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第三十八話 復旧作業
翌日から、イリチェ村の橋の復旧作業が始まった。
ブラハルト様の迅速な対応のおかげで、村には多くの人がかけつけて、橋の復興作業に着手してくれた。
それ以外にも、国家直属の騎士団が、支援物資や食料を持ってやって来てくれた。そのうえ、再犯が起こらないように警備をしてくれたり、橋で何があったかの捜査もしてくれた。
物流の要だった橋が崩落したのに、これだけ迅速な支援をしてくれた方々には、本当に頭が上がらない。
ブラハルト様が仰るには、川を渡らないでイリチェ村に来ようとすると、かなり大回りになるうえに、道もかなり悪いせいで、貨物車を動かすのが大変なのに、これだけ早く対応してくれてありがたいとのことだ。
それと、騎士団の調査の結果、橋の崩落の原因は、支柱となっていた部分が爆発で破壊され、橋が耐えきれなくなって崩壊してしまったようだ。
その爆薬も、村人に気づきにくくするためか、橋が壊せるギリギリの量の火薬しか使われていなかったそうだ。
ただ、一体誰が何の目的で、こんなことをしたかは、わからなかったそうだ。
何の罪もない方々を悲しませる人間の目的なんて、きっとろくでもないものに決まっているわ。
……なんて、恨み言を言っていても、何も好転はしないわよね。
「よいしょ……う、う~ん!」
橋の崩落から一週間経った今日も、ブラハルト様はイリチェ村に毎日通い続け、作業の指揮を執っている。
もちろん私も、なにか手伝いが出来ればと思って、一緒にイリチェ村に通い、馬車に乗りきらなかった物資を運ぶ手伝いをしている。
だけど……あまりにも自分が非力すぎて、ほとんど役に立ててないのが現状だ。
今だって、橋を直す資材が入っている麻袋を運んでいるのだけど、重くて体中がプルプルと震えている。
「エルミーユ様、あんまり無理をしないでくださいよ!」
「そうそう、毎日通ってくれるだけでも、あたし達は嬉しいからねぇ!」
私の情けない姿を見かねた村の方々から、私を心配する声と、感謝を伝える声が届いてくる。
気遣ってくれるのは嬉しいけど、男性は私の倍くらい運んでいるのは普通だし、女性も私の今運んでいる荷物と同じくらいのものを、悠々と運んでいるのを見ると……うん、やっぱりもっと頑張らないと。
「お姉ちゃん、あたしもお手伝いするよ!」
「モモちゃん、ありがとう存じます」
重さに負けずに資材を運んでいると、近くで遊んでいたモモちゃんと子供達が来て、私の持っていた荷物を支えてくれた。
子供達の優しさに心が温まる反面、子供達に手伝ってもらわないと満足に運べない、自分の体の弱さが本当に情けない……。
「ふぅ……ふぅ……や、やっと着きましたわ……」
なんとか無事に橋まで荷物を運びきり、安堵の息を漏らす私の前では、多くの人が力を合わせて橋を直している光景が広がっていた。
ずっと村を支えてきた橋が何者かによって壊されて、とても傷ついていたというのに、村の方々が負けずに一生懸命直している姿を見ると、自然と目頭が熱くなる。
同時に、イリチェ村の領主の妻として、もっともっと頑張らないといけないと、強く思った。
「ここは……あ、すまないが少し席を外すよ。おーい、エルミーユー!」
「あ、ブラハルト様!」
少し離れたところで指示を出していたブラハルト様は、私の方へと駆け足で近づくと、ハンカチを出して私の汗を拭いてくれた。
ブラハルト様、こんな時まで優しいだなんて……大変な時だってわかってても、ドキドキしてしまう。
「荷物運びをしてくれてありがとう。無理はしてないか?」
「いえ、これくらい……全然ですわ。ブラハルト様が、わざわざ動きやすい服を用意してくれたのですから、相応の仕事はしませんと!」
「やる気があるのはいいことだけど、無理は禁物だ。ちゃんと休憩は取らないと」
「休憩なんて、必要はりませんわ」
「エルミーユ、君が俺に言ったことを忘れたのか?」
「……あっ」
そうだった、頑張り過ぎたら倒れちゃうから、適度に休憩を入れないといけない。自分で言ったことなのに、すっかり忘れていたわ。
「はい、少し休憩いたしますわ」
「わかってくれて、俺は嬉しいよ。そうだ、喉が渇いただろう? よかったらこれ飲んでくれ」
「これって、ブラハルト様の水筒ですよね?」
「そうだよ。あまり喉が渇いてないから、代わりに飲んでいいよ。ああ、空になってもどこかで補充するから、気にしないでくれ」
「わかりましたわ。では、頂戴します」
私は水筒のふたを開けると、中に入っていた水をごくごくと飲んでいく。
何の変哲もない、ただの水なのだけど、疲れた体には極上の一杯に早変わりした。量も丁度良かったし。
……あれ、待って。量が丁度いい? 私は一度にあまり水をたくさん飲まない。しかも、水筒は男性用なのか、とても大きいのに……丁度いい?
