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第八十七話 焦り
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あれから二週間が過ぎた。私は色々な薬を作り続け、お母さんに飲んでもらったけど、どれも全く効果が現れなかった。
日に日にお母さんは弱っていき、残された時間が少ないという現実を突き付けられる。それが焦りと苛立ちへと繋がり、何度か調合に失敗して作り直しを行う羽目になってしまっている。
「どうして? どうしてどの薬も効果が無いの!?」
苛立ちと焦りを爆発させるように、私は調合の時に使っているボロボロの机に拳を振り下ろした。
何年も休まずに勉強をし続けたというのに、肝心なところで役に立たないなんて、あまりにも悪い冗談すぎる! 次こそ治せる薬を作ってみせる!
「エリン、少し落ち着くんだ。気持ちはよくわかるが、焦りは余計な失敗を生む」
「……そうですね。取り乱してごめんなさい」
「……エリン、もういいわ」
「お、お母さん?」
お母さんの言葉を背に受けて、ハッととしながら振り向く。そこには、どこか諦めたかのように笑うお母さんの姿があった。
「お母さんのために、もうずっとまともに寝ていないでしょう? お母さんはもう十分だから、無理をしないで……」
「なに言ってるの!? 私は絶対に諦めないわ!」
「自分の体だもの……もう限界なのがよくわかるの。あなたには未来がある。それに、大切な人とも出会えたのに……この先短いお母さんのために、その身を削ることは無いのよ」
「っ……!? ふざけないでよ!」
私は生まれて初めてお母さんに怒鳴りつけながら、力なく横たわる手を強く握った。
「お母さんにだって、未来はある! 諦めるようなことを言わないで!」
「……エリン、少し外で休憩しよう。根を詰めても、事態は好転しないだろう」
「でも……いえ、そうですね。わかりました」
本当は、休んでなんていられない。でも、オーウェン様の言う通り、疲れや気持ちの余裕の無さが失敗を生み出してるし、今だってお母さんに強く当たってしまった。
「エリン」
「オーウェン様……」
「一緒に散歩をしようか」
「はい」
私はオーウェン様にエスコートをされる形で、ゆっくりと村の中を歩きだした。
改めてこの村を見ると、本当に静かで寂れている。モルガン様が言うには、もうこの村の若い人は、みんな都会に行ってしまったそうだ。
残ったわずかな人達は、森や川で食べ物を採って自給自足をし、たまに町に行って必要最低限の物を買って生活しているそうだ。
ほとんど記憶に残っていないとはいえ、私の故郷は滅びの未来しか無いと思うと、胸の奥が締め付けられるように痛む。
なんとかこの村を助けたいけど、所詮ただの薬師でしかない私に、そんな力なんてあるはずもない。それに、モルガン様や他の村の方達も、全てを受け入れていたわ。
「そうだ、薬の材料を探している時に、良い場所を見つけたんだ。そこに行かないか?」
「わかりました」
オーウェン様が案内してくれた所は、あの白い花が一面に広がる場所だった。今日も花達は、憎たらしいほど綺麗に咲いている。
「綺麗ですね……」
「ああ。ここで少しのんびりして、英気を養おう」
なるべく花を傷つけないように花畑の中に入ってから、適当な場所で腰を降ろす。すると、オーウェン様は私の肩をそっと抱いてくれた。
「オーウェン様……私には、大切なものを守れないのでしょうか……」
「エリン?」
「無理やりではありましたが、ずっと薬の勉強をして、実際に薬を何度も作ってきました。なのに、私はお母さんも、故郷も救うことが出来ない……」
花畑を眺めながら、ポロッと弱音をこぼす。
こんなことを言っても、オーウェン様を困らせるだけなのはわかっている。でも……色々と追い詰められた私の心は、それを理解して言葉を止められるほどの余裕がなかった。
「あ、ごめんなさい……なんでもありません。絶対にお母さんは私が治してみせますから、見ていてくださいね!」
「エリン、俺の前で無理はしないでくれ」
「えっ……?」
「俺にはわかっている。何度も治すと言っているのは、君の母を助けるという強い意思表示に加えて、絶望的な状況でも折れないように自分を鼓舞し、彼女を励ますためだったのだろう?」
——何も言い返せないくらい、その言葉は図星だった。私のことを理解されているのは嬉しいけど、そこまで言い当てられちゃうと、少しだけ複雑な気分だ。
「はい……このままじゃお母さんを助けられない……そう思ったら、不安と焦りでいっぱいになってしまったんです」
「彼女を助けられないと、誰が決めたんだ?」
「そ、それは……」
「ココに、教会の子供達に、サラ殿……エリンは今まで、絶対に諦めずに何人も助けてきたじゃないか。今回だって、必ずうまくいくさ」
いつものように、二っと笑うオーウェン様。その表情は、私にかけがえのない安心感与えてくれる、魔法の笑顔なのよ。
「オーウェン様の素敵な笑顔を見ていたら、少しだけ軽くなりました。私、頑張り――」
『エリンちゃん……』
「……? オーウェン様、今私を呼びましたか?」
「いや、呼んでないが……」
『エリンちゃん』
「やっぱり誰かが私を呼んでいます! この声は……村に来た時と同じ声です!」
「ということは……もしかして、また精霊が呼び掛けているのか?」
「きっとそうですよ! 出てきてください!」
私のお願いを聞いてくれたのか、急に出現した光が現れてホヨホヨと変な動きをしたあと、その姿を変えた。
そこには、蝶のような羽が生えていて、この白い花と同じ白い髪が特徴的な、小さな人間のような生き物だった。
日に日にお母さんは弱っていき、残された時間が少ないという現実を突き付けられる。それが焦りと苛立ちへと繋がり、何度か調合に失敗して作り直しを行う羽目になってしまっている。
「どうして? どうしてどの薬も効果が無いの!?」
苛立ちと焦りを爆発させるように、私は調合の時に使っているボロボロの机に拳を振り下ろした。
何年も休まずに勉強をし続けたというのに、肝心なところで役に立たないなんて、あまりにも悪い冗談すぎる! 次こそ治せる薬を作ってみせる!
