれていた。
「あの、これは……?」
「マリーヌのご指示で、ブラハルト様のお部屋を、お二人の部屋にさせていただきました」
……え、えぇぇぇ!? ってことは……この部屋でブラハルト様と一緒に生活をするってことよね!?
「お、おい! どうしてそんな急に!?」
「ブラハルト様が、エルミーユ様と同じ部屋になりたいと呟いていたと、マリーヌが教えてくださいました」
「そうなのですか?」
「た、確かに言ったが……いつかはと前置きはしたぞ!?」
な、なるほど……マリーヌのことだから、いつかだなんて言わずに、今すぐにでも一緒の部屋で生活をしてもらおうって思ったのね。
告白の件も、部屋の件も、凄い手腕だわ……絶対に私達の応援をしたいという、強い信念を感じる。
「はぁ……マリーヌには、今後少しは手加減するように言っておいた方がよさそうだな……エルミーユ、君が嫌ならすぐに私物を部屋に戻させるよ」
「全然嫌では無いです……むしろとても光栄で、嬉しいのですが……その、少々……いえ、とても恥ずかしいですわ」
私はモジモジしながら、ちらっと視線を移す。その先にあるのは、どう見ても一人で寝ることを想定されていない、大きなベッドだ。
「エルミーユが嫌なら、他のベッドを用意させるし、なんなら俺が床で寝るよ」
「駄目に決まってますわ! でも、その……心の準備が出来ていないというか……」
私達は、夫婦として愛し合うことを決めた。だからこそ、一緒に寝るというのが、どういう意味なのか……一応わかってるつもりだ。
私も嫌というわけではない。ただ、初めてだから、緊張をしてしまって……ああもう、どうすれば良いの~!?
ブラハルト様と本当の意味で夫婦となった日から三日後。
自室で今日の勉強をするつもりだった私の元に、マリーヌを筆頭にやってきた使用人達に、部屋にあった必要な物を持っていかれてしまった。
「今日から部屋が移動になりますので、私物や服を預からせていただきました。丁重に扱いますので、心配はいりませんよ」
「は、はぁ……皆様なら大切に扱ってくれると信じてますので、問題はございません。ですが、随分と唐突ですのね」
「お二人が結ばれた翌日から準備をしていたのですが、物が届かなかったので、今日行うことにしたんですよ」
「物……?」
「それは後のお楽しみです。大丈夫、お二人にとって、いつか必要なことですから。それと、しばらく坊ちゃまを預かっておいてください。この後、坊ちゃまの部屋で作業がありますので」
えっ? と思う暇もないうちに、マリーヌは隣の部屋からブラハルト様を連れてくると、私の部屋へと置いていった。
どうやら仕事中だったのか、その手には羽ペンや書類が握られている。
「ぶ、ブラハルト様。これは一体何の騒ぎなのですか?」
「俺が聞きたいくらいだ」
「ブラハルト様もご存じないのですか?」
「それが全く……おそらく、マリーヌが言い出したことだろう。彼女が俺達にとって迷惑になることはしないだろうから、問題は無いだろうが……」
その意見には同意だけど、一応何をするかは事前に言っておいてほしいわね。
この前の告白の舞台を整えた時や、告白の後のパーティーもそうだったけど、マリーヌはサプライズで何かするのが好きなのかもしれないわ。
「追い出されてしまったものは仕方がない。エルミーユ、机を貸してもらえないか? この書類だけでも片付けたい」
「もちろんですわ」
「ありがとう」
ブラハルト様は優しく微笑むと、私がいつも使っている机に向かい、書類に何か書き始める。
「…………」
することがなくなってしまい、手持ち無沙汰になった私は、仕事をしているブラハルト様をジッと見つめる。
真剣な眼差しで仕事に打ち込むブラハルト様……とても絵になるわ。ずっと見ていられそう。
ここで過ごすようになって、それなりに時は経っているけれど、こうしてブラハルト様が仕事をしているところを、じっくりと拝見するのは初めての経験だ。
私も何かお手伝いをしたいけど、家長の仕事なんて、何をすればいいか全くわからない以上、下手に手伝って邪魔になるくらいなら、静かに見守る方がいいわよね。
