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第二十五話 初めての依頼人
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「大切な人を? どういうことか、中で詳しく聞かせてもらえるかな?」
精一杯勇気を振り絞って私に伝えてくれた男の子を連れて、私達は小屋の中に入る。中に入っても、男の子はオドオドしたままだった。
「あなた、お名前は?」
「……ルーク」
「ルーク君ね。私はエリンっていうの。こっちのお兄さんがオーウェン、この子はココっていうの。仲良くしてくれると嬉しいわ」
「オーウェンだ。よろしく、ルーク」
「よろしくねー!」
なるべくルーク君を怖がらせないようにというのが、オーウェン様もココちゃんもわかっているのか、とてもにこやかに自己紹介をしてくれた。
「それで、何があったのかしら?」
「あの……ぼく、少し遠いところの教会に住んでて……そこにはぼくと同じ、親がいない子が住んでて……」
「お兄ちゃん、教会ってそんなお仕事もしているの?」
「…………」
「お兄ちゃん?」
「あ、ああ……すまない、考え事をしていた。一部の教会では、身寄りのない子供を引き取って育てる活動をしているところがあるんだ。ルークが住んでいる教会も、その類だろう」
そんな素晴らしい活動をしている教会があるなんて、全然知らなかった。きっと活動をしている方は、素晴らしい人格者なのだろう。
「一緒に住んでる子が、病気になっちゃって……だから、ぼく……薬師の人に診てもらって、治してもらおうと思って……ギルドの張り紙を頼りに、薬師の人にお願いをしに行ったんですけど……全部断られちゃったんです」
「なにそれ、酷い!」
「誰にお願いしてもダメで、どうしようって思って……それでも諦めないで、何度も教会を抜け出して、診てくれる人を探しました。それで、今日もギルドに行ったら……新しい薬師の人がいるのを知って、ここまで来たんです」
そうだったのね……きっと藁にもすがる思いだったというのは、ルーク君の表情を見てればわかる。
「お、お願いします! ぼくの大切な人を治してください! もう起き上がることもできなくなって、いつ死んじゃうかわからないんです! お金はあんまりないんですけど……足りないなら、なんとか貯めて払いますから! それに……ぼくには時間が無いんです! みんなに頼るしかないんです!」
ルーク君はそう言いながら、ポケットから泥だらけの銅貨を二枚出して、私に見せてきた。
……正直な話をすると、ギルドに掲載されていた依頼書や、他の薬師の宣伝が書かれた紙での相場からして、銅貨二枚では薬を買うどころか、診てもらうことすらできないわ。だから、他の薬師はルーク君の頼みを断ったのだろう。
私も……これでも一応商売をする身として、適切な報酬が払えない仕事は断るのが正解だと思う。
でも……でも! こんなに必死になって、泥だらけのお金を握りしめて助けを求めてきた子を無下にするなんて、絶対に出来ないわ!
「わかったわ、その依頼を……」
「いや、待つんだエリン」
引き受けようとした私の肩に、オーウェン様の手が優しく乗る。そして、その手にギュッと力が入ったのを感じた。
「ルーク、俺達は人を助けるのが仕事だが、慈善活動をしているわけじゃない。正当な報酬を払えない人の依頼は、受けることが出来ないんだ」
「お、お兄ちゃん!? なんでそんな酷いことを……こんなにお願いしているんだよ!?」
「お願いするのは誰でも出来る。だが、それでまかり通っていたら、商売は成り立たない」
いつもの優しいオーウェン様とはまるで真逆な人の発言と思えるくらい、あまりにも冷たい発言だった。
でも、私はオーウェン様を止めなかった。だって、オーウェン様が考えも無しに、こんな酷いことを言う人だと思っていないもの。
「だが、君は運が良い。実はアトレはまだ依頼人が一人も来ていなくてね。君が依頼人第一号として、特別価格の銅貨二枚で依頼を受けるよ」
「えっ……? い、いいんですか!? ありがとうございます……!!」
「エリンも、それでいいか?」
「はい、もちろんです」
「やったね、ルークくん!」
さっきまでは、自分のことのように怒っていたココちゃんだったが、一転して大喜びをしながら、ルーク君の手を取ってブンブンと振っていた。
「あ、ありがとうございます、オーウェン様」
「礼を言われる資格は無いさ。本当は騎士として、そして薬師の助手として、もっと快く引き受けるべきなのだろうが……最初から格安で依頼を受けたという話が広がったら、同じ様な手を使った依頼がまた来る可能性がある。そうなったら、アトレはやっていけない。だから、こんな嫌な言い方しか出来なかった」
ルーク君とココちゃんに聞こえないように、オーウェン様は自分の考えをこっそりと教えてくれた。
あの短い時間で、アトレのこともルーク君のことも考えて、ちゃんとした回答を出せるなんて……やっぱりオーウェン様は凄い。尊敬しちゃうし……カッコいい。
「それじゃあ、ぼくが教会まで案内を――」
勢いよく立ち上がったルーク君は、突然ペタンっと尻餅をついてしまった。それとほぼ同時に、盛大にお腹の虫も鳴いた。
「うぅ……」
「出発の前に、一緒にご飯を食べようか」
「で、でも……ぼく、食べ物を買うお金が……」
「そんなに気にしなくていいわ。そうだ、オーウェン様。少しお話したいことがあるので、一緒に来てもらえますか?」
「ん? ああ、わかった」
突然話を切りだしたから、少し疑問そうに首を傾げるオーウェン様と一緒に、家の外に出ると、少し歩いて誰もいないところにやってきた。
「急にどうしたんだ?」