「あ、あの……ブラハルト様は、この水筒の水を飲みましたか?」
「ああ」
「飲んだのですね!?」
な、なんてことなの……ブラハルト様がすでに飲んだ水筒に、口をつけて飲んじゃった……これ、完全に間接キス……か、考えたら頭が沸騰しそうなくらい熱い……!
「エルミーユ、大丈夫か!?」
「大丈夫です……ちょっと煩悩に打ちのめされておりました……」
「よ、よくはわからないが、大丈夫ならそれでいい。そうだ、休憩してからで良いから、一つ頼みたい仕事があるんだ」
「お仕事? 私、なんでもやりますわ」
「ありがとう。仕事をする人達に、食事を振舞いたいんだが、人員が少々不足しているらしくてな。そこの手伝いをしてほしい」
ブラハルト様はそう言いながら、少し離れたところにある民家を指差した。
お料理……一度も経験が無いけれど、やる前から経験が無いからと、投げ出すつもりはない。
「わかりましたわ。お任せください」
私は、頼まれた仕事に気合を入れつつも、まずは休憩をすることにした。
休憩といっても、特にすることはないから、近くで腰を下ろして、ブラハルト様のことを見つめる。
とても凛々しいお顔で、的確に指示を出すブラハルト様……素敵……ドキドキで顔が熱くなっちゃうわ……あ、ブラハルト様と目が合った……。
「あっ……」
目が合った後も見つめていると、ブラハルト様が、私に小さく手を振ってくれた。私もそれに対して、大きく手を振って返した。
それだけのことなのに、なんだかとても嬉しい気分にもなるし、私はもっと頑張ろうって思えるわ。
ブラハルト様の迅速な対応のおかげで、村には多くの人がかけつけて、橋の復興作業に着手してくれた。
それ以外にも、国家直属の騎士団が、支援物資や食料を持ってやって来てくれた。そのうえ、再犯が起こらないように警備をしてくれたり、橋で何があったかの捜査もしてくれた。
物流の要だった橋が崩落したのに、これだけ迅速な支援をしてくれた方々には、本当に頭が上がらない。
ブラハルト様が仰るには、川を渡らないでイリチェ村に来ようとすると、かなり大回りになるうえに、道もかなり悪いせいで、貨物車を動かすのが大変なのに、これだけ早く対応してくれてありがたいとのことだ。
それと、騎士団の調査の結果、橋の崩落の原因は、支柱となっていた部分が爆発で破壊され、橋が耐えきれなくなって崩壊してしまったようだ。
その爆薬も、村人に気づきにくくするためか、橋が壊せるギリギリの量の火薬しか使われていなかったそうだ。
ただ、一体誰が何の目的で、こんなことをしたかは、わからなかったそうだ。
何の罪もない方々を悲しませる人間の目的なんて、きっとろくでもないものに決まっているわ。
……なんて、恨み言を言っていても、何も好転はしないわよね。
「よいしょ……う、う~ん!」
橋の崩落から一週間経った今日も、ブラハルト様はイリチェ村に毎日通い続け、作業の指揮を執っている。
もちろん私も、なにか手伝いが出来ればと思って、一緒にイリチェ村に通い、馬車に乗りきらなかった物資を運ぶ手伝いをしている。
だけど……あまりにも自分が非力すぎて、ほとんど役に立ててないのが現状だ。
今だって、橋を直す資材が入っている麻袋を運んでいるのだけど、重くて体中がプルプルと震えている。
「エルミーユ様、あんまり無理をしないでくださいよ!」
「そうそう、毎日通ってくれるだけでも、あたし達は嬉しいからねぇ!」
私の情けない姿を見かねた村の方々から、私を心配する声と、感謝を伝える声が届いてくる。
気遣ってくれるのは嬉しいけど、男性は私の倍くらい運んでいるのは普通だし、女性も私の今運んでいる荷物と同じくらいのものを、悠々と運んでいるのを見ると……うん、やっぱりもっと頑張らないと。
「お姉ちゃん、あたしもお手伝いするよ!」
「モモちゃん、ありがとう存じます」
重さに負けずに資材を運んでいると、近くで遊んでいたモモちゃんと子供達が来て、私の持っていた荷物を支えてくれた。
