逆行令嬢は何度でも繰り返す〜もう貴方との未来はいらない〜

みおな

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お友達と思ってもいいのでしょうか

「ご機嫌よう。わたくし、メイナード公爵家長女、チェルシー・メイナードですわ」

 教室に入り席に着くと、金髪を綺麗に巻き髪にしたご令嬢が声をかけて来られました。

 メイナード公爵家のご令嬢。私と同じく特別室に入られている方です。

 残りの方々は皆様年上なので、公爵家の方で同い年は、チェルシー様だけですわね。

「ご機嫌よう、メイナード様。私はモーリス王国のイザヴェリ公爵家が娘、ルーナ・イザヴェリですわ」

「イザヴェリ様・・・ルーナ様とお呼びしてもよろしいかしら?わたくしのこともチェルシーとお呼び下さい」

「ええ。チェルシー様」

「ルーナ様は、殿下の婚約者になられましたのね。殿下、父がガッカリしていましてよ」

 チェルシー様がクスクスと笑いながら、隣の席に座られたソル様に話しかけます。

 何故、隣の席なのかしら?
男の方同士で皆様座られているのに。

「それは、メイナード公爵には申し訳ないことをした。だが、僕の婚約者はルーナ以外ありえないからね」

「それは精霊様のお告げですの?」

「お告げというか、単に僕がルーナにゾッコンなだけだよ」

 な、何をおっしゃっているのかしら。
私とソル様の婚約は、精霊王様同士が対であるからのはずですのに。

 これも牽制というやつなのでしょうか。
私たちの婚約は、ある意味王命みたいなものですし。

「まぁ!まぁ!まぁ!随分と熱烈ですのね。羨ましいですわ!わたくしも殿方にそのように言われてみたいものです」

「おや?チェリーモア殿は言葉にするのが苦手なのかな?」

「!!」

 あら?チェルシー様が真っ赤になってしまわれましたわ。

 チェリーモア様というと、1歳年上の公爵令息様ですわね。

「な、何故、ご存知ですの?」

「うん?それはまあ、秘密ということで」

「お父様には内緒にしておいてくださいませ。ルーナ様とは仲良くさせていただきますから」

「ありがとう。勘のいい人は好きだよ」

 ソル殿下に好きだと言われましたのに、チェルシー様は苦虫を噛み潰したような顔を一瞬されましたわ。
 すぐに淑女の仮面を被られましたけど。

 チェルシー様は、ソル殿下のことがお好きではないのかしら?
 とてもお優しくて、見目麗しい上に王太子殿下というご身分でもありますのに。

「チェルシー様は、その・・・殿下のことを・・・」

 なんてお聞きすればいいのかしら?
ソル殿下がいらっしゃるところで、お好きではない?などとは聞けませんわ。

「ルーナ様が、ご心配するような感情は持っておりませんわ。内緒ですけど、わたくし想いを寄せる方がおりますの」

 まぁ!そうなのですね!
お聞きしたら教えてくださるかしら?
 そういえば、誰かとこんなお話をしたのは初めてです。
 これは、お友達と思っていいのでしょうか?




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