「よし、これでいいな。机を貸してくれてありがとう」
「どういたしまして」
私の机からソファに移動したブラハルト様に続いて、私もブラハルト様の隣に座る。すると、ブラハルト様は私の肩をそっと抱いてくれた。
「こうして体を寄せ合うのは、なにも初めてのことではないのに、あの日を境に、言葉で言い表せないくらいの幸福感で満たされるようになったよ」
「私もです。嬉しさとか、幸せとか、安心感とか……色々な気持ちで、胸がいっぱいですわ」
ブラハルト様の手をそっと握りながら顔を上げると、ブラハルト様と視線がぶつかった。
そして、そのまま互いの顔が近づいていき……。
「ふう、お待たせしました! 坊ちゃまの仕事の邪魔をしたくないので、使用人総出で終わらせまし、た……」
「あっ……」
私達の唇が重なる直前に、マリーヌが勢いよく部屋の中に入ってきた。
あまりにも突然のこと過ぎて、私もブラハルト様もくっついたまま固まってしまった。マリーヌも、扉を開けた格好のまま、石のように固まった。
「……私としたことが、一番邪魔をしてはいけないタイミングで邪魔をしてしまいました!! この罪は、命を持って償わせていただきます!!」
マリーヌは滝のような涙を流しながら、自分の頭を壁にガンガンと打ち付け始めた。
タイミングが悪かったからといって、いくらなんでもそれは重すぎるわ! 早くマリーヌを止めないと!
「ま、待て! 早まるな! そんな気にすることではない!」
「何を言っているんですか! 世界で一番重要なことを気にするななんて、無理な話です!!」
「大げさすぎます! とにかく落ち付いてくださいー! 誰か、マリーヌを止めてくださいー!」
――結局私とブラハルト様、それに駆け付けた使用人の数人がかりで、マリーヌを止めることが出来た。
幸いにも、命に別状はなかったけど、ショックで気絶をしてしまい、別室へと運ばれていった。
もう、マリーヌったらやりすぎよ……ただの事故なのだから、気にすることはないのに……。
「やれやれ、マリーヌには困ったものだ……」
「後でお見舞いに行きましょう」
「ああ。それで、もう俺は部屋に戻っていいのか?」
「はい。エルミーユ様もご一緒にお越しください」
女性の使用人に連れられてブラハルト様の部屋に行くと、そこには二人分の机や、今までよりも大きな化粧台やクローゼット、そしてベッドが置かれていた。
「あの、これは……?」
「マリーヌのご指示で、ブラハルト様のお部屋を、お二人の部屋にさせていただきました」
……え、えぇぇぇ!? ってことは……この部屋でブラハルト様と一緒に生活をするってことよね!?
「お、おい! どうしてそんな急に!?」
「ブラハルト様が、エルミーユ様と同じ部屋になりたいと呟いていたと、マリーヌが教えてくださいました」
「そうなのですか?」
「た、確かに言ったが……いつかはと前置きはしたぞ!?」
な、なるほど……マリーヌのことだから、いつかだなんて言わずに、今すぐにでも一緒の部屋で生活をしてもらおうって思ったのね。
告白の件も、部屋の件も、凄い手腕だわ……絶対に私達の応援をしたいという、強い信念を感じる。
「はぁ……マリーヌには、今後少しは手加減するように言っておいた方がよさそうだな……エルミーユ、君が嫌ならすぐに私物を部屋に戻させるよ」
「全然嫌では無いです……むしろとても光栄で、嬉しいのですが……その、少々……いえ、とても恥ずかしいですわ」
私はモジモジしながら、ちらっと視線を移す。その先にあるのは、どう見ても一人で寝ることを想定されていない、大きなベッドだ。
「エルミーユが嫌なら、他のベッドを用意させるし、なんなら俺が床で寝るよ」
「駄目に決まってますわ! でも、その……心の準備が出来ていないというか……」
私達は、夫婦として愛し合うことを決めた。だからこそ、一緒に寝るというのが、どういう意味なのか……一応わかってるつもりだ。
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