「ルーク君のことなんですけど……明らかに栄養失調の症状が出ています」
精一杯勇気を振り絞って私に伝えてくれた男の子を連れて、私達は小屋の中に入る。中に入っても、男の子はオドオドしたままだった。
「あなた、お名前は?」
「……ルーク」
「ルーク君ね。私はエリンっていうの。こっちのお兄さんがオーウェン、この子はココっていうの。仲良くしてくれると嬉しいわ」
「オーウェンだ。よろしく、ルーク」
「よろしくねー!」
なるべくルーク君を怖がらせないようにというのが、オーウェン様もココちゃんもわかっているのか、とてもにこやかに自己紹介をしてくれた。
「それで、何があったのかしら?」
「あの……ぼく、少し遠いところの教会に住んでて……そこにはぼくと同じ、親がいない子が住んでて……」
「お兄ちゃん、教会ってそんなお仕事もしているの?」
「…………」
「お兄ちゃん?」
「あ、ああ……すまない、考え事をしていた。一部の教会では、身寄りのない子供を引き取って育てる活動をしているところがあるんだ。ルークが住んでいる教会も、その類だろう」
そんな素晴らしい活動をしている教会があるなんて、全然知らなかった。きっと活動をしている方は、素晴らしい人格者なのだろう。
「一緒に住んでる子が、病気になっちゃって……だから、ぼく……薬師の人に診てもらって、治してもらおうと思って……ギルドの張り紙を頼りに、薬師の人にお願いをしに行ったんですけど……全部断られちゃったんです」
「なにそれ、酷い!」
「誰にお願いしてもダメで、どうしようって思って……それでも諦めないで、何度も教会を抜け出して、診てくれる人を探しました。それで、今日もギルドに行ったら……新しい薬師の人がいるのを知って、ここまで来たんです」
そうだったのね……きっと藁にもすがる思いだったというのは、ルーク君の表情を見てればわかる。
「お、お願いします! ぼくの大切な人を治してください! もう起き上がることもできなくなって、いつ死んじゃうかわからないんです! お金はあんまりないんですけど……足りないなら、なんとか貯めて払いますから! それに……ぼくには時間が無いんです! みんなに頼るしかないんです!」
ルーク君はそう言いながら、ポケットから泥だらけの銅貨を二枚出して、私に見せてきた。
……正直な話をすると、ギルドに掲載されていた依頼書や、他の薬師の宣伝が書かれた紙での相場からして、銅貨二枚では薬を買うどころか、診てもらうことすらできないわ。だから、他の薬師はルーク君の頼みを断ったのだろう。
私も……これでも一応商売をする身として、適切な報酬が払えない仕事は断るのが正解だと思う。
でも……でも! こんなに必死になって、泥だらけのお金を握りしめて助けを求めてきた子を無下にするなんて、絶対に出来ないわ!
「わかったわ、その依頼を……」
「いや、待つんだエリン」
引き受けようとした私の肩に、オーウェン様の手が優しく乗る。そして、その手にギュッと力が入ったのを感じた。
「ルーク、俺達は人を助けるのが仕事だが、慈善活動をしているわけじゃない。正当な報酬を払えない人の依頼は、受けることが出来ないんだ」
「お、お兄ちゃん!? なんでそんな酷いことを……こんなにお願いしているんだよ!?」
「お願いするのは誰でも出来る。だが、それでまかり通っていたら、商売は成り立たない」
いつもの優しいオーウェン様とはまるで真逆な人の発言と思えるくらい、あまりにも冷たい発言だった。
でも、私はオーウェン様を止めなかった。だって、オーウェン様が考えも無しに、こんな酷いことを言う人だと思っていないもの。
「だが、君は運が良い。実はアトレはまだ依頼人が一人も来ていなくてね。君が依頼人第一号として、特別価格の銅貨二枚で依頼を受けるよ」
「えっ……? い、いいんですか!? ありがとうございます……!!」
「エリンも、それでいいか?」
「はい、もちろんです」
「やったね、ルークくん!」
さっきまでは、自分のことのように怒っていたココちゃんだったが、一転して大喜びをしながら、ルーク君の手を取ってブンブンと振っていた。
「あ、ありがとうございます、オーウェン様」
「礼を言われる資格は無いさ。本当は騎士として、そして薬師の助手として、もっと快く引き受けるべきなのだろうが……最初から格安で依頼を受けたという話が広がったら、同じ様な手を使った依頼がまた来る可能性がある。そうなったら、アトレはやっていけない。だから、こんな嫌な言い方しか出来なかった」
ルーク君とココちゃんに聞こえないように、オーウェン様は自分の考えをこっそりと教えてくれた。
あの短い時間で、アトレのこともルーク君のことも考えて、ちゃんとした回答を出せるなんて……やっぱりオーウェン様は凄い。尊敬しちゃうし……カッコいい。
「それじゃあ、ぼくが教会まで案内を――」
勢いよく立ち上がったルーク君は、突然ペタンっと尻餅をついてしまった。それとほぼ同時に、盛大にお腹の虫も鳴いた。
「うぅ……」
「出発の前に、一緒にご飯を食べようか」
「で、でも……ぼく、食べ物を買うお金が……」
「そんなに気にしなくていいわ。そうだ、オーウェン様。少しお話したいことがあるので、一緒に来てもらえますか?」
「ん? ああ、わかった」
突然話を切りだしたから、少し疑問そうに首を傾げるオーウェン様と一緒に、家の外に出ると、少し歩いて誰もいないところにやってきた。
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※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
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