「エリン、少し落ち着くんだ。気持ちはよくわかるが、焦りは余計な失敗を生む」
「……そうですね。取り乱してごめんなさい」
「……エリン、もういいわ」
「お、お母さん?」
お母さんの言葉を背に受けて、ハッととしながら振り向く。そこには、どこか諦めたかのように笑うお母さんの姿があった。
「お母さんのために、もうずっとまともに寝ていないでしょう? お母さんはもう十分だから、無理をしないで……」
「なに言ってるの!? 私は絶対に諦めないわ!」
「自分の体だもの……もう限界なのがよくわかるの。あなたには未来がある。それに、大切な人とも出会えたのに……この先短いお母さんのために、その身を削ることは無いのよ」
「っ……!? ふざけないでよ!」
私は生まれて初めてお母さんに怒鳴りつけながら、力なく横たわる手を強く握った。
「お母さんにだって、未来はある! 諦めるようなことを言わないで!」
「……エリン、少し外で休憩しよう。根を詰めても、事態は好転しないだろう」
「でも……いえ、そうですね。わかりました」
本当は、休んでなんていられない。でも、オーウェン様の言う通り、疲れや気持ちの余裕の無さが失敗を生み出してるし、今だってお母さんに強く当たってしまった。
「エリン」
「オーウェン様……」
「一緒に散歩をしようか」
「はい」
私はオーウェン様にエスコートをされる形で、ゆっくりと村の中を歩きだした。
改めてこの村を見ると、本当に静かで寂れている。モルガン様が言うには、もうこの村の若い人は、みんな都会に行ってしまったそうだ。
残ったわずかな人達は、森や川で食べ物を採って自給自足をし、たまに町に行って必要最低限の物を買って生活しているそうだ。
ほとんど記憶に残っていないとはいえ、私の故郷は滅びの未来しか無いと思うと、胸の奥が締め付けられるように痛む。
なんとかこの村を助けたいけど、所詮ただの薬師でしかない私に、そんな力なんてあるはずもない。それに、モルガン様や他の村の方達も、全てを受け入れていたわ。
「そうだ、薬の材料を探している時に、良い場所を見つけたんだ。そこに行かないか?」
「わかりました」
オーウェン様が案内してくれた所は、あの白い花が一面に広がる場所だった。今日も花達は、憎たらしいほど綺麗に咲いている。
「綺麗ですね……」
「ああ。ここで少しのんびりして、英気を養おう」
なるべく花を傷つけないように花畑の中に入ってから、適当な場所で腰を降ろす。すると、オーウェン様は私の肩をそっと抱いてくれた。
「オーウェン様……私には、大切なものを守れないのでしょうか……」
「エリン?」
「無理やりではありましたが、ずっと薬の勉強をして、実際に薬を何度も作ってきました。なのに、私はお母さんも、故郷も救うことが出来ない……」
花畑を眺めながら、ポロッと弱音をこぼす。
こんなことを言っても、オーウェン様を困らせるだけなのはわかっている。でも……色々と追い詰められた私の心は、それを理解して言葉を止められるほどの余裕がなかった。
「あ、ごめんなさい……なんでもありません。絶対にお母さんは私が治してみせますから、見ていてくださいね!」
「エリン、俺の前で無理はしないでくれ」
「えっ……?」
「俺にはわかっている。何度も治すと言っているのは、君の母を助けるという強い意思表示に加えて、絶望的な状況でも折れないように自分を鼓舞し、彼女を励ますためだったのだろう?」
——何も言い返せないくらい、その言葉は図星だった。私のことを理解されているのは嬉しいけど、そこまで言い当てられちゃうと、少しだけ複雑な気分だ。
「はい……このままじゃお母さんを助けられない……そう思ったら、不安と焦りでいっぱいになってしまったんです」
「彼女を助けられないと、誰が決めたんだ?」
「そ、それは……」
「ココに、教会の子供達に、サラ殿……エリンは今まで、絶対に諦めずに何人も助けてきたじゃないか。今回だって、必ずうまくいくさ」
いつものように、二っと笑うオーウェン様。その表情は、私にかけがえのない安心感与えてくれる、魔法の笑顔なのよ。
「オーウェン様の素敵な笑顔を見ていたら、少しだけ軽くなりました。私、頑張り――」
『エリンちゃん……』
「……? オーウェン様、今私を呼びましたか?」
「いや、呼んでないが……」
『エリンちゃん』
「やっぱり誰かが私を呼んでいます! この声は……村に来た時と同じ声です!」
「ということは……もしかして、また精霊が呼び掛けているのか?」
「きっとそうですよ! 出てきてください!」
私のお願いを聞いてくれたのか、急に出現した光が現れてホヨホヨと変な動きをしたあと、その姿を変えた。
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