私のことはお気になさらず

みおな

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拒絶と失望②

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 本当に、この人のどこがいいのかしら?

 そう考えると、お似合いの二人かもしれないわね。

「カバヤン伯爵令嬢様とタービン公爵令息様が、何故勘違いされているのか理解しかねますが、私とタービン公爵令息様が婚約したのは、お互いの祖母がそう望んだからです。高位貴族として、政略結婚は当たり前のものだと思い受け入れましたの。それは、タービン公爵令息様も同じだと思いますわ。我が家とタービン公爵家は、別に共同事業もしておりませんし、借金などの問題もありません。ですから別に望む相手がいるのなら婚約を解消するのは自然なことだと思いますわ」

「ティア!どうして家名でなんて・・・」

「タービン公爵。ご子息を制止するべきだろう?人の妻をいつまで名で呼ぶつもりだ?俺も妻も何度も注意しているのだが?それとも、若造の俺と妻をタービン公爵家は軽視しているということか?」

 ケレス様が悲痛そうに言ったけど、そこで何故どうしてという言葉が出るのか、私には理解できないわ。

 それとも、ヴィル様がおっしゃるように私たちのことを軽視してるからこっちの言うことを聞く気がないということ?

 確かに私は公爵夫人としては若いし、ヴィル様も他の公爵様たちよりは若いけど・・・

 筆頭公爵閣下なのよ?
しかも、ヴィル様ってとても優秀だと聞いてたわ。

 無能、ではないけど平々凡々なタービン公爵閣下とは天地の差があると思うわ。

「グリフォン公爵に失礼だろう!息子の躾もできないのか?タービン公爵家は」

「ッ!貴殿には関係ないだろう!アレルゲン侯爵」

「我が娘エルディナが、グリフォン公爵夫人と親しくさせていただいているのでな。ここで口を開かなければ、娘に叱られてしまう」

 苦笑なさりながら、エルディナ様のお父様であるアレルゲン侯爵閣下がそう言われた。

 ふふっ。
エルディナ様は閣下に愛されているのね。

「それもそうだ。なら、私からも抗議させてもらおう。我が娘を馬鹿にするのも大概にしてもらいたい。ご子息が我が娘との茶会にその伯爵令嬢を同席させていたことはわかっている。そんなことを繰り返していながら、よく好かれていると勘違いできたものだ」

「ミネルバはケレスの幼馴染ですのよ!そんな心の狭い人間などケレスに相応しくないですわ」

「ああ。うちもそんな常識のない家に可愛い娘をやりたくなかったから、殿からグリフォン公爵閣下をご紹介いただいたんだ。相応しくないと言うのなら、自分の息子を制止したらどうだ?」

 お父様が、タービン公爵夫人に反論してくださった。

 ありがとうございます、お父様。
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