子供達の優しさに心が温まる反面、子供達に手伝ってもらわないと満足に運べない、自分の体の弱さが本当に情けない……。
「ふぅ……ふぅ……や、やっと着きましたわ……」
なんとか無事に橋まで荷物を運びきり、安堵の息を漏らす私の前では、多くの人が力を合わせて橋を直している光景が広がっていた。
ずっと村を支えてきた橋が何者かによって壊されて、とても傷ついていたというのに、村の方々が負けずに一生懸命直している姿を見ると、自然と目頭が熱くなる。
同時に、イリチェ村の領主の妻として、もっともっと頑張らないといけないと、強く思った。
「ここは……あ、すまないが少し席を外すよ。おーい、エルミーユー!」
「あ、ブラハルト様!」
少し離れたところで指示を出していたブラハルト様は、私の方へと駆け足で近づくと、ハンカチを出して私の汗を拭いてくれた。
ブラハルト様、こんな時まで優しいだなんて……大変な時だってわかってても、ドキドキしてしまう。
「荷物運びをしてくれてありがとう。無理はしてないか?」
「いえ、これくらい……全然ですわ。ブラハルト様が、わざわざ動きやすい服を用意してくれたのですから、相応の仕事はしませんと!」
「やる気があるのはいいことだけど、無理は禁物だ。ちゃんと休憩は取らないと」
「休憩なんて、必要はりませんわ」
「エルミーユ、君が俺に言ったことを忘れたのか?」
「……あっ」
そうだった、頑張り過ぎたら倒れちゃうから、適度に休憩を入れないといけない。自分で言ったことなのに、すっかり忘れていたわ。
「はい、少し休憩いたしますわ」
「わかってくれて、俺は嬉しいよ。そうだ、喉が渇いただろう? よかったらこれ飲んでくれ」
「これって、ブラハルト様の水筒ですよね?」
「そうだよ。あまり喉が渇いてないから、代わりに飲んでいいよ。ああ、空になってもどこかで補充するから、気にしないでくれ」
「わかりましたわ。では、頂戴します」
私は水筒のふたを開けると、中に入っていた水をごくごくと飲んでいく。
何の変哲もない、ただの水なのだけど、疲れた体には極上の一杯に早変わりした。量も丁度良かったし。
……あれ、待って。量が丁度いい? 私は一度にあまり水をたくさん飲まない。しかも、水筒は男性用なのか、とても大きいのに……丁度いい?
「あ、あの……ブラハルト様は、この水筒の水を飲みましたか?」
「ああ」
「飲んだのですね!?」
な、なんてことなの……ブラハルト様がすでに飲んだ水筒に、口をつけて飲んじゃった……これ、完全に間接キス……か、考えたら頭が沸騰しそうなくらい熱い……!
「エルミーユ、大丈夫か!?」
「大丈夫です……ちょっと煩悩に打ちのめされておりました……」
「よ、よくはわからないが、大丈夫ならそれでいい。そうだ、休憩してからで良いから、一つ頼みたい仕事があるんだ」
「お仕事? 私、なんでもやりますわ」
「ありがとう。仕事をする人達に、食事を振舞いたいんだが、人員が少々不足しているらしくてな。そこの手伝いをしてほしい」
ブラハルト様はそう言いながら、少し離れたところにある民家を指差した。
お料理……一度も経験が無いけれど、やる前から経験が無いからと、投げ出すつもりはない。
「わかりましたわ。お任せください」
私は、頼まれた仕事に気合を入れつつも、まずは休憩をすることにした。
休憩といっても、特にすることはないから、近くで腰を下ろして、ブラハルト様のことを見つめる。
とても凛々しいお顔で、的確に指示を出すブラハルト様……素敵……ドキドキで顔が熱くなっちゃうわ……あ、ブラハルト様と目が合った……。
「あっ……」
目が合った後も見つめていると、ブラハルト様が、私に小さく手を振ってくれた。私もそれに対して、大きく手を振って返した。
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※表紙イラストは猫様からお借